7月18日(水) スズカケソウ
絶滅危惧種で、ふつうに野歩きをしていてお目にかかるものではありません。
自生地では岸壁に懸垂して育つので、蔓が下向きにのび、したがって花が逆さまに開くと言います。これは栽培品で、添え木に絡んで上向きにのびていました。そのため、花は上向きに開いています。
たしかに、下向きの方が鈴懸(勧進帳の弁慶の衣装で、襟に連なったボンボリのこと←注)の風情はありそうです。上向きだと昇り曲導付(のぼりきょくどうつき)の花火みたいで、ポン・ポン・ポンと紫色の小花を開いたあとには、ドーンと三尺玉が開いてくれないと収まりがつきません。ヨッ、たぁ~まやぁ~!
自生地では岸壁に懸垂して育つので、蔓が下向きにのび、したがって花が逆さまに開くと言います。これは栽培品で、添え木に絡んで上向きにのびていました。そのため、花は上向きに開いています。
たしかに、下向きの方が鈴懸(勧進帳の弁慶の衣装で、
<補注> 文中の「鈴懸」の理解について、誤解であるというご指摘(コメント参照)をいただいています。
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コメント
鈴懸というのは山伏の衣のほうであり、首にかける飾りは結衣袈裟と言うそうです。
図鑑などでも誤っているものが多い由ですが、なんと牧野富太郎氏も誤解しているみたいですよ。
岩瀬徹先生が「話のたねのテーブル/スズカケノキのすずかけは篠懸けか鈴懸けか」にご自分でも誤解していたことを記しておられますので、ぜひご覧ください。
http://www.zennokyo.co.jp/table/index_table.html
からNo.147です。
投稿: sizenkansatu | 2012-07-19 00:17
sizenkansatuさんへ:
貴重なアドバイスをありがとうございます。
なるほど、あの房のついた袈裟とその下のお衣装(篠懸または鈴懸)とは
別体でしたか。
これは理解を糺さなければなりませんね。
ただ、この草に名付けをした人もひょっとしたら山伏装束に通暁してはいなくて、
ワタシと同じようにあの房をスズカケだと思い込んでいた可能性はないでしょうか。
本来であれば「ユイゲサソウ」とすべきところが、
命名者の混同からいまの名になったのでは…と想像しました。
スズカケノキはさておき、このスズカケソウの花に限れば、
あの襟飾り(?)を連想するのはきわめて自然に思えます。
ただ、この草の名前を呼びにくくはなりました。
こうなると、そんじょそこらで見られるものではないことが逆に救いです (^-^;
投稿: はた衛門 | 2012-07-19 07:22