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10月28日(月) シリブカガシ

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ずいぶん色黒の(というか、やや紫がかる)ドングリが落ちていました。表面が白く粉をふいているのも、ちょっと独特です。そのドングリが稔っていたらしい木はあまりに背が高くて、木についたままのドングリは確認(注2)できません。
調べたら、色合いの特色よりも決定的なのはお尻の窪みでした。殻斗をはずすと、あーら恥ずかし、お尻がへこんでいます。これが尻深という名前の由来でした。
そして、下敷きにした葉です。互生・全縁(鋸歯なし)のスマートな形で、この葉は裏返しているものの、表はピカピカです。
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そんな特徴が、今月上旬に別の場所で撮った木(↑)とつながりました。撮ったときは、「秋に花が咲く樫とか椎ってあった?」と不思議に思ったら、ブナ科(樫類や椎類が属す)のなかではこのシリブカガシだけが秋に開花するのでした。
ということは、この花は来年のいまごろ、1枚目写真のようなキュートなお尻の色黒美人になるはずです。この写真にも、その気で見れば若いドングリや黒いドングリが写っていて、次はこの木のドングリのお尻を剥いてみるのが課題です。

<補注1> 初夏の艶やかな葉と、赤ちゃんドングリをつけた枝の様子を収録しました。(2014年6月9日
<補注2> 高所の枝についた大人のドングリをとらえました。(2014年11月29日

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