8月20日(月) シャシャンボ

枝に並んで咲いた花が次から次と脱落し、花柱がむき出しになっていたのが先月下旬でした。あっと気がついたら、その花柱はぷっくりと膨らんで(注)、いかにもシャシャンボらしくたわわな稔りになって枝を撓(しな)わせていました。
実に残ったおへそがユーモラスです。このむくれたお口のような形状は雌シベの先がそのまま残ったもののようです。つまり、この実は花柱が膨らんだもので、果実は子房部分が膨らむものと思っているとちょっと違うのです(注)。
そう言えばイチゴの実は花托だし、実のでき方は画一的ではありません。熱中症に怯えながらも野山をうろつく楽しみは、こんなささやかな発見に支えられています。
実に残ったおへそがユーモラスです。このむくれたお口のような形状は
そう言えばイチゴの実は花托だし、実のでき方は画一的ではありません。熱中症に怯えながらも野山をうろつく楽しみは、こんなささやかな発見に支えられています。
<補注> 恐ろしい誤解というか、無知さらけ出しをしていました。シャシャンボは下位子房タイプであり、実の頭の模様は萼の痕跡です。その萼から先が枯れて脱落していく様子を確認しました。(2018年7月30日)
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