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5月31日(金) タチジャコウソウ(コモンタイム)

130531thymusタイトルを「タチジャコウソウ」とだけしておけば、なにか珍品に思えてしまう名です。補足した「コモンタイム」もふつうはなじみが薄いようで、料理が好きな人には「タイム」とだけ言えば、「あのハーブの花がこれ!?」と納得してもらえることでしょう。
脛(すね)丈ほどでワサワサ茂るので草と間違えそうですが、画面左下を見れば立派な「木」であることがわかります。そこに密につく葉を囓ると、あのタイムの味が口中に広がり、あのタイムの香りが鼻に抜けます(ひどい手抜き表現です・笑)。
そういえば、同じタイムの種類で「ジャコウソウ」の名がつくものには、日本自生のイブキジャコウソウ(ハーブ利用は不可)があります。また、単に「ジャコウソウ」という名前の草もありますが、これはタイムとは関係がなく、ちょっと紛らわしい存在です。

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5月30日(木) アサギリソウ

130530asagirisou_mayここ何年か、気にして見ているのですが、いつここに載せたらいいものか、ジリジリする思いでした。我慢しきれず、とりあえずの掲載です。
というのは、草木であればまず花を見たかったのです。そして実を見て、葉の色づきを楽しみ、若葉で目を洗われるという流れに期待するのですが、これはどうもそういう「ありきたりな人生」を歩むタイプではないようなのです。
130530asagirisou_mar今の時期(5月末)の写真が1枚目であり、2枚目は違う場所ではありますが3月末の姿です。途中で花を取り逃がしたわけではないし、今も蕾のツの字も見えません。
調べたら、秋口、目立たない小さな花をつけるらしいのですが、そのためには株がある程度充実していないといけないそうです。1枚目写真が、その「ある程度」に達しているものかどうか、継続観察が必要です。
ただ、このアサギリソウは葉の銀緑色がチャームポイントで、乾燥や寒さに強いという、やや特殊な植物でした。こちらの勝手な「常識」に相手をあてはめようとすると、その人の美点を見逃してしまう…という人生訓を思い出しました。

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5月29日(水) ベニバナエゴノキ

130529egonokiあるお宅の庭にこれを見つけて、しばし立ち止まってしまいました。花も葉も枝振りもエゴノキそのものなのに、ピンクの花なんて、いったいこれは…!
帰宅して「エゴノキ・ピンク」で検索してみたら、あるわあるわ、画像がずらりと並んで、ワタシが不勉強なだけでした。ベニバナ(アカバナ)エゴノキと呼ばれる園芸種で、品種がいくつかあるようです。
いかにも野山の木、素朴な木と思っていたエゴノキまでピンクに作り替えてしまうのですか? エゴノキが「ほっといてくれよ!」と叫ばないか心配ですが、当のご本人は「うふ、これでオイラもニューハーフ」なんて、手のひらが裏返っていたりして…。

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5月28日(火) ヒシ

130528hisiヒシと言えば、やっぱりその名前の元である実を写したいし、水面を錦秋に染める紅葉も見どころだし…というわけで、春の姿は初めての披露です。
この時期から、葉の形はしっかりとヒシのそれです。しかもとげとげしい姿の実と違い、鋸歯が鋭いとは言え、葉はサービス精神満点です。
トンボの休憩所になってみたり、誰かの食料になってみたり、おっと、水中の茎にはタニシがまとわりついています。共生などとむずかしい言葉を持ち出さなくても、自然はみんな持ちつ持たれつです。
我執にとらわれがちな人間は、ヒシの実でもいただいて、もっとホッコリした心を養わなくていけないのでしょう。

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5月27日(月) ハグマノキ

130527hagumanokiハグマノキの、葉が赤紫色の品種です。前にようやく「花を写せたぁ」と喜んだのはふつうに葉が緑色の品種でしたが、色のコントラストのせいか、今回の方がいくらか花の姿をはっきりと見ることができます。
この花が散ると、先に実をつけた毛だらけの花柄(果柄)がどんどんのびるので、あの煙のような不思議な景色になります。花で目立つことは捨て、その後の長い間を果柄で目立とうなんて、この木、なかなかしたたかな作戦を考えたものです。

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5月26日(日) オヤブジラミ

130526oyabujirami前にオヤブジラミを載せたときは、花と葉を写した一枚に実の写真を入れ子にして使いました。そこからすると、今回は堂々とその3点を一枚に取り込んでいます。おお、なんという進歩だろうと自画自賛…、いや、スケールを入れ忘れました。涙です。
ま、大きさ(小ささ?)は前の写真を見れば済むことだし、と強引に納得して、今回は実の棘(刺毛)も赤っぽいことに注目です。
さらに、その下の柄がヤブジラミよりも長く、 同科同属(セリ科ヤブジラミ属)とは言いながら、ヤブジラミとはいろいろ違うんだよぉ、と主張したい、きょうの一枚です。

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5月25日(土) シキザキアカシア

130525acacia_retinodes四季咲きという便利な性質の花を、わざわざ花があふれる季節に登場させるとはずいぶん間抜けな奴です。「だって、次にこの木の下に立ったとき、都合よく花が咲いているとは限らないじゃないか」というのが、その間抜けさんの言い分です。
さらに、「前にシキザキ<ホソバ>アカシアを載せたのは冬のさなかだったから、この手のアカシアの四季咲き性能はすでに検証済みだい」とも彼は言っているようです。
さて、細葉とふつう、見分けは大丈夫?という質問にも、彼は「葉の長さが倍以上違うので、間違えようがないやい」とほざいておりますが、そんな相対的な見分け方に頼っていて、そのうちギャフンと言うことはないのでしょうか。

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5月24日(金) フランスギク

130524francegikuかつてはこれをマーガレットだと思っていた自分がいました。恥ずべき秘話です。ただ、よく調べたら、江戸末期に渡来して以来、これをマーガレットと呼んだ事実があるそうで、それを子供のワタシに教えた誰かがいても不思議ではないのでした。
そんな暗い過去(笑)は断ち切り、いまは逆立ちしてもこれをマーガレットと思うことはなくなりました。花がマーガレットより大きいのです。そして葉が棒状です。春菊の葉に似たマーガレットのそれとはまったく違います。
そもそもが野の花で、しかも性質が丈夫ときていますから、雑草化して道端を埋めていることがあります。見かけが美しいので、これを嫌う人は少ないでしょうが、あまり増えすぎると「和」の景観が損なわれてしまうことが心配です。

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5月23日(木) ツリガネカズラ

130523turiganekazuraノウゼンカズラの仲間で、あれと同じように、塀や壁に沿って高く這い上がります。花もむくつけき感じで、強靱な蔓とあいまって、いささか獰猛な風体です。
そして、この花の匂いです。カレー粉の香りだと言われ(カレーバインとかカレーカズラの別名あり)ますが、自分の場合、食いしん坊のくせに食べ物は連想せず、男性化粧品のなかにときどきある、妙に強く鼻につく香りを思い浮かべました。

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5月22日(水) ムラサキウンラン(ヒメキンギョソウ、リナリア)

130522himekin草木のことを調べていて、「あ、やばい!」と思うことはしばしばで、花壇を賑わすこのかわいい花にも冷や汗をかかされました。
前に、ミニ金魚草とかリナリアという呼び名には難癖をつけ、勝手に「姫金魚草」という名前を採用したのですが、それらはどれも別名であって、なんとまあ、本名(標準和名)はムラサキウンランなのでした。
たしかに、マツバウンランとかツタバウンランとか、ゴマノハグサ科にはウンランを名乗る仲間がいます。しかし、彼らは野の花、こちらは花壇の花で、なんだか同列扱いは申し訳ない感じです。
そもそもウンランってなに?と気になるわけで、漢字だと海蘭でした。あちこちに名前を貸し出しているこの海蘭そのものをまだ見ていないのが残念です。砂浜で夏に花が咲くと言いますが、津波対策で砂浜が失われないうちに会いたいものです。

<補注> 知床の浜で、念願のウンランを見ることができました。(2015年9月5日)

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5月21日(火) ニガキ(雄花)

130521nigaki雌雄異花というしかけは役割分担ですから、それぞれの花は役目に特化して尖鋭な姿になります。ニガキもその例に漏れず、雄花は花粉の王冠が賑やかです。
先に撮影できた雌花の、ふてぶてしいまでに堂々とした姿と比べると、なんと繊細可憐なことでしょう。同じ性に生まれた身として、つい愛おしく眺めてしまいます。
そして、花粉を提供すれば儚(はかな)く散るだけの草木の雄と違い、さらにはカマキリの雄のように役目が終わったら食べられもせず、老後ものうのうと亭主面していられる人間のありがたさは格別です。雄花を撮影するたび、感謝の念に涙です。

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5月20日(月) コチョウラン

130520kotyouran去年のいまごろ、3本の花蔓が豪華に垂れ下がった胡蝶蘭をいただきました。金目のものなどなにもない我が家の居間で、この鉢はなんだか浮いた存在でした。
花が終わったあとも、ほかに置くところもないのでそのままそこで冬を越しました。そしたらなんと、水もやらなければ肥料もやらず、ただただそこに置いていただけなのに、3月の末ごろ、「あっ、これ花芽だよ!」といううれしい発見でした。
それからその蔓はグングンのび、上から順に開花しながら、ようやくきのう、蔓の先端に残った最後の蕾が開きました。2本の蔓に、じつに21個の花です。
今までここに登場した胡蝶蘭は、大きな温室でプロが育てているものでした。それが今年は、なにも世話しなかったとは言いながらも手元で咲かせた一鉢です。かわいくないワケがありません。気分はサイコーです。
そして驚くべきは3本目の花蔓ものび出してきたことです。いま咲いている2本は、最初、窓辺で外に向いていました。それが、蕾が開き出したので部屋の内側に向きを変えたのです。必然的に、今年は花をつけなかった3つめの株が外に向き、太陽光にあたるようになりました。
ずいぶん遅れて3本目も花芽をつけたのは、もしかしてこの太陽光線の加減ではないかと考えています。胡蝶蘭は直射日光は嫌いというのが常識ですが、北向き窓の型押しガラスを通過したソフトな光はちょうどお好みなのでしょうか。
と考えたら、この撮影のために陽光燦々の玄関前に持ち出したことが気になり始めました。せっかく居心地が良かったのに!とツムジを曲げられたら大変です。3本目が咲いたとしても、もう動かしたりしませんから、胡蝶蘭さん、許してね(^_^)

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5月19日(日) ツガ

130519tuga針葉樹の若葉には、いつも心を惹かれます。特にこうして薄暗い森のなかに射し込んだ光がそれを照らすと、まるでそこに神様が降臨しているように厳かです。
そういえば、コウヤマキくんのお父様のお印がこの木でした。お髭がダンディでいらっしゃいますが、お印までこんなに神々しいとは恐れ入ります。
近縁(マツ科)のモミと同じく、ツガは巨木になります。二つは葉の感じも似ていますが、モミ(ウラジロモミも含み)の葉は二つに割れた先が尖るのに対し、ツガの葉の先は割れてはいても丸まっています。
お印に話を戻せば、それを選ぶときには葉先が尖らず穏やかな形であることも、きっと大事な条件だったのでは…などと、一人で勝手な憶測をしてしまいます。

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5月18日(土) 温帯スイレン

130518ontaisuiren今年はウチのメダカ池に温帯スイレンを植えてみました。いつもホテイソウばかりで飽き飽きしていた助手1号は、どこからか古い雑誌を引っ張り出してきて、睡蓮の育て方の勉強に励んでいます。おほ、管理担当者さん、やる気満々です。
と、その雑誌の記事を見たら「熱帯スイレンの育て方」とあります。「違うよ、ウチのは温帯だよ」と言ったら、「だって睡蓮には耐寒性睡蓮と熱帯睡蓮があるって書いてるよ」だそうで、前者よりは後者の方に「帯」の字がある分、同じと思ったようです。
まあ、育て方がまるっきり違うわけではないでしょうが、そのうち「ウチの花はどうして立ち上がらないの」とか怒り出さないか心配です。雑誌の編集者さま、できましたら「耐寒性睡蓮(温帯睡蓮)」と説明していただきたかったものです。

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5月17日(金) サルナシ

130517sarunasiおいしい実になるものは花もきれい…という法則があるかどうか、「天は二物を与えず」という警句があることからして、案外にむずかしいことなのでしょう。
その難度の高い組み合わせを実現しているものの一つがこのサルナシです。実のおいしさは前に紹介済みですが、花もこんなにきれいでした。
いえ、「きれい」とはちょっと違うかもしれません。雌シベの特殊な形状や、それとの対比が美しい黒の雄シベは、美人ではなくキュートと形容すべきでしょうか。
ふつうはうつむいて咲くので引っ込み思案のお嬢さんみたいなのに、この一つだけは明るくニッコリ微笑んで、カメラの前に現れてくれました。

<補注> この特徴ある雌シベと雄シベを上下に残したまま、実が充実していく様子はこちらです。(2013年7月6日)

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5月16日(木) コヒロハハナヤスリ

130516hanayasuriこの草の正体を知らずに道でいきなり出会ったら、ちょっと腰を引くでしょう。長さは3~4㎝なのですが、いかにも動物的なこの穂先は危険ムードに満ちています。
触るとカリカリします。熟してここが開くと胞子が飛び散ります。つまり、このコヒロハハナヤスリはシダ植物で、このヤスリのような穂は胞子嚢穂ということになります。
そのヤスリと比べると、葉(栄養葉)はとても柔らかでやさしい風情です。「小」がつかない「広葉」はもっと丸々した形らしいのですが、「小」でもけっこう「広葉」です。
シダ植物に似合わず陽光が好きなようで、山道ではなく都会の舗装路の割れ目などで見かけることがあります。なかなかにシティボーイのヤスリ君です。

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5月15日(水) ガクウツギ

130515gakuutugiどうやらこのごろ、スマホから匂いを出す仕掛けがマジメに考えられているようです。しかし、おいしいお料理とか清々しい花とかならよくても、まずこのガクウツギあたりは匂い放出制限の対象にしてもらわないと、大きな迷惑になりかねません。
その匂いをいったいなににたとえましょう。この手の鼻が曲がりそうな匂いは、すぐに安物香水と形容してしまうのですが、それではずいぶん乱暴です。
しかし、接写しようとして不用意に近づいたときのあの衝撃は、やはり口で伝えられるものではありません。自分の不幸は分かち合ってもらいたいもので、スマホからでもパソからでも、早く匂いが出るようになりませんかねえ。(゚O゚)\(- -;

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5月14日(火) シライトソウ

130514siraitosou1シライトソウの白い糸のような花は、たぶん花びらではなく雄シベか雌シベなんだろうと勝手に思っていました。先月載せたヒトリシズカと同じ構造なんだろうと…。
それでも念のため接写してみました。あれれー、緑色の子房の先に雌シベがあって、その周りには6本の雄シベがありました。なんと、これは完全な「花」です。
花びらは雄シベと同じく6枚なのですが、根元側の2枚は寸足らずで、試験管ブラシを連想させているのは残りの4枚でした。この長短の分業にはどういう意味があるのか、皆目検討がつきません。
130514siraitosou2さてこちらはその花の根元です。2年前、シライトソウの根生葉と花茎が違う場所から出るらしいことに気づきました。そのフォロー編です。
前と違う場所での撮影ですが、やはり根生葉と花茎の出場所はズレています。シダ植物でいう栄養葉と胞子葉の関係を思い出させます。花びらも茎葉も役割分担が明確で、やさしい見かけのわりに、この草はシリアスな効率主義者かもしれません。

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5月13日(月) ムレスズメ

130513muresuzume「花後の豆の撮影を忘れないように」と書いてから6年が過ぎていました。遅きに失する宿題提出です。先月、しつこくも二度目の花写真を載せましたから、これでまた忘れたら、そろそろボケ発症を心配しなければいけないところでした。
マメ科ですから豆はつくだろうとは思っていても、もしかして花の形に似て福々しい形の豆かなどと勝手に想像していました。その予想は完全に裏切られ、意外にスマートで、絹さやを細身にした感じでした。
花の目立ち度にくらべ、なんと奥ゆかしい姿でしょう。これだもの、毎年・毎年、豆の存在に気づかずにいたわけだ…と、すこしばかり自分を慰めておくことにします。

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5月12日(日) アジュガ・レプタンス(セイヨウジュウニヒトエ、セイヨウキランソウ)

130512ajuga_reptansこの草の名前を調べていたら、セイヨウキランソウという表記にあたり、ちょっとマゴつきました。あの地獄の釜の蓋(=キランソウ)と一緒かいな!?という思いと、以前、自分はセイヨウジュウニヒトエとしたけれど、間違えたかなという思いの交錯です。
たしかに、この姿はキランソウを縦に引っ張りのばした感じです。それに、あの獰猛な姿さえ連想しなければ、キランソウという音自体はきれいなものですから、セイヨウキランソウという名とこの姿には特に違和感があるとは言えません。
などとクダクダ考えていたら、この草が言いました。「ボクはアジュガ・レプタンス、変に和風の名前なんかつけずにそのまま呼んでよ」…はい、わかりました。

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5月11日(土) サンショウ

130511sannsyou_f若葉が照り輝くサンショウの木です。その付け根からは花の枝も出ていて、いかにも雌花(雌雄異株)らしい柱頭が花粉媒介者の来訪を待ち受けていました。
さて不思議なのは、一つの花に柱頭が4本前後ずつあることです。熟した実が秋に割れると、あのピリリの元である赤い皮のなかには真っ黒の種が1個かせいぜい2個しか入っていなかったはずです。
柱頭が4本なら種が4個あってしかるべきなので、この花の付け根にあるのは萼ではなく苞なのでしょうか。一つの苞のなかに、雌花が4つ咲いているとすれば、秋の実と辻褄が合うのですが、その推測の正否はこれからの観察でわかることでしょう。
130511sannsyou_m少し離れたところに雄株もありました。ミツバチが雌株と雄株を行き交っていて、これなら確実に花粉が雌花に届くことでしょう。
この雄花は花山椒として調味料になるそうで、雌花だけでなく雄花にもそんな風味があるとは念の入ったことです。ピリ×ピリで、ピリリと引き締まった山椒ができあがるなんて、なかなかよくできた話ではありませんか。

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5月10日(金) アレナリア・モンタナ

130510arenaria_montana花つきが良くて、植え込んだ場所一面が真っ白になるので、茎や葉を写し込める箇所を探し回るという変な苦労をしました。
最初、花だけ見たとき、ネモフィラの種類だろうかと思いました。しかし、ネモフィラの白花(スノーストーム)には小さな黒い斑点があります。そして、今回の写真にかなり意識して葉を写し込んだのは、そのネモフィラとの違いを明らかにするためです。
そんなこんなで、このアレナリア・モンタナを覚えてしまうと、案外あちこちに植えられているのに気づきます。園芸店でも売られていて、この頃流行っているようです。
ところがその素性を調べると、「アレナリア」とはノミノツヅリ属(ナデシコ科)の属名ですから、あの道端のかそけきノミノツヅリと親戚なのでした。そう言われれば茎や葉のつくりが同じです。
人間の親戚だって、リッチなおうちとプアーなおうちがあるからなあ、とか、埒もないことをしみじみ感じさせる「アレナリア」問題でした。

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5月9日(木) ボタン

130509botan今年はサクラが開くあたりから急に花が気ぜわしくなってきて、ボタンももうほとんど終わりです。そんななかで、この白だけがまだきれいでした。
今よりもう少し若かったころ、「ボタンで一番好きな色」として、濃い臙脂色の花を「増補版」の方で取り上げました。今でもあの色が好きなことには変わりありませんが、この頃は白のボタンを写すことが増えました。今回も決してこれしかなかったからではなく、心底、美しいなあ、と感動しながらパシャパシャしたものです。
食べ物・飲み物の嗜好にはまだ変化がないのですが、加齢による価値観変化は、味覚よりも視覚に早く現れるということでしょうか。

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5月8日(水) ツタバウンラン(ツタガラクサ)

130508tutabaunran塀の裾、植え込みの隙間、ところかまわず出現してどんどん勢力を広げます。意図して育てているもの以外を雑草とするなら、これは立派な駆除対象です。
しかし、かわいいのです。薄紫の花もいいのですが、なんといってもツタバです。けっこう肉厚(0.7mm前後)で、植物のツタよりはお菓子を連想させます。薄手の干菓子とか、白い求肥の上に散らした練り切りの抜き型とか…。
あ、そうか。大福でも買って、帰り道でこの葉を2~3枚ずつ貼り付けてしまうという手があります。助手1号・2号はそのイタズラに気づくでしょうか。

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5月7日(火) ウラジロノキ

130507urajironoki春の雪…三島由紀夫ではないけれど、ちょっとキザにつぶやきたくなります。おととし、この真っ白状態を少しはずしてしまい、そのすぐあと、福島あたりで咲き出し状態に出会ったものの、今度は天気がイマイチでした。そんな不幸の下敷きがあっての純白の眺めですから、名作の題名を借用するくらいは許してもらえるでしょう。
じつはこれ、とあるお宅の庭木なのです。リョウブマルバアオダモのときも同じようなことを考えたのですが、庭木やシンボルツリーにこういう「特殊な」木を選ぶ理由にとても興味が湧きます。シマトネリコのような流行り物を植えるのとはまったく違って、そこには深くて複雑な物語があるような気がするのです。
そこで、この木の下を通るたび、おうちの人に偶然出会って話が聞けないものかと願っています。ただ、その「人」が楚々とした美形であることも一緒に願っているウラ黒い心の人間には、たぶん「ウラ白ノキの不思議」は解明できないことでしょう。

2012年のきょうサクラソウ> 2011年のきょうヒメハギ> 2010年のきょうマルメロ> 2009年のきょうアメリカイワナンテン(セイヨウイワナンテン)> 2008年のきょうヒルガオ> 2007年のきょうスイートピー> 2006年のきょうベニバナツメクサ> 2005年のきょうモモイロヒルザキツキミソウ> 2004年のきょうニセアカシア(ハリエンジュ)

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5月6日(月) ハッカクレン

130506hakkakuren1観光バスが来るほどのお寺が近くにありまして、そこへ友達と遊びに行ってきた助手1号が「これなに?」とガラケーの画面を示します。ウォ、なんちゅう大物!
それが水曜のことで、きのうの日曜、ようやく体が空いたワタシはあわててそのお寺に駆けつけたのです。ひゅー、セーフでした。と言うか、これならまだまだ2週間くらいはこの奇っ怪な花を眺めることができそうです。
2年前に蕾状態を撮影したのは都下のお寺だったし、今回もお寺(埼玉県央)の境内なので、ハッカクレンと仏教はなにか関係があるのかとも思いましたが、浅い調べではそんな手がかりが見つかりません。前に、また別のお寺でエアーポテトを見つけたこともあるので、単にお坊さんには物好きが多いということでしょうか \(-.-メ)
130506hakkakuren2前はフラッシュのせいかと思った葉表の艶は、木漏れ日でも変わりありません。3月でも十分に大きかった葉は、差し渡しが50㎝にまでなっていました。さらに「八角ではなく六角や九角」だとあげつらった葉の裂数が、この葉はなんと十角です。
130506hakkakuren3その大きな葉の下でうつむいて咲く花は、花びらが完全に開かないタイプのようです。それでも、割れた花びらの間から雌雄のシベが見えるし、花粉媒介者もちゃんと訪れていました。それがハエだったので、なにか異臭があるかと疑いましたが、特におかしな臭いは感知できませんでした。ハエさん、疑ってごめんなさい。(追加情報:翌年5月12日、昼前に再訪問したところ、微妙に魚が腐ったような臭みを感じました)
130506hakkakuren4せっかくの大物なので、ダメ押しの一枚です。上空の楓に光を遮られ、さらに自分の大きな葉に隠されるので、この花をきれいに撮るには運が必要でした。その運に恵まれないときは努力でカバーです。連休でごった返す境内を何周もしながら、光が巡って来ないかときどきハッカクレンを覗くしつこいオジサンが、きのうは約1名おりました。

<補注> 早春の芽吹きの様子はこちらです。(2017年3月20日)

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5月5日(日) トドマツ

130505todomatuトドマツの若葉に心奪われる季節です。この正月にエゾマツを取り上げたとき、トドマツのことも忘れないようにしようと書いた約束が果たせました。
もちろん、エゾマツもトドマツも北海道のものですから、宮城で撮影したこのトドマツも植樹されたものだと思います。実際のトドマツ林でこの明るい緑色を楽しめるのは、もう少し先の季節かもしれません。
名前は松でも実際にはモミの仲間で、そう知ると、平たい葉がモミに近い感じです。樹皮もエゾマツのようなガサつきは少なく、全体に穏やかな感じを受けます。

2012年のきょうムラサキカタバミ> 2011年のきょうジョウリョクヤマボウシ> 2010年のきょうタブノキ> 2009年のきょうダイコン> 2008年のきょうナラガシワ> 2007年のきょうイチハツ> 2006年のきょうハナイカダ> 2005年のきょうユリノキ> 2004年のきょうムクロジ

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懺悔編 : ナヨクサフジ

130505nayokusafujiこの1月に、冬越し中の小さな苗を見て、「これはカスマグサ」と無謀に決めつけたのですが、風薫るなか、その場所を訪れてゲゲゲッでした。
それでなくてもどぎつい花の色がひとしお心に刺さります。6年も前の初夏、この近くの畑が一面の紫色だったことを思い出します。
そのときも、掲載当日はこれをただのクサフジとしていて、ご指摘を受け、次の日に訂正しました。どうもナヨクサフジとは相性が悪い…などとボヤきたくても、「じゃあ、なにと相性がいいの?」とセルフ突っ込みが入ります。

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5月4日(土) ゼンマイ

130504zenmai1まるで鳥の雛のよう…と思ったのが3月末のゼンマイの姿でした。それから丸ひと月が過ぎて、これなら誰がどう見ても植物です。あの毛で覆われた固まりのなかには、こんなに美しい仕掛けが詰め込まれていたのです。まるで手品のように。
130504zenmai2そして、胞子葉の方はこんな具合です。光合成をして自分の成長の糧を得るための栄養葉(1枚目写真)と違い、全身これ生殖細胞、すでに臨戦態勢です。俗に雄(おす)ゼンマイと呼んだりするのもむべなるかな、と頷きます。
一つの株から何本かの茎がのび、それが栄養葉だったり胞子葉だったりしますが、山菜採りのターゲットはもっぱら前者です。胞子葉は食べておいしくないこともありますが、これを採ってしまうとゼンマイの繁殖が途絶えてしまいます。
不景気が長く続いて、実益あるレジャーとして山菜採りが注目されてはいますが、この辺の基礎知識はちゃんと勉強してから山に入りたいものです。

2012年のきょうイチハラトラノオ(市原虎の尾)> 2011年のきょうセイヨウバクチノキ> 2010年のきょうベニシダ> 2009年のきょうトウカエデ> 2008年のきょうニワトコとムベ> 2007年のきょうキモクレン> 2006年のきょうヒメコウゾ(雄花)> 2005年のきょうスズラン> 2004年のきょうハルジオン

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5月3日(金) ニッサボク

130503nissaboku_f1時差ボケが悪化すると日差(にっさ)ボケ…ではなくてニッサボクです。ニッサという不思議な音は、学名(Nyssa Sinensis Oliv.)の属名部分そのままで、ずいぶんと手抜きをされたものですが、逆にちょっとインパクトがあって記憶に残ります。
130503nissaboku_f2そして、肝心の花もなかなか変わっています。これがお目当てでこの木の下に立たなければ、十中八九、見逃してしまうでしょう。花びらがなく、雌シベがヤケに目立ちます。雄シベをつけた花(写真後方)も見られますが、全体ではレアな存在です。
130503nissaboku_m1さてこちらは別の場所の一本です。上のものとはまったく印象が違い、展開した若葉(長さ12~13㎝)を埋め尽くさんばかりの賑やかさです。
130503nissaboku_m2そこでググッと寄ってみました。2㎝ほどのボンボリに見えるその外側はたくさんの花の雄シベ(の葯)で、それら一つひとつの花の中心には暗緑色の雌シベに相当する物体があります。

ニッサボクは、雌雄異株または同株という気まぐれな木だと言います。今回の2カ所の木を素人の目で見ると、最初のものが雌株、あとの写真は雄株に見えますが、さてことはそんなに簡単なものかどうかです。この判定は実がつくのを待てばいいわけで、いったいどちらがどう変化するものやら、どっちにもつかなかったらどうしましょう。
と、見えない先の心配をするのは無駄ですからやめておきます。結果のわからない実より確実に楽しめそうなのは、この木の紅葉です。わりと大振りなこの葉が真っ赤に染まるらしいので、そのころの好天を心待ちにしておきます。

<実の記事> 2013年6月10日 2013年6月24日

2012年のきょうセイヨウタンポポ> 2011年のきょうシライトソウ> 2010年のきょうヘビノボラズ> 2009年のきょうギンラン> 2008年のきょうフサスグリ> 2007年のきょうシュンギク> 2006年のきょうムクノキ> 2005年のきょうワスレナグサ> 2004年のきょうカリフォルニアポピー

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5月2日(木) カントウタンポポ

130502kantoutanpopoどこがきれいという写真ではないし、カントウタンポポなら前に取り上げたことはあるし、自分でもなにを今さらの一枚です。
しかし、この一枚には植物の知恵が詰まっているのです。まずは綿毛の位置です。花のときよりも茎はグッとのび、高い位置で風に運んでもらおうとしています。
ところがその綿毛になる前、つまり受粉を終えた花は、後輩の邪魔にならないよう、いったん倒れて低くなるのです。決して踏み倒されたわけではありません。
つまり、一本の茎はまず中位置までのびて花を咲かせ、一度倒れ、種ができると立ち上がって元の高さの倍近くまで「成長」するのです。傍若無人で無軌道な人間たちは、タンポポコーヒーでも飲んで、この賢さと手堅さを学ばなくてはなりません。(カントウタンポポに限らず、タンポポ全般にこのメカニズムは共通のようです)

<参考図書> 稲垣栄洋 『雑草は踏まれても諦めない』 中公新書ラクレ

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5月1日(水) チシャノキとマルバチシャノキ

130501tisyanokiチシャノキとマルバチシャノキ、気になっていた春の試食会です。数日の隔たりはあったものの、同シーズンに食べ比べができました。
まずは名前に余計な冠のない、ムラサキ科チシャノキ属総代のチシャノキです。夏の花を見ずに葉だけでマルバと区別できるかと問われると逃げ出したいのですが、この木がマルバより豪華な花をつけたのは去年の夏に確認しています。
あのときとは葉の柔らかさがまるで違い、手触りがフワッとしています。枝先の若葉が紫褐色を帯びているところなど、色合いもチシャ(レタス)に通じています。
あ、いけます。レタスのようにパリパリ&ジューシーとはいきませんが、妙なクセもなくサクサクした食感です。湯通ししてお塩を振ったら、糧(かて)ものになりそうです。
130501marubatisyanoki一方のマルバチシャノキです。葉身や若枝にはチシャノキよりも毛が目立ちます。ただ、それはまだホンワリ柔らかで、食欲をそぐものではありません。
ふーむ、渋みというかエグみというか、ごく淡いクセがあります。食感も、こちらの試食の方が早かったのに、モソモソ具合はチシャノキより強かった気がします。

しかし、若葉というのはきれいなものです。それが食べられるのだからありがたい話で、テラスで新緑を愛でながら、チシャノキとマルバチシャノキのまぜまぜ酢味噌和えなどをあてにして一杯、なんてことになったら、そのまま極楽往生ができそうです。

2012年のきょうヨウラクユリ(フリチラリア・インペリアリス)> 2011年のきょうヒメリンゴ> 2010年のきょうセイヨウシャクナゲ> 2009年のきょうユズリハ(雌花)> 2008年のきょうハシリドコロ> 2007年のきょうナツトウダイ> 2006年のきょうカシワ> 2005年のきょうシラン> 2004年のきょうベニバナトチノキ

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