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12月12日(月) カマクラヒバ

111212kamakurahiba
先日のホソイトスギによく似た実に引き寄せられました。しかし、樹形や葉の感じはあれとはずいぶん違います。クリスマスツリーを連想しやすいホソイトスギに対し、こちらは雰囲気がなんとはなしに和風です。
それもそのはず、名前からして鎌倉檜葉です。檜葉はヒノキの園芸種のことであり、問題は鎌倉です。鎌倉時代からあるという意味ではなさそうだし、たぶん鎌倉あたりで作出されたということでしょう。もしかして鎌倉のお屋敷で多く見られる…というのはお馬鹿な冗談でも、高級な庭木であることは本当です。
本来のヒノキよりは葉(枝)のつきが密なものの、同じ園芸種であるチャボヒバよりは透いています。ただ、カマクラヒバとチャボヒバを分けない(相互に別名扱い・注)図鑑もあり、そのあたりのことは作出した人に聞いてみたいところです。
自分のなかでのチャボヒバは、団子兄弟を作れるほどに葉が密集したものなので、あれとヒノキの中間密度のものをカマクラヒバと覚えておくことにします。

<補注> この記事の10年後、再度YListを確認したら、Chamaecyparis obtusa 'Breviramea'の標準和名はカマクラヒバであり、チャボヒバが別名とされていました。つまり、明らかに二つは同じものという解釈です。
ただ、素人目で見た限り、上に書いたように葉の密度には違いがありそうに思えて、なにか決定的なダメージをもらわない限り、このブログでは両者を別扱いしておきます。(2021年12月)

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