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12月31日(月) コブシ

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まるで花が咲いたよう…とまでは思わなくても、「ほぉ、きれい」と呟かされるには十分の景色でした。うらうらとした春の一日、本当に花開いたコブシの下でひとときのまどろみを持てるのはささやかな贅沢であって、これだけ蕾が多ければ、今度の春はその幸せ気分がグンと高まりそうな予感がします。
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その蕾は、花のころには見分けに迷ったりするハクモクレンと違って、サイズがずいぶん小振りです。また、先を北に向けて並ぶモクレンの蕾と違い、コブシはそれぞれがてんでに勝手な角度や方角を向いています。まるで幼稚園の庭に遊ぶ子供たちのようで、寒風にこわばりがちな頬をいっとき緩ませてくれました。

過去のきょう 2011 シシバタニワタリ 2010 ソヨゴ 2009 ヒマラヤスギ 2008 スエコザサ 2007 サカキ 2006 オキザリス・プルプレア 2005 クリハラン 2004 マンリョウ

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12月30日(日) スハマソウ(ユキワリソウ)

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天気予報を見ている限り、この冬の寒さはなかなかのものらしいのに、シナマンサク(きのう掲載)は樹上で春を予感させ、足下に目を移せばこうしてスハマソウ(ユキワリソウ)が春を芽吹かせていて驚かされました。
ひとつの場所や同じ草木を継続観察しているわけではないので、この現象が異例なのか、あるいは単に自分が初めて気づいただけなのか、定かではありません。言えるのは、草木の「我が道を行く」度合いはすごいということだけです。
ただ、前にユキワリソウの花を写したとき、葉なしの開花でした。今回はこうして花蕾も持たずに葉だけの出現です。あと幾回、こうして枯葉を掻き分ければ標準的な開花手順がわかるのやら、オコタで丸まっているヒマはどうやらなさそうです。

<補注> スハマソウを花と葉のセットでとらえることができました。(2016年3月5日

過去のきょう 2011 ミカイドウ 2010 ネメシア 2009 サワラ 2008 ヨルガオ 2007 ポインセチア 2006 コガマ 2005 コトネアスター 2004 ソシンロウバイ

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12月29日(土) シナマンサク

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シナマンサクの毛深さを撮ろうと、枝振りのいいところを探して、逆光具合になるように回り込んで、などとしつこくファインダーを覗いていたら、えっ、これは?
うわー、もう蕾がほころびていました。このところの寒さに辟易していたので、この輝く黄色には勇気をもらいました。
「冬来たりなば春遠からじ」なんて能書きを言われても「遠いよぉ」と思うばかりなのに、余計なことは言わずにニッコリ微笑んでくれる花が一輪あれば、一歩一歩春が近づいていることを信じられます。さあ、きょうも一日元気でいきますか!

過去のきょう 2011 アオネカズラ 2010 カシワバハグマ 2009 イタドリ 2008 セイタカアワダチソウ 2007 ツルマサキ 2006 サツキ 2005 トサミズキ 2004 キダチアロエ

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12月28日(金) ススキ

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♪おれは河原の枯れすすき 同じお前も…という哀愁を帯びた古い歌(船頭小唄)があります。ただ、河原にススキが生えることが皆無ではない(注)としても、先月のオギで述べた理由で、この歌は大きな誤解の産物だろうと思うのです。
などと野口雨情(作詞)にケチをつけるよりも自分の始末です。オギはオギらしい生え方(茎が平行)の写真を載せたのに、ススキのそれが未収録でした。もはや朽ちなんとした滅びの美ではあっても、かえって株の姿が明らかです。
オギと比べれば、株が独立して茎が根もとから放射状に開いているのがわかります。また、根もとがオギよりはずっと短くて細いことも見てとれます。

<補注> ススキが水辺で育つ現場を見てしまいました。雨情先生、コケにして申し訳ありませんでした。(2019年11月11日

過去のきょう 2011 バラ(シャルル・ド・ゴール) 2010 サンキライ(サルトリイバラ) 2009 イイギリ 2008 ヤツガシラ 2007 ヤブツバキ 2006 サネカズラ 2005 カンアオイ 2004 ブルーデージー

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12月27日(木) キミノセンリョウ

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君の千両、僕の万両…なんていう低級の洒落はやめて、正しく漢字表記すると「黄実千両」です。万両の色変わりはシロミマンリョウで「ノ」が入らないのにセンリョウには「ノ」を入れるのか!という非難は、持って行き処がありません。
さて、マンリョウとセンリョウは昔のお金の呼び方がそのまま標準和名なのに対し、百両となるとこれは雅名で、本名はカラタチバナです。そして、その百両までは色変わり品種があるのに、十両(ヤブコウジ)や一両(アリドオシ)になると、まだ白や黄色の実は見たことがありません。なんだか階級社会そのもののような…。
しかし、なにかのはずみで白くなったり、どこかの変人が黄色くしていたりということはあり得るわけで、鵜の目鷹の目の徘徊は続きます。

<補注> あとでこの写真を見たら、まるで一株が枝変わりしているように見えて、激しく反省です。ここにはレギュラーのセンリョウとキミノセンリョウが寄せ植えされていて、その枝先になるとこうして混じって見えただけでした。(2019年12月)

過去のきょう 2011 球根ベゴニア 2010 スギ 2009 ナツメヤシ 2008 ハスノハカズラ 2007 オレガノ・バーバラチンゲイ 2006 ムサシアブミ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 レースラベンダー

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12月26日(水) メガルカヤ(とオガルカヤ)

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逆光を浴びたメガルカヤの群落は、そこらのありきたりのイルミネーションに負けない賑やかな美しさです。手前に倒れ込んだススキの穂がほぼ単色なのに比べ、冠毛の銀白色を引き立てるオレンジがかった苞がメガルカヤの見どころです。
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この赤みを帯びた枯れ色の美しさには、以前、メリケンカルカヤでも触れました。あちらはなにせ丈夫で色もやや濃いめに思えるので、二つを比べればメガルカヤはいかにも女性的にほんのりと淡い色合いです。
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さて、メ(雌)ガルカヤとくればオ(雄)ガルカヤを登場させなければ収まりがつかないのに、今年も「雄」とはあまり縁がありませんでした。
うまい具合に雌に雄を重ねた(なにやら問題表現か?)写真まで撮れた(3枚目写真=10月初旬撮影)というのに、お陽さまはかたくなに「雄」を照らしてくれませんでした。こうなったらワタシが天宇受賣命の真似をして、ちょっと怪しい踊りでもしてみましょうか。あれれ、どうもきょうは話が変な方向です。

<補注1> オガルカヤを単独で取り上げました。(2020年12月30日
<補注2> メガルカヤとオガルカヤで名前が雌雄セットなのだから、分類的に同属の変種あたりと思っていたら、イネ科同士ではあっても、メガルカヤは Themeda(メガルカヤ属)、オガルカヤは Cymbopogon(オガルカヤ属)と属違いでした。(2020年冬)

過去のきょう 2011 ワイヤープランツ 2010 ポピ-マロー 2009 フサザクラ 2008 ハマボウ 2007 レンギョウ 2006 ハナイソギク 2005 ウキツリボク(アブチロン、チロリアンランプ) 2004 センダン

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12月25日(火) モミ

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モミの木を見上げたら、枝先が雪の結晶模様のように見えました。X'masツリーの木という思いがあるせいか、なんとなく冬のイメージが濃く漂います。木肌もこんな(↓)にゴツゴツして、荒々しい冬の季節にこの風貌は似合います。
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そんな剛直・頑強そうなモミなのに、じつはきれいな空気が必須環境で、「♪俺たちゃ街(町)には住めないからに」というデリケートな木なのだそうです。
ウラジロモミとの見分けで右往左往して、モミのそんな繊細な面にはまったく気づかないできたことを、寒風に吹かれながらご本人にお詫びしてきました。

<これ以降のモミの記事・掲載順> ☆ 折れた幹 : 2014年8月12日 ☆ 遠景(幹折れ) : 2016年11月21日 ☆ 雄花 : 2018年5月23日 ☆ 実生苗 : 2018年10月22日

過去のきょう 2011 ルメクス 2010 コウヨウザン 2009 クロガネモチ 2008 ハマゴウ 2007 ノササゲ 2006 シロタエヒマワリ 2005 キンメイモウソウチク 2004 ボケ

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12月24日(月) ノガリヤス

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二度目の掲載になるノガリヤスです。前回と違う見どころを問われると詰まります。写しにくい被写体がきれいに撮れてうれしかった…ただそれだけです。
前回と状況は同じで、これもコナラ林の縁(ふち)です。ただ、前よりもコナラの落葉が進んだ時期で、かつ、たまさかいい具合に光線があたってくれていました。こういうライティングがないと、野道では本当に霞むような存在なのです。
それにしても、「野」のつかないカリヤスにはまだ会えない(注)でいます。ノガリヤスよりは存在感があり、かなりススキに近い風体らしいので、たぶん見逃しているのでしょう。まだ見ぬ人に恋い焦がれてしまう…まるで少女漫画の気分です。

<補注> 「カリヤスの正体見たりデカイ茅」でした。(2023年6月23日

過去のきょう 2011 メグスリノキ 2010 ヤバネヒイラギモチ 2009 タラノキ 2008 コウヨウザン 2007 シキザクラ 2006 シキザキホソバアカシア 2005 シモバシラ 2004 ポインセチア

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12月23日(日) リュウキュウマメガキ

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暮れも押し詰まった寒空に木守柿が一つ二つ…という景色の味わいに比べると、こんな賑やかなオブジェがあるお庭はお茶目な眺めで苦笑いを誘います。
ずいぶん前にもこの柿はいまごろここに載せています。そのときは、あいにくの天気のせいで冴えない色合いだったものの、葉が残っていたのが今回との違いです。二枚の写真は同じ木なので、年によって落葉する具合に差があるとわかります。
ところで、この柿は食べられないから放置されているのかと思い、一粒いただいて(無許可です\(;゚∇゚)/)みました。別にエグ味もなくトロリ・ベチョの甘さです。
プチトマトよりまだ小さいサイズなので、食べるのが面倒という人間の言い分はわかっても、鳥さんたちまで無視(注)していいものでしょうか。もしかして、この眺めを楽しみ続けるために、縁側で爺さんがずっと見張り役をしていたりして…。

<追録> 花はこうして新しい枝につくので、どんどん高い場所になります。遠すぎて雌花・雄花の違いを写せなかったのが残念です。(撮影:2018年5月6日)
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<補注> 鳥さんが取り合いする人気の年がありました。その現場写真掲載のついでに、リュウキュウマメガキの別名に言及しました。(2022年1月1日

過去のきょう 2011 センボンヤリ 2010 シロガネヨシ(パンパスグラス) 2009 マメキンカン 2008 ユキツバキ 2007 ミヤマフユイチゴ 2006 ユリオプスデージー 2005 スイカズラ 2004 ニワナズナ(アリッスム)

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12月22日(土) ツワブキ

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一人暮らしがおぼつかなくなって老人施設に入ってもらった母を見舞うとき、実家の庭に咲くツワブキの花「だけ」を2~3本摘んで行きました。小さな花瓶に挿すには、ツワブキの葉はいかにも邪魔ですから…。
そしたら、やれやれ、「ツワブキは葉を楽しむもの」とご指導を受けてしまいました。「葉のないツワブキなんて」、「葉も持ってくればよかったのに」…老人ですから繰り言は多いといっても、ヒィ・フゥ・ミィ・ヨォ、ああ、何度蒸し返されたことでしょう。
はいはい、写真を撮るときはワタシもこうやって葉の美しさは堪能していますよ。ああいう教条的な性格は、息子たる自分もたぶんしっかり受け継いでいるはずで、ウザイ爺さまになることだけは避けねばなぁ。目指せ、ツワブキの葉のように、広い心!

<補注> 花の茎にも、じつは葉(の痕跡)があったことを知りました。5年前にそのことを知っていたらなぁ、と少しばかり無念です。(2017年12月24日

過去のきょう 2011 トネリコバノカエデ 2010 トウワタ(アスクレピアス) 2009 ナナミノキ 2008 カラシナ(セイヨウカラシナ) 2007 ミヤマシキミ 2006 ナガエコミカンソウ 2005 グリーンアイス 2004 トベラ

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12月21日(金) イイギリ

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またも出ました。イイギリです。自分でももういいかとは思いながら、今回は葉の美しさに再感動です。真っ黄色のハート型もきれいだし、長~い葉柄までもがこんなに愛らしく色づいていました。
いつもは真っ赤な実に見惚れるのに、今年は紅黄葉の当たり年で実よりも葉に目を惹かれます。この秋は過ごしやすい日が少なかったという声が多い(注)のに、それがこの美しさの原因なら、自分だけはこっそり拍手したい気分です。

<補注> あらためてさいたま市の過去の平均気温を確認したら、2012年・13年の11月は前後の年より2度前後低く(9・10月は顕著な差なし)、この冷え込みがきれいな紅黄葉の誘因になったことが想像されます。(2021年12月)

過去のきょう 2011 ナタマメ 2010 カエンキセワタ(レオノチス) 2009 カラスザンショウ 2008 タネツケバナ 2007 カラタチバナ 2006 ユキヤナギ 2005 ハンノキ 2004 ギョリュウバイ

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12月20日(木) ナギナタコウジュ

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かつて秋たけなわに花を写したとき、ナギナタを若い人にわかってもらえるか心配したものでした。あれから6年、「炎の体育会TV」というお楽しみ番組ができ、薙刀(女子アスリート)対剣道(芸能人男子)という対決があったりします。薙刀界に知り合いはなくても、「よしよし、これで薙刀の認知度も上がるだろう」とご満悦です。
そして今回の景色はまるで薙刀合戦です。どこかの冬の祭りで、長い竹竿を振り下ろして相手を打つ団体戦があって、まるであれを薙刀でやっている感じです。モミジの葉が一枚落ちていて、「キェーッ」という赤いかけ声の吹き出しみたいでした。

<補注> 1月を迎えても花を咲かせている株がありました。(2020年1月8日

過去のきょう 2011 トキワサンザシ(ピラカンサ) 2010 アマクリナム 2009 センリョウ 2008 タンキリマメ 2007 クネンボ 2006 ヒイラギ 2005 キリ 2004 イヌホオズキ

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12月19日(水) オガタマノキ

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早春の花はとても小柄で清楚な感じだったのに、これはまたなんという変貌をとげてくれたものでしょう。さすがオガタマ、タマげさせられました。
カラタネオガタマと違って、オガタマノキは大木(10~20m)になりやすく、花はその高い枝先につきます。したがって、この実にも手はとどかず、それではと樹下を探し回っても、残念ながらひとつも落ちてはいませんでした。
したがって、こうして望遠レンズで写した様子を見るしかありません。考えてみればモクレン科なので、こういうグロテスク路線は十分にあり得るわけです。あの可憐な花がどうやってここまで様変わりするのか、花後のプロセスが要チェックです。

過去のきょう 2011 ススキ 2010 クロマツ 2009 イチョウ 2008 モチノキ 2007 ハクウンボク 2006 フユザクラ 2005 トコナツ 2004 ジュウガツザクラ

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12月18日(火) シモバシラ

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シモバシラに注目するのは例の氷のフレアーができるときで、あとはせいぜい花の時期でした。しかし、考えてみればどうしてシモバシラだけにあんな芸当ができるのか、あのフレアーを作り出す仕掛けはどんなものなのか、ちょっと気になります。
寒気が増してはきても、まだ凍り付くには早いこの時期、根もとはこんな様子です。茎は四角断面でところどころに節があり、これで色が緑ならまるでシホウチクです。木質化していて、いかにも竹のように細かくひび割れる気がまんまんです。
仕掛けはもう一つあって、シモバシラは宿根草です。つまり地上部は枯れきっても根は生きていて、真冬にも水を吸い上げるのです。微細な割れのある茎に水分が到達すると、あの「冬の芸術」ができるわけで、この二つの条件がそろったシモバシラは、草木世界ではかなりのセレブなのでしょう。
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ところがそのセレブさんの地上部はいまこんな感じで、葉色は冴えないまま枯れ縮んで、花を終えた穂もほぼゴミ状態です。ふだんは粗末な身なりだけれど、決めるときは決める!というスタイルのようです。

過去のきょう 2011 ソシンロウバイ 2010 リンドウ 2009 チドリノキ 2008 マルバアキグミ 2007 ハクサンボク 2006 ムクロジ 2005 マリアアザミ 2004 ワビスケ

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12月17日(月) フウ

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うわぁ!と感動する美しさではなく、見上げていてほのぼのと心が温かくなってくる色合いです。滲んだようなピンクと黄緑のハーモニー、期間限定の美です。
この時期のフウは、というかフウはこの時期にだけ、ここ(ブログ)にはこれで三度目の登場です。逆に、増補版には若葉結実の写真があり、両方がチグハグです。ただ、リンクという手があるので、増補版の更新はサボリっぱなしです(汗)。
おっと、懺悔はさておき、フウの過去二度の紅黄葉の様子です。5年前にはオレンジ色に心ひかれ、2年前は黄金色に溜息をついています。場所や環境によって、あるいは同じ木でも陽当たり具合で、こんなに変化があることに感心します。

過去のきょう 2011 クリスマスローズ(ニゲル) 2010 ニワウルシ(シンジュ) 2009 アキニレ 2008 ハマヒサカキ 2007 キジョラン 2006 ヤブコウジ 2005 ローズマリー 2004 トウネズミモチ

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12月16日(日) イソギク

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ウチのリビングパソの壁紙は、植物写真をスライドショーにしているので、大の虫嫌いである助手2号は「どうしてあちこちに虫が写っているの!」と怒ります。
「花粉の媒介者としてどんな昆虫が訪花しているか、とても大切な記録なんだよ」というワタシの説明に不承不承うなずいてはいたものの、この写真だけは壁紙にしないでおいてあげようと思います。なにもハエ(写真中央上部)を差別するわけではなくとも、まったりと茶をしながらハエを眺めるのはいかにも変態です。
おっと、きょうの主題はイソギクでした。増補版には載せていたのにブログに欠けていました。冬に花を見られるありがたい存在です。

<補注> 葉に注目してみました。(2019年1月3日

過去のきょう 2011 コウシンバラ 2010 フウ 2009 サンビタリア 2008 シラキ 2007 コスモス(矮性) 2006 タアツァイ 2005 リュウキュウマメガキ 2004 ネズミモチ

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12月15日(土) マンサク

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先日はときならぬマンサクの花(アメリカマンサク)に出会ったものの、ふつうのマンサクはいまこんな様子です。シナマンサクと違って春の開花までにはすべて落ちてしまう葉でも、その前に最後のお勤めとばかりに黄金に輝いていました。
そして、蕾はもうこんなに賑やかです。今週は急な寒さが来てブルブルだというのに、草木はそんな小さな変化を尻目に、着実に確実に次の季節の準備をしています。

過去のきょう 2011 ビオラ 2010 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2009 アオギリ 2008 ツクバネ 2007 カラスザンショウ 2006 チャボヒバ 2005 クロガネモチ 2004 カナムグラ

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12月14日(金) キジョラン(とアサギマダラの卵)

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キジョランに出会うと、この丸い穴がないか、キョロキョロします。葉表にマークが二つある葉を見つけたので、裏返してみました。
この穴はアサギマダラの幼虫の食痕です。ほかの動物に捕食されないよう、キジョランの持つアルカロイドを取り込んで自分を毒化するわけで、まず必要量を丸く切って余分なアルカロイドの流入を止めてから食べるのだそうです。
この寒さは幼虫が育つ時期ではないでしょうから、これは食べかけでしょう。
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幼虫は見つけられなくても、代わりに卵を見つけました。精米した米粒よりもさらにひとまわりは小型です。これがあのきれいな蝶に、いえ、その前にとてもカラフルな幼虫(注)になるとは驚きです。来春はその幼虫をぜひ撮影したいものです。

<補注> 幼虫の姿は翌々年の春に撮影できました。(2014年3月12日

過去のきょう 2011 フサザクラ 2010 ノハラアザミ 2009 サンパチェンス 2008 カラスザンショウ 2007 フウ 2006 ムラサキキャベツ 2005 ハナヒョウタンボク 2004 ホオズキ

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12月13日(木) カキノキ(次郎)

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甘柿の代表的品種です。甘柿と言えば「富有」で(生産量トップ)、この「次郎」は名前どおりに二番手(注)というから、偶然にしてもできすぎた話です。
ただ、最近は富有のように果肉がベタつくのは苦手という若者が増えているので、次郎のややカリッとした歯ごたえに人気が出るかもしれません。もし富有と生産量順位が逆転したら、名前も「太郎」に替えなくては(笑)。
悪い冗談は、この歴史ある柿には失礼というものです。なんと江戸時代後半、あの森の石松で有名な静岡・森町で、治郎吉(次郎ではない)さんという篤農家が栽培を始めたそうで、富有も同じく江戸時代には栽培が始まっています。
柿離れする若者を尻目に、柿の出荷量はこの10年ほぼ同水準を保って(注)います。さすが歴史ある果物で、この季節の味覚として愛されている証拠でしょう。

<これ以外のカキノキ記事・掲載順> ☆ 雌花、雄花(2004年5月20日) ☆ 黒い柿の実(2008年11月12日) ☆ 完熟の実(2009年10月25日) ☆ 微妙な色合いの紅葉(2012年11月8日) ☆ 枝垂れ柿の青い実(2018年7月26日) ☆ アメリカガキの実(2022年11月13日) ☆ 「富有」の実と紅葉(2022年12月2日↓)
<補注> 柿生産のトップシェア品種「富有」を掲載するにあたり、品種別の生産量順位(2005年実績)を確認したら、「次郎」は3位にも入っていませんでした。また、柿全体の生産量もここ20年、微減の連続であり、「同水準を保って」とは言いにくい状態でした。記事作成のときの参照データを現状で確認できないという落ち度もあり、この記事中の数字に関する部分は取り消し扱いとしておきます。(2022年12月2日

過去のきょう 2011 タヌキマメ 2010 キッコウハグマ 2009 イタヤカエデ 2008 カラハナソウ 2007 ハンカチノキ 2006 カランコエ・ベハレンシス 2005 ワビスケ 200 イシミカワ

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12月12日(水) ヤブタバコ

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ワラビ(おととい掲載)のようにきれいに色づく草もあれば、一方にはただ空しく茶色に枯れてシーズンを終える草もあって、造物主はずいぶんと不公平です。
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ところが、物差しを「おもしろさ」に替えてみると、ヤブタバコは俄然強みが出ます。ワタシの左手人差し指が妙にテラテラしているのは、別にハンドクリームではありません。ヤブタバコの種の塊をひと撫でしたら、どっさりと種がこびりつき、それを軽く払ったら、指先はピカピカでした。
手をこすり合わせても、しばらくはギトギトしました。かなりの粘性です。同属のガンクビソウ(サジガンクビソウ)でも同じ経験をしていて、この手の草にはどうやら油を作り出す能力があるようです。
そういえば、オリーブはこんな草の比ではない油を生み出します。これらの植物のように水を油に変える技術があれば、石油の枯渇など心配しなくてもいいはずです。iPS細胞の次はこんな発明をしてくれないでしょうか、山中先生!

過去のきょう 2011 カマクラヒバ 2010 チョコレートコスモス 2009 ネズミモチ 2008 ツルアリドオシ 2007 カラマツ 2006 エピデンドラム・ラディカンス(洋ラン) 2005 ノゲシ 2004 イヌリンゴ

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12月11日(火) アスナロ

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アスナロ(漢字では翌檜)に出会うと、反射的に「♪大きな檜(ひのき)にあすはなろう」というあの歌を口ずさみます。ところがアスナロがヒノキに変身するワケはなく、あの歌はとんでもない誤解を子供たちに擦り込み続けていることになります。
もっとも、アスナロがヒノキに似ているのは事実で、草木を撮り始めたころには区別を覚えるのに汲々としていました。そのころ、ブログにもアスナロは載せたと思っていたのに、収録したのは「増補版」だけだったことにいま気づきました。
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そこで、再確認の意味で葉を裏返してみます。真っ白な気孔帯が「小」の字に見えるのがアスナロです。これがまた「ヒノキの子(小)供」説につながる因子に思えて、どうにも不幸に取り囲まれているアスナロくんです。
この気孔帯の形が、ヒノキは「Y」、もうひとつ感じの似た針葉樹であるサワラは「X」なので、葉に手が届く場合なら見分けに迷うことはありません。

過去のきょう 2011 ゴクラクチョウカ 2010 ヤマアジサイ 2009 ノイバラ 2008 ラシャカキグサ 2007 シャシャンボ 2006 デルフィニウム 2005 トウカエデ 2004 ウキツリボク(アブチロン、チロリアンランプ)

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12月10日(月) ワラビ

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今年は紅葉の当たり年だったみたいで、近場の平地だとまだまだきれいな木々に感動することができます。もちろん草紅葉にも今年の天候の恩恵は降り注がれていて、ちょっとした窪地のワラビがこんなに美しく輝いていました。
この夏にはワラビの造形の美を讃えたというのに、あの暑かった夏がずいぶん遠い日になりました。ワラビはこうして有終の美を飾り、また半年後には舌鼓を打たせてくれる…その限りない繰り返しを、いつまでも見守っていたいものです。

<補注> 山菜としては双璧の一方であるゼンマイの黄葉を収録しました。(2015年11月30日

過去のきょう 2011 ウワミズザクラ 2010 リコリス・オーレア 2009 ヤーコン 2008 チョクザキヨメナ 2007 メグスリノキ 2006 ゴクラクチョウカ 2005 ブルーベリー 2004 フクシア

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12月9日(日) ウラムラサキ(ストロビランテス・ディエリアナ)

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1枚の葉が、大きいものだと長さ20cmもあって、それがこの色と艶ですから、なかなかの見応えです。初めてお目にかかりました。
観葉植物としてブームになっていてもおかしくない風格です。ただ、そのためにはあまりにもストレートな名前をなんとかすべきでしょう。裏日本という言葉が死語に「された」ように、「裏」にはネガティブイメージが伴います。たしかに、画面左下でワタシがひねっている葉裏を見れば、「おっしゃるとおり」ではあるとして…。
ではお洒落な洋風名前で呼ぼうかと思うと、おっと、ストロビランテス・ディエリアナ(学名そのまま)だそうで、こりゃダメです。舌にバンドエイド、貼れません。
では海外での通称は?と調べたらペルシャン・シールドだそうで、地面を覆う(シールド)ような葉の広がり方に注目した名前でした。ただ、原産地はペルシャではなくミャンマーなので、これも誤解と混乱を招きそうです。
この緑と紫の配色は、喩えるものがまったく浮かびません。意外に斬新な色使いで、これが流行することで「裏」のイメージが大逆転することを祈りますか。

<補注1> 花を見ました。(2013年3月6日
<補注2> 葉の表裏で色がもっと完全に違う木がありました。(2023年1月1日

過去のきょう 2011 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) 2010 イロハモミジ 2009 メタセコイア 2008 アオハダ 2007 ケヤキ 2006 サンダーソニア 2005 サンシュユ 2004 メキシカン・ブッシュ・セージ

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12月8日(土) ヤブマメ

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「しまった。試食時期を逃したよ!」という写真です。もっとも、莢に残った「完全熟成もの」を見ても、それほど食欲をそそる見かけではなかったのが救いです。
似たイメージのツルマメだと、野原でちょっとつまむ分にはイケルというのに、あのリトルグラマーな莢に比べると、長さはあってもこちらは少し痩せぎすです。
ただ、意外に美しく色づいた葉には驚きました。どうしても豆にピントをあててしまうイヤシンボは、左後方のきれいな葉を主役にすべきだったと反省しきりです。

<補注> 花の様子は2年前に収録しています。

過去のきょう 2011 ネコノチチ 2010 ホソバオケラ 2009 イイギリ 2008 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2007 ダケカンバ 2006 コクサギ 2005 サルトリイバラ(サンキライ) 2004 ガーデンシクラメン

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12月7日(金) ヤマコウバシ

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10月上旬には青々していた葉が、もうこんな色です。正確に言えば、先月の中旬にはすでに青色を失っていました。
しかし、この「落ちない」葉のことは自分でもやや食傷気味(過去3回掲載)であって、きょうの話題はこの黒紫色の実のことです。葉と同じく、この2カ月で色変わりし、かつその数が著しく減っていました。
齧ってみると、薄皮の下に大きな種(1個)があるだけで、「食料」としては誰でもあまりうれしくないと思います。鳥が啄んでいる現場でも見ればそのとき訂正するとして、いまのところ、この種は自然落下型ではないかと考えています。
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さて、雄株がないというヤマコウバシの種(写真右の3個)が果たして発芽するものか、プランターに埋め込んでみました。ちなみに、写真中央はカラスノゴマ、左端の1個はタヌキマメで、同じプランターに播きました。どうかみんな芽吹きますように。

<補注1> 上記の播種実験は、3種類ともすべて発芽を見つけられずに終わりました。もともと受粉できていないヤマコウバシは「やはり」でも、ほかの二つはかなり無念です。(2014年5月31日)
<補注2> ヤマコウバシが盛大に実をつけていました。(2018年10月26日

過去のきょう 2011 メキシカン・マリーゴールド 2010 アカガシワ 2009 ウシハコベ 2008 コハウチワカエデ 2007 ギヌラ・パープルパッション 2006 ヤマハゼ 2005 ストック 2004 イチョウ

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12月6日(木) ノブキ

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ほんのふた月前には花が咲いていたのに、ノブキはもう種の運搬人を求めて臨戦態勢でした。花のときには「雄花が枯れて果実だけが菊のご紋のような形になる」と書いたというのに、その立派なご紋も横から見ればこんなゲジゲジ親父です。
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試しに、バンダナを軽く近づけると、ガシッとひっついてきました。かなり微妙な触れ方でもすぐにくっつくし、逆にはがすのはちょっと面倒です。
こうしてあなた任せの旅に出て、うまく「我が庭」を獲得できる確率を考えるとやや空しくなります。そういう小賢しさは捨ててがむしゃらに生きるのが野生なのでしょう。

過去のきょう 2011 ホソイトスギ(イタリアンサイプレス) 2010 フユザンショウ 2009 ハゼノキ 2008 ハウチワカエデ 2007 ソヨゴ 2006 タラノキ 2005 メギ 2004 ダリア

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12月5日(水) バンジロウ

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「バンジロウ」を検索すると、上位にはほとんどポケモンのキャラが並びます。で、そのバンジロウくんの名前の由来は、『恐らく、熱帯性の低木「グァバ」の和名』だそうで、どうやらこの木の方が本家本元とは認められているようでホッとしました。
おっと、脈絡なくグァバが登場しました。なにを隠そう、食品としてのこの実の名前がグァバであり、バンジロウとはその実がなる木の和名でした。
なんとなく人名っぽくても、沖縄ではバンシルー(バンチュル)であり、中国では蕃石榴と書くので、音で伝わってくる過程が見えるような気がします。
テニスボールほどの大きさで、そろそろ食べごろの様子です。もっとも、植物園の温室なので、試食は不可です(涙)。フトモモ科ですから、あの「シベが派手な花(例1例2)」が咲くようで、そのころまたここに来てみたいものです。

<補注1> 後日、グァバ茶をレポートしました。(2013年3月12日
<補注2> 花の痕跡を見ました。(2020年7月27日
<補注3> 同属の別種・キミノバンジロウを収録しました。(2021年11月14日
<補注4> 同属の別種・テリハバンジロウを収録しました。(2022年10月17日

過去のきょう 2011 カラミンサ 2010 デンジソウ 2009 コンテリクラマゴケ 2008 チドリノキ 2007 イヌリンゴ 2006 ツルリンドウ 2005 ナンテン 2004 ネリネ

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12月4日(火) シュロソウ

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あった、ありました。シュロソウの名前のもとである繊維が残った葉鞘です。シュロのあの皮(幹を覆う毛)に似るからという命名の通説を確認できました。
そろそろ頃合いだろうと、花を撮った場所の枯葉をかき分けてみました。シュロソウの葉らしきものはあっても「ふつうに」枯れていて、ダメかとあきらめかけたとき、根もとのこの状態を見つけました。ただの葉ではなく葉鞘がこうなるらしく、探し方にもコツがいりました。花にも苦労したし、なかなか手こずらせてくれるヤツです。
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さて、こちらがその話題のシュロ(撮影したのはトウジュロ)の皮(剛毛)です。「俺様に似ているとは片腹痛いわ」と豪傑笑いをしていました。

過去のきょう 2011 シマトネリコ 2010 クサボケ 2009 カラスザンショウ 2008 コシアブラ 2007 ハンノキ 2006 センニチコボウ 2005 フユイチゴ 2004 カラスウリ

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12月3日(月) アメリカマンサク

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いかに「まず咲く(マンサクの名の由来)」花であっても、それは春を先駆ける「まず」であって、年の内にこんなに花盛りでは狂い咲きかと疑われるだけです。
ところが、このマンサクはこれが正しい咲き方で、アメリカ産でした。枯れ葉が残っているところはシナマンサクと同じでも、残り枚数はこちらがずっと少数です。また、シナだと茶色くて毛深い萼が目立つのに、こちらは毛がなく、萼まで黄色です。
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「ようやく春かぁ」と心弾んで見るからマンサクであって、「ああ、ついに冬が来たなぁ」と首をすくめながらこの花を眺めるのはおかしな気持ちです…などと言いつつ、じつは「しめしめ、いいモノが撮れたゾ」と喜んでいたおかしな爺さんです。

過去のきょう 2011 ルドベキア・プレーリーサン 2010 アカメガシワ 2009 フウトウカズラ 2008 タカノツメ 2007 アカカタバミ 2006 スギナ 2005 ナンキンハゼ 2004 キダチチョウセンアサガオ

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12月2日(日) 球根ベゴニア

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そろそろ温室のお世話になる季節です。今年のヌクヌク第1号は球根ベゴニアです。じつは去年も球根ベゴニアは撮っていて、なんとまあ「あの人」の葬儀とからめた取り上げ方をしていました。あれからもう1年、「あの国」はどう変わったのやら…。
という話は脇に置き、球根ベゴニアにはあんなバラかカーネーションのようなタイプもあれば一重咲きもあるし、ハンギングタイプもあって、バリエーションが豊富です。
そしてきょうのこれはというと、形は去年のものと同じでも花びらに覆輪があります。この覆輪をピコティ(picoty)というそうで、ピコティタイプという一つのジャンルです。

過去のきょう 2011 セイオウボ(西王母) 2010 ナナミノキ 2009 ハダカホオズキ 2008 サンザシ 2007 アラカシ 2006 アメリカツルマサキ 2005 ビワ 2004 ユズ

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番外編 : 零戦、見ました!

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零戦です。本物です。飛行できる現存唯一の実機(当時のエンジン)です。
残念ながら離陸はしてくれなかったものの、エンジンを回してくれました。意外に野太い音です。勝手に高回転型の甲高い音を想像していたのに、みごとに裏切られました。案外にロングストロークのトルク型のようです。
さて、本来であればその重低音が入った動画をここに載せたいところなのに、それは無理なことです。なぜなら、エンジン始動会場へは入れませんでした(ノ_・、)
限定1,260枚(1日3回分)の整理券を求めて、配布開始(10時)の1時間近く前には会場(所沢航空公園)に着いたというのに、券は手に入りませんでした。ショクダイオオコンニャクのときの行列に閉口した以上に、今回は目的未達ですからくたびれました。
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仕方なく自由見学(見るだけ)の行列に並んだら、ここでも「エンジン始動」が終わるまで、また1時間近く立ちンボ。その間、白いテント生地の壁の向こうで唸るエンジン音を聞き、iPhoneで録音してみたというのに、近くの人の声は入っていても肝心の重低音はまったくオミットされていました。役立たずのiPhoneめ (=゚з゚=)
冷え込む屋外で丸々2時間立ち尽くしたあとに拝んだ零戦の勇姿が1枚目の写真です。どうかするとフレームにオッサンの後頭部が飛び込むのを懸命にかわしつつ、「立ち止まらないでください!」という係員の声にも負けずに撮りました。
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しかし、本当は零戦って後ろ姿がいいのです。操縦席から尾翼に至る心許ないほど細い胴体と、それと対照的におおらかに広がる主翼がじつに美しい対比なのです。
ところが、あろうことか、会場ではその角度に回り込めません。そのくせ、会場に貼られたポスターにはこんな(↑)セクシーな写真が使われていました。
むーむむ、つまりは「なんだかなぁ~」の半日でした。しかし、やっぱり「実物を見て良かったぁ」と思います。多くの若者の青春を奪った棺桶という忌まわしい一面を持ちながらも、研ぎ澄まされた造形と実物の質感には溜息を誘う美がありました。

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12月1日(土) イタビカズラ

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いままで何度も通った道なのに、初めて存在に気づきました。前にも似たような反省をした記憶があって、こうして見逃してきた事物が自分にはなんと多いことか…。
一見してイタビの仲間(オオイタビヒメイタビ)とわかる風貌です。それらの仲間との区別点は葉の細長さと先の尖り具合で、葉の厚さや蔓の毛深さは共通です。
夏には例のイチジクのような花(というか実)をつけるといいます。いまの時期はその痕跡も残っていなかったので、来年夏の再会を約束してきました。

過去のきょう 2011 ムラサキセンブリ 2010 カンレンボク 2009 コウヤボウキ 2008 イブキジャコウソウ  2007 クヌギ 2006 イヌツゲ 2005 マユミ 2004 シチヘンゲ(ランタナ)

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