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1月31日(金) シネラリア(サイネリア、フキザクラ)

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懐かしい花です。子供のころ、これを種から育て、手製の温室(小さなビニール囲いに湯たんぽ・笑)で大事にしたことがありました。咲いた花は、というか株は貧弱で、いまどきのこんな豪華な大輪とは比べるべくもなかったのに、このキッパリとした赤や青の覆輪は半世紀近く経ったいまも記憶に鮮やかです。
で、そのときはシネラリアと呼んでいたのに、いま、花屋に行くと名札はほとんどサイネリアです。単なる読み方(旧属名がCineralia)の違いかと思ったら、シネラリアでは「死ね」を連想させて商売に差し支えると考える人たちがいたようです。
もっとも、そんな混乱を避けるならフキザクラ(蕗桜)と呼ぶ手があるものの、あまりピンと来ません。まるで落語に出てくる横町のご隠居のように、「サイネリアなんてぇ名前はチャンチャラおかしいやね」とご託を並べておきましょう。

過去のきょう 2013 アロカシア・グリーンベルベット 2012 モクセンナ  2011 ウメ 2010 ベニヒモノキ 2009 ネズミサシ 2008 サネカズラ 2007 ヤマアイ 2006 ヤダケ 2005 シナマンサク

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1月30日(木) タチバナ

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タチバナの実には我を忘れさせる霊力があるのか(わけないでしょ・笑)、前回も反省しているのに、今回もスケールをあて忘れてしまいました。仕方がないので、久しぶりに切り貼りスケールの登場です。
で、正確なサイズ報告でもないのに、どうしてタチバナの実が再登場かと言うと、前回酷評したお味が、今回はなかなかよろしかったからです。
前と同じく、鳥さんの食べ残しらしき落果を試食してみたら、みかんをちょっとサッパリ(あっさり)させたくらいで、ふつうに食べることができました。あとから渋みや苦みが来るかと身構えたのも、まったく無駄な用心でした。
摘みごろを間違えなければ、案外においしいフルーツであることはわかりました。ただ、なにせこのサイズです。お店に並ぶことはないでしょうから、これからもごくごくたまに鳥さんのお相伴にあずかっておくことにします。

過去のきょう 2013 ヒトツバヒイラギ 2012 シモバシラ  2011 テイカカズラ 2010 シンビジウム(愛子さま) 2009 オオイタビ 2008 シロミノマンリョウ 2007 ノシラン 2006 マンサク 2005 ホトケノザ

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1月29日(水) リュウノウギク

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撮るときに少し驚きました。こんな寒風のなか、もう芽を吹き出していて、この葉の質と形からすれば、これは紛れもなくリュウノウギクです。
以前、枯れに枯れたリュウノウギクを載せたことがあります。あれはいつだったかと遡ってみたら、驚くことに385日前でした。
これはどういうことかと言うと、地上部を細々と残して越冬する一群もあれば、この場所のように去年の地上部はまるで消えたあとから、速攻で新しい株が芽吹くタイプもあるということでしょう。そして、いったん消滅するとしてもそれはほんの短い期間で、大雑把に見れば、地上部は通年存在していると言って過言ではないようです。
去年の記事では多年草と宿根草の区別に悩んだのに、こういう実例に遭遇すると「宿根草も含めて多年草」というアバウトな立場にとても共感してしまいます。

過去のきょう 2013 ビカクシダ 2012 カザンデマリ 2011 クリスマスローズ(ニゲル) 2010 ヒメアリアケカズラ 2009 イモカタバミ 2008 イスノキ 2007 シキミ 2006 ニシキギ 2005 花かんざし

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番外編 : テレビドアホンの威力

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買い物の多くをネットでするし、このごろは助手2号が商品発送もするので、宅配業者さんの来訪が頻繁です。それなのに、昔のドアホン(音だけ)が不調になり、加えて宅内機のあるリビングに人がいないと、結果的に居留守になる毎日でした。
そこで一大決心し、テレビドアホンの子機付きを大奮発することにしました。ただし、はた衛門のことですから最下位機種(VL-SWD210K)であるのは当然です。
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結果、感動の便利さがゲットできました。子機さえ持っていれば、たとえトイレに入っていても応答できます。もちろん、留守当番のときに自室に籠もっても安心です。退屈したらモニターボタンを押せば、外の様子を音付きで楽しんだりできます。
また、親機・子機間で通話ができるので、「ご飯だよぉ」と呼ばれたり、「茶ぁ、持って来てぇ」とリクエストしたり(したことはないが・涙)できます。

取り付けがうまくできるかという多少の不安は杞憂でした。以前の配線をそのまま使い、玄関のカメラ子機も含め、きれいに設置できました。
欲を言えば、モニターの画面サイズがもう一回り大きく、画素数もあと一段精細ならと思わないでもありません。ただ、来訪者の顔は問題なく確認できるし、自動録画機能で留守中の来訪者チェックをするときも、音質も含めて、判別には不自由しません。
こういう機械類の進歩(と価格低下)はすばらしいもので、壊れかけの古いドアホンで我慢していた数年間を笑いたくなります。などと言いつつ、旧式の家電や機械類には事欠かない我が家であって、理屈と懐具合の不調和だけが問題です。

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1月28日(火) ハイドゥン(ベトナムツバキ、カイドウツバキ)

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温室できれいな花に会いました。月並みな感想ながら、まるで和菓子です。
ベトナムで旧正月を祝う花だそうです。とても発音しにくいこの名前はベトナムでの呼び名そのままで、英字で綴れば Hi Duong です。
それはつまり漢字の「海棠」の中国読みなわけで、どうもおとといからお隣さんと絡んでややこしいことです。この「海棠」も、字はハナカイドウの「海棠」であっても、あの海棠とこの海棠は似ても似つきません(混乱の経緯は不明)。
こちらの海棠は椿の仲間であって、別名のベトナムツバキならすっきりします。ところがまたの名をカイドウツバキと言い、あ~ぁ、これでは堂々巡りです。

<追録> 蕾もまた和菓子風でした。(撮影:2022年1月18日)
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過去のきょう 2013 イヌシデ 2012 ブロッコリー(ミドリハナヤサイ)  2011 ワルナスビ 2010 アレッポマツ 2009 タガラシ 2008 タンキリマメ 2007 ガガイモ 2006 ダイオウマツ 2005 カンザキアヤメ

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1月27日(月) アマドコロ

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萎れて哀れな姿のアマドコロです。きのう、生囓りに引用した論語のなかで鍵となる字が「凋」でした。音符の周は弔に通じ、痛ましいという意味を表します。
ところが、活字でこれを出そうとすると旁(つくり)のなかが「土」になってしまいます。本来は土の縦棒が下に突き抜けなければなりません。こういうとき、該当の字(角や廣など)をSim書体に換えると、うまく元の字になるのに、「凋」にはこの手が通じませんでした。そこで画像で作ってアマドコロに貼り付けて置きました。
やれやれ、アマドコロが「主役は俺だぞ」と怒っています。萎れて哀れなどとは大きなお世話で、こうして茎が倒れた距離だけ横に勢力範囲を広げ、今年もまたおいしい山菜になってくれるのです。凋(しぼ)むこともまた佳きかな、です。

過去のきょう 2013 ミズカンナ 2012 カジイチゴ  2011 メリケンカルカヤ 2010 コウヤボウキ 2009 レモン 2008 アオキ 2007 パンジー 2006 ヒノキ 2005 オキザリス・バーシカラー

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1月26日(日) コノテガシワ

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「柏」という字を見れば、あの柏餅をくるむ葉のカシワを思います。ところが、論語に「歳寒 然後知松柏之後凋也」という耳の痛い教えがあって、そこに出てくる「柏」は松と同じく冬も枯れない(節操を曲げない)と称えられているのです。
さすが中国、カシワの葉も青いまま冬を越すのかと驚いたら、あちらの柏はまたの名を「側柏」といい、我が国でいうコノテガシワのことでした。向こうさんが先輩ですから文句は言えなくても、こういう混乱は案外に多くて悩みます。
で、たしかに、コノテガシワならこうして元気に冬を越しています。街でよく見る園芸種の千手とは違い、繁り方が奔放で、葉色も黒みを帯びて迫力があります。これは5~6mもある大木で、まるで孔子先生のように寒風のなかに突き立っていました。

<補注1> 松柏の「柏」については、コノテガシワに限定せず、広くヒノキ類とする考え方もあります。
<補注2> 引用した論語のなかに用いられている「凋」の字について、詳しく見てみました。(2014年1月27日
<補注3> コノテガシワを街路樹に使う事例がありました。(2020年3月11日

過去のきょう 2013 ソメイヨシノ(ほか3種) 2012 イワガネソウ  2011 ソシンロウバイ 2010 ジャノヒゲ 2009 アカマツ 2008 ニワウルシ 2007 ビオラ 2006 チンゲンサイ 2005 ジャノヒゲ

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1月25日(土) シラン

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開けてびっくり玉手箱の思いをしたのは11月末のことでした。そのムクムクと粉が湧いてくるようなシランの種も、もうすっかり撒き散らかされてしまいました。
こうして見ると、風に揺られて種を飛ばしていくためには、この殻はなんと具合のいい作りになっていることかと感心します。強弱それぞれの風に揺れながら、芥子粒のような種を少しずつ、近くに遠くに振りまいていったのでしょう。
真んなかに写った殻は、実がやや未熟だったようで小さめです。それでもかすかに割れ目が入っていますから、これから遅れて勤務態勢に入るのでしょう。こうして順番にできるだけ長く種を飛ばし続けるなんて、その賢さに脱帽です。

過去のきょう 2013 オオツワブキ 2012 ドイツトウヒ  2011 セツブンソウ 2010 カニクサ 2009 シロマツ 2008 イイギリ 2007 コバノタツナミ 2006 ウツギ 2005 フユザクラ

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1月24日(金) ナツミカン(ナツダイダイ、ナツカン)

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このところ、掲載サイズが小さくて拡大もできなかった昔の記事写真を少しずつ差し替えています(自分で見えにくくなってきた・涙)。そのとき、同時に記事内容を確認すると、無知や誤解で恥ずかしいものが見つかって訂正することが多いとは言え、「おお、けっこう勉強してるじゃん」と過去の自分を誉めたいときもたまにはあります。
ナツミカンの記事などその代表で、8年も昔だったのに、書くべきことはちゃんと書けていました。ただそのときの写真は、実のサイズと食べごろが似ているハッサクとの違いがわかりにくい難がありました。
今度の写真は、ナツミカンさんには申し訳なくても、そのお肌の粗さをしっかり出せました。次はお肌スベスベのハッサクさんとの比較写真が撮れればいいわけで、さて2本並べて植えている場所に出会う幸運はいつ訪れることでしょう。

<補注> 「過去の自分を誉める」など、とんでもないことでした(赤面!)。可食時期について、いままでの自分の理解は修正しなければなりません。さらに、ハッサクとの比較の前にアマナツとの見分けが問題であることもわかりました。(2014年3月5日

過去のきょう 2013 マチク 2012 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)  2011 ハクモクレン 2010 テイキンザクラ 2009 カボス 2008 キンシバイ 2007 ヒマラヤユキノシタ 2006 トキリマメ 2005 ヘクソカズラ

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1月23日(木) ラッズズイセン

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同じ水仙とは言っても、房咲き系ラッパ系ではその開花時期が大きく違うことに気づいたのは、恥ずかしながらようやくこのごろのことです。気づいてみれば、たしかに年内や年明けから咲いている水仙は小型の花をひと房にたくさんつけていました。
それに比べると、この黄色い蕾は、中身が一輪だけのようなのに、ずいぶん大きくて堂々としています。時期的に、いよいよラッパ系のお出ましのようです。
なんとも味気ない土色の花壇に、こうして少しずつ「春」がやって来るのは本当にうれしいことです。若いときには無縁だった、渋~い喜びです。

過去のきょう 2013 アカハナワラビ 2012 シロヤマブキ  2011 シマオオタニワタリ 2010 セイロンマンリョウ 2009 ケヤキ・むさしの1号 2008 ニワトコ 2007 マンサク 2006 モミジバフウ 2005 ハボタン

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1月22日(水) カジイチゴ

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肝心の実の試食がまだなので、大きなことは言えなくても、カジイチゴの冬越しの具合が少しわかってきました。
地面から若葉が萌え出しているのを見つけ、その耐寒性の強さに驚いたのが2年前のいまごろでした。続いて、3月には前年の葉が枯れ切った枝から若葉が芽吹いている姿をとらえています。そして今回の写真は、3月まで待たずとも、もう枝先には若葉が展開している(注2)ことを確認できた記録です。
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ただ、もう少しカメラを引くと、枝には年を越してくたびれた葉がたくさん残っていることがわかります。つまり、この辺では前年の葉がしぶとく残り、加えて若葉の萌え出しが早いので、通年で緑がつながりはするけれど、落葉はする(注1)わけです。
こんなに休みなく光合成をしてエネルギーを貯め込むのですから、その実はさぞかしおししいことだろうと、期待は高まるばかりです。

<補注1> カジイチゴのような生態を半常緑と分類するようです。
<補注2> 11月に幼い葉が展開していることを確認しました。(2023年11月5日

過去のきょう 2013 マテバシイ 2012 フモトシダ  2011 オヒルギ 2010 イクソラ・コッキネア 2009 ヒメリュウキンカ 2008 チョウセンゴミシ 2007 シュロチク 2006 サンシュユ 2005 イヌビワ

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1月21日(火) シュンラン

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意外というより「思いもかけなかった」という感じです。春告げの花としてシュンランを写すとき、その葉がいつごろ芽生えたものかなど、気にもしていませんでした。
先日のセリバオウレンもそうだったように、春に咲き出す野草は漠然とみんなスプリング・エフェメラルなのだと思い込んでいた節があります。ところがどっこい、株はこうして平気で冬を越している春の花もあるのでした。
少なくても埼玉南部では、シュンランは常緑の多年草のようです。花にばかり気をとられていないで、生態そのものをしっかり観察しなくてはと反省です。

過去のきょう 2013 房咲き水仙・ペーパーホワイト 2012 フィクス・プミラ(オオイタビ)  2011 ジュズサンゴ 2010 クマシデ 2009 ワビスケ(太郎冠者) 2008 トベラ 2007 マルバインドゴムノキ 2006 ガマズミ 2005 コウヤボウキ

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1月20日(月) キンカン

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キンカンがそろそろ食べごろを迎えるようです。何年か前、栽培している人からこの実をひと篭いただき、甘露煮にしたことがありました。喉の薬になる実ですから、いい具合の季節に収穫できるわけで、自然は本当によくできています。
ただ、ほかの果樹と同じく、成り放題で見向きもされないキンカンが多いのはもったいないことです。初夏のころまで実がついたままの木もある始末です。
おかげで、白い花と黄色い実のツーショットも可能です。しかし、かつてそんなシーンを撮ってはみたものの、妙に季節感が曖昧でボツにしたことを思い出しました。

<補注1> 花の満開時期をとらえました。(2018年5月15日
<補注2> キンカンにもいろいろ種類があるようです。(2023年12月1日

過去のきょう 2013 ヤマハンノキ 2012 木立性ベゴニア・オレンジルブラ 2011 カラテア・クロタリフェラ 2010 チンカピン 2009 ムベ 2008 シモバシラ 2007 バコパ・コピア・ガリバーライラック 2006 カンツバキ 2005 チョウセンレンギョウ

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1月19日(日) ホオズキ

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籠脱(かごぬ)けというのは昔からある軽業で、現代のショーでもその応用編は人気です。しかし、まさかホオズキにもそんな術があるとは知りませんでした。
かつて、あまりにもきれいで、一度ならず二度までも、ホオズキの皮(萼)が網目状態になり、なかの朱色の実が透けて見える姿を掲載しました。その丸い実が、こ・これは…、霧と消えたか溶けて流れたか、失せてしまっています。
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で、これがネタバレ写真です。こういう状態は「風化」とでも呼びましょうか。漿果はすっかり枯れてなくなり、焦げ茶の種だけがボロボロと落ちてきました。
風葬というのは、かつては世界のあちこちで見られた習俗だったようです。死んだからと言って鳥につつかれるのはイヤだと思っていたのに、このホオズキのように自然にカラッカラの骨だけになったら、これはこれでいいかもと思い始めました。

<補注> これまでホオズキに品種があることを意識せずに掲載していました。(2018年10月1日

過去のきょう 2013 球根ベゴニア(ハンギングタイプ) 2012 シロミナンテン 2011 レッド・ジンジャー 2010 セイヨウヒイラギ 2009 シホウチク 2008 カリン 2007 チョウセンマキ 2006 ニホンスイセン 2005 オケラ

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1月18日(土) ハイカンツバキ

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立つヤツがいれば這うヤツもいて、人間さまにも劣らず、寒椿もそれぞれです。タチカンツバキの掲載からはずいぶん遅れたものの、ハイカンツバキです。
タチカンツバキは街路樹(歩車道の区分帯)などに利用されるのに対し、ハイカンツバキはその這うような特性を生かして花壇の縁などで見かけます。
高さがせいぜい腰丈くらいで、枝が横へ横へと張り出します。ただ、正直を言うと、ふつうの寒椿をそのように刈り込んだものと見分けできるか、とんと自信がありません。背の低い寒椿を見ると、無体に枝を切った痕がないか、マジメに探してしまいます。

過去のきょう 2013 ハンノキ 2012 サンジャクバナナ  2011 コバノナンヨウスギ 2010 キジョラン 2009 シロバナヤブツバキ 2008 サザンカ 2007 カクテル(つるバラ) 2006 ホトケノザ 2005 キソケイ

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1月17日(金) ノシラン

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謎のノシランに出会いました。ノシランの実は濃い青紫色のはずなのに、これは真っ白なのです。なにか別のものかと疑ってはみても、この扁平な花茎と卵形の実、それに筋張った細い葉は、どう見てもノシランに違いありません。
いろいろ調べてみたのに、いまのところノシランに実が白いタイプがあるという記述を見つけることができていません。もしかして、ふつうに園芸種として流通しているのかと考えたりします。ただ、それにしては図鑑にもネット上にも見当たらないのです。
これから紫色に変化する途中とも考えてみたものの、ノシランの実は緑色から徐々に濃さを増していくので、すべての実が同時に白となるタイミングなどないはずです。
穂の先端に、とても小さな紫色の実があるのは注目点です。元々はこの色であるはずが、なにかの拍子に白く変化してしまったと考える手がかりになりそうな気がします。正体のわからないものを載せるのはちょっと気が引けても、自分的には今年の初オモシロもの発見だったので、及び腰のレポートです。

<補注> この記事は少し早とちりだったかもしれません。(2022年2月9日

過去のきょう 2013 ネコヤナギ 2012 ヒメユズリハ  2011 ハイビスカス(ブッソウゲ) 2010 ナンテン 2009 トウゴマ 2008 チゴカンチク 2007 フクジュソウ 2006 ヒメキンセンカ 2005 カラタチ

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1月16日(木) ラッキョウヤダケ

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形も面白いのに、それ以上に名前が不思議な竹です。いえ、辣韮(らっきょう)という名付けは、見るからに的を射て(矢竹だけに・笑)いると思います。問題は学名の方で、Pseudosasa japonica ○ tsutsumiana Yanagitaという(注2・3)のです。
まず、○の部分が問題で、調べるとここがf. だったりvar. だったり、揺れているのです。品種なのか変種なのか、議論が分かれているようです。
それもそのはずで、この矢竹はあるお庭(水戸の堤さん宅)にあったものが柳田さんという人に見いだされて全国に広まったという経歴の持ち主なのです。どうしてそこにあり、どうやって生まれたのか、謎ということでしょう。
そんなわけで、堤さんと柳田さんのお名前が学名に織り込まれているわけはわかっても、もう一つの問題がそのtsutsumi「ana」の部分でした。穴? 虎の穴?という軽薄な反応をしてしまった自分を恥じております。
これはたぶん接尾辞で、「堤さんのところに由来する」ということでしょう。いやはや、竹藪を眺めるだけでも、脳ミソには幾本か皺が増えてくれるものです。

<補注1> 矢竹(ふつうのヤダケもこのラッキョウヤダケも)は生長しても稈に皮が残るため、「竹」とは呼ぶものの、じつは「笹」(つまり草本)だと言います。
そのため、草・木・草・木と交互に続けているこのブログが草・草となってしまうわけで、いや、そこはそれ、見かけ的には竹でしょうよ!ということで、強引に「木」の順番のところに出してしまいます。ちょうど「木」曜ですし…(苦しい!)。
<補注2> 記事掲載時点では、学名の後半部分だけを四の五のと言って、前半を無視…ではなくて、その内容をぜんぜん理解していませんでした。いま見直すと、Pseudo+sasaで、ベゴニア・プセウドルベルシーで学んだ「なんちゃって=Pseudo」と「笹」の合体語なのでした。つまり補注1 の内容は学名にそのまま示されていたわけで、ずいぶんな年数を経ての膝ポンです。(2020年1月16日)
<補注3> 記事掲載から年月が経ち、あらためてYListを確認したら、学名のjaponicaの後ろはシンプルに'Tsutsumiana'でした。
つまり品種・変種問題はなくなり、園芸種とされたわけです。柳田さんのお名前もはずされてしまい、かなりスッキリしました。(2022年1月)

過去のきょう 2013 ウメモドキ 2012 キカラスウリ  2011 コチョウラン 2010 アッサムニオイザクラ(ルクリア) 2009 トボシガラ 2008 トウカエデ 2007 ユキワリソウ 2006 ウメ 2005 スズカケノキ

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1月15日(水) アシタバ

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元気な若葉を確認したのが去年の2月です。そのあとはグングン大きくなり、夏にはいかにもセリ科らしい傘型の花を咲かせるのは知っていました。
そこで確認したかったのは、花のあとから春まで葉がつながるかどうかでした。秋以降、開花した大きな茎が倒れはしても、根もとの若葉は元気でした。暮れにも正月にも、葉芽はこうして展開し続けました。見事な常緑多年草ぶりです。
そして今回新たに、茎の赤みに気づきました。アシタバは大別すると伊豆大島系と八丈島系があるそうで、八丈の茎は青く、赤いのは大島産でした。大きな災害を受けた伊豆大島であっても、アシタバ精神で復興してほしいものです。

過去のきょう 2013 スズメノエンドウ 2012 アメリカヒイラギモチ 2011 アンスリウム(ラベンダー・レディー) 2010 カミガヤツリ(パピルス) 2009 メキシコラクウショウ 2008 ウメ(八重寒紅) 2007 ホウキイヌツゲ 2006 ブラキカム・マウブディライト 2005 カリフラワー

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1月14日(火) ブーゲンビリア

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花(ピンクの苞ではなく、中心の白っぽい皿状のもの)がみんな萎(しお)れていて、これじゃあダメ写真だと思ったら、なかにいくつか、赤紫の果実がついていました。
ブーゲンビリアの花(この場合は苞=上記の白い皿も含んで)は開花後すぐに落ちやすいそうで、こうして果実を見られたのは幸運だったかもしれません。
まるで飾り物のようだと思っていたブーゲンビリアも、「花が咲けば種ができる」当たり前の植物だと確認できて、まるでテレビで見るタレントが知り合いのお嬢さんだったような、妙にほのぼのした感じでした。

<補注> ブーゲンビリアの花色は、上のスタンダードのほかにもいろいろあって、この記事のあと、白と黄色を収録しています。

過去のきょう 2013 フッキソウ 2012 ホトトギス  2011 カナリーヤシ(フェニックス) 2010 コクテンギ 2009 ラクウショウ 2008 ニホンスイセン 2007 チチコグサモドキ 2006 ツルウメモドキ 2005 カンツバキ

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1月13日(月) モンステラ(ホウライショウ)

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中途半端を二度続けるのも情けないと思いつつ、三度目の正直を迎えるためには二度目の半端を避けて通れないよなぁと自分に言い訳です。
一度目のどっちつかず写真では見えていた苞の残骸が、今回は完全になくなっています。その代わり、ウインナみたいだった肉穂花序がサラミのように立派になっていました。(違う場所のもので、連続した生長過程ではありません)
花の跡である六角形模様の白っぽさも、少し薄れた感じです。この棒が完熟すると食べられるとは聞いても、開花から可食までの期間はなんと1年です。
あちこちの「近場南国」をチョコマカと散策するだけなので、継続的な観察はできず、完全な運任せですから、次に出会えるのは白い仏炎苞なのか、可食状態の肉穂花序なのか、知るのは神様だけです。いえ、三度目の正直があるものと思っているのは自分の勝手で、神様は案外に「甘えんなよ」と言っているような気もします。

<追録> 可食状態のモンステラの実とはもう少し色づくものと勝手に思っていました。しかし、こうして亀甲状に割れ出したら食べごろだそうで、これをポロポロ剥がすとなかに黄色い実があるのでした。バナナ+パイナップルの味と説明されても、試食できないのが無念です。(撮影:2019年1月18日)
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過去のきょう 2013 ナヨクサフジ 2012 ロウバイ  2011 センダン 2010 ハアザミ(アカンサス) 2009 ハアザミ(アカンサス) 2008 ヒヨドリジョウゴ 2007 ツルウメモドキ 2006 クヌギ 2005 房咲き水仙・ペーパーホワイト

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1月12日(日) ヘンヨウボク(クロトンノキ)

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きのうのランのように、一つの種類がバリエーションに富んでいる草木というのは案外に多いわけで、そのなかでもこれは学名(Codiaeum variegatum)そのものが「バリエ」を名乗るくらいに筋金入りの変異幅を持っています。
変葉木という和名は、葉の「色」がさまざまに変わるところから来ているとは言いながら、色だけでなく形も多様です。今回撮ったものはスリムタイプ、2010年掲載のものは鉾型(手前でボケている葉に大きな切れ込みあり)、そして2005年に載せたものはやや細身ながらもふつうの葉っぱ型(笑)です。
さらにちょっとカールした細型(未掲載)なんていうのも見かけます。はた衛門的には、色と形の両方が「変な葉の木」と思いたいところです。

過去のきょう 2013 サイカチ 2012 カシワバハグマ  2011 リュウキュウバショウ 2010 ツワブキ 2009 ハリエニシダ 2008 ロウバイ 2007 ドイツトウヒ 2006 センダン 2005 ツクバネガキ(ロウヤガキ)

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1月11日(土) アングラエクム・セスキペダーレ

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ランはわか"らん"と開き直ったのはつい先月なのに、めっちゃ舌を噛みそうなむずかしい名のランを載せます。和名はないので、学名そのままです。
なぜこんな高難度の名前を知ったかというと、幸運にも鉢に略号ではなくフルネームが記されていたからです。花と一緒にその札もきっちり写し、帰宅してこのランのことを調べてみました。説明を読み進むうち、情けなさで肩が落ちました。
なんと、このランの真骨頂はその長ァ~い距でした。写真右端の、ややくたびれた花の後部から下にのびているのがそれです。そんなことには気づきもせず、中央の花を写すとき、距のことは茎だと思って(というか、なにも考えず)いました。
なんとこの距は25~30㎝もあって、先端にはわずかに蜜があるそうです。そして、この花を見て、その蜜を吸えるように、長ァ~い口吻を持つ蛾がいるはずと予測したのは、かのダーウィン先生で、なんとそれからおよそ40年後(先生亡きあとの1903年)、本当にそんな蛾が見つかったのだそうです。
「花を写して距に気づかず」のどこかの凡人とはさすが違うものです。よし、これからはランのがどんな具合か、キョキョロすることに決めました。

<補注1> キョキョロに成功しました。(2022年1月2日
<補注2> 距が長いことがアングラエクムの条件ではありませんでした。(2024年1月29日

過去のきょう 2013 ヤブレガサ 2012 ケナシサルトリイバラ(サンキライ)  2011 フユアオイ 2010 ユズリハ 2009 ハリギリ 2008 シマダケ 2007 ゼニゴケ 2006 イブキ(ビャクシン) 2005 カンザクラ

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1月10日(金) コクテンギ

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最初の出会いはやはり1月で、寒空のなかにこの真っ赤な葉を見つけて「なんじゃ、これ」と写したものでした。あれからもう4年です。初夏には花を見て、秋には実も写して、ひと巡りしてまた紅葉です。
前回はその深紅を際立たせようと、弱い逆光で葉裏から撮りました。初心者にありがちな、奇をてらったアプローチです。そこで今回はマー君ばりの直球勝負です。
ああ、それにしてもマー君は本当に行ってしまうんでしょうねえ。大リーグも実況放送される時代だからかまわないんですけど、朝からビールじゃないしねえ…って、なんじゃ、要はマー君じゃなくてビールかい、とセルフ突っ込みでした。

過去のきょう 2013 サネカズラ 2012 バンダ(洋ラン)  2011 ブータンルリマツリ 2010 カゴノキ 2009 チャボタイゲキ 2008 ツバキ(詳細不明) 2007 トウガラシ(ゴシキトウガラシ) 2006 シバザクラ 2005 ダイコン

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1月9日(木) スノードロップ

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スノードロップの過去掲載を調べたら、算段したわけではないのに2回が2回とも3月4日(2005年2009年)でした。3月4日はスノードロップ記念日でしょうか(笑)。
その記念日よりはほぼ2カ月も早い開花発見です。ただ、植えられていた鉢には「早咲きタイプ」と書いた札があったので、異常気象の心配は無用でした。
ところでこのスノードロップという花は、取り上げるたびに「なにか」違います。どこが違うのだろうとシゲシゲ見たら、内側の3枚の花びらにある緑色の模様でした。今回のものは先端だけ、2009年のものは二段式、そして2005年のものは上下連結、じつに三者三様の斑紋なのです。小さな花に隠された大きな秘密の発見でした。

<補注> この早咲きタイプ(Galanthus nivalis系)の斑紋はハート型だったことに気づきました。ちなみに2009年の二段式斑紋、および2005年の上下繋がりタイプはGalanthus elwesii系のようです。(2017年12月22日

過去のきょう 2013 リュウノウギク 2012 ハナカイドウ  2011 マメキンカン(キンズ) 2010 カンボタン 2009 カンザクラ 2008 レモン 2007 ネメシア 2006 タマサンゴ 2005 ロウバイ

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1月8日(水) ツルウメモドキ

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ツルウメモドキの実の色をどう表現すべきかと悩んだのは、何年か前の秋でした。そのときは苦し紛れに柿色としたというのに、いまはあのときの自分を「へぇ、じゃぁこれも柿色かい」とからかいたい気分です。
イイギリの実で気づいた法則に、「見上げると赤くは見えても、順光で見下ろせば朱に見える」というのがあって、しかしこれはそういう相対的な色変化ではありません。どう見たって朱色の気配は吹き飛んでいて、完璧に赤の範疇です。
さらには、この時期には殻だけになっているはずなのに、こうして豪華に実(仮種皮に包まれた蒴果)が残っているのも不思議です。要は、ツルウメモドキひとつ、「こうだ」なんて決めつけはできないということで、草木を撮り続けることは人生の教訓を学ぶことなのだろうかと、きょうは抹香臭く締めておくことにします。

過去のきょう 2013 キンメイチク 2012 ヤマラッキョウ 2011 ハッサク 2010 クログワイ 2009 ウメ(寒紅梅) 2008 オニドコロ 2007 マーガレット 2006 イヌリンゴ 2005 マサキ

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1月7日(火) アネモネ

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ふつうは3月とか4月の花なのに、アネモネ(注)にも気の早い種類はあるようです。鉢植えではなく、花壇で堂々と寒風を受け流していました。
ただ、ピントをあてた花びらは先が痛んでいて、時季外れに咲く苦労はそれなりにあるのでしょう。おっと、つい花びらと言ってしまいました。アネモネはキンポウゲ(ウマノアシガタ)の仲間ですから、この赤い物体は花弁ではなく萼でした。
さらなる「おっと」はアネモネの花言葉でした。「はかない夢」「薄れゆく希望」「はかない恋」「恋の苦しみ」と、よくもまあこれだけ悲惨な言葉を集めたものです。さらに極めつけは 「嫉妬のための無実の犠牲」でした。なんじゃ、これ? ほぼ意味不明です。ただ、アネモネを贈りものにしたら駄目なことだけはよぉくわかりました。

<補注> 花言葉よりも困るのは標準和名で、なんとハナイチゲでした。しかしこんな呼び方は見たことも聞いたこともないし、同属のほかの種にもあてられていて紛らわしいので、ここに書き留めておくだけにします。(2022年1月)

過去のきょう 2013 アマチャヅル 2012 サンシュユ  2011 カンレンボク 2010 イオノプシディウム(バイオレットクレス) 2009 ノリウツギ 2008 オオイヌノフグリ 2007 ニンジン 2006 ザボン 2005 ヒメキンセンカ

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1月6日(月) ソシンロウバイ

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通りすがりのお庭できれいに花開いているソシンロウバイを見つけ、「え、もう?」がふさわしいのか、「あ、ようやく!」と思うべきだったか迷いました。
たしか年明けには咲いていておかしくないと思い過去記事を調べたら、早いときは12月中旬に開花を見た年もありました。ほかの冬には年が明けてようやくということもあり、おおむね2週間ほどのズレはあるようです。
もちろん、毎年勝手な場所で、それぞれ違う木を見て「咲いた!」と喜んでいるわけで、観察としてはまるでいい加減なものです。したがって、開花の時期云々は横に置き、今年のこの木は幹を観賞することにしました。まるでひね生姜のようにゴツゴツして、幹の上の方が太くて、盆栽風の立派な仕立てに驚きです。

過去のきょう 2013 テイカカズラ 2012 トキワイカリソウ  2011 ガガブタ 2010 シュロガヤツリ 2009 タラヨウ 2008 コナラ 2007 スギゴケ 2006 ノイバラ 2005 ヒヨドリジョウゴ

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1月5日(日) ハクサイ

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冬の風物詩です。こうしてハクサイの頭を藁で縛るのは、葉に霜が降りて傷むのを防ぐためだそうです。いまどきはもっぱら荷造りテープで巻く農家ばかりなのに、この畑のオーナーは由緒正しい作法を守ってくれていました。
こうして霜による被害を避けながら、一方で寒さに当てて糖度を増やすことがハクサイの栽培では大切なポイントなのでした。一つひとつを縛り、収穫のときはそれを開いて外側の葉を捨て…、ずいぶんと手間をかけるものです。
お鍋や漬け物でハクサイをいただくときは、そんな農家さんの知恵や努力に手を合わせることを忘れないようにしたいものです。

<補注> 苗の段階や開花・結実のあとでは結球をせず、葉は平らに出ることを知りました。(2021年3月16日

過去のきょう 2013 ボタンヅル 2012 ヤマコウバシ  2011 カルドン 2010 キチジョウソウ 2009 サザンカ(白八重) 2008 ミミズバイ 2007 オオキバナカタバミ(オキザリス・セルヌア) 2006 ナンキンハゼ 2005 ノイバラ

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1月4日(土) バクチノキ

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鋸歯がどうとか、腺点がどうとか、細かいことを賢しらに比べてきたバクチノキセイヨウバクチノキだったのに、見慣れれば、ごく単純に葉の形が違いました。
全体にふくよかな形のセイヨウバクチノキに比べ、バクチノキの葉は写真のように先細りで、とても鋭角的、キリッと締まった感じがします。
わかってみれば簡単な結論ではあっても、わかるまでのプロセスが大切なんだよね…と自分を慰めておきます。今年もまた、草木の細部にこだわってみたり、そこを写し忘れてみたり、倒(こ)けつ転(まろ)びつの日々が待っていることでしょう。

過去のきょう 2013 エゾマツ 2012 オンシジューム(赤)  2011 ヒメコウジ(チェッカーベリー) 2010 ホンコンカポック(シェフレラ) 2009 アカザ(暫定) 2008 ハマアザミ 2007 ユーカリ 2006 ソシンロウバイ 2005 オタフクナンテン

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1月3日(金) カントウタンポポ(暫定)

140103tanpopo
おいおい、どこから来たんだい?とつぶやいてしまうほど、こんな寒空の下でも採蜜に忙しいアブを見つけて驚いてしまいました。
しかし、アブもすごいけれど、それを呼び寄せたタンポポもなかなかです。だいたいが早春には咲いていたと思いながらも、こうして暦上の新春に花を見つけると、そのタフさ加減に最敬礼をしてしまいます。
さて、ここまで屈強な性質ならセイヨウタンポポだろうと勝手に思い込んで撮った写真だったのに、開けてびっくり玉手箱でした。アブの右側に倒れている茎を見ると、総苞片の反り返りがありません。これは在来のタンポポの特徴です。
ただ、このごろは両者の交雑も起きていて、反り返りのないニセカントウタンポポというのもあるのだそうです。やれやれ、冬枯れのなかでせっかく見つけたタンポポなのに、その種類を特定するには、この写真は甘すぎました。
そんな反省に涙する徘徊老人を尻目に、アブ君は「蜜さえあれば、そんな細かいことはどうでもいいんじゃない?」とニンマリしていることでしょう。

過去のきょう 2013 コウリンタンポポ 2012 オオバヤドリノボタン(メディニラ・マグニフィカ) 2011 チリマツ 2010 ブラジルマツ 2009 カクレミノ 2008 フウセントウワタ 2007 ギョリュウバイ 2006 シロミナンテン 2005 ウメ

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1月2日(木) ヤブコウジ

140102yabukouji
正月飾りの十両として寄せ植えされるヤブコウジもかわいいとは言え、こうして野道で燦々とした陽を浴びる姿はやはり一番のお似合いです。
そんなヤブコウジの葉裏に、うわあ、頑張ってる人がいました。なにせ軽量ですし、爪は対象物にしっかり食い込むので、この時期まで案外あちこちで見かけます。
たぶん、このヤブコウジが花を咲かせたころ、ここにしがみついたはずです。抜け殻とはなっても、その花が青い実に変わるのを眺めたり、何度かの強風を耐え抜いたり、苦楽があったことでしょう…などとつい思い入れをしてしまう、うれしい遭遇でした。

<補注> 同属のツルコウジを収録しました。(2022年1月15日

過去のきょう 2013 ヒュウガミズキ 2012 ミドリサンゴ(アオサンゴ)  2011 ダイオウマツ 2010 ハイマツ 2009 ロドレイア・ヘンリー 2008 ゴクラクチョウカ 2007 キンセンカ 2006 イイギリ 2005 モウソウチク

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1月1日(水) ヘクソカズラ

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元日のテーマをヘクソカズラにするには、自分なりに少しは惑いました。一年のスタートが「屁糞」では、あしたからの364日が臭いものにならないかと…。
ただ、草地に芽生えた松の幼木にこうして実が絡みついていると、まるで天然自然の門松のようで、枝に引っかかった枯れ松葉さえ、藁の飾りに見えます。こんな光景に出くわしたことこそ神仏のお導きと勝手に解釈することにしました。
というわけで、かぐわしき年の初めとなりました。「沈香も焚かず屁もひらず」という無難路線ではなく、立派な屁糞で香り高い一年を過ごしたいものです。

過去のきょう 2013 カンアオイ 2012 センジュラン  2011 アカマツ 2010 アカマツ 2009 ヒメコマツ(ゴヨウマツ) 2008 ダイダイ 2007 ハタザクラ 2006 ユズリハ 2005 クロマツ

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番外編 : Windows 8.1 、どうしたもんだろう?

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なにも元日にこんな番外編を書きたくはないのに、わざわざこんな日にこんなお節介をするマイクロソフトにカチンときました。2014年・初怒りです。
PCを起動したらいきなり画面が暗くなるのは気持ち悪いものです。しかも、こうなっての選択肢はストアに行くしかなく(あとは強制Off!)、ストアに行ってからスタート画面に戻ればいい話でも、「余計なことしないでよ!」って感じです。
Windows 8に対しては少しばかり不信感があるので、8.1がそこをクリアしていれば、更新したくないわけではないのです。しかし、まだそこはハッキリしないし、「8.1はたいしてメリットないよ」とか「8.1にしてこんな不具合が!」みたいな情報が多いなかでのこの強引な手口ですから、新年初日から血圧を上げてしまいました。
ただ、周囲には新年早々PCを開けること自体がおかしいという声もあり、それも正論だとは思います。いっそ、8も8.1もないアナログ世界に戻るのが人間としての正しい道ではあるまいか…と迷いつつ、あすもまたPC を起動することでしょう。

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