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6月30日(日) クマヤナギ

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花が散って、実ができ、それが熟す…というのがものの順だとばかり思っていると、こんな風に花の盛りに実が真っ赤というパターンもあるから愉快です。
そんな花と実が一緒に楽しめる仕掛けには2タイプあって、一つは実が早熟のわりに花期が長く、その年の花に実が追いついてしまうパターンです。そしてもう一つが、このクマヤナギのように去年の実と今年の花が一緒になるタイプ(注1)です。
などと偉そうに解説はしていても、この葉が柳のように見えるまでにはあと何年の修行が必要なことでしょう。柳とは言いながらバッコヤナギのように楕円形の葉があることは知っていても、このクマヤナギの葉は色つやがちょっと良すぎます。
さらに、なぜ熊かというと、熊のように丈夫という幹を見なくてはいけないわけで、撮影した木はまだせいぜい「犬」くらいでした。熊にも柳にも見えないこのクマヤナギ、やれやれとは思いながらも、その名実のギャップが深く印象に刻まれます。

<補注1> 前年夏に結んだ実はひと冬を越してもまだ緑です。(2023年4月13日
<補注2> 同属のヒメクマヤナギを収録しました。(2024年10月8日

過去のきょう 2012 タチアオイ 2011 ネコノチチ 2010 フタリシズカ 2009 ルリヂシャ(ボリジ) 2008 モミジバゼラニウム 2007 ハマカンザシ 2006 ブーゲンビリア 2005 セイヨウノコギリソウ 2004 ヒョウタン

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6月29日(土) イトラン

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花だけ見れば、仲間(キジカクシ科ユッカ属)のキミガヨランアツバキミガヨランと区別がつきません。したがって、それらの花の写真を出して「イトランです」とやっても、たぶん気づかれない…などという不真面目はしていません(笑)。
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その証拠に、これ(↑)が根もとです。花がボタボタ散るのも仲間と共通です。そして、名前にふさわしく、葉のふちがほつれて糸をひいています。
冬に素材に困り、葉だけを写して「夏に花を載せる」と言ってから、もう6年が経っていました。花の撮影をいままで忘れずにいた自分をほめるべきか、6回もの夏をスルーしてしまった自分を咎(とが)めるべきか、それが問題です(^^;)。
花と根もとの距離が長く、いつもこの仲間たちには苦労します。今回は花と葉を一緒に写すことはあっさりあきらめ、それぞれにグッと迫る路線にしてみました。

<追録> あまりにも見事な「イトランの壁」でした。(撮影:2023年6月25日)
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過去のきょう 2012 ソテツ 2011 ウリカエデ 2010 カワラナデシコ 2009 イブキトラノオ 2008 チガヤ 2007 カラクサゲシ(チューリップポピー) 2006 ノカンゾウ 2005 ボケ 2004 ボタンクサギ

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6月28日(金) ケンポナシ

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名前(梨)のとおりにおいしい実(正確には果柄)の時期ばかりにこの木の下には来ていたらしく、花を見たのは初めてでした。その実の変人度(?)加減からすれば意外なほど、ノーマルで賑々しい花の咲き方でした。
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大きな木の上からポタポタとひっきりなしに花が落ちてきます。やや透明感のある5枚の花びらとその間を埋める萼の組み合わせはどこかの学校の徽章みたいです。堂々とした雌シベは二股に分かれていて、受粉を確実なものにしそうです。
もう膨らんだ緑の実も見えはしても、それよりも注目したいのは柔らかくのびる若緑色の花柄(果柄)です。ここがL字に曲がって梨になるなんて、いったいどこをひねってそんなうまいアイデアを出したものか、爪の垢でもいただきたい木です。

<補注> この花から蜂蜜が採れることを知りました。(2021年11月5日

過去のきょう 2012 キケマン 2011 クサキョウチクトウ(オイランソウ) 2010 カジノキ 2009 オオバオオヤマレンゲ 2008 カタクリ 2007 ナツハゼ 2006 キンレンカ 2005 ミズキ 2004 イングリッシュラベンダー

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6月27日(木) アフリカナガバモウセンゴケ

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とあるホームセンターの見切り品コーナーで、100円の値札をつけられて、気息奄々の状態でした。「ひぇ~、これは救出せねば!」と我が家に持ち帰って約半年、すっかり元気になったモウセンゴケです。
正確に言うと、本当のモウセンゴケではなく、タイトルのような長~い名前です。その名のように、ふつうのモウセンゴケよりは長い篦(へら)状の葉が特徴です。
夏には花を咲かすというので、首を長くして待っていて、その前にこれが食虫植物であることの記録です。以下3枚の写真は残酷モードです。
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まずはコバエを捕らえたところです。どんなにコバエがあがいても、おネバのせいで逃れることはできません。ただし、モウセンゴケが自分で獲物をおびき寄せることはなく、ワタシらが虫を生け捕りにしてあげなくてはなりません。
こんなに怠惰でも、果たして食虫植物と言えるのか、あるいはウチの奴だけが不真面目なのかはよくわかりません。とにかく、ワタシらの鼻ではなんの匂いも感じられず、虫を自分で捕らえるシーンは、半年の間、皆無でした。
さて、葉の上に虫を置いてあげると、クルッと食べて…とくるならいいのに、見ている間はまったく動きがありません。人間の視線があると動かない…とかの高級な神経があるのではなく、単に超スローモーなのです。
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それが証拠に、ひと晩たってみると、葉は二つ折りになって、いかにも「いただきま~す」という態勢です。
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そしてさらに葉が折れ、まるで柏餅のように虫をくるみます。ウゥ、来年から柏餅を食べるときにこの絵を思い出しそうで、まずいことになりました(笑)。
さて、「食後」はこの葉と虫がどうなるのかがこれからの楽しみです。虫が完全に消え、なにごともなかったように葉が元の篦に戻ったら、うれしくもあり、不気味でもあり…。
さあ、こうして栄養満点(?)の動物蛋白を摂取したのだから、ぜひ気張って花(注)を咲かせてくださいよ。次回これを登場させるときは、きょうのグロ気味画像を帳消しにするくらいの可憐な花のアップにしたいものです。

<補注1> この不真面目コケちゃんを載せるため、過去記事の「モウセンゴケ」を確認したら、あれはどうもナガバノモウセンゴケのようです。タイトルを訂正しておきます。
<補注2> モウセンゴケ類の花を見ました。(2020年7月24日

過去のきょう 2012 エノキウツギ(ウオトリギ) 2011 シチダンカ 2010 ヒメコウゾ 2009 ムラサキセンダイハギ 2008 ウチワサボテン 2007 クマツヅラ 2006 カリフォルニアローズ 2005 タイマツバナ 2004 ヤブカンゾウ

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6月26日(水) ハマナス

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ハマナスについては、夏の花秋の真っ赤な実もすでに掲載済みです。ただ、前に撮った花は、やや少数派の白(注)だったし、写りも酷かったので、ハマナスの花と言えばこの色という濃いピンクで口直しをしておきます。
開いた花の後方にはすでに色づいた実が見えます。また、手前には開花と結実の中間の状態もとらえました。かなりスピーディに実を結ぶ印象はあっても、開花からそれらしい実の形まで膨らむのに幾日かかかるものでしょう。狙った花にリボンをつけるとかして、一度しっかり観察したいものです。

<補注> 花が白いハマナスはシロバナハマナスでした。(2019年6月15日)
<追録> 秋が深まっても意外にきれいな様子でした。(撮影:2022年11月9日)
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過去のきょう 2012 ムラサキツメクサ 2011 ウチワサボテン 2010 イヌウメモドキ(雄株) 2009 シコタンソウ 2008 ヒメカイウ 2007 カクテル(つるバラ) 2006 ヤポンノキ 2005 ガクアジサイ 2004 モッコク

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6月25日(火) キバナダンドクとダンドク

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名前にインパクトがあるので、早く載せておきたかった一品です。ただ、ときどき見かけてもその株数はいつも少なくて、今回も相変わらずで、いい絵になりません。仕方なし&とりあえずで掲載しておきます。
カンナの原種の一つだそうで、花(赤色もあり↓)にはそんな感じがあります。また、葉はいかにもカンナそっくりなので、写すのを省略したほどです。
さて話は名前です。花の脇に写っている実が黒く熟すと鉛の「弾」みたいだからという異説を見つけました。だとすると「ドク」は「毒」でしょうか(不明)。しかしこれではずいぶん剣呑な話で、ふつうは「檀特」とあて、梵語が出典だと言われます。
なお、ダンドクのノーマルな花色は赤で、写真のように花色が黄色のものはキバナダンドクと呼ばれ、学名も異なるので、別種と考えるべきもののようです。

<追録> ノーマルの花色(赤~濃いオレンジ)のダンドク(↓)を撮影できました。キバナでは省略した葉もうまく入れられました。(撮影:2015年6月7日)
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過去のきょう 2012 キョウチクトウ(白八重) 2011 モミジイチゴ 2010 ウメモドキ(雄株) 2009 ナツユキカズラ 2008 ハナイカダ 2007 イソトマ・アネチフォリア 2006 ベニバナ 2005 シロミノコムラサキ 2004 シロバナハマナス

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6月24日(月) ニッサボク

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あってはいけないところで、あってはいけないものを見つけてしまいました。花の時期には雄花だけしか見えず、「まるで雄株」と思っていた方のニッサボクに、あろうことか(?)実がついていました。
もちろん、先日掲載した「まるで雌株」とは違って鈴なりとはいかず、大きな木のひと枝だけがパラパラと寂しげに実をつけていました。ただ、たとえ1個でも結実は結実で、「まるで雄株」にも雌花(か完全花)があったことが証明されました。
となると、「雌雄異株または同株」という図鑑の説明のうち、「異株」のケースが実査できていないことになります。ただ、これは「まるで雌株」の実で嘆いたように素人には解明不能の命題なので、「異株・同株」問題はこれで打ち切りにします。
それよりドキッとしたのは、今回見つけた実の頭についていた笠です。「まるで雌株」の実はネズミモチのそれのように頭がツルンとしているとばかり思っていたので、木によって実の形(構造)が違うなんてことがあるのかと焦りました。
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帰宅して、先日の鈴なり写真から実の頭部に迫っていたもの(↑)を見直しました。ありました。「まるで雄株」の実のようには目立たなくても、たしかに蓋状の物体が実の頭部にしっかり残っています。
まだまだ観察不足です。鈴なりの実に興奮して、一つの実のつくりよりもワサワサ状態を撮ることに夢中になっていました。冷静に・科学的に…、永遠の課題です。

過去のきょう 2012 ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ) 2011 ギシギシ 2010 モミジイチゴ 2009 レッドロビン 2008 フタリシズカ 2007 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2006 ナンキンマメ(ラッカセイ) 2005 セイヨウバクチノキ 2004 ムラサキツメクサ

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6月23日(日) タイマツバナ(モナルダ、ベルガモット)

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この花がピンクの場合はモナルダという名が似合うのに、こんなに「燃え立つ」ような花壇に出くわすと、やはり頭に浮かぶのはタイマツバナという名前の方です。
さらに、初めて載せたころに比べれば少しは知恵がついて、ベルガモットという別の呼び方(注2)もすぐに思い出すことができます(えっへん)。もっとも、その名前の元であるベルガモットオレンジ(柑橘類)にはお目にかかったことがないので、この花の香りがその果実の匂いに似ているというのは完全に受け売りです(がっくん)。

<補注1> 燃え立つようなタイマツバナの幼生は、まるで消し炭のような色であることを知りました。(2019年1月11日
<補注2> 同属でよく似た見かけのワイルドベルガモット(未収録)があるので、ベルガモットという呼び方には注意が必要です。(2022年10月8日

過去のきょう 2012 ヒメシャラ 2011 ビワ 2010 ネズミモチ 2009 エーデルワイス 2008 オオバナウツボグサ 2007 ホザキシモツケ 2006 シュッコンカスミソウ 2005 キョウチクトウ 2004 ヨウシュヤマゴボウ

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6月22日(土) ジャボチカバ(キブドウ)

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運があったようななかったような、ビミョーな気分です。3月に「とりあえず」で載せたこの不思議な姿の木が、まるでマグマを噴き出すように花を咲かせていました。
それはラッキーな巡り会いだったのに、あとは「ちょっとねー」です。まず、四季成りであるはずの実がみんな緑で、「できれば試食」という願いは完全却下です。さらに、一緒に写し込みたかった葉も、なかなかうまい具合にフレームに入ってくれません。
しかし、ものごとは考えようです。なにもかも一挙に解決したら、あとの楽しみがなくなります。「病人には回復する楽しみがある」と喝破した文豪にならい、「あと二・三度はジャボちゃんと戯れる楽しみがある」と嘯(うそぶ)いて暮らすことにします。

<補注1> 鈴なりの実と葉の様子をとらえました。(2017年1月28日
<補注2> ついにジャボチカバの実を心置きなく食しました。(2024年10月10日

過去のきょう 2012 アマリリス 2011 スカシユリ 2010 ハグマノキ 2009 シチダンカ 2008 メグスリノキ 2007 キキョウソウ 2006 ゴウダソウ 2005 スカシユリ 2004 ヤマモモ

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6月21日(金) ドイツスズラン

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手前の緑の実を見て、新聞連載の漫画にこんなキャラクターがいたような気がするのに、いつごろのなに新聞だったか、どうしても思い出せません。
苦し紛れに後方の実に目を移すと、これもなんとなく赤ちゃんに見えたり、ナースに見えたり、かぶっている白い帽子のせいで、どうにも人間っぽく見える実です。その実(つまり花も)がこうして葉よりも高く飛び出すのがドイツスズランで、先日ここに載せた我が国自生のスズランとは明らかにつくりが違います。
さて、問題は上に触れた白い帽子です。これは花びらの残骸だと思う一方で、残り方からして萼かもしれず(注)、写真を見ていまごろ悩んでいます。「スズランは危険」という生半可な知識のせいで、どうも手にとることを避けていました。スズランの花の構造がどうなっているのか、来年はもう少しマジマジと見て触ってみるつもりです。

<補注> その後の観察で、スズラン類の花は萼と花びらが一体化したもの(花被)らしいとわかりました。(2019年6月)

過去のきょう 2012 ヤマコウバシ 2011 マルバチシャノキ 2010 ルリミゾカクシ 2009 コアジサイ 2008 クリンソウ 2007 イトバハルシャギク 2006 ツキヌキニンドウ 2005 アンズ 2004 ハンゲショウ

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6月20日(木) サントリナ

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本来は葉を楽しむハーブなので、花は蛇足です。冬の間も銀白色の葉がこんもりと茂り、遠目にもきれいなものでした。そして近づくと、雪の結晶のような形の葉が面白くて、さらにややツンとする香りがして、目でも鼻でも楽しむことができます。
それでもやっぱり花の時期に取り上げるところが欲張りというか、煮え切らないというか、自分の情けないところです。しかし、その言い訳はあるわけで、これ、ハーブだし、ラベンダーみたいな葉だし、でもキク科なのです。だから、いかにもそれらしい花が咲いているときの方がその出自がはっきりするわけです。

加えて、後のちの自分のために注意書きもしておきます。草・木・草・木と載せる自己ルールからすれば、きょうは木の順番なのに、間違えて草にしている!と慌てないこと…これは常緑低木です。
おっと、それなら根もとの木質化した部分も写し込むべきでした。あとで調べるまではてっきり草だと思い、そんなところは写していませんでした。次の機会には、この美しい葉を少しばかり掻き分けさせてもらいます。

<補注> 根もとを写すという課題などきれいに忘れ、この変な葉っぱにジトーッと見入ってしまいました。(2019年9月19日

過去のきょう 2012 ノトカクタス(品種未詳) 2011 カワラマツバ 2010 ヤブムラサキ 2009 ウズアジサイ 2008 ササユリ 2007 クロバナフウロ 2006 マリアアザミ 2005 ムラサキシキブ 2004 アガパンサス

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6月19日(水) ササユリ

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ササユリにしてみれば名誉毀損みたいな写真を載せられたまま、もう5年が過ぎ去っていました。長い月日のあとに持ち出すわりには冴えない写真であっても、とりあえず花の様子がしっかりわかることで妥協しておきます。
姿も良し、色も良し、葉も美しい、とあっては、そこらの野山から消えていくのは避けられない現実なのかと諦めの境地になります。群生とまでは言わなくても、せめて5~6本を画面に写し込みたいものなのに、この場所のササユリはあまりにも疎(まば)らな生え方で、それはかなわぬ夢でした。

過去のきょう 2012 ガクアジサイ 2011 ナナミノキ(雌株) 2010 キョウガノコ 2009 エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー) 2008 ミヤマウグイスカグラ 2007 イチヤクソウ 2006 サクラ(染井吉野) 2005 コムラサキ 2004 コムラサキ

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6月18日(火) コクテンギ

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秋に実を写したときは、寂しいほどにその数が疎(まば)らだったのに、花は案外と豪華についていました。結実の確率自体が悪いのか、それともいったんは実になっても途中で落ちてしまうのか、夏の間の継続観察が必要です。
さて、実のときに同じことを感じたように、花もやはりマユミによく似ていました。もちろん、マユミは雄シベが焦げ茶色で、花びらとのツートンカラーが印象的とは言え、そんな色合いを別にすれば、形はそっくりです。
もっとも、よく見かけるし、背が低いので写しやすいマユミと違い、関東には滅多にない上に背も高くて、おかげで不出来な写真でも我慢して使う羽目になりました。

<追録> コクテンギの花を接写できました。(撮影:2019年5月26日)
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過去のきょう 2012 ヒルザキツキミソウ 2011 ハナショウブ(沖津白波) 2010 テイカカズラ 2009 ニオイロウバイ 2008 イワタバコ 2007 ゼンテイカ(ニッコウキスゲ) 2006 ベニバナ 2005 マツバギク 2004 サルスベリ

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6月17日(月) ケマンソウ(タイツリソウ)

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ちゃんとしたカメラを構えて行く場所では、なぜかお目にかからないタイツリソウです。以前も通りすがりの庭先で見つけたのに、カメラを持っていなくて空振りでした。
そのときに比べれば、今回は写せただけマシでも、ケータイのカメラってこんな生活感にあふれた写真になってしまうのでした…という弁解よりも大切なのは、この草の本名がケマンソウだということです。ずっとタイツリソウだとばかり思っていました。
さらに、花のつくりもなかなか複雑です。機会があったら自分で育てて、もう少しちゃんとした写真を撮り、さらに花の解剖などもやってみたいものです。

<追録> 一応は生活臭を消した写真をゲットしました。(撮影:2018年4月9日)
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過去のきょう 2012 ハグマノキ(スモークツリー) 2011 ラベンダー・デンタータ 2010 ヒメジョオン 2009 ギンバイカ 2008 アゼナルコ 2007 ワラビ 2006 ローズゼラニウム 2005 カツラ 2004 シロタエギク

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6月16日(日) サンショウ

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サンショウの雌花の構造について、ひと月前の推測が当たっていました。一本の花柱は一つの実に育ち、早くもサンショウらしいピリッとした面構えです。
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花のときの写真(↑)を拡大してみました。4~5本が固まってのびていたあの雌シベの一本一本が、それぞれに独立した一つの花だったことがわかります。
せっかくの花なのだから、一本の花柄に一つずつ咲けば良さそうなのものを、わざわざ押しくらまんじゅうするのは効率追求の結果でしょうか。なんでもかんでも効率第一でせわしいのは人間だけかと思ったら、草木もかなりシビアなようです。
花を眺めて「癒される~」などと長閑なことを言っている我々は、じつは草木たちに鼻で笑われているだけに思えてきました。

過去のきょう 2012 タイリンマツヨイグサ(ゴデチア) 2011 ナデシコ・ソーティ(黒花ナデシコ) 2010 イボタノキ 2009 バイカウツギ 2008 サンショウバラ 2007 フウリンソウ(カンパニュラ・メディウム) 2006 ハタザオギキョウ 2005 バショウ 2004 オシロイバナ

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6月15日(土) ベニバナ

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これまでは、自宅で育てた幾本かのベニバナを、あまり冴えない写真で収録しただけでした。口直しに、一面のベニバナ畑を記録しておきます。
本場・山形ならもっと広大なスケールで、一つひとつの花など判別不能な景色を撮影できたことでしょう。しかし、うまい具合に近所で二畝育てられていたので、眺めはそこそこ豪華で、かつ花の様子もわかるというグリコな写真を撮ることができました。

過去のきょう 2012 ヒメタイサンボク 2011 ノグルミ 2010 ニゲラ 2009 ヤマブキショウマ 2008 ベニバナイチヤクソウ 2007 ムラサキウマゴヤシ 2006 オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ) 2005 シャクヤク 2004 ハキダメギク

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6月14日(金) ネズミモチ

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梅雨の季節はまたムッとするニオイの季節でもあります。いえ、別に汗臭さとかではなく、話は花の香りのことです。
爽やかそのもののタイサンボクあたりとはまるで反対の、こもったようで、すえた感じで、靴のなかに鼻をつっこんだ思いがします。この手の臭いがする花の代表はクリとかスダジイで、これらが嫌いな人は「たまらん」と言います。
ただ、庭にクリやスダジイのあるお宅は少ないので問題になりにくいのに対し、ネズミモチは案外にあちこちで見かけます。もしその家のお隣りさんがこの臭気に敏感だったら、ちょっとしたモメごとにならないか、心配してしまいます。

過去のきょう 2012 ウワバミソウ 2011 ラムズイヤー 2010 ヤマグワ 2009 ジョウリョクヤマボウシ 2008 ムクノキ 2007 ナンテンハギ 2006 ヤエドクダミ 2005 ブナ 2004 ガクアジサイ

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6月13日(木) ゲラニウム( Jolly Bee )

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こんなにクッキリ・スッキリしたお花なのに、その名前たるや「ワヤクチャですやん」と泣き言が出てしまうゲラニウムです。
なにが問題かと言うと、ゲラニウムを横文字で書けばGeraniumであって、この発音はdʒəréɪniəm、つまりカタカナ化すれば「ゼラニウム」となるのです。ゲラニウムがあのゼラニウム? 二つは同じもの? 違うもの?
単純に花だけ見れば、ゲラとゼラは見分けできそうな気もします。つまり、余計なことは詮索せず(例外は無視して)、5弁がまん丸に開くのがゲラちゃん、5弁だけれど上2枚と下3枚に分かれた感じがゼラちゃんという区分です。
いままで、このゲラ・ゼラ問題があって、二つはあまり写したくない被写体でした。ただ、逃げ回っても埒はあかないので、そろそろ正面からぶつかってみます…かね。

<補注> ゲラ・ゼラ問題を整理しました。

過去のきょう 2012 ヒメカジイチゴ 2011 アカモノ 2010 アオテンマ 2009 ベニヤマボウシ 2008 ニワトコ 2007 ナヨクサフジ 2006 カシワバアジサイ 2005 ウメモドキ 2004 ムクゲ

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6月12日(水) フェイジョア

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先日、ギョリュウバイがフトモモ科であることに触れ、「フトモモ科と言えばフェイジョアが代表かな」とリンクさせようとしたら、ブログではその実ばかり取り上げていて、肝心の花の様子を載せ忘れていました。
今年は桜のころからあれこれの花が早いので、フェイジョアはもう終わっていないか、かなり心配だったのに、どうにかセーフでした。さて久々にこの花をマジマジ眺めてみて、やや悲しい思いをしました。というのは、この風変わりでかつ美しい花に最初に出会ったときの感動(?)がほとんど薄れていたからです。
慣れ・馴れ・狎れ…自分がフェイジョアの花に情動を催さなくなってしまったのは、いったいどの「なれ」なのか、自分を糾弾する思いです。きれいなもの・不思議なもの・面白いもの、それらと遭遇したときに「揺れる」心は失いたくないと反省です。

<補注> フェイジョアの花に萌え直してみました。(2021年6月7日

過去のきょう 2012 ムシャリンドウ 2011 アリウム・ギガンテウム 2010 オオテンニンギク 2009 ニワナナカマド(チンシバイ) 2008 シナノキ 2007 オオマツヨイグサ 2006 ムシトリナデシコ 2005 クリ 2004 クチナシ

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6月11日(火) タカノハススキ

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春に葉が出始めてから、いつ「鷹の羽」になるのだろうと注目してきました。まだまばらではあるものの、どうやら横縞模様が現れ、「らしく」なってきました。
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こちら(↑)は4月下旬の様子です。ここに繁るこの株がタカノハススキだったことを知ってはいても、まるで愛想のないふつうの葉がどんどんのびてくると、「先祖返りしてしまったの?」と、少々不安でした。
タカノハススキを春先から継続観察したのは初めてだったので、自宅で育てている人には当たり前のことでも新鮮な「発見」です。そういえば、タカノハと同じススキの園芸品種であるシマススキを、昨秋、ここに載せました。あれもタカノハのようにあとから縞が出てくるのか、あるいは最初からか、今年はチェックしそびれてしまいました。

過去のきょう 2012 ユリノキ(斑入り種) 2011 レンゲツツジ 2010 ウメガサソウ 2009 ナンテン 2008 マグワ 2007 キンギンボク(ヒョウタンボク) 2006 ホオズキ 2005 ハアザミ(アカンサス) 2004 ナツツバキ

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6月10日(月) ニッサボク

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とりあえず実がついていたというレポートです。先月初旬に開花の様子を載せた珍木で、これはそのときの1枚目写真の木です。雌雄異株または同株という変わった性質のニッサボクでも、この木は素人目には雌株に見えていました。
近くに雄株(らしきもの)はなかったので、この実が受精卵(?)であるかどうかは不明です。咲いていた花のなかには雄シベを備えたものもまれにあったので、受精している可能性が皆無ではないと思うのです。ただ、この木のすべての実で発芽試験をすることは不可能ですから、たぶん自力解決は極めて困難な課題です。
それよりも楽しみなのは、花の時期に雄株に見えた木のその後です。もし1個でも実がついて(注)いたら、「雌雄異株または同株」という説明がにわかに信憑性を帯びるわけで、早めにチェックに出向きたいものです。

<補注> 「花の時期に雄株に見えた木」に、1個どころかしっかり実がついていました。(2013年6月24日

過去のきょう 2012 ヒメコバンソウ 2011 キショウブ 2010 アカショウマ 2009 ハタザクラ 2008 ラミウム・マクラツム 2007 オニノヤガラ 2006 ヨーロッパブドウ 2005 シャグマユリ 2004 タイサンボク

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6月9日(日) アナガリス(ルリハコベ)

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夏の盛りを除き、春から秋まで長く花を楽しむことができます。その花は、赤やピンク系統もあるとは言え、和名をルリハコベというように、やはりこの瑠璃色が一番アナガリスらしい雰囲気を楽しめます。
ハコベと言われるくらいで、花は直径1㎝くらい、草丈も20~30㎝ですから、とてもコンパクトにまとめることができます。そのわりには花つきが良く、花壇をこんもりとブルーに飾りたいときには、まず候補にあげておきたい一品です。

過去のきょう 2012 イヌリンゴ 2011 キレンゲツツジ 2010 ナルコユリ 2009 ニワウルシ(雄株) 2008 コアジサイ 2007 ノリウツギ 2006 ヨウシュイボタ 2005 サルビア・グアラニチカ 2004 ネムノキ

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6月8日(土) トネリコ

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じつはおととし、トネリコを初めて載せるときに同じ懺悔をしていました。「シマトネリコばかり載せて、トネリコを無視していた」と…。
しかしその後もシマトネリコ熱は冷めず、すでに掲載は10回を数えたというのに、本来のトネリコはこれでようやく2回目の登場です。しかも、花の時期はまんまと逃してしまい、もうこんな姿になっていました。
しかし、これはこれで、両方の実の感じがよく似ていることがわかります。住宅地でやたら見かけるシマトネリコでさえ、その全貌理解には4年を要したのですから、町で見ることがほぼ無理なトネリコに親しむには、まだまだ時間が入り用です。

<補注1> 雄株の開花状態を収録しました。(2014年4月24日
<補注2> 雌株の開花状態を収録しました。(2021年4月24日
<追録> 莢をほじくってみたら、1cmほどの長さの種が1個入っていました。(撮影:2021年5月31日)
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過去のきょう 2012 カラスムギ 2011 ジャーマンアイリス 2010 カナウツギ 2009 ギンリョウソウ 2008 アケボノフウロ 2007 シロバナヤエウツギ 2006 ウラジロチチコグサ 2005 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ) 2004 ナンキンハゼ

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6月7日(金) スズラン

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いわゆる鈴蘭には、スズラン(日本産)とドイツスズランがあることは知ったものの、さてその見分けはいうと、やや不安を残してきました。
しかし、これだけ典型的に花茎が葉よりも低い「スズラン」を見てしまうと、花が葉よりも上に飛び出るドイツスズランとはまったく別物ということがよくわかります。
惜しかったのは、これに出会ったときはガラケーしか持っていなかったことです。せめてiPhoneでも持っていれば、「君影草」という別名を彷彿とさせるムーディな一枚が撮れたものをと後悔されます。しかし、葉があまり艶めいて見えないのはガラケーのせいではなく、これもドイツスズランとの見分けポイントのひとつです。

<補注> スズランの花の内部を撮りました。(2019年5月3日

過去のきょう 2012 サツキ 2011 ナナカマド 2010 ネジキ 2009 ナガバオモダカ 2008 マルバストラム 2007 ウツギ・マギシエン 2006 タケニグサ 2005 ヒメシャラ 2004 オオカナダモ

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6月6日(木) ギョリュウバイ

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六尺男子がふつうに立ったまま、かなり見上げて撮っています。ギョリュウバイがこんなに大きくなる木だとは思いませんでした。
加えて花期の長さにもあらためて驚きました。いままでピンクの一重赤の八重が咲いているのをここに載せているのに、それはどちらも冬のさなかでした。寒が募ると小休止はするらしくても、大雑把に言えば晩秋から初夏まで、半年以上も咲き続けるとは、なんとも便利というか、お買い得な庭木ではあります。
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分類すればフトモモ科のくせに、この科の特徴である派手な雄シベが見あたらないところもちょっと変わっています。花びらもややかさついた感じなので、一つの花自体がくたびれずに長持ちしているようです。

<補注> この花から採れる蜜がマヌカハニーと知りました。(2023年3月11日

過去のきょう 2012 ノミノフスマ 2011 サイハイラン 2010 ウスベニアオイ 2009 ナギ(雌株) 2008 マルバダケブキ 2007 シロバナサギゴケ(サギゴケ) 2006 シモツケ 2005 ホタルブクロ 2004 サンゴジュ

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6月5日(水) エケベリア・サブセシリス

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たまに通る道沿いに、玄関前が多肉植物でにぎやかなお宅があります。毎年、この時期にはきれいな花が咲くので、写真は勝手に撮らせていただくものの、種類がまるでチンプンカンプンのため、ここには掲載できないでいました。
ところが今年は、鉢に小さな名札が刺さっていました。しかし、「ラッキー!」と喜んだのも束の間、その名前はかすれてほとんど見えません。かろうじて、お尻が「リス」と読めたので、「多肉・リス」から検索し始め、ようやくサブセシリスにたどり着きました。
ベンケイソウ科エケベリア属のサブセシリスという品種で、粉をふいたような肌がご自慢なのだそうです。この手の植物は多分に美肌を競うもののようで、花はどうも二の次扱いの感じなのに、門外漢はついこの花のおもしろさに惹かれます。

<補注1> 多肉植物類の花は、二の次扱いとするには忍びないものがあります。(2020年3月10日
<補注2> エケベリアとおぼしきものが野生化していました。⇒グラプトペタルムでした。(2021年4月11日
<これ以降収録のエケベリア・掲載順>トプシータービー ☆ プロリフィカ ☆ プルビナタ・フロスティ ☆ パウダーブルー

過去のきょう 2012 ウツギ 2011 スダジイ 2010 フレンチラベンダー 2009 イヌビワ 2008 ノハラワスレナグサ 2007 セイヨウムラサキ 2006 カラタネオガタマ 2005 スイセンノウ(フランネルソウ) 2004 ナツシロギク

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6月4日(火) センダン

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大きな木で、花は高いところで咲きがちです。はるか樹上が薄紫に飾られているのを眺めて「この木はなんだろ?」と首をかしげていた昔もありました。
その撮りにくい花をようやく「撮れた・撮れた」と喜んだときの写真は、いまとなっては隠してしまいたいような情けないできです。そっと差し替えてしまおうかとも思いながら、自分の歩みを偽るのも寂しいことなので、そのままにしておきましょう。
ただ、花の様子をつまびらかにできたのはいいとして、今度はこの姿とあの弾倉型の実の間に大きなギャップが横たわることに気づきました。さて花から実への変身過程(注)、うまく撮ることができたらおなぐさみ!です。

<補注> 「花から実への変身過程」は意外にシンプルでした。(2019年6月7日

過去のきょう 2012 ジギタリス(キツネノテブクロ) 2011 ハルザキヤマガラシ 2010 ニワウルシ 2009 ヤマアジサイ 2008 ニンジン 2007 ムギワラギク 2006 イイギリ 2005 サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ) 2004 アメリカノウゼンカズラ

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6月3日(月) ヤマモモソウ(ハクチョウソウ、ガウラ)

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古いネタの蒸し返しです。この季節、1mにもなりそうな長い花穂を風に揺らしているこの草のことはハクチョウソウと呼ぶ人が多いはずです。
で、かつて「白鳥になんて見えないよ」と憤慨して調べたら、じつは「白蝶」だったというお笑いでした。当然ながら、「だったらこんなピンク色はどうすんのさ」と絡んだわけであって、ハイ、その場合はヤマモモソウという名前もあるのでした。
え、ヤマモモって、ワタシの大好きな、あのおいしい実のなる木ですよ。残念ながら、はほぼ鑑賞対象にはなりません。どこをどうすれば、あの木とこの草がつながるの!と噛みつきたいのに、あろうことか、標準和名はどうやらこちらです。
いやはや、ハクチョウソウでも十分困るのに、さらに憤慨の対象であるヤマモモソウと呼べるわけもなく、やっぱりこれはガウラでいいか…とあきらめ気分です。

過去のきょう 2012 セイヨウニワトコ 2011 ニシキウツギ 2010 ブラシノキ 2009 クリ(雌花) 2008 センダイハギ 2007 タチバナ 2006 シロバナシラン 2005 ハナザクロ 2004 カリフォルニアポピー

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6月2日(日) サルトリイバラ(サンキライ)

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サルトリイバラの実が、草むらのなかでかわいらしく目立つようになってきました。春の花からひと月ちょっと、巡る季節のあわただしさについていくのがやっとです。
そんな焦りのせいか、肝心の実にピントが合っていません。というか、葉裏にこんな客人がいると、やはりかなりドキッとしました。なんせ派手なご様子ですし…。
これはルリタテハの幼虫で、前も一度撮影しています。サルトリイバラは彼らの食草として有名で、前回と合わせてその証拠が確立できました。
しかしまあ、すごい!としか言いようのないコスチュームです。サルトリイバラも、その刺の鋭さでは負けていませんから、なんとも絶妙なトゲトゲコンビです。

<補注> 若緑の実と前年の実が並んでいました。(2023年4月27日

過去のきょう 2012 ホタルカズラ 2011 ツクバネソウ 2010 モモイロタンポポ 2009 ワニグチソウ 2008 セッコク 2007 ソヨゴ 2006 オリーブ 2005 ヤマモモソウ(ハクチョウソウ、ガウラ) 2004 ユリノキ

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6月1日(土) マツバギク

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今年は梅雨が6月を待たずに始まってしまって、せっかくの気持ち良い季節はあっという間に過ぎてしまいました。そんな鬱陶しいこのごろでも、ちょっと陽射しが出ると、パアーッとあたりを明るくしてくれるのがこのマツバギクです。
以前は、春先に花が巨大な品種や色変わり(オレンジ色)の品種を載せたり、あるいは6月中旬の花盛りに花だけで画面を埋めて得意になっていました。
あのころよりは少しだけバランス感覚が養われて、今回は「松葉」ギクの名のもとである葉もしっかり写し込みました。ただ、見れば見るほど「これが松葉かねえ」という思いは募るばかりで、「日傘菊と呼んであげようか」と独りつぶやいています。

過去のきょう 2012 シロモジ 2011 アズキナシ 2010 シライトソウ 2009 ナツハゼ 2008 ギンリョウソウ 2007 ムシトリナデシコ 2006 ユスラウメ 2005 カルミア 2004 ソメイヨシノ

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