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7月9日(月) ザクロ

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ザクロの花を見かければ、反射的に「紅一点」という単語を思い浮かべはするものの、これがよくわからない言葉です。
ザクロの花はたくさん咲くので、漢詩に詠うところの「一面の緑のなかに咲くただ一つの赤い花」という状況にはならないと思うのです。王安石(詩の作者)さんのお宅のザクロがよほど発育不良だったのか、あるいは気の利いた従者が朝な朝なに花を一つだけ残して摘んでいたとか┐( ̄ヘ ̄)┌。
そして、花の蕾もまた存在感があるのです。萼がまるでカプセルみたいな形で固くて、その先が割れ出すと手品のように花びらが広がります。
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その萼が落ちないで残ると、あのパックリ割れるザクロの実になります。咲いた花がすべて実になるわけではなく、不稔の萼はボタボタと地面に落ちます。
花の咲く時期、ザクロの樹下を見れば、「紅一点」どころか「姦しい」という言葉さえ連想する始末で、さても王さんが見たザクロとはどんなものだったのか…。

<補注> いろいろ難点はあるものの、「紅一点」の可能性を見つけました。(2013年8月11日

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