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5月7日(火) ウラジロノキ

130507urajironoki
春の雪…ちょっとキザに三島由紀夫を気取りたくなります。おととし、この真っ白状態を少しはずしてしまい、そのすぐあと、福島あたりで咲き出し状態に出会ったものの、今度は開き具合がイマイチでした。そんな不幸の下敷きがあっての純白の眺めですから、名作の題名を借用するくらいは許してもらえるでしょう。
じつはこれ、とあるお宅の庭木なのです。リョウブマルバアオダモのときも同じようなことを考えたわけで、庭木やシンボルツリーにこういう「特殊な」木を選ぶ理由にとても興味が湧きます。シマトネリコのような流行り物を植えるのとはまったく違って、そこには深くて複雑な物語があるような気がするのです。
そこで、この木の下を通るたび、おうちの人に偶然出会って話が聞けないものかと願っています。ただ、その「人」が楚々とした美形であることも一緒に願っているウラ黒い心の人間には、たぶん「ウラ白ノキの不思議」は解明できないことでしょう。

<補注> 実の様子はこちら(まだ青い)こちら(赤)です。また、このあと黄葉と樹皮の様子を収録しました。(2018年12月12日

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