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追加編 : シャガの葉の不思議

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きょうの本編では詳しいことに触れなかったものの、シャガの葉はちょっと変わった特徴を持っています。あえて言えばネギと同じ…。
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つまり、葉には表がなくて、ふつうに見えるところはすべて裏だということです。この意味を理解するには、似た作りのノカンゾウ(↑)と比べればよさそうです。縦に二つ折りになった葉が次々に重なって、自分より内側の若い葉を左右から順々に挟んでいます。このとき、ノカンゾウの葉も外に向いているのはすべて裏面です。
ただし、ノカンゾウの場合には外側の葉から開いて平らになるので、こうなって空を向いた面(元・内側)が表側、元は外を向いていた面は裏側となります。
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これに比べると、シャガは折りたたんだ葉を開かず、全体は扇のようにずっと平らなままです。ただしその扇の面の片側だけ陽当たりがいいと、反対側は当然に日陰サイドです。この場合、前者側が蝋質の照りを持ち、後者はややウラなり的な色合い(↑)になりやすく、この差があたかも葉の裏表に見えなくもありません。
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しかし、構造的にはシャガの葉はどう見てもすべて裏側であり、こうやって無理に閉じ口を開くと現れる面(↑)が本当の表側なのです。
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こんな仕掛けの葉を「単面葉」と呼ぶそうで、シャガのほかにアヤメやカキツバタ(↑)も同じ作りです。もちろん、冒頭にあげたネギもそうで、もしかしたら人生(?)に拗ねて裏しか見せなくなったのか、と彼らに同情したくなります。

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コメント

よーく読み返しながら庭のシャガを見に行くことにします。我が家のシャガ、ちょっと花芽をつけていますよ。
なかなかお利口さんです。

投稿: zenpeichan | 2012-04-02 20:32

zenpeichanさんへ:
不思議探検にお付き合いくださり、ありがとうございます。
閉じ口、うまくこじ開けられましたか?
もう蕾があがってきているなんて、早いですね~!

投稿: はた衛門 | 2012-04-03 06:06

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