11月8日(木) カキノキ
日本画の福田平八郎は柿の木(しかも葉)が好きだったようで、青い時期の葉まで写しています。ただ、有名なのは秋の葉を描いた「彩秋」と題された一枚でしょう。
極端にデフォルメされたその形と色あいは、邪気のない子供の絵そのままで、不純物にまみれきったオジサンたちは、その絵を前にして涙してしまうのです。
ところが、それほど昇華されない実物の葉にまで目を奪われてしまう人もいて、通りがかる人たちの不審の目に晒されながら、平八郎モドキをものせんとがんばったのでした。しかし、あの絵のようにトルコ青に染まる葉は見つかりません。「くそー、今度は絵の具を持ってこなくちゃ」と悔しがるのですから、俗人もここに極まります。
極端にデフォルメされたその形と色あいは、邪気のない子供の絵そのままで、不純物にまみれきったオジサンたちは、その絵を前にして涙してしまうのです。
ところが、それほど昇華されない実物の葉にまで目を奪われてしまう人もいて、通りがかる人たちの不審の目に晒されながら、平八郎モドキをものせんとがんばったのでした。しかし、あの絵のようにトルコ青に染まる葉は見つかりません。「くそー、今度は絵の具を持ってこなくちゃ」と悔しがるのですから、俗人もここに極まります。
<これ以外のカキノキ記事・掲載順> ☆ 雌花、雄花(2004年5月20日) ☆ 黒い柿の実(2008年11月12日) ☆ 完熟の実(2009年10月25日) ☆ 次郎柿の実(2012年12月13日) ☆ 枝垂れ柿の青い実(2018年7月26日) ☆ アメリカガキの実(2022年11月13日)
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