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7月19日(土) ヒペリクム・ヒドコート

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運良く、先日、キンシバイを撮ることができたので、欲が出ました。ビヨウヤナギとキンシバイ、それにヒペリクム・ヒドコートを加え、オトギリソウ科オトギリソウ属の代表的な3種を1シーズンのうちに比べてみようというわけです。
この撮影順も、結果的には幸運でした。ビヨウヤナギの花はもう無残な姿だし、キンシバイも平地ではもう花が終わっているのに対し、ヒペリクム・ヒドコートの花はまだまだきれいなものです。決してきのう・きょうの涼しさのおかげではなく、秋になっても花を見かけた記憶があるほど、ヒペリクム・ヒドコートの花期は長いのです。

その花は、母種のキンシバイ(ヒペリクム・ヒドコートはキンシバイの園芸品種)とかなり似ています。しかし、見慣れると違いは歴然で、サイズがキンシバイよりも一回り大きく、その花びらがお皿のように開くのです。これに比べると、キンシバイの花はあくまでカップ型を保つので、サイズの絶対値が違う以上に小さく見えてしまいます。

もう一つのわかりやすい違いが葉の付き方です。対生の葉が、まるで飛行機の羽のように水平に並ぶキンシバイに対し、ヒペリクム・ヒドコートはビヨウヤナギと同じで枝ののびと直角方向に開きます。さらに十字対生(向き合った2枚の葉が、次々に90度ずつ向きを変えて並ぶ)であることもビヨウヤナギと同じです。
顔はお母さんとそっくりなのに、体つきは伯母さん譲りなんていうお嬢さんが生まれるのは、人間界だけではなくて動植物には当たり前のことなのでしょう。

<補注> ヒペリクム類(オトギリソウ属という意味ではなく、狭義の洋種)はほかにも品種が多いと知りつつ、まずはその代表としてヒドコートを取り上げました。

過去のきょう 2013 アマチャヅル(雄花) 2012 ボタンクサギ 2011 ヨロイグサ 2010 チチコグサ 2009 メハジキ 2008 オオツヅラフジ 2007 チゴザサ 2006 ベニクロバナキハギ(ヤクシマハギ) 2005 コバギボウシ(斑入り種) 2004 ヒメヒオウギズイセンとミズヒキ

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