4月2日(月) サルココッカ・コンフサ
初めてこれを知った5年前には珍しかったサルココッカも、植えている場所が少しは増えてきました。革質の葉に光沢があり、あまり背が高くならず、日陰に強いという特質が、日本の、とくに都会では重宝されているようです。
おかげで、この機会に情報を修正することができました。その一つは名前で、サルココッカは属名なので種名のコンフサを付け足します。
もう一つは花の雌雄のことで、先の掲載では花の構造が「同じツゲ科のフッキソウとそっくり」としました。しかし、フッキソウは1本の株に雌雄の花両方がつくのに対し、雄花の姿は似ていても、サルココッカは雌雄異株なのでした(注)。
1枚目の写真でスケールをあてているのが雄花(雄株)です。そして2枚目が雌花(雌株)です。雄花みたいな派手さがないので、雌雄異株ということを知らなかった5年前には見逃してしまっていました。 これがあの黒紫色の実に変わっていくプロセスも楽しみなので、ときどきはこの雌株のチェックを忘れないようにしようと思います。
おかげで、この機会に情報を修正することができました。その一つは名前で、サルココッカは属名なので種名のコンフサを付け足します。
もう一つは花の雌雄のことで、先の掲載では花の構造が「同じツゲ科のフッキソウとそっくり」としました。しかし、フッキソウは1本の株に雌雄の花両方がつくのに対し、
1枚目の写真でスケールをあてているのが雄花(雄株)です。そして2枚目が雌花(雌株)です。雄花みたいな派手さがないので、
<補注> 2007年に載せたサルココッカは雌雄同株異花だったことに、いただいたコメントで気づきました。それに対し、今回撮影(5年前とは別の場所)したものは、並んでいた数株がすべて完全な雌雄異株でした。二つのサルココッカはじつは品種が違うのか、それとも同じコンフサでも雌雄の花の付き方がランダムになるものなのか、もう少し観察と調べが必要です。(2014年3月19日記)
<継続調査の結果> 上の<補注>に書いた問題をあらためて確認したところ、この2012年4月に撮影をしたのと同じ場所にある数本すべてが雌雄同株の雌雄異花であることを確認できました。サルココッカが雌雄異株ではないかとした見解は取り下げです。(2015年3月26日)
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コメント
こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
サルココッカの花の写真を探していて、貴ブログにたどり着きました。
雄花・雌花の構造がよくわかる写真で、とても参考になりました。
ただ、少し気になることがあります。
5年前のお写真も見せていただいたのですが、あの写真では雄花と実が写っており、よく見ると雄花の脇に雌花らしきものが写っています。
ということは雌雄異株ではなく雌雄異花ですね。
5年前のと今回のとは同じサルココッカ属で別の種なのか、それともサルココッカ・コンフサは雌雄異株と雌雄異花の両方の性質を持つものなのでしょうか?
投稿: 坪井 考明 | 2014-03-14 03:20
坪井 考明 さま
貴重なご指摘、ありがとうございます。
自分で二つの記事を見直し、赤面(&混乱)してしまいました。
そもそも、2007年の写真は実と雄花が一緒なのに、
2012年の「完全な雌雄異株」状態のサルココッカを見て、
舞い上がってしまったようです。
しかも、ご指摘どおり、2007年の写真ではフッキソウと同じように雄花の
下部に雌花がついています。ものすごく単純な見落としをしていました。
ただ、2012年に撮影した場所(2007年とは別)にはこの状態(雌雄異花)の
株はなかったと思います。
結論として、よくわかりません。もちろん、この二つの記事は後日修正いたします。
サルココッカには、コンフサ以外にも種類はあるようでも、
それらで雌雄のあり方が違うという解説もないようです。
ちょっと混乱状態で申し訳ありません。
継続観察課題とさせていただきます。
投稿: はた衛門 | 2014-03-14 07:09