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3月11日(月) ヒスイカズラ

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これが赤い色ならば、猿ぼぼを吊したどこかの神社の風景でしょうに、写真の色加工はしていません(笑)。このとおり、翡翠色のカーテンでした。
まだ開花していない蕾だけの蔓もたくさんぶら下がっていて、このあでやかな蔓、全体ではゆうに100本を超える壮観でした。
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左隅に拙の人差し指第1関節部を写し込みました。この花、色も不思議(注)なくせに、けっこう大きいのです。もちろん形も、かなり「どうなってるの?」です。(4枚目写真のように、実際は標準的なマメ科の花の構造です)
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おっと、花にばかり気を取られると、全体を見失います。3枚の小葉を互い違いにつけた蔓が縦横無尽にのびています。原産地のフィリピンでは20mもの高さにまで這い上がるそうです。
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ボタボタと落ちていた花をいただいてきました。広げていない右の花の先端(下端)に雌シベ・雄シベの先が突き出ています。その花びら(竜骨弁)を開くと、雄シベが雌シベをくるむようにして花の基部から長くのびていました。
その付け根は蜜腺で、ピカピカ輝いて指にこぼれる蜜は甘くて美味です。原産地ならこれをオオコウモリが吸いに来るはずなのに、日本の温室でそれは望めません。
大きな卵形の実の写真を載せたサイトもあるので、うまく人工授粉でもさせるのでしょうか。ボタボタと地面に落ちていた花は受精しなかったものでしょうから、これからは蔓についたまま枯れる花を見つけに温室に通おうかと思います。

<補注> 花が翡翠色である植物については、ラケナリア・ビリディフロラの項にまとめています。(2019年1月29日

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