5月16日(木) コヒロハハナヤスリ
この草の正体を知らずに道でいきなり出会ったら、ちょっと腰を引くでしょう。長さが3~4㎝とは言え、いかにも動物的なこの穂先は危険ムードに満ちています。
触るとカリカリします。熟してここが開くと胞子が飛び散ります。つまり、このコヒロハハナヤスリはシダ植物で、ヤスリのような穂は胞子嚢穂ということになります。
そのヤスリと比べ、葉(栄養葉)はとても柔らかでやさしい風情です。「小」がつかない「広葉」はもう少し丸々した形らしくても(注1)、「小」でもけっこう「広葉」です。
シダ植物に似合わず陽光が好きなようで、山道ではなく都会の舗装路の割れ目などで見かけることがあります。なかなかにシティボーイのヤスリ君です。
触るとカリカリします。熟してここが開くと胞子が飛び散ります。つまり、このコヒロハハナヤスリはシダ植物で、ヤスリのような穂は胞子嚢穂ということになります。
そのヤスリと比べ、葉(栄養葉)はとても柔らかでやさしい風情です。「小」がつかない「広葉」はもう少し丸々した形らしくても(注1)、「小」でもけっこう「広葉」です。
シダ植物に似合わず陽光が好きなようで、山道ではなく都会の舗装路の割れ目などで見かけることがあります。なかなかにシティボーイのヤスリ君です。
<補注1> まだ春浅くて小さな段階の「広葉」を見ました。両種の違いは、葉の広さよりも基部の形でわかるようです。(2018年3月27日)
<補注2> 栄養葉基部の違いを見るため、補注1のヒロハハナヤスリの記事に、ほぼ同時期の小広葉の写真を追録しておきました。(2018年4月1日)
<補注3> 上記追録に続き、まったく同日に撮影したヒロハとコヒロハを比較してみました。(2018年4月16日)
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コメント
これがシダ植物とは驚きました。 ハナヤスリ目おそるべし。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%A4%E3%82%B9%E3%83%AA%E7%9B%AE
投稿: Reny | 2013-05-16 11:05
Renyさんへ:
お、Renyさんを驚かせることができたとはうれしいですね。
駅前の花壇脇で、敷石の間にこれ(の仲間)が生えているのを見つけたときは、
本当に???でしたよ。
投稿: はた衛門 | 2013-05-17 06:43