6月8日(日) イ(イグサ)
自分の家の畳に花が咲いたら困りはしても、畑の藺草(いぐさ)にはこうして蕾がつくのでした。茎の途中から花が出たように見えるこの構造は、前にサンカクイなどでも学びました。正確に言えば、花の部分までが花茎で、それより上は苞なのです。
したがって、花茎部分が畳幅の分だけ長くないといけないわけで、昔、熊本で藺草畑を見たとき、肩ほどまでもボウボウとのびていたのが頷けるのでした。
花茎には髄が入っていて、これが畳の柔らかさを生みます。径は1.5mmほどなので、編んで締めるとすれば、1枚の畳には千数百本が必要な計算になります。
さて、ふつうは藺草と呼ぶものの、標準和名は「イ」です。植物名で最短という栄誉(?)を持つ名をようやくこのブログに収録できました。
過去のきょう 2013 トネリコ 2012 カラスムギ 2011 ジャーマンアイリス 2010 カナウツギ 2009 ギンリョウソウ 2008 アケボノフウロ 2007 シロバナヤエウツギ 2006 ウラジロチチコグサ 2005 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ) 2004 ナンキンハゼ
| 固定リンク
コメント