11月25日(日) オギ
オギは、このブログの2年目にチラリと登場しただけでした。そのときよりもオギらしい特徴をつかんだ一枚が撮れたので、今回はきちんと復習です。
オギは、哀れにもススキと間違われていることが多く、草木に興味を持ち始めると初期段階で「なーるほど」と膝を打つ植物です。そのススキとの大きな違いは二つあり、遠目でもわかる一つ目のポイントが草姿です。
株が扇状に開くススキに対し、オギはそれぞれの茎が独立して平行です。また、茎の根もとが太くて長く、ススキに比べると「竹っぽい」感じがします。
二つ目のポイントが穂です。まず、やや茶色を帯びたススキに比べ、穂の白さが勝ります。しかし、これは単独で見たときには判断しにくいので、より決定的な見分けはこうしてグッと近づいてみることです。ススキには種に一本ずつ、長い芒(のぎ)があるのに対し、オギにはそれがありません。
ほかには、ススキよりも水気のある土地を好むので、生息場所で両者の見当をつけることもできます。乾いた山や丘にあれば、それはまず間違いなくススキで、低地で地下水位が高そうな場所にあるならオギである可能性が大(注2)です。
そしてもっと水辺になれば、そこはヨシの生育場所となるわけで、小さな島の取り合いで鬱陶しい人間たちと違って、植物はじつにスマートに棲み分けをしています。
オギは、哀れにもススキと間違われていることが多く、草木に興味を持ち始めると初期段階で「なーるほど」と膝を打つ植物です。そのススキとの大きな違いは二つあり、遠目でもわかる一つ目のポイントが草姿です。
株が扇状に開くススキに対し、オギはそれぞれの茎が独立して平行です。また、茎の根もとが太くて長く、ススキに比べると「竹っぽい」感じがします。
二つ目のポイントが穂です。まず、やや茶色を帯びたススキに比べ、穂の白さが勝ります。しかし、これは単独で見たときには判断しにくいので、より決定的な見分けはこうしてグッと近づいてみることです。ススキには種に一本ずつ、長い芒(のぎ)があるのに対し、オギにはそれがありません。
ほかには、ススキよりも水気のある土地を好むので、生息場所で両者の見当をつけることもできます。乾いた山や丘にあれば、それはまず間違いなくススキで、低地で地下水位が高そうな場所にあるならオギである可能性が大(注2)です。
そしてもっと水辺になれば、そこはヨシの生育場所となるわけで、小さな島の取り合いで鬱陶しい人間たちと違って、植物はじつにスマートに棲み分けをしています。
<補注1> オギの綿毛を、ススキやヨシと比べながらもう少し詳しく見てみました。(2017年12月18日)
<補注2> ススキが水辺でも育つことを知りました。水気がある場所ならオギというのは、あくまで「原則的に」ということになります。(2019年11月11日)
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