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12月18日(火) シモバシラ

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シモバシラに注目するのは例の氷のフレアーができるときで、あとはせいぜい花の時期でした。しかし、考えてみればどうしてシモバシラだけにあんな芸当ができるのか、あのフレアーを作り出す仕掛けはどんなものなのか、ちょっと気になります。
寒気が増してはきても、まだ凍り付くには早いこの時期、根もとはこんな様子です。茎は四角断面でところどころに節があり、これで色が緑ならまるでシホウチクです。木質化していて、いかにも竹のように細かくひび割れる気がまんまんです。
仕掛けはもう一つあって、シモバシラは宿根草です。つまり地上部は枯れきっても根は生きていて、真冬にも水を吸い上げるのです。微細な割れのある茎に水分が到達すると、あの「冬の芸術」ができるわけで、この二つの条件がそろったシモバシラは、草木世界ではかなりのセレブなのでしょう。
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ところがそのセレブさんの地上部はいまこんな感じで、葉色は冴えないまま枯れ縮んで、花を終えた穂もほぼゴミ状態です。ふだんは粗末な身なりだけれど、決めるときは決める!というスタイルのようです。

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