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2月28日(木) カタセツム・グレースダン

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カタセツムというのは、蘭のなかではひとつの分野になっているもののようです。この鉢にはCatasetum Grace Dunnと書いた札が刺さってはいたものの、カタセツムにはほかにもいくつか種類があるし、グレースダンのなかにはまた種類があって…。
深みにはまると危ない泥沼はサラッと避けて、お気楽な鑑賞に徹します。鼻の白いおヒゲ、いや花のおヒゲが目立ちます。これは花びらが変形したものらしく、虫寄せのアトラクションでしょう。
そのお髭以上に気を惹かれるのは筍のようなバルブです。もしかして筍のような春の香りでもするかと思って鼻を近づけたら、ウォッと、これは!
もしこの花のそばで少し時間を過ごして帰宅したら、家人から「どこで遊んで来たの!」と厳しいチェックが入りそうです。くわばらくわばら。

過去のきょう 2012 ラカンマキ 2011 オニシバリ 2010 ナギ 2009 セリバオウレン 2008 シシガシラ(寒椿) 2007 ブロッコリー 2006 ヤブラン 2005 シモバシラ

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2月27日(水) ウンシュウミカン

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みかんの木を見上げながら、「よしッ」とつぶやいてしまいました。食べごろが来ても放置される成りものが多くて、いつも苦々しく思っていたからです。人間さまが食べないのならあたしたちがいただきます!という鳥さんに大拍手です。
ときどき、味もなければ果肉もない実を啄む鳥がいて、あれは不思議です。もし温州みかんとナンキンハゼが並んでいたら、いったいどういう食べ順になるのでしょう。
おっと、鳥のことはさておいて、温州みかんです。愛媛みかんとか有田みかん・三ヶ日みかんなど、それぞれの産地の名前を冠した名前でお店に並びはしても、あれらはみんなこの温州みかんということになります。
もっとも、何十種もの栽培品種があり、各産地それぞれにこだわりの品種があるわけで、「みんな温州みかん」とひとくくりにされるのはさぞ迷惑な話でしょう。

<補注1> 花だけでウンシュウミカンと見分けるのは困難です。(2016年5月13日
<補注2> この時期まで樹上に実が残っていたことからすると、この木は晩生タイプだったようです。(2021年9月15日

過去のきょう 2012 オオフサモ 2011 キョウチクトウ 2010 コナラ 2009 クリスマスローズ(コルシカス) 2008 チャボタイゲキ 2007 エリカ・クリスマスパレード 2006 マンゲツロウバイ 2005 ジンチョウゲ

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2月26日(火) アミメヘイシソウ(サラセニア・レウコフィラ)

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子供のころ、父親がこの食虫植物をどこかで買ってきました。自分が気に入ったのか、我が子に見せたかったのか、いまとなっては不明でも、ワタシの記憶には鮮やかに残っているのだから、教育効果(?)はあったようです。
そのときはこれをサラセニアだと言っていたし、いまも流通名としてはそう呼ばれるようです。ただ、サラセニア科サラセニア属にはほかにもいろいろ種類があるので、正式には種名であるレウコフィラと呼ぶべきもののようです。
さらに和名は難度が高く、表題のカタカナを一読して書き取りができたら、ATOKに勝ったことになります。ちなみにきょうのワタシのATOKは「編み目兵士層」でした。正解は網目瓶子草です。瓶子って、徳利の親分のようなあれでして、うーむ、いまの生活から瓶子を連想するのは無理でしょう。いっそ、網目便座草なんていかが?

<補注1> サラセニア類に花が咲くことを初めて知りました。(2019年5月27日
<補注2> 花のしかけがわかりました。(2022年5月26日

過去のきょう 2012 スギ 2011 ラクウショウ 2010 ムクノキ 2009 カンザクラ 2008 オウバイ(梅) 2007 カワヅザクラ 2006 クリスマスローズ 2005 コハコベ

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2月25日(月) コーヒーノキ

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自宅を改造し、ご夫婦で切り盛りしている喫茶店を見つけました。ご主人が淹れるコーヒーと奥様手作りのケーキが、とても上品なひとときを醸してくれました。
その店の隅でコーヒーの木が実をつけていました。この木自体はあまり珍しくなくても、こんなにたわわに実をつけた姿は初めて見ます。
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厚かましくもおねだりして、一粒いただきました。この真っ赤な実はジューシーで甘く、食べてもかまわないそうです。そして、なかにはあのコーヒー豆がおネバにくるまれ、真っ白な状態で二粒入っていました。
さてこうなると、確かめたいのは花(↓)です。初夏に真っ白な花をつけるらしくても、かなり短命(2日?)だと言います。うまくその日に遭遇することができたら、帰り道で宝くじを買うことにしておきましょう。

<追録> 知り合いのお宅でコーヒーの木に花がついたというので、頼み込んで写真をいただきました。(撮影:2014年4月3日)
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<補注1> コーヒーノキにはいろいろ種類があると知りました。そうなると、上に掲げた写真はいったい「なに種」になるのか、いまとなってはギブアップです。
ただ、最大種はアラビアコーヒーノキ(シェア60%)だそうで、それと大きな違いのないこれらの写真もそうだと思っておくことにします。(2020年12月13日
<補注2> リベリアコーヒーノキを収録しました。(2022年7月31日
<補注3> ロブスタコーヒーノキを収録しました。(2023年2月18日
<補注4> キミノコーヒーを収録しました。(2024年5月11日

過去のきょう 2012 シクラメン 2011 エンジュ 2010 ヤタイヤシ 2009 アカバナアセビ 2008 アオキ 2007 オカメザサ 2006 フクジュソウ 2005 アブラナ

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2月24日(日) オオハナワラビ

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ひと月前、オオハナワラビだと思って写したものがどうもアカハナワラビらしくて、やや及び腰でレポートしました。そこで、今度はこれぞオオハナワラビというものを2カ所で確認し、アカハナワラビらしきものとの差を明確にできました。
いままでフユノハナワラビと「オオ」の区別で頼りにした葉のギザギザは、「オオ」の切れ込みが「アカ」よりやや浅いとはいうものの、その差は「フユ」対「オオ」ほど決定的ではありません。やはり「オオ」が「オオ」である証明は茎や葉軸にボソボソと生えている毛で、先日の「アカ」のそこがツルッとしていたのとはハッキリと違います。
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あと補完的には葉の寝具合です。「アカ」の場合、各小葉が立ち上がる感じだったのに、「オオ」はベタッと広がって(垂れて)いる感じがしました。
とは言いながら、ハナワラビ類は(も?)素人にはかなりの不可侵領域です。そもそも種類が多いし、それらの交雑種もあるらしく、なにやら「わかったぞ」みたいなことを書けば書くほど不安は増してきます。「ステップバイステップ」…こんな気分のときに自分を慰める魔法の言葉です。

過去のきょう 2012 モミジイチゴ 2011 ヒオウギ 2010 ウラジロモミ 2009 ヒマラヤスギ 2008 カンザクラ 2007 オステオスペルマム 2006 セツブンソウ 2005 カワヅザクラ

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番外編 : パソは新しくなったものの…

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草木の次に好きなのはパソ(あれ、お酒はどうした・笑)なので、ついその記事が多くなります。先日、せっかくメイン機(の主要パーツ)を更新したので、旧機との性能比較をここに記録しておきます。
写真上から、新マシンのWindows8稼働、同・Windows7稼働、旧マシンのVista稼働(2008年8月)のシステム評価表です。各スコアが確実にボトムアップしています。特にうれしいのは、マザーボード自体のグラフィック性能が上がったせいで、グラフィックボードを入れてもいないのに、そこそこバランスのとれたスペックになったことです。
ゲームはしないし、動画はたまにYoutubeを見るくらいなので、自作派のくせにまだグラフィックボードを入れたことがありません。それが、最新のマザボのおかげで費用対効果はなかなかになるのだからありがたいことです。今回のメイン機更新は、ハードだけだと29,785円、Windows8のプログラム代を含めても総費用36,585円でした。

ただ、このシステム評価表には注意が必要で、OSによって評価上限値(満点)が異なる(Vista=5.0、Win7=7.9、Win8=9.9)のです。これでは、たとえば満点の半分の性能だったとしても、それぞれ2.5、4.0、5.0と表示されてしまいます。違う見方をすれば駆けっこのゴールテープがだんだん遠くに設定されるような…。つまりはハードに対するOSからの要求値がどんどん高くなっていて、我々ふつうのユーザーはその果てしないエスカレーションごっこに無理矢理つきあわされている感じです。
それが証拠に、ケチケチ路線とは言えある程度のお金をかけ、手間もかけた効果はどうだった(体感的な快適性の向上度合い)かと言うと、あまり語りたくないレベルなのです。たしかに、先日レポートしたように、起動や終了は驚速になりました。
しかし、いざ立ち上げてからは、かつてニューマシンに換えたときの感動(静か!とか速い!とか)などはないのです。せいぜいエクセルで大量の行データを別の列にコピペするとき、前なら「うんこらしょ」とワンクッションあったのが、今度は「ひょい」という感じにはなりました。
たぶんこの感動の薄さは、去年の4月に導入したSSDのせいです。このデバイスのおかげで、OS起動やアプリ展開が圧倒的に速くなっていたので、今回のパーツ更新の効果がそれほど感じられなかったようです。ちなみに、CPU・マザボ・メモリーなどが旧機そのままなのにSSDだけ外したHDD仕様の新サブ機を使ってみると、「あれれ」と思うほどに動作緩慢な感じがします。
冷静に考えるなら、XP以降はフリーズという言葉が死語になっているし、「うんこらしょ」から「ひょい」が3万なにがしの持ち出しに値するか、自分のPC使用目的からすれば大いに疑問です。
などと文句を言いながら、どこかでパソいじりを楽しんでいる不肖はた衛門のような輩がいる限り、メーカーの過大性能無理強い政策は止まらないのでしょう。

<追録> そういえば、1月末に「8化」したリビングPCのスコア(↓)を計測していませんでした。機械的な変化はないのに、OSがVistaだったときよりは各スコアが0.1くらいずつ上がっていて、これは8がシステムを生かしているということなのでしょう。
とにかく、小さなマシンのわりには健闘と言えるレベルに思えて安心しました。
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2月23日(土) オオムラサキ、ほか5種

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チラッと言ってはみたものの、内心、「どうだったっけ?」と不安になることはあるもので、今月3日のオンツツジでの発言が最近のそれでした。「ツツジには冬でも葉を落とさないものと落葉してしまうものがある」と簡単に逃げたものの、「具体例は?」と突っ込まれたら困るなあ…と後ろめたい気持ちの3週間でした。
そこで、ツツジ類(ツツジ科ツツジ属)のいくつかを常緑~落葉の程度で分類し、いくらかでも気分を晴らすことにしました。まずは常緑タイプの代表がオオムラサキです。園芸種で、公園や道路分離帯のスター、ツツジと言えばこれ!という感じです。
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しかし、そう決めつけては「ツツジと言えば久留米でしょう」という本格園芸志向の人には叱られそうです。実際、愛好家の多い品種であり、これも常緑タイプです。
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そして、次のタイプは「常緑ないし半落葉」という中間タイプであり、サツキがこれにあたります。埼玉近辺ではサツキは冬でもほとんど葉を落とさないものの、もう少し寒冷地になると半落葉になるのでしょう。
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三番目のカテゴリーが「半落葉」で、ヤマツツジがそれにあたります。平地では冬でもあまり葉を落とさないのに、名前どおりの山で見ると、かなり寂しい冬姿です。
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次は「半落葉ないし落葉」タイプで、手近で撮影できたのはモチツツジでした。過去記事で「半常緑」としたエゾムラサキツツジもこのカテゴリーに入りそうです。
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最後の分類が「落葉」型です。先日のオンツツジがこれにあたります。そしてこの時期の写真は撮れなかったもののミツバツツジもこのタイプです。
まだまだあげればキリがないはずで、「冬に葉があるかないか」という視点でツツジ類を眺めるのも楽しいことだと知りました。え、「頭に毛があるかないか」という視点でオジサンを眺めるのも楽しいことだ? ふん、そんなの、ぜんぜん楽しくありません!

過去のきょう 2012 ヒトツバ 2011 ハイネズ 2010 プリムラ・シネンシス 2009 ギンヨウヒマラヤスギ 2008 サザンカ、カンツバキ 2007 スズランエリカ 2006 カラタチ 2005 クマザサ

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2月22日(金) ハス(古代蓮)

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池の水面にモニター画面が! はたまたシルクドソレイユのステージを駆け巡るあの大きなパイプの立方体か?
蓮の枯れ姿というのは美しく、見つけるたびに写してきて、ようやく会心の一作が撮れました。これでもう少し水面がきれいなら文句はなくても、そんなことを言ったら刈り取らずにおいてくれた管理者さんに申し訳がありません。
これは「行田蓮」という古代蓮だそうです。ただ、さすがにこの姿ではどこがどう「古代」なのか、さっぱりわかりません。花の時期にもう一度ここに来て(注)みます。

<補注> 予定どおり、この年の夏に花を撮影できました。(2013年7月13日

過去のきょう 2012 ヒメシャラ 2011 クコ 2010 ピレア・モリス 2009 ギンヨウアカシア 2008 フィクス・アルテッシマ 2007 ヨウシュクモマグサ 2006 ナガバジャノヒゲ 2005 ミヤマウグイスカグラ

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2月21日(木) ハシバミ

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弱ったなぁ~とつぶやきながら、300mm望遠をめいっぱい効かせて、上空を写しまくりました。せっかく去年の秋に見つけたハシバミの木なのに、その雌花(ピンクでマーク、緑マークは葉芽)はとんでもなく高いところにしかついていません。
先年、雌花・雄花をセットで、手持ちしたスケールまで一緒に写し込めたのはまだ小さな木でした。しかし、あの撮影地は北国で(したがって、雄花全開とは言え、時期がかなり遅め)、おいそれと行ける場所ではありません。
雌花に手が届かなければ、期待している「収穫」だってできません。こののっぽハシバミの収穫用マジックハンドを工作すべきか、近所でもう少し低く展開するハシバミを見つけるべきか、じっくりと考えてみることにします。

<補注> 2年後、ようやく実を写すことはできたものの、すぐに見失うという不手際をしてしまいました。(2015年8月25日

過去のきょう 2012 コハコベ 2011 キツネノカミソリ 2010 フラサバソウ 2009 キヅタ 2008 ユキワリイチゲ 2007 ヒメイタビ 2006 ナギイカダ 2005 クロッカス

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2月20日(水) トラフアナナス

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トラフと聞けば、つい「南海トラフ、巨大地震!」と連想してしまうこのごろでも、この美しい葉はそんな物騒な海の底とはなんの関係もありません。漢字にすれば「虎斑」で、この文字と写真を見比べれば、説明はまったく不要です。
一方のアナナスはパイナップル科の総称として園芸店では定番の名前です。このトラフアナナスを含むフリーセア属(注2)を始め、アナナス属グズマニア属エクメア属・ブロメリア属などを全部くくってアナナスと呼んでしまいます。
これらは夏になると派手な花苞に包まれた花をつけます。もちろん、このトラフアナナスも燃えるような赤い大きな花穂を立てます。ただ、そんなものが邪魔に思われるほど、この葉は魅力的です。などと言いながら、夏には花にグッと迫ってしまう軽薄な己の質はよくわかっているので、まずは葉だけを褒め称えておきましょう。

<補注1> トラフアナナスの花穂(と花)を収録しました。(2019年6月2日
<補注2> フリーセア属(Vriesea・注3)の別名(インコアナナス属)になっているインコアナナスを収録しました。(2021年3月22日
<補注3> Vrieseaをどうしてフリーセアと発音するのか、インコアナナスの記事でいったん妥協しているものの、釈然とはしないものです。(2024年4月3日

過去のきょう 2012 ウラジロガシ 2011 ヒメムカシヨモギ 2010 ユーカリ 2009 ショカツサイ(ムラサキハナナ) 2008 ウグイスカグラ 2007 エリカ・ファイアーヒース 2006 ナニワズ 2005 イチゴノキ

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2月19日(火) キンカチャ

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小学生のころ、「黄色いからす」という映画を見ました。内容はとんと思い出せないくせに、未だにこのタイトルは脳裏をかすめます。
さてこちらは「黄色いつばき」でして、カラスが黄色いのと椿が黄色いのと、どちらが珍しいか考え込んでしまいます。まあ、還暦過ぎまで生きてきてまだ見ることのない黄烏よりは、黄椿の方が目を楽しませてくれるのはたしかです。
ふつうの椿と違うのは花色だけでなく、葉が大きくてしかも葉脈の彫りが深めです。写真右手には透けて見える葉があって、葉の縁まで届かずに回り込む葉脈がチャノキとよく似ています。名前の「金花」は了解できても「茶」が余計かなと思っていたのに、こうして現物を見ると、なるほど「茶」でもいいかとうなずいてしまいます。

<補注> キンカチャを再掲しました。(2020年10月29日

過去のきょう 2012 エビモ 2011 タチバナ 2010 タコノキ 2009 キバナセツブンソウ 2008 バイモ 2007 カキナ 2006 マサキ 2005 オウレン

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2月18日(月) フクジュソウ

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「どっこいしょぉ」という声が聞こえそうです。ヤブランの葉を押し上げ、コナラの枯葉を撥ね除け、ついでにヤブコウジにまで「邪魔だ、邪魔だぁい」と噛みつきそうにして、フクジュソウが姿を現し始めました。
さてこういう春の使者を見つけると、それが早いの遅いのと例年と比べたくなるのが凡人の常であって、自分の過去ログを調べてみました。もちろん、いつも違う場所で撮っているし、それぞれの開花状態も異なるというのに、暦の早い順に並べてみます。

1月17日(2005年) : ほころんだ蕾
2月7日(2006年) : 咲きそうな蕾
2月17日(2008年) : 満開状態
2月25日(2007年) : 葉が展開
3月9日(2011年) : 葉が生長

もっとあと先があるものかと思っていたら、案外と順当に日並びしていたので肩透かしを食らいました。しかも、福寿草の異名である元日草(今年の旧暦元日は2月10日)にふさわしい出現の頃合いです。
年賀状で食傷してしまった「新春・初春」という文字を、このヤンチャな黄花に重ね合わせ、いま一度噛みしめてみました。

過去のきょう 2012 シラカンバ 2011 ニワウルシ(シンジュ) 2010 ゴレンシ(スターフルーツ) 2009 トウワタ(アスクレピアス) 2008 ハンノキ 2007 カンヒザクラ 2006 タネツケバナ 2005 ウメ

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番外編 : メインPCの仕様更新と「8」化

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先日、ネットショッピングの送料無料化傾向を取り上げたとき、愛機の更新用パーツをあわてて手当した経緯を書きました。そのとき、「組む時間の目処も立たない」などとホザいたのに、時間なんていつでも作り出せるものでした(笑)。
というか、今回は現用機のバラシ&新パーツの組み付けという面倒なことをしたというのに、その工作だけなら2時間もあれば余裕でした。
ケチケチしないなら、いま使っているパソはイジらずそのままにしておき、まったく新規の1台を組めば楽だし、それがうまく動かなくても慌てずに済むのは当然です。その意味では、今回はあえて余計な冒険に挑戦してみました。

上図が今回の更新作業の概要です。メイン機がもう5年近くなるというのが更新の一つの理由でも、もっと切実だったのはデータバックアップに使っているサブ機(2004年購入のデルDIMENSION2400)の速度が我慢の限界に来ていたからです。購入当時の記事を見ればベタほめなのに、9年の歳月は価値尺度を激変させます。
そういうわけで、現状で特に不満のないレベルにあるメイン機のパーツをサブ機に移植し、抜けたパーツを「いまどき」のレベル(しかし廉価ゾーン)に更新するというのが今回の粗筋なのです。

さらに、XP・Vista・7のトリプルブートだったメイン機のOSを7と8のデュアルブートに替えました。また、それら二つのOSは別々のSSDに収め、プログラム以外のデータは共通のHDDに収納するようにしました。これは、起動やアプリ速度を上げながら、まだ値段の高いSSDは最低サイズで済ませるというお財布軽量派のお約束手段です。
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さてそのデュアルブートのOS選択画面がこれ(↑)です。前のトリプルブートの選択画面と比べ、格段にお洒落になりました。「8」そのものは本当に「馬鹿にすんなよ!」と言いたいくらい遊び志向のOSで、手なずけるのに手間がかかりそうなくせに、こういうグラフィックは本当にきれいです。しかも起動やシャットダウンが速いので、それらの満足と前記の怒りとが微妙に釣り合って、さあて、この先、どうなることやら?
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その速さの比較がこの表(↑)です。「新しいメイン機」のCPUやマザーボードは同じなのに、「8」の起動とシャットダウンは「7」より圧倒的に高速です。もちろん、パーツ更新前のメイン機(OS=7)と比べれば、起動時間が半分に、シャットダウン時間はなんと1/5に短縮されました。
しかもうれしいのは、メイン機に先立って「8化」していたリビングパソ(SSD仕様)よりも起動がずっと速いことです。これはもっぱら新マザーボードの効果と思われ(BIOS通過時間が激減)ます。小さな箱(ミニタワー)に大きなボード(ATX)を無理やり突っ込んだ甲斐がありました。

念のため、現役で使っているHDD仕様のモバイルPC(OSは7)のスピードも表に入れておきました。このごろこれを外出先で使うと、立ち上げも終了も、「あれ、トラブル?」と思うことがしばしばで、ついこの間まで自慢の1台だったことが嘘のようです。

<補注> 特に不具合もなかったのに、次のメインパソ更新は2年後と早めでした。(2015年4月9日

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2月17日(日) タギョウショウ

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二度で十分ですゥと思っていたのに、三度目の雪があって、しかもまだまだ降る気満々らしいのには閉口します。ただ、この辺では滅多にない雪景色を撮影できるのが個人的にはうれしいことで、今回は「雪原の松」と洒落てみました。
その松がただの松ではありません。根もとからたくさんの幹が株立ちになるので、賑やかというか、異様ではあります。前に長瀞の博物館に植わっていたものを載せてはいても、今回のものはあれよりずっと古株で堂々としています。
滋賀県には、学名がこれと同じ(つまり同品種)なのにウツクシマツ(美松)と呼ばれるものが群生する名所があるそうです。幹がタギョウショウほど横に広がらないところが残念でも、植栽でしかお目にかかれないタギョウショウと違って、自然に群生しているというのは必見ポイントです。憧れの地がまた増えました。

過去のきょう 2012 セキショウモ 2011 ネコヤナギ 2010 スイセイラン(彗星蘭) 2009 バニラ 2008 フクジュソウ 2007 イノモトソウ 2006 ウメ(白梅) 2005 ナズナ

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2月16日(土) ラムズイヤー(ワタチョロギ)

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おやまあ、羊の耳が白ウサギのそれになっていました。この葉はもうこのまま蕩(とろ)けてしまいそうでも、地際には若々しい小羊の耳が見えています。さすが、多年草の面目躍如というしたたかさです。
という出だしからはまったくそれた話で、ラムズイヤーの和名など、ほとんど誰も意識しない(知らない?)はずです。なんと、それは「ワタチョロギ」! チョロギとは、あのソフトクリーム型の塊茎をお漬け物にする、あれです。ただ、ラムズイヤーにあんなものがつくとは聞かないわりに、両者の花は似て見えます。
チョロギの栽培農家はどの辺にあるのかググってみたら、青森とか秋田とか大分とか、ずいぶん遠方ばかり並びました。栽培条件に冷涼は必要ないみたいだし、生長は春から夏(収穫は晩秋)なので、別に関東の平地でも育つはずです。近場で早く出会って、「ワタ」ではない純正チョロギ(注1)もここに登場させたいものです。

<補注1> チョロギの畑にはどうしても出会えなくて、ついに自分で育て、収穫してみました。(2020年12月16日
<補注2> 毛足が最長と思えるラムズイヤーを収録しました。(2021年6月4日

過去のきょう 2012 キリ 2011 カワヅザクラ 2010 パフィオペディルム・サンデリアヌム 2009 カカオ 2008 ベンジャミン 2007 サルココッカ 2006 ワルナスビ 2005 ヒメオドリコソウ

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2月15日(金) ミヤマシキミ

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きのうのオモトがそのまま木になってしまいました…みたいな馬鹿を言いたくて、12月中旬の写真を引っ張り出してしまいました。
そこまで無理に出演させておいて毒づいたら罰が当たるとは言え、このミヤマシキミという名前には未だなじめません。深山(みやま)という冠の乱発はこの世界の常識なのでいいとして、この「シキミに似る」という葉が問題だと思うのです。別にシキミでなくても、モッコクでもネズミモチでも、なんでもよかったんじゃあるまいか、と。
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いえいえ、出てもらうたびに文句を言っては不憫です。気分転換に真っ赤な実をかじってみました。スカスカの無味無臭で、なかには白い種がありました。せめて実ぐらい、「うわ!」と人を驚かすパンチがあればいいのに、どこまでも地味なお方です。
いまどきは、芸人のみならず素人までがあざとい特徴を売りにする時代のせいで、逆にどこがどうということがなくても凛としてそこにある、そんな木や人間にハッとさせられます。手のひらの赤い実を握りしめ、ミヤマシキミさんに最敬礼です。

<補注> このごろは園芸的にスキミアと呼ばれている状況に触れました。(2018年3月10日

過去のきょう 2012 シライトソウ 2011 ハンノキ 2010 モミ 2009 イトススキ 2008 ホルトノキ 2007 オニヤブソテツ 2006 オオイヌノフグリ 2005 マンサク

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2月14日(木) オモト

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「ハックショイ! このごろ誰かワシの噂をしておるな」と万年青(おもと)さんがご立腹かもしれません。そう、10日前のキソウテンガイのときに「枯れそこないのオモト」なんて失礼を言いつつサバクオモトという別名を登場させているし、おとといのムラサキオモトのときにもお名前を拝借していました。
鉢植えで丹精されている万年青とは違って、自然の林床に育つものは葉がいろいろと傷みやすく、たしかにキソウテンガイを見た人が「オモトみたい」と思っても不思議ではありません。一方、ムラサキオモトを名付けた人がイメージしたのは、きれいに育てられた鉢植えの葉だったのでしょう。
観賞植物として長い歴史のある万年青ですから品種も多様であり、冬枯れの林のなかで輝いていたこの実は、前に見た鉢植え品とは様子が少し違っていました。

過去のきょう 2012 カラマツ 2011 ノカンゾウ 2010 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2009 リョウメンシダ 2008 コバノカモメヅル 2007 ナギイカダ 2006 アテツマンサク 2005 ヘンヨウボク(クロトンノキ)

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2月13日(水) アリドオシ

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本当はこのアリドオシを正月に掲載し、センリョウマンリョウと並べて「千両・万両、有りどおし~!」とほざいてみたいのです。ところが、万両・千両・十両(ヤブコウジ)はどこでも見つけられても、百両(カラタチバナ)はやや稀少になり、この一両(アリドオシ)、しかもこうして自然状態のものとなると、なかなか目にしにくいのです。
加えて、暮れだろうが正月だろうが野歩きは欠かしていないのに、一両が実をつけた姿を見るのは、なぜかいまごろになってしまうのです。単に巡り合わせが悪いだけだとは思いながら、先の駄洒落、なんとかして元日に叫んでみたいものです。

<補注> 開花状態をとらえました。(2013年4月29日

過去のきょう 2012 クリハラン 2011 オウギバショウ(タビビトノキ) 2010 ドンベヤ・ワリッキー 2009 マツザカシダ 2008 カマツカ 2007 アブラナ 2006 ネコヤナギ 2005 ユキヤナギ

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2月12日(火) ムラサキオモト

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葉裏の赤紫が鮮やかです。細くてスマートな葉が立ち気味に長くのびるので、その美しい色合いが自然と目に入ります。
寒さには弱く(中南米原産)、陽当たりが大好きだといいます。冬場なら、暖かな部屋の窓辺がレギュラーポジションでしょう。
さて、このムラサキオモトとつい比べてしまうのがウラムラサキです。その掲載のときも同情したわけで、葉の裏が紫という事情は同じなのに、ずいぶん日陰者的な名前をつけられたものです…と思ったら、こちらだって万年青(おもと)のイメージとはずいぶん遠いのに強引に万年青呼ばわりされていていることに気づきました。
本来は日本になかった草木にあとから名付けすればこうなりやすくて、「不満なら学名で呼びなさい」と叱られそうです。よし、がんばってみるかと思ったら、Tradescantia spathacea と Rhoeo spathacea、二通りの学名(注2)が見つかりました。ごめんなさい…文句など言わずにムラサキオモトでいくことにします。

<補注1> 花を見ました。(2016年3月17日
<補注2> YList は Rhoeo を異名としています。(2022年2月)
<補注3> 葉の表裏で色がもっと完全に違う木がありました。(2023年1月1日

過去のきょう 2012 ヤマコウバシ 2011 モンステラ 2010 レッド・ジンジャー 2009 アブラチャン 2008 オーブリエチア 2007 アリドオシ 2006 ミドリハコベ 2005 ミツマタ

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2月11日(月) トウジバイ(冬至梅)

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今年は(も?)梅が遅く、先陣を切る冬至梅がいまごろ咲き出しました。野梅(やばい)系統の園芸品種なので、白の一重中輪があっさりした風情です。
名前からして暮れのうち(冬至のころ)に開花する「べき」品種なのに、梅はどうもひと月半くらいのズレはごく当たり前のようです。
そう言えば、これも早咲き種の一つである八重寒紅も、ようやくこのごろ咲きそろってきました。草木の開花が暦とよくシンクロすることにはいつも感心しているのに、梅に限ってはその勝手気儘さに感心してしまいます。

過去のきょう 2012 トキワマガリバナ 2011 オンシジューム 2010 コチョウラン 2009 マリアアザミ 2008 タチヤナギ 2007 オキザリス・華恋(かれん) 2006 シナマンサク 2005 ヤブツバキ

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2月10日(日) ミズバショウ

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今季二度目の雪が降ったり、極寒の風が戻ったりで、気分はついつい塞がります。しかし、こんな健気な芽吹きに会えば、グンと元気が出てくるというものです。
本来の水芭蕉の里はまだまだ雪に埋もれているのでしょうに、埼玉南部の平地ではもう若葉が展開し(注2)出していました。来月の末になれば、あの白い頭巾(これはもう死語? いま風に言えばフードでしょうか)を見ることができます。
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ただ、残念ながらこのあたりではあの仏炎苞がきれいに開きにくいので、ちょっとズルをして、過去に雪国で春(4月末)に撮った写真を載せておくことにします。

<補注1> ミズバショウの花に迫ってみました。(2019年4月15日
<補注2> この季節の緑色物体を「葉」とするのは適切ではないことに気づきました。(2022年1月14日

過去のきょう 2012 イヌツゲ 2011 ナガバノモウセンゴケ 2010 カトレア 2009 ムサシアブミ 2008 ハマボッス 2007 ナワシログミ 2006う ウメ(八重寒紅) 2005 ジャノメエリカ

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2月9日(土) フブキバナ

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果たして南アフリカ(この木の原産地)にも吹雪があるものかどうか、タイトルはあくまで和名です。英語では、ジンジャー・ブッシュ(生姜の藪?)と身も蓋もない言い方をするようです。紫蘇(この木はシソ科)と生姜が混乱しているし、名前からしてあまりロマンチックなイメージは持たれていない感じです。
そんな海の向こうの状況はさておき、日本の温室ではじつに清らかで格調高い存在ではあります。花の重さで枝が撓って揺れるところなど、かなり無理をすれば吹雪に思えなくもありません。
そして、葉に目を移せば、むしろこの木の特徴は花よりもこちらではないかと思ってしまいます。鋸歯と言えばふつうはギザギザなのに、この葉のそこはまるでレースの縁取りのように半円が並んでいるのです。これでは鋸(のこぎり)とは言えないので、「レース歯」と呼びます…というのはまったくのデタラメです。

過去のきょう 2012 クズ 2011 グズマニア 2010 セントポーリア 2009 タチツボスミレ 2008 カリン 2007 ハラン 2006 ツクバネガキ(ロウヤガキ) 2005 コエビソウ

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2月8日(金) タカサゴユリ

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百合の仲間はだいたいに背が高くて、自然のヤマユリウバユリの花を撮るときは、自分の目の高さに近いので屈まずに済み、ずいぶんと楽ができます。
そのノッポの理由が、別にワタシを楽させようとしてではなく、種を遠くに飛ばしたいからなのだと気づくのは、こうして風に揺れる実(朔果)を眺めるときです。冬の野辺に立ち尽くすユリ属の朔果はよく目立ちます。
このタカサゴユリは、それらのなかでもスマートさが抜きんでています。種をすべて飛び立たせたいま、朔果はもはや抜け殻となり、陽光に煌めいていました。

<補注1> 莢の中身を暴いてみました。(2015年12月16日
<補注2> 7年後の2月、逞しい生命力と見るか、地球の危機と見るか、タカサゴユリの悩ましい姿を撮影しました。(2020年2月15日

過去のきょう 2012 ナツハゼ 2011 トチノキ 2010 サンタンカ 2009 モミジバフウ 2008 シシガシラ 2007 キャラボク 2006 ナツミカン 2005 オオイヌノフグリ

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2月7日(木) コウヤボウキ

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コウヤボウキはもう何回も取り上げていて、またぞろ登場させる意味があるのか悩みました。しかし、かつて載せたピンク白の冠毛も、ここまでグッと迫ってみてはいませんでした。つまり、今回の掲載趣旨は、この毛が種の運搬役である証明です。
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などと言いながら、すぐにカメラを引いてしまいます。コウヤボウキの冠毛は、こんな風にピンクが強いものがある一方で白いものも見かけます。前は時期の違いかと思っていたのに、どうもピンクのものはいつも(いつまでも)ピンクだし、白いものはどんなに待っても赤みは増しません。また、群落のなかに紅白が混在するのも見たことがないので、この冠毛の色の差はたぶん環境の違いなのだろうと思い始めています。
管見ながらも、陽当たりのいいところのものは白く、ピンクのものはどうも半日陰(この写真の場所も)で見てきたように思います。いつものはた衛門珍説ですから、そのうちカンカンの日向でピンクの冠毛を見つけてズッコケるのがオチではあっても、それまでの間は自分のなかの紅白大合戦を楽しむことにしておきます。

<補注1> かなりの日向でメッシュの冠毛を見つけました。(2018年1月19日
<補注2> 8年後、いままでで最大のピンク・ブッシュを見ました。はた衛門珍説どおりの半日陰の場所、そこにちょうど陽が射し込む時間帯、とても運の良い出会いでした。(2021年2月5日

過去のきょう 2012 アシボソ 2011 コセンダングサ 2010 ロドデンドロン・クリスティアナエ 2009 ネモフィラ・スノーストーム 2008 ビワ 2007 ヤブソテツ 2006 ボケ 2005 フクジュソウ

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2月6日(水) アシタバ

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草・木・草・木…と取り上げていると、どうしても草探しに苦労する季節です。そんな寂しい地面で誇らしげに照り輝いている葉がありました。
いえ、比喩ではなくて、本当に葉の表面はピカピカしてきれいです。摘んでも翌日にはまた茂っているから「明日葉」というとおり生長力抜群で、葉の色艶にはその元気さがあふれかえっています。以前載せた花の姿はたいして冴えなくて、アシタバは花より団子ならぬ花より若葉が見どころです。
一枚失敬してみました。溌剌とした緑の香りが口中に広がるなかで、エグみというのか、上品な苦みが喉を刺激します。うーむ、アシタバは朝の味噌汁の具材とばかり思っていたら、おひたしでキュッと一杯こそ王道らしいと知りました。

<補注> 1月中旬の若葉を確認したので、志木近辺の露地なら冬越しが可能のようです。(2014年1月15日

過去のきょう 2012 ハルサザンカ 2011 ジュズダマ 2010 アイグロマツ 2009 ヒメシノ(コクマザサ) 2008 シュロ(ワジュロ) 2007 ヤバイ 2006 アリドオシ(実つき) 2005 サンシュユ

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2月5日(火) ニワウルシ、ほか3種

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お腹がこんなにたるんだらマズイ・マズイ・マズイ! そうならないために、この写真を額に入れて飾っておこうと思います。
たまたま見上げたニワウルシ(シンジュ)の枝の付け根に目が釘付けです。枝がのびて大きくなり、その重さがかかると枝が撓(しな)うので根もと側にたるみが出る…とそれらしい推測をしたものの、さて真偽のほどはいかに。
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この皺シワ、気になり出すといろんな木で見つかります。ニワウルシに比べればささやかでも、ケヤキのお腹にも弛(たる)みの初期症状がありました。
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荒い表皮が剥がれてみると、トウカエデにも立派な皺がありました。
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おっと、ネコノチチはこんな大枝に皺が!と驚くよりも、この姿には吹き出します。これ、頭にパン○ィーをかぶった変態オジサンの顔ではありませんか。え、これ、はた衛門ではないかって?! いや、あの、その…。

<補注> この記事で立てた珍説は簡単に崩れました。(2014年3月15日

過去のきょう 2012 エビネ 2011 チューリップ 2010 ウラジロモミ 2009 ヒメアスナロ 2008 スイカズラ 2007 マンゲツロウバイ 2006 アリドオシ 2005 ギンモクセイ

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2月4日(月) キソウテンガイ(サバクオモト、ウェルウィッチア)

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あちこち探し回らずに、枯れそこないのオモトを写して「奇想天外!」とやっても、誰にも気づかれなかったんじゃあるまいかと後悔しています。
しかしこれ、まじめに本物のキソウテンガイだし、枯れそこないではなくて、ほぼ生涯を通してこんな感じらしいのです。花もちゃんと咲かすようでも、写真の株はまだまだ幼いので、その撮影は助手2号あたりに託しておこうかと思います。
寿命が千年以上と聞くと、いったい誰が確かめたのさ?と眉に唾します。そんな果てしない一生を、この2枚の葉だけ(生え替わりなし!)で過ごすのだそうです。そんなことができる秘訣は葉の生長点の位置にあり、根もとがのびる仕掛けなので、葉先がこんなに枯れていてもいっこうに差し支えがないというわけです。
そしてこの名前です。あのアアソウカイと双璧をなす奇想天外な名前です。もちろんこれは日本での呼び方で、ほかにサバクオモトとも称します。さらに、学名をもとにしたウェルウィッチアの名も広く知られていて(注)、三つとも覚える必要があります。

<補注> 標準和名はウェルウィッチアのようです。

過去のきょう 2012 クチナシ 2011 マンサク 2010 チュウテンカク(沖天閣:ユーフォルビア・インゲンス) 2009 ヒメノキシノブ 2008 ニシキマンサク 2007 ハカタシダ 2006 コウヤボウキ 2005 オウバイ

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2月3日(日) オンツツジ

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ツツジには冬でも葉を落とさないものと落葉してしまうものがあって、このオンツツジは後者でした。紅変して枯れ残った葉に哀愁の美を見ました。
写真に写っている冬芽には二つの種類があるようで、細身の方がたぶん葉で、デブチンが花の芽だと思います。なにせ、一つの花芽から3輪咲くそうですから。
このオンツツジ(雄躑躅)も、名前が対のメンツツジ(雌躑躅)も、本来は西日本のもので、花をまだ知りません。この春こそ、どちらかの花(注)に出会えますように。

<補注> 春、写せたのはオンツツジの花でした。(2013年4月17日

過去のきょう 2012 タアツァイ(ちぢみゆきな)  2011 ゴンズイ 2010 サボテン(金鯱) 2009 ノキシノブ 2008 フェイジョア 2007 モンステラ 2006 ソヨゴ 2005 ウメ

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2月2日(土) ミヤコザサ

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京都・比叡山で見つかったから都笹だというものの、発見地由来よりはそのスマートさがいかにも都風であることが名前のもとかと妄想してしまいます。
この時期に隈取りができることはクマザサと同じでも、葉の形がだいぶ違います。全体がぷっくりしたクマザサに比べ、葉の付け根はなで肩だし、葉幅も2/3くらい、そしてなによりも葉先が徐々に消え入るように細くなっているのが特徴です。
全体の背丈は、クマザサが腰の位置だとすれば膝上くらいで、アズマネザサよりはこんもりとした感じを受けます。クマザサでは鬱陶しいし、アズマネザサでは野趣が過ぎるという場合の和風のお庭にうってつけの素材に思えます。

過去のきょう 2012 ウメ(八重寒紅) 2011 ヒョウタンウツボカズラ 2010 リンボク 2009 タチシノブ 2008 ニホンスイセン 2007 イトラン 2006 ムラサキシキブ 2005 ヒナギク(デージー)

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番外編 : サイカチ石けん

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へび年にちなんで、サイカチの実をうねらせてみました。いえ、本当はカラカラに乾いた実がもともとこういう形(まっすぐもあり、ゆるいカーブもあり、パターンはいろいろ)だっただけで、この下には「その他一同」が3~4本沈んでいます。
ぬるま湯に浸け、実をモミモミ・ジャブジャブすると、あーら不思議、ブクブクと泡立ちました。ムクロジよりは泡の肌理が粗いようです。実を細かく砕いて、少量の湯で泡立てるともっといいのかもしれません。

さて、助手2号に「サイカチ石けん1週間使用レポート」でも書かせようと思ったら、断乎・断々乎として拒否されました。したがって、美肌効果のほどは不明です。
仕方ないのでワタシめが実験台です。お風呂で頭からこれをザンブリとかぶり、髪といわず体といわずゴシゴシ・ゴシゴシ。うーん、マイルドと言えば聞こえがいいけれど、いまどきの「化学製品」に比べると隔靴掻痒というか頼りないというか…。
それでも自分でこれを実験したいという人に、申し送り事項があります。この殻の揉みカスがしつこいのです。シャワーで流したはずなのに、湯船に入るとチラリ・ホラリと漂いだします。ガーゼにくるんで泡立てること:サイカチ石けんの鉄則です。

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2月1日(金) ヒマラヤザクラ

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花の盛りは逃してしまい、ほぼ葉桜だったのは残念でも、その悔しさを若葉が慰めてくれて余りありました。フユザクラカンザクラでは楽しめない若緑色を堪能することができました。この葉、ふつうの桜に比べかなり細身に思えます。
ヒマラヤ方面の高い山に生えるそうで、日本のいまごろの季節がこの桜にとっては春なのでしょう。わりと大きな実がつき、ソメイヨシノなどと違って苦くはないようです。夏にはぜひ一粒だけ試食させてもらいたいものです。

<補注> 次の冬、咲き初めの様子をとらえました。(2013年12月11日

過去のきょう 2012 ムサシアブミ 2011 オオバギボウシ 2010 カモジゴケ 2009 シノブ 2008 ガビサンハンショウヅル 2007 キンポウラン 2006 ホウレンソウ 2005 アセビ

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