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4月6日(金) シダレカツラ

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古刹の境内にある大きなシダレカツラです。空から降りてきたように下にのびる枝に、若葉が芽吹きはじめていました。
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その若葉の付け根になにやらゴミが…、ではなくて雄花です。前に、枝垂れではないふつうのカツラの花を追いかけたときはもう少しきれいな状態を撮っている(葉は展開前)ので、この写真の状態は雄花にとってはやや不本意な姿でしょう。ただ、かわいらしい色と形の若葉がそれを補って余りあるので、偶然であってもとてもいいタイミングでこの木の下に立てたと思います。
心残りは、ここには雌株がなかった(注1)ことです。時期的に、雌花は雄花にやや遅れて咲くはずなので、植栽場所が限られるシダレカツラの、それも雌花(雌株)に、今シーズン中に出会うのはちょっと厳しそうです。
おっと、このシダレカツラはそもそも早池峰の山中で発見されたカツラの変異種だそうで、盛岡市の「市の木」なのでした。うーむ、本場のシダレカツラの開花はたぶんまだこれからでしょうから、盛岡に行く用事ができればいいんですけどねえ。

<補注1> シダレカツラの雌花(雌株)をとらえる!というのは無理な願いであることがわかりました。そもそも、上述の経緯で見つかった変異種が雄株であり、現在あちこちに植えられているシダレカツラはこの雄株の株分け、または接ぎ木で作れられたものだそうです。(2012年4月8日)
<補注2> 2枚目の写真について、混芽というしかけの樹種があることをまったく知らないでいました。カツラの芽がそのタイプであることに気づいたのは、じつに8年後のことでした。(2020年3月28日

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