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6月30日(月) タイトゴメ

140630taitogome1注意して見なければ違いがなさそうなマンネングサ類を、今年は少しだけ真面目に勉強してみることにしました。
その途中でさっそく挫(くじ)けたのがこのタイトゴメで、かつて都内の花壇の隅で見つけて、そのときはタイトゴメだと思ったものが、どうも違うものに見えてきたのです。その正体調べはさておき、正真正銘のタイトゴメを見る必要が出てきました。
そこで、手っ取り早く沼津の海岸に出かけてみました。鑑識眼に不足があっても、ここにあれば状況証拠的にタイトゴメである可能性が大です。そして思惑どおり黄色いカーペットがありました。ツルマンネングサやメキシコマンネングサ、あるいはオウシュウマンネングサの花はもう終わっているのに、タイトゴメの花期はずっと長めでした。
140630taitogome2米粒に見立てられた葉は長さが6~7mmあって、生のお米というよりも、炊いてツヤツヤ光るご飯粒を思わせます。
さて、こうしてマンネングサ類の主要な一角を確かめてみると、前にオウシュウマンネングサとして掲載したもののなかにも、タイトゴメとかなり見分けにくいものがあることに気づきました。別名がヨーロッパタイトゴメですから、素人が判別に悩んでも不思議ではないのでしょうが、まだまだマンネングサ類との格闘は続きそうです。

<補注> かつての「タイトゴメ」の記事はそのまま生かし、写真だけ、今回撮影したもののなかから別バージョンを選び、それと差し替えておきました。

2013年のきょうクマヤナギ> 2012年のきょうタチアオイ> 2011年のきょうネコノチチ> 2010年のきょうフタリシズカ> 2009年のきょうボリジ> 2008年のきょうモミジバゼラニウム> 2007年のきょうハマカンザシ> 2006年のきょうブーゲンビリア> 2005年のきょうセイヨウノコギリソウ> 2004年のきょうヒョウタン

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6月29日(日) カンボク

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春遅くに純白の集合花をつけ、秋には黄色くなりかけた葉を背景にして真っ赤な実が輝きます。その白と赤をつなぐ緑(若い実)をとらえてみました。
完熟するとほぼ球形になるはずの実が、まだラグビーボールを思わせるほどにスマートです。さらにその先端には花柱の残骸がはっきりと残っています。
縦寸はもう完熟時と変わらないので、これから3カ月ほどかけてゆっくりとお腹周りに貫禄を蓄え、色みを変化させていくわけです。そうしてこれ見よがしにおいしそうになった実が、鳥さえ食べない酷い味(トリクワズという地方名もあり)とは、造物主もたまには意地悪なことをしてみたくなるのでしょうか。

過去のきょう 2013 イトラン 2012 ソテツ 2011 ウリカエデ 2010 カワラナデシコ 2009 イブキトラノオ 2008 チガヤ 2007 ハンネマニア(チューリップポピー、メキシカンチューリップポピー) 2006 ノカンゾウ 2005 ボケ 2004 ボタンクサギ

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6月28日(土) ホソイ

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ホソイという名前は、細井さんを呼び捨てにするようで気が引けます。これ、細井ではなく細藺なので悪しからず…。
写真にしてみると、20日ほど前に載せたイ(藺草)と変わらなく見えます。しかし、草丈も茎の太さも、イの半分(か、せいぜい3/4)くらいなので、実物に接したときのスケール感は明らかに違います。
ホソイについていろいろ調べても、その利用法が見つかりません。ホソイとセットでお笑いコンビみたいな名前のフトイは寝ゴザに使われることはあるそうなのに、丈が足らなくて筋がキツイので、ホソイはその手の利用に向かないのでしょう。

過去のきょう 2013 ケンポナシ 2012 キケマン 2011 クサキョウチクトウ(オイランソウ) 2010 カジノキ 2009 オオバオオヤマレンゲ 2008 カタクリ 2007 ナツハゼ 2006 キンレンカ 2005 ミズキ 2004 ラベンダー

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6月27日(金) キリ

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ヒマワリの開花前と間違えそうな、実生1年(か2年)目のキリです。桐の字を見れば「木と同じ」、つまり桐は草だという理解も生まれ、それを裏付ける姿です。
その生長の速さを支えるため、一枚一枚の葉を巨大化させる理屈は前の年に触れたばかりです。あの若木はすでにワタシの背丈ほどもあったのに対し、今回撮影のものはまだ腰ほどもありません。そのせいか、葉のサイズはまだ20~30cmです。
実生したものが年ごとにどれだけの高さになり、葉は何年目が最大になるのか、手元で観察したい欲はあっても、桐の木は5~6年目で1本が4坪(畳8枚)の広さを必要とするそうです。箪笥にするころにはその3倍近くの広さが必要になるので、生まれた娘のために桐を植えられる環境こそがすでに絶滅危惧種(?)です。

過去のきょう 2013 アフリカナガバモウセンゴケ 2012 ウオトリギ 2011 シチダンカ 2010 ヒメコウゾ 2009 ムラサキセンダイハギ 2008 ウチワサボテン 2007 クマツヅラ 2006 カリフォルニアローズ 2005 タイマツバナ 2004 ヤブカンゾウ

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6月26日(木) コウホネ

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ラッキーということはあるもので、コウホネの水中部の水槽展示を見つけました。これまでに、池とか大きな川の岸でその根を確かめるチャンスはありながら、どうにも泥のなかに踏み込む勇気がなくて諦めていた画像です。
水中に露出したままなので緑の苔がついてはいても、もしこれが根茎の先端部からのび出した走出枝と同じ色合いであれば、名前どおり骨と間違えそうです。
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そんな薄気味悪い画像だけでは後味が悪いので、花も写しておきました。うまい具合に手前の花びらの裏側が緑色であることがわかります。つまり、これは萼であり、本当の意味の花びらは花のなかに見えるたくさんの短冊状の黄色いヒラヒラです。
また、褐色がかった柱頭(雌シベ)の周りにあるのが雄シベです。まるで黄色い噴水のようなこの花の造形は、その根茎部の不気味さに劣らず印象に残ります。

<追録> 上の写真よりも花が若かったので、雌シベ・雄シベの関係がわかりやすく撮れました。(2017年6月26日)
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過去のきょう 2013 ハマナス 2012 アカツメクサ 2011 ウチワサボテン 2010 イヌウメモドキ(雄株) 2009 シコタンソウ 2008 ヒメカイウ 2007 カクテル(つるバラ) 2006 ヤポンノキ 2005 ガクアジサイ 2004 モッコク

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6月25日(水) アメリカデイゴ(カイコウズ)

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ジャングルで怪鳥に食べられそうになりました…というおバカを言ってみたくなるアメリカディゴの花です。花というのはつくづく不思議な器官で、よくもまあいろいろと、その草木に特有の形質を備えているものです。
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ちょっと怪鳥の横顔もとらえてみました。しまった! マジックペンでも持っていれば、お目々を書き込んであげられたのに…。
それにしても美しい赤です。暑苦しく思いがちな赤という色なのに、緑の葉を背景にこの花が咲き乱れると、気温のことなど忘れさせるインパクトです。

過去のきょう 2013 キバナダンドクとダンドク 2012 キョウチクトウ(白八重) 2011 モミジイチゴ 2010 ウメモドキ(雄株) 2009 ナツユキカズラ 2008 ハナイカダ 2007 イソトマ・アネシフォリア 2006 ベニバナ 2005 シロシキブ 2004 ハマナス

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6月24日(火) ギョウジャニンニク

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暗がりのなかでギョウジャニンニクが種をつけていました。ダメモトでシャッターを押したわりには、つぶらな黒い瞳にうまくピントが合っていてニンマリです。
そして、写真を眺めてつくづく思うのは自然のものの用心深さです。同じ穂についた実ですから、完熟までにそんな時間差はできないはずなのに、黒い瞳もあればまだまだ緑の皮が厚いのもあり、その中間で皮が割れかけているのも見えています。
そう言えば、こうしてできる種も、草木の種類によっては、翌年芽吹くもの、翌々年芽吹くもの、そのまた次の年用と役割があるのだそうです。
いつも穏やかな日々であるわけがないという前提で生きる…そんな草木の姿勢にもっと学ぶべきなのに、きょうもお気楽人生のはた衛門であります。

過去のきょう 2013 ニッサボク 2012 オオバノトンボソウ 2011 ギシギシ 2010 モミジイチゴ 2009 レッドロビン 2008 フタリシズカ 2007 アメリカデイゴ 2006 ラッカセイ 2005 セイヨウバクチノキ 2004 アカツメクサ

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追加編 : クリの雌花

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何年か前、「これがクリの雌花」と書いたのに続け、もう少しジックリとクリの木を眺め回してみました。まずは花穂の全景(↑)で、付け根の雌花が二段構造です。
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どれどれと迫ってみると、突き出た白い棘(雌シベ・柱頭)が3本×3セットです。その下が子房で、栗の実は3個詰め合わせ(笑)が基本なのだと納得です。そして、その土台が総苞で、このイガがどんどん発達して3個の実をくるむというわけです。
栗栽培の資料によると、2枚目写真の状態が受粉機能全開だそうで、なんだか神々しく見えます。それに比べると哀れなのは雄花です。写真は自然状態の木なので命を長らえてはいても、これが栗農家のものならとっくにチョン切られているのです。おいしい栗を作るためとは言え、切られる方も不憫だし、切る手間もすごいものです。
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さて、オマケの写真は雌花なしの花穂です。逆の雌花だけという花穂は見当たらず、すべからく男は子孫繁栄のための保険なのだと思い知る次第です。

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6月23日(月) ジャカランダ

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先月の末には開花情報が出て、花期は20日ほどだというので、間に合うか不安に思いながら来てみたものの、まだまだ花は見ごろでした。この分では、今月いっぱいはこの青い花が楽しめそうです。
熱海市はこの木を街の新しいシンボルにしたいようで、いまどき流行らない「お宮の松」の周りをジャカランダ遊歩道として再整備していました。まだ人の背にも満たない若木がたくさん植えられていて、撮影にはとても便利です。
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もちろん、1枚目写真は小さな若木ではなく、そこから伊豆方向へ少し歩いた親水公園前の古い(大きな)木です。ここは立派な並木になっていて見事な眺めです。
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その貫禄ある木に去年の実が残っていました。大ぶりな花に負けず、実はさらに大型です。落ちていたら、1個頂戴して実生を試してみたかったのに、残念ながら歩道の掃除は行き届いていました。さすが観光都市・熱海です(涙)。

過去のきょう 2013 タイマツバナ(モナルダ、ベルガモット) 2012 ヒメシャラ 2011 ビワ 2010 ネズミモチ 2009 エーデルワイス 2008 オオバナウツボグサ 2007 ホザキシモツケ 2006 シュッコンカスミソウ 2005 キョウチクトウ 2004 ヨウシュヤマゴボウ

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6月22日(日) ホタルイ

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なぜこれをホタルイと呼ぶかハッキリしないのだとは言え、あるかなきかの細い茎についた小穂が儚(はかな)くて、自分としてはこの見かけがそのまま夏の夕闇を飛び交う蛍に見えるではないかと、一人で納得しています。
ほかのホタルイ属の仲間(カンガレイサンカクイアブラガヤフトイなど)と比べると、その姿は明らかに華奢です。水辺を好むのはこれらの仲間と共通でも、ここへの掲載が一番遅くなったのは、その目立ちにくさが原因だと思います。
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さて、勝手に蛍に見立てた小穂です。茎も華奢なら小穂も地味です。まだ開ききらない時期だったものの、「開花」してもここから白い糸(雌シベ)がのびるだけです。
しかし、その糸の数が類似種(イヌホタルイ・未収録)との見分けポイントだそうで、きょうの段階では暫定ホタルイとして、後日の再撮影を期すことにします。

過去のきょう 2013 ジャボチカバ(キブドウ) 2012 アマリリス 2011 スカシユリ 2010 ハグマノキ 2009 シチダンカ 2008 メグスリノキ 2007 キキョウソウ 2006 ゴウダソウ 2005 スカシユリ 2004 ヤマモモ

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6月21日(土) ホソバタイサンボク

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ホソバタイサンボクが花をつけていました。木はふつうのタイサンボクと変わりなく大きくなるので、花を裏から見上げるしかなかったわけで、おかげで花びらの上に散った雄シベが影絵のように見えるお気に入りの一枚が撮れました。
もちろん、細めの葉を写し込むのも忘れませんでした。ただ、この写真では思わぬ収穫もありました。それはタイサンボク(「ふつう」も細葉も)の花の構造の確認です。
タイサンボクの花は、この純白の大きな花びらが3輪生×3段で9枚あります。しかし、こうして裏から見ると、最下段は花びらではなく萼であることがわかります。
萼であろうと花びらであろうときれいなら正体などどうでもいいのに、こんな小ネタを確認してはニタニタするのが正しい草木の道なのです(笑)。

過去のきょう 2013 ドイツスズラン 2012 ヤマコウバシ 2011 マルバチシャノキ 2010 ロベリア(瑠璃蝶草) 2009 コアジサイ 2008 クリンソウ 2007 イトバハルシャギク 2006 ツキヌキニンドウ 2005 アンズ 2004 ハンゲショウ

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番外編 : 顕微鏡とアルブカ

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例のアルブカ・スピラリスが莢(実)をたくさん落としてくれました。そこから種を取り出そうと割ってはみたものの、どれが種なのか、肉眼ではさっぱりわかりません。
仕方ないので顕微鏡を買いました。子供のときから欲しいものではあったのに、あのころの顕微鏡は気軽に親にせがんだり子供が自分で買える代物ではありませんでした。もちろん、いまでも本格的なものはとんでもないお値段ではあります。
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ところが、いい時代になったものです。この「Kenko 顕微鏡」、送料込みで1,427円という驚異の値段(Amazon)でした。で、オモチャかというとさにあらず、1枚目写真の縦線の間隔は1mmです。自分の皮膚を覗いて、けっこうビビったりできます(笑)。

さて、話はそこに写った塩粒みたいなものです。アルブカの莢から出た物体のなかでは、ちょっと異質でした。もしかしてこれが種かとカッターの刃を当てると、脆(もろ)くも潰れて粉々になってしまいました。
がっかりしつつ調べたら、アルブカの種は真っ黒のハート型で、大きさは2~3mmはありました。どうやら、今年のウチのアルブカは不稔だったようです。
先日、無理に花を開いた写真では、雌シベが受粉しているように見えたというのに、どうも訪花昆虫はなかったし、あのとき、徹底的に花粉をまぶしてやるべきでした。
ただ、アルブカのいくつかの種類は自家受粉しないそうでも、スピラリスはよく結実するという記述が目立ちます。それはもしかすると、園芸開発されたフリズルシズルではなく、在来のスピラリスのことかと思います。
とにかく、ウチのアルブカ・スピラリス 'フリズルシズル'の場合、今年はまったく結実しませんでした。こうなると、バルブをうまく夏越しさせられるかどうかが真剣な話になってきます。やれやれ、難儀なクルクルを背負い込んでしまったものです。

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6月20日(金) ハンゲショウ

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そろそろ暦の上の半夏生(7月初め)も近づいてきて、水辺のハンゲショウも見頃を迎えてきました。あまり変わり映えのしない写真になるのはわかっているのに、いまごろになると、ついレンズを向けてしまいます。
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葉が半分白くなるのはマタタビと同じでも、白い花穂が垂れ下がる分、ハンゲショウの群生の方がずっと賑やかです。
そんな言い訳を考えながら、ここに載せる写真を選んでいたら、まだハンゲショウの実を見ていないことに気づきました。まさか花が咲くだけということはなく、この穂に実が並ぶはずなのに、情けないことにまったくノーマークでした。
そのころは葉も再び緑一色に戻り、目立ちにくくはなるのです。しかし、そんなことは実を忘れていた理由になりません。秋口には汚名を濯(そそ)ぎたいものです。

<補注> 汚名を半分くらい濯げたシーンがこちらです。(2014年9月12日)

過去のきょう 2013 サントリナ 2012 サボテン(ノトカクタス・品種名不明) 2011 カワラマツバ 2010 ヤブムラサキ 2009 アジサイ(渦紫陽花)  2008 ササユリ 2007 クロバナフウロ 2006 マリアアザミ 2005 ムラサキシキブ 2004 アガパンサス

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6月19日(木) ムクロジ

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ムクロジ好きのわりには、その花が初登場です。だいたいが大きな木なので、もっとググンと迫れる望遠レンズが欲しくなるわけで、かろうじて花をとらえられました。
ただ、ファインダーを覗くまでもなく、見えているのはすべて雄花とわかります。ムクロジは雌雄同株の雌雄異花なので、どこかに花柱がドンと突き出た雌花があるはずなのに、どこにもそれらしい花が見当たりません。
やっきになって、心当たりの場所を3カ所回ったのに、みんな同じでした。チラリと頭をかすめたのは雌雄異熟のことです。ムクロジの雌花を見るためには、もう少し日にちを置かなくてはならないかなと諦めかけました。
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ところが、最後に訪ねた場所のムクロジ(↑)は雌花だらけ(雄花皆無)でした。
撮影は前後2日間だし、場所も志木やその周辺なのに、雄花ばかりと雌花ばかりの木が同時に存在することになります。つまり、木によってどちらの性が先に熟すのかが分かれるとしか考えられません。さすがムクロジ、花も一筋縄ではいきません。

過去のきょう 2013 ササユリ 2012 ガクアジサイ 2011 ナナミノキ(雌株) 2010 キョウガノコ 2009 エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー) 2008 ミヤマウグイスカグラ 2007 イチヤクソウ 2006 サクラ(染井吉野) 2005 コムラサキ 2004 コムラサキ

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追加編 : クロジクアジサイ

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「花に眼が眩んでは、この品種の良さがわかりにくい」などと強がりを言ったくせに、やっぱり花なしアジサイのままでは収められませんでした。蕾もなかったときには直立気味で勇ましかった茎がみんな傾いて、いかにも花どきのアジサイです。
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あまりにも「ふつう」の花だったので、「やはりこのアジサイは茎でしょう」とばかりに株元を写してみました。黒軸とふつうの枝の境目です。
若いときは突っ張っていたのに、このごろはすっかり落ち着いて…なんていうのは、別に人間だけではなかったのかと微笑ましくなります。

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6月18日(水) ワタナベソウ

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渡辺さんですか、お名前はかねがね…という感じで、山野草展示会の鉢植えをありがたく撮らせていただきました。
そんな事情で、背景をできるだけボカシたというのに、帰宅してワタナベソウのことを調べたら、根もとの葉が深く切れ込んでいるのが類似種であるヤワタソウとの見分けポイントとあります。うるさい背景をうまく処理できたと思ったのに、裏目でした。
四国や九州の深山に育つ稀少種だそうで、自生のもので撮り直しを目論むのはかなりの無理があります。できれば、次はワタナベソウとヤワタソウをセットで並べた展示会があってほしいものです。今度こそ、姑息なボカシなど使わずに、明々白々と鉢や名札まで写し込むことにしますので…。

<追録> 渡辺さんは、葉も茎もやたらに毛深いのでした。(撮影:2015年6月28日)
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過去のきょう 2013 コクテンギ 2012 ヒルザキツキミソウ 2011 ハナショウブ 2010 テイカカズラ 2009 クロバナロウバイ 2008 イワタバコ 2007 ニッコウキスゲ 2006 ベニバナ 2005 マツバギク 2004 サルスベリ

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6月17日(火) セイヨウトチノキ(マロニエ、ウマグリ)

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何気なく自転車で通り過ぎようとして、急ブレーキでした。当たり前のトチノキに見えたその木の実には、トチノキにはあり得ない棘がいっぱいです。
花の時期も含めて、これまで何度かここは通っているのに、樹形や葉や花ではトチノキとの違いに気づかないというポカでした。その気で見れば、こちらは花穂がやや豊満型で、葉が小さめ(木は大きいのに)という違いがあるようです。
来春の花の撮影が楽しみだし、その前に熟したこの実を割ってみられるかどうかも課題です。じつはこの木は某小学校のもので、道路から手の届くところには実がついていませんでした。早めにここの先生とお友達になるのが最優先課題です。

<補注> 残念ながらここの先生にお友達はできず、熟した実をいただくことはできませんでした。ところが幸運なことに、春になっても樹上に残ったまま割れてなかが見える実を写すことができました。(2015年4月9日)
なお、花は別の場所で写すことができました。(2015年5月13日

過去のきょう 2013 ケマンソウ(タイツリソウ) 2012 ハグマノキ(スモークツリー) 2011 ラベンダー・デンタータ 2010 ヒメジョオン 2009 ギンバイカ 2008 アゼナルコスゲ 2007 ワラビ 2006 ローズゼラニウム 2005 カツラ 2004 シロタエギク

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6月16日(月) ガマ

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男盛りのガマです。ガマの穂というと、これまでは竹輪のように茶色になった姿ばかり見てきたのに、この時期はそこ(雌花部)もきれいな若緑色でした。そして、その上の雄花部分が「これでもか」というように粉を噴き出していました。
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その粉に見えるものが雄花で、花びらはなく、雄シベ(と毛)だけです。くるんでいた柔らかい薄皮(苞)を押しのけるように、黄色いマグマの出現です。
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そのマグマが噴き出す前の若い状態の穂もありました。色もサイズも雌花部とほとんど変わらないのに、雄花部だけがおくるみを纏(まと)っています。男の子が繊細で虚弱というのは人間だけかと思ったら、ガマ男子も過保護に育つのでした。

過去のきょう 2013 サンショウ 2012 イロマツヨイグサ(ゴデチア) 2011 ナデシコ・ソーティ(黒花ナデシコ) 2010 イボタノキ 2009 バイカウツギ 2008 サンショウバラ 2007 カンパニュラ・メディウム(フウリンソウ、ツリガネソウ) 2006 ハタザオキキョウ 2005 バショウ 2004 オシロイバナ

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6月15日(日) エゾアジサイ

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エゾアジサイというのは多雪地帯のものなので、志木の近辺で撮ったこれはもちろん植栽品です。ラベルが添えられていたのでそれとわかりました。調べてみると、学名上はヤマアジサイの変種という位置づけでした。
そのヤマアジサイとの見分けで頼りにすべきは葉のようで、自分で撮った写真だけで比較すると、ヤマアジサイの厳(いか)つい感じとはずいぶん違っています。まず、色合いが淡く、質も柔らかめ、そしてサイズはこちらがゆったりしています。
もちろん、涼やかな薄群青色の花もエゾアジサイの大きな特徴ながら、これはヤマアジサイも青い花をつけることがあるので、花色だけでの見分けは危険です。
などなど、つい細かいことを書き連ねたものの、どこかしらクドクドしい園芸品種とは一線を画したこの端正な佇まいには、爽やかな高原の風を感じます。

過去のきょう 2013 ベニバナ 2012 ヒメタイサンボク 2011 ノグルミ 2010 ニゲラ 2009 ヤマブキショウマ 2008 ベニバナイチヤクソウ 2007 ムラサキウマゴヤシ 2006 ハナキササゲ(オオアメリカキササゲ) 2005 シャクヤク 2004 ハキダメギク

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6月14日(土) タツナミソウ

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たまたま、2本のタツナミソウがそろってこちらに背を向けて並んでいました。左の姿とは、これから寒くなるまで、ずっとおつき合いします。
この、貝殻を裏返しに合わせたようなパーツは、そのうち枯れ色になります。巫女さんが持つ鈴のようにその形が賑やかなので、案外に目立ちます。意外だったのは、それ(萼)が花のときからまったく同じに存在していることでした。
波頭のような花に目を奪われる時期は、萼などまったく意識していなかったのです。そんな視野狭窄老人を諭すように、こうして2本並んで待っていてくれるとは、そのさりげなさに大人の風格を感じさせてくれる立浪さんなのでした。

<補注> シソ科タツナミソウ属の仲間であるコバノタツナミはこちら、オカタツナミソウはこちらです。(2018年5月18日)

過去のきょう 2013 ネズミモチ 2012 ウワバミソウ 2011 ラムズイヤー 2010 ヤマグワ 2009 ジョウリョクヤマボウシ 2008 ムクノキ 2007 ナンテンハギ 2006 ヤエドクダミ 2005 ブナ 2004 ガクアジサイ

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6月13日(金) チョウセンキハギ

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高い垣根を越えて、紫色が道路側にあふれ出していました。いかにも萩らしい花ではあるものの、萩にしてはずいぶん気の早い咲き出しです。
それと、葉がふつうのハギ類のイメージと違います。質がかなり硬いし、色合いも沈んでいて、萩の葉らしい軽やかさがありません。
この葉の硬さは、キハギに似ています。ただ、日本在来のキハギは花が白と紫のツートンなのに対し、この木は赤紫一色なのでチョウセンキハギになります。
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キハギの仲間である証明として、太く木質化した幹を写したかったのに、よそ様の垣根の内側を盗撮(?)するのも憚られます。諦めきれずに過去のファイルを探したら、2年前に別の場所でしっかり写していました。ピンぼけでボツになっていた不良在庫品でも、たまにはこうして役に立つことがあります。

過去のきょう 2013 ゲラニウム(Jolly Bee ) 2012 ヒメカジイチゴ 2011 アカモノ 2010 アオテンマ 2009 ヤマボウシ(紅山法師) 2008 ニワトコ 2007 ナヨクサフジ 2006 カシワバアジサイ 2005 ウメモドキ 2004 ムクゲ

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6月12日(木) クラマゴケ

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草木の名前を調べていて、なかなか得心できないときがあります。マルバアオダモのときがそうであって、いろいろ調べてその名前がわかったあとも、「これが丸葉?」という疑問は消えませんでした。
このクラマゴケについて言えば、これを見たことがない段階でコンテリクラマゴケを知ったものですから、たしかにいい色合いとは認めながらも、内心では「紺照とは大げさでしょうよ」と感じていたものです。
そのささやかな疑念も、このごくノーマルな若緑色をしたクラマゴケを知れば、春の淡雪のごとくに消えていきます。なるほど、草木の名付けをする先生たちは、こういう基本種を足がかりに仲間を区別していくわけです。
そんな「いろはのい」がようやく飲み込めてきた徘徊老人の目の前に、また高いバーが掛けられました。このクラマゴケには紺照さんだけにとどまらずに仲間が多く、見分けがかなり面倒らしいのです。したがって、今回のタイトルは広義のクラマゴケとしておき、その細部や他種のことはもう少しじっくりと学ぶことにします。

過去のきょう 2013 フェイジョア 2012 ムシャリンドウ 2011 アリウム・ギガンテウム 2010 オオテンニンギク 2009 ニワナナカマド(チンシバイ) 2008 シナノキ 2007 オオマツヨイグサ 2006 ムシトリナデシコ 2005 クリ 2004 クチナシ

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6月11日(水) ツゲ(ホンツゲ)

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幹の直径で30cm以上、高さで5m以上はある大きなツゲです。垣根や鉢植え(盆栽)で小さくて幹の細いものしか見たことがなかったので、少し感動です。これだけの木なら、脇の枝からだけでも、立派な櫛がたくさん作れることでしょう。
ショボショボした花は春先につくので、時期ははずしてしまいました。実の一つも見つからないかと探したものの、どういうわけかまったくありません。
そんな花や実を写すには、この木は大き過ぎて不適でした。材の美しい肌理とは裏腹の、ずいぶん荒々しい樹皮をきょうのテーマとしておきます。

<補注> 花の詳しいつくりを収録しました。(2018年3月24日

過去のきょう 2013 タカノハススキ 2012 ユリノキ(斑入り種) 2011 レンゲツツジ 2010 ウメガサソウ 2009 ナンテン 2008 マグワ 2007 ヒョウタンボク(キンギンボク) 2006 ホオズキ 2005 アカンサス 2004 ナツツバキ

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6月10日(火) エキノプシス・カマエセレウス(ビャクダン、ピーナツカクタス)

140610echinopsis_chamaecereus 何カ所かで連続して、この輝くオレンジ色の花を見ました。いまが盛りです。
それらのなかでは、この懸崖作りが一番豪華でした。もっとも、こんないい環境ではなく、ブロック塀とアスファルトの隙間でニョロニョロ・パッと生きているヤツもいたので、かなりタフな性質ではあるようです。
学名ではエキノプシス・カマエセレウス(Echinopsis chamaecereus)といい、花色は代表的なオレンジのほかに、赤・白・ピンク・黄などがあるそうです。
古くから愛好家のなかでは基本種で、その世界では「白檀」が通称です。素人はつい花に惹きつけられても、マニアはこの白い毛に覆われた茎を愛するのです。
しかし、同じマニアでも海外の人の感性はまた別で、なんと英名ではPeanut Cactusだと言います。白檀とピーナツ、月とスッポンもビックリながら、言われてみれば茎の先がそんな風に見えてきました。イヤシンボとしてはこちらに一票です。

<補注> 一部にこれを「紐サボテン」と称しているのを見かけるものの、ドラゴンフルーツなどが属するヒモサボテン属(Hylocereus)はエキノプシスとは別属になるので、適切ではないと考えています。

過去のきょう 2013 ニッサボク 2012 ヒメコバンソウ 2011 キショウブ 2010 アカショウマ 2009 ハタザクラ(実) 2008 ラミウム・マクラツム 2007 オニノヤガラ 2006 ブドウ(ヨーロッパブドウ) 2005 シャグマユリ 2004 タイサンボク

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6月9日(月) シリブカガシとマテバシイ

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常緑樹ではあっても、シリブカガシの更新された若葉には目を惹かれます。同属のマテバシイと雰囲気が似てはいても、見分けはそれほど悩みません。
大口をたたく理由の一つはそのきれいな葉の側脈で、シリブカガシは7本前後です。マテバシイだと、これが10本以上になります。
もう一つが、花穂というか赤ちゃんドングリをつけた軸です。シリブカは、ほかのドングリをつける木と違って秋に開花するので、いまは花の気配が微塵もありません。
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さて、こちら(↑)が引き合いに出したマテバシイです。グングンとのび出した花穂(開花まであと少し)の手前で、1年経過したドングリが、少し大きくなっています。
シリブカの赤ちゃんドングリと比べると、結実が半年違う差がよくわかります。もっとも、去年はマテバシイが秋にも花をつけていました。
そう言えば、あの秋の花を追跡観察する目論見は悲劇に終わりました。枝に印をつけておいたのに、すぐにバッサリと選定されてしまったのです。せっかく自宅近くで観察できると思ったのに、他人の持ち物をあてにしてはいけないことを学びました。

過去のきょう 2013 アナガリス(ルリハコベ) 2012 ヒメリンゴ 2011 キレンゲツツジ 2010 ナルコユリ 2009 ニワウルシ(雄株) 2008 コアジサイ 2007 ノリウツギ 2006 プリベット 2005 サルビア・グアラニチカ 2004 ネムノキ

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6月8日(日) イ(イグサ)

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自分の家の畳に花が咲いたら困りはしても、畑の藺草(いぐさ)にはこうして蕾がつくのでした。茎の途中から花が出たように見えるこの構造は、前にサンカクイなどでも学びました。正確に言えば、花の部分までが花茎で、それより上は苞なのです。
したがって、花茎部分が畳幅の分だけ長くないといけないわけで、昔、熊本で藺草畑を見たとき、肩ほどまでもボウボウとのびていたのが頷けるのでした。
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花茎には髄が入っていて、これが畳の柔らかさを生みます。径は1.5mmほどながら、編んで締めるとすれば、1枚の畳には千数百本が必要な計算になります。

さて、ふつうは藺草と呼ぶものの、標準和名は「イ」です。植物名で最短という栄誉(?)を持つ名をようやくこのブログに収録できました。

過去のきょう 2013 トネリコ 2012 カラスムギ 2011 ジャーマンアイリス 2010 カナウツギ 2009 ギンリョウソウ 2008 アケボノフウロ 2007 シロバナヤエウツギ 2006 ウラジロチチコグサ 2005 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ) 2004 ナンキンハゼ

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6月7日(土) ジューンベリー

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小さな公園で見つけたジューンベリーです。ひと昔前はレア物だったこの木も、このごろはお庭に植えるお宅が増えました。しかし、撮影の自由度から言えば、やはり公共の場所にあってくれると助かります。まだ撮れないでいる花(桜のころ)の激写予定を、しっかりメモしておくことにします。
ただ、問題はジューンベリー類のなかの種類の見極めです。日本のザイフリボクは開花も実が熟すのもジューンベリー類より1~2カ月遅れるのが見分けポイントになるようでも、それ以外の洋物が20種類くらいあるらしいのです。
それらのなかでは、アメリカザイフリボクとセイヨウザイフリボクがメジャーではあっても、原種を掛け合わせた園芸種もあるらしく、見分けは困難です。そんなわけで、きょうの段階ではこの木のことは大雑把にジューンベリーとしておきます。

<補注> ジューンベリーの花はこちらです。(2015年4月11日)

過去のきょう 2013 スズラン 2012 サツキ 2011 ナナカマド 2010 ネジキ 2009 ナガバオモダカ 2008 マルバストラム 2007 ウツギ・マギシエン 2006 タケニグサ 2005 ヒメシャラ 2004 オオカナダモ

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番外編 : COEDOビール

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枝豆の話(きょうの本編)をしたら、ビールを出さないワケにいきません。沿線の川越にはその名も「COEDO(小江戸)」という地ビールがあるのです。
5種類あって、そのラベルだけでなくて、実際の中身の色もはっきり違います。それぞれがいろんな賞を獲得している優れもの揃いのなかで、一番左の「Kyara(伽羅)」は今年のワールドビアカップで銀賞に輝きました。
ほかに、ラベルと中身が赤くて目立つ「Beniaka(紅赤)」はお芋(川越は芋の産地として有名)から作られたもので、風味が豊かです。また「Siro(白)」は白濁していて、いかにも麦の汁を飲んでいるような満足感があります。
こうして5種類並べるのはちょっと贅沢なお遊びではあるものの、自家栽培の枝豆が収穫できた日には、また飲み比べをしてみたいものです。

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6月6日(金) ダイズ

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こんなささやか(直径4~5mmほど)な花だもの、夏にはさんざんお世話になってきた枝豆の「元」を知らなかった自分を責めることはないかと納得です。
今年こそ、この花を激写しようと、じつは自分で種から育てています。ところがこの写真は近くの農家の畑です。なにが悪いのか、ウチの大豆は生育が悪く、まだようやく3段目の葉(3出複葉・互生)が出たくらいなのです。
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なんぼなんでもノロ過ぎると思ってプロの畑を視察に行ったら、なんと、すでに花は終わり、あのうれしい莢が膨らみかけていました。驚いて何カ所か回ったら、さすがにどこでもこの段階ではなく、めでたく開花シーンの畑もあったというワケです。
窓から手を差し出して摘んだものをすぐさま茹でてビールの友に…という大望があったのに、プロとの差がここまであっては、夢は夢のままにしておきます。大豆農家の皆さん、今年もどうかよろしくお願いいたします。

過去のきょう 2013 ギョリュウバイ 2012 ノミノフスマ 2011 サイハイラン 2010 ウスベニアオイ 2009 ナギ(雌株) 2008 マルバダケブキ 2007 ムラサキサギゴケ(サギゴケ) 2006 シモツケ 2005 ホタルブクロ 2004 サンゴジュ

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6月5日(木) ビヨウヤナギ

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ビヨウヤナギの花と言えば、その華麗な雄シベが見どころです。しかし、今回は派手な雄シベ群の中央にスックと立つ雌シベの先に注目してみました(2枚目写真)。先端が5本に割れた柱頭が、まるでカタツムリの目のようです。
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などと渋く決めたつもりでも、やはり雄シベは気になります。これ、いったい何本あるんだろうと数え始めたものの、すぐにギブアップし、牧野博士に頼ってみました。おっと、先生も「多数にあって」と逃げています。
うふふ、と微笑みつつ読み進んだら、「基部は五つの束になっている」とあります。あわてて自分の写真を見直したものの、柱頭にばかり気を取られていますから、雄シベの付け根はどれも鮮明ではありません。かろうじて、その気で見れば、手前の一群が付け根でまとまって束になっています。
もしかして、単純な5本の雄シベでいることには飽きたらず、我と我が身を変身させたのでしょうか。そう思うと、最近は筋トレもおろそかになりがちなワタシの眼には一層まぶしく映るビヨウヤナギなのでした。

<補注> 見かけがやや似ている(同科同属)キンシバイおよびヒペリカム・ヒドコートも収録できました。(2014年7月19日)

過去のきょう 2013 エケベリア(サブセシリス) 2012 ウツギ 2011 スダジイ 2010 フレンチラベンダー 2009 イヌビワ 2008 ノハラワスレナグサ 2007 ムラサキ 2006 カラタネオガタマ 2005 スイセンノウ(フランネルソウ) 2004 フィーバーフュー

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6月4日(水) ルイヨウボタン

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花との出会いも、その渋さに意表を突かれたものだったのに、またもやブラインドからフックを一発もらった感じで、ルイヨウボタンの実を見つけました。
ボールがティーアップされたこの形は、クスノキ科(クスノキシロモジヤマコウバシなど)でたまに見かけます。しかし、ルイヨウボタンはメギ科なので、この形には科を超えて選ばれるなにか優れた機能が備わっているのでしょう。
140604ruiyoubotan
さてこの実はこれからどうなるのか調べたら、インディゴを経てきれいな紫色にまで変化するようです。あまり日向を好む草ではないので、そのシックに変化する色合いはとらえにくそうな気もします。「ワタシが好きなんだったら、カメラの腕はしっかりあげておいでなさいね」と言われているようで…ハイ、がんばります!

<補注> 実の色合いが変化していく様子はこちらに記録しました。(2015年7月27日&2016年7月18日)

過去のきょう 2013 センダン 2012 キツネノテブクロ(ジギタリス) 2011 ハルザキヤマガラシ 2010 ニワウルシ 2009 ヤマアジサイ 2008 ニンジン 2007 ムギワラギク 2006 イイギリ 2005 チェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ) 2004 ノウゼンカズラ

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6月3日(火) マタタビ

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夏が来たことを山が知らせていました。マタタビの葉が白く変化して、それまでは目立たない存在だったのに、あちこちで我が物顔です。
これは、葉裏でうつむいて咲く花に虫を呼び込むサインだという説があります。しかし、現状では花はまだ硬い蕾でした。いまの段階はまだ「準備中」の看板で、人間にはわからないなにかの変化で本当の開店を知らせるようになるのでしょうか。
葉の表皮と葉肉の間に空気が入り込んで白く見えるわけで、ひょっとしたらその白さに違いが出て来るのかもしれません。そんな繊細さを見分けられないボンクラ人間は、山腹を眺めて大雑把に「ああ、夏が来た」と呟いておくことにします。

過去のきょう 2013 ヤマモモソウ(ハクチョウソウ、ガウラ) 2012 セイヨウニワトコ 2011 ニシキウツギ 2010 ブラシノキ 2009 クリ(雌花) 2008 センダイハギ 2007 タチバナ 2006 シロバナシラン 2005 ハナザクロ 2004 カリフォルニアポピー

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追加編 : ソヨゴ(雌花)

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きょうの過去記事を点検していたら、情けないものを見つけました。2007年のきょう、ソヨゴの花を取り上げていたものの、どうもその時点でソヨゴが雌雄異株であることを知らなかったらしいのです(汗)。
そこに掲載した写真の花は一房にたくさん(5個以上)の花や蕾がついていて、開いた花では雄シベが目立ちます。それに対し、雌株の花(↑)はこんなにシンプルで、腰が据わっています。一房には2~3個しかつかず、子房が目立ちます。
やれやれ、7年も恥を晒していたとは涙です。つい先日、この雌花の写真を撮っていたのが幸運でした。備えあれば憂いなし…、ちょっと違うかな(笑)。

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6月2日(月) オウシュウマンネングサ(ヨーロッパタイトゴメ)

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葉とも見えにくい多肉の尖り帽子がビッシリと茎について、その茎が斜めに這い上がって並びます。花などなくても、この茎だけで十分にかわいらしい姿です。
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と言っても、直径1cmほどの花はもちろんきれいです。萼・花びら・雌シベ(心皮)が各5枚(個)、雄シベが10本です。
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さて問題はここからで、1枚目と2枚目の写真では葉の様子が微妙に違います。そしてこの3枚目ではさらに葉が長く、楕円形状になっています。
これらがすべてオウシュウマンネングサ(ヨーロッパタイトゴメ)でいいのか、判断する資料が手元にありません。そして、以前タイトゴメとして掲載したものとも区別がつかなくなりました。さらにオカタイトゴメという種類の存在も知りました。

というワケで、きょうは混乱したはた衛門の中間メモです。マンネングサ類は性質のタフさに加え、素人の頭を悩ませてくれるタフな存在でもありました。

過去のきょう 2013 サルトリイバラ(サンキライ) 2012 ホタルカズラ 2011 ツクバネソウ 2010 モモイロタンポポ 2009 ワニグチソウ 2008 セッコク 2007 ソヨゴ 2006 オリーブ 2005 ハクチョウソウ 2004 ユリノキ

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追加編 : アジサイ

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アジサイについては、アナベル渦アジサイという変わり種には眼が行くものの、どこにでもある「ふつうのアジサイ」はつい見過ごしがちでした。そのくせ、早春でめぼしい草木を撮ることができず、苦し紛れに芽吹き始めた若葉をここに登場させるなど、地味にお世話になったこともあるのがアジサイです。
そもそもがガクアジサイを改良したというのですから、本来のアジサイ(原種みたいな意味の)というのは存在しないのかもしれません。そんななか、ちょっと素朴で昔っぽい花を見つけたので、「ふつうのアジサイ」として載せておくことにします。

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6月1日(日) クサイチゴ

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この苺に出会うたび、ブーメランみたいな奴だと笑ってしまいます。そもそもの苺は草本で、その苺に似た実をつける木本類を木苺と呼んだワケです。その木苺類のなかで草っぽいから草苺…投げたところに戻って来てしまいました。
そんなからかいはさておき、ちょっと珍しいシーンです。もうとっくに終わってしまった花が一輪だけ返り咲きして、文字どおり、実に花を添えてくれていました。
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その実は、前に取り上げたものは形が崩れていて、もしかしたら別のものかと心細くなる姿でした。今度のこれなら!と撮ってはみたものの、球体としてはまだ歪(いびつ)だし、艶もいまひとつ足りないような…。からかった罰でしょうか。

過去のきょう 2013 マツバギク 2012 シロモジ 2011 アズキナシ 2010 シライトソウ 2009 ナツハゼ 2008 ギンリョウソウ 2007 ムシトリナデシコ 2006 ユスラウメ 2005 カルミア 2004 ソメイヨシノ

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