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1月26日(土) ソメイヨシノ(ほか3種)

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2週間前に関東を襲った「大雪」による被害は、交通網だけではありませんでした。枝振りのいいソメイヨシノがボッキリとやられて無残です。
とは言いながら、じつはふつうには見られない生木の「材質」を確認できて、内心ホクホクです。折れた木には手を合わせながら、貴重画像をゲットです。
桜材(主にヤマザクラ)は家具などに使われてオレンジっぽい雅な色を出してくれて、その色合いはソメイヨシノでもそんなに変わらないようです。折れた部分はクセのある部位だったのに、木質は柔らかくて加工しやすそうです。
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さて、被害は桜に限らず、今回の雪は暴力的でした。自分の墓標にしたいほど惚れ込んでいるタイサンボクでも、材を見るのは初めてです。意表をつく白さでした。この材は素直で柔らかく、なんと刀の鞘の素材として重用されたそうです。
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お次はトウネズミモチです。立木がパックリと割れて痛々しいとは言え、こんなに白くて素直そうな材だとは思いもしませんでした。
仲間のネズミモチは農具・工具の柄とか杖とか楊枝などに使われたそうで、それに比べるとトウネズミモチは日本での歴史が浅いので用途解説が見あたりません。野山には実生でどんどん生えるので、利用をまじめに検討してもいい木に思えます。
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最後はヒマラヤスギです。巨大な樹冠の上部から落下した太枝が、樹下のアオキやヤツデを押しつぶして、ヒマラヤ大変下生え迷惑の様相です。
これも材は思いの外に白くて、ただ、芯の部分が赤いのは松の仲間の証拠で、たぶん脂分が強いのでしょう。製材すれば赤と白のコントラストがおもしろそうです。
もちろん、木理がかなり荒い感じだし、どこにでも生えるものではないので、材木としての評価はスルーしておくのが無難でしょう。

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