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6月8日(金) カラスムギ

120608karasumugi
土手のカラスムギが白茶色に枯れていて、この草の生育サイクルを知らないと、誰かが除草剤でも撤いたのかと思ってしまいます。
しかし、これでも麦ですから、いまがまさに稔りの時期なのです。白い苞穎から取り出した種粒の皮を剥いて齧ると、コミコミとしてふくよかな味わいがあります。
興味深いのはその種粒からのび出た禾(のぎ)で、種が熟すと、こうして途中で直角に曲がります。たぶん、通りかかる動物の毛に絡みやすくする工夫でしょう。試しに禾の先に指をちょっとひっかけると、種はアッサリと苞穎を離れます。

<補注> 苞穎(ほうえい)については、これまで「包穎」としていたのに、今回、心が迷い、「苞穎」としました。辞書にも両方の表記があり、植物サイトでも割れていたり、同じサイトに両方の表記があったり、という状態です。素人のにわか学習ではどちらとは断じきれないので、この時点では暫定で苞穎としておきます。

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