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10月23日(火) ケンポナシ

121023kenponasi
草の奇っ怪がきのうのホトトギスなら、木の奇っ怪はこのケンポナシです。いったいぜんたい、なにがどうなってこんな変な形の実ができるのか、不思議でした。
しかも、この異形の部位はカリカリして甘く、「梨」という名乗りに嘘はないのです。で、本当の梨のあの実を考えれば、あれは花床が膨らんだものでした。それに対してこのケンポナシが膨らますのは花柄なのです。
つまり、本当の梨で言えば俗に「ツル」と呼ぶ、あの部分です。したがって、よくよく見れば本来の種(を格納した子房)は夏の姿の丸いままで膨らみの先端に残っているのがわかります。
この「梨」、二日酔いの薬だとはいうものの、それならふつうの梨を食べた方が手っ取り早いし、そもそも春や夏に飲み過ぎたらどうするという基本問題が残ります。

<補注> 上の写真によって、ケンポナシの葉が「アカメガシワ型葉脈」であることに遅れ馳せながら気づきました。

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コメント

はた衛門さん、こんにちは。
ホトトギスのきらきらはガラス玉のようなのですか。
これは一度触ってみないといけません。
わたしも前から気になっておりました。
ああいうキラキラは蜜腺だとばかり。

ケンポナシの先の丸い部分が本来の梨の実の部分ですか。
というと、写真では実がたくさん集まっているようですから、
摘果したら、少しは一つの実が大きくなるのでしょうか。
その実についているツルの部分が大きくなったりして・・^^

投稿: ブリ | 2012-10-23 12:10

ブリさんへ:
ケンポナシを摘果ですか。盲点をつかれました(笑)。
お近くの山にはないのかな。
カリカリッとして、ヤマナシなんかよりは
ずっとイケルんですよ。

投稿: はた衛門 | 2012-10-24 07:05

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