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5月2日(金) マルバアオダモ

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近くのマンション脇で見つけた白い花をつける木がマルバアオダモだと知って、少しばかり訝しい思いをしてからもう6年も経ちました。あのころは、トネリコ属を植栽するなんて、なにか特別な理由があるとしか思えなかったものです。
それが、このごろは「玄関前にはシマトネリコ」が定番になった余波か、このマルバアオダモを植えるお家もチラホラ見かけるようになりました。たしかにいまどきの住宅の外観には、この涼しげな風情が似合います。
さて、写真の花をよく見ると、花びらの付け根あたりの黒い粒が気になります。先年、2枚載せた写真だと、1枚目が今回と同じくゴマ粒ありで、2枚目の花の方ではそれがあまり目立ちません。
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全部がそうかは未確認でも、トネリコ属は雌雄異株が多く、このマルバアオダモも株によって、雄花だけのものと両性花をつけるもの(雌株)とに分かれています。
その2種類の花穂を比較したのが2枚目の写真です。中央で白々しく澄ましているのが雄花(雄株)で、両脇の茶色に変色してしまったのが雌株の花穂です。
この両方の花穂は同じ場所で育つ2本(雌雄)の木から採取したので、マルバアオダモは雌性の方が先に熟すタイプの木のようです。
花の写真では黒いゴマ粒のように見えていた子房(写真左端、白い丸でマーク)が、この穂ではまだ焦げ茶色です。どうやらサイズはこのままで完熟に向かうようなので、いつか実生も試してみたいものです。

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