11月1日(火) キッコウハグマ
ようやく、ようやく見つけた小悪魔です。去年は9月から12月まで、眼を皿にして探しまくっても見つからず、小悪魔どころか性悪女め!と罵ったキッコウハグマの開放花が、ようやく目の前に現れてくれました。
しかし、小悪魔であることは変わらず、一日探し回って出会った開放花はこのひと株だけで、あとのすべては閉鎖花タイプでした。ワタシの探し方が下手なのか、それともこの花とはよほど相性が悪いのか、閉鎖花と開放花の比率は、この日はほぼ100対1というところでした。しかし、1,000対ゼロだった去年から見れば大進歩で、まずは素直に喜んでおくことにします。
その花、薄暗がりのなかでこの小ささですから、ちょっと悲しい写りです。それでも、5弁の花が3個寄り集まったつくりや、オレンジ色の葯をスケールの上に散らかしているシベがどうにか見てとれます。このシベ、こうして葯を持つときは雄シベで、このあと、シベを包む筒のなかから雌シベがのび出してくる仕かけです。
ということは、雄から雌に性転換する様子をとらえる作業がまだ残っているわけで、まだまだ100分の1を追いかける苦労は続きそうです。キッコウハグマが開放花だけ咲かせている山、どこかにないものでしょうか。
しかし、小悪魔であることは変わらず、一日探し回って出会った開放花はこのひと株だけで、あとのすべては閉鎖花タイプでした。ワタシの探し方が下手なのか、それともこの花とはよほど相性が悪いのか、閉鎖花と開放花の比率は、この日はほぼ100対1というところでした。しかし、1,000対ゼロだった去年から見れば大進歩で、まずは素直に喜んでおくことにします。
その花、薄暗がりのなかでこの小ささですから、ちょっと悲しい写りです。それでも、5弁の花が3個寄り集まったつくりや、オレンジ色の葯をスケールの上に散らかしているシベがどうにか見てとれます。このシベ、こうして葯を持つときは雄シベで、このあと、シベを包む筒のなかから雌シベがのび出してくる仕かけです。
ということは、雄から雌に性転換する様子をとらえる作業がまだ残っているわけで、まだまだ100分の1を追いかける苦労は続きそうです。キッコウハグマが開放花だけ咲かせている山、どこかにないものでしょうか。
<補注1> 5年後、性転換後の姿を初めて見ることができました。(2016年11月12日)
<補注2> 雌性期の花を見てから3年後、ようやく雄でもなければ雌でもない時期の花に遭遇しました。(2019年11月9日)
2010年のきょう<セキヤノアキチョウジ> 2009年のきょう<ナンキンハゼ> 2008年のきょう<アカカタバミ> 2007年のきょう<アブラツツジ> 2006年のきょう<ナギナタコウジュ> 2005年のきょう<ススキ> 2004年のきょう<ガガイモ>
| 固定リンク
コメント
おお! 見事に花をとらえましたね。
いいなぁ、うらやましいです。
投稿: waiwai | 2011-11-02 06:51
おはようございます。
……この花はキッコウハグマというのですね。
昨日、たまたま足を踏み込んだ遊歩道で、たくさん咲いているのを発見。
ハグマっぽいなあと写真は撮ってきたのですけど、名前までたどり着けず、昨日は挫折でした。
で、閉鎖花もあるのですか。
すいません、ここはそういうのはありませんでした。
はた衛門さんのように、植物学的な云々まで踏み込むレベルにはないので、初見で満足です。
葯が何ともいえぬ色合いで美しいですよね。
でも、最初に見つけたのはこの葯がないシベでした。
>シベを包む筒のなかから雌シベがのび出してくる仕かけ
へえ、そんなからくりが…。
そういうことを聞くと、今日また行って、よくみてこようか悩んじゃいます。
投稿: きおねこ | 2011-11-02 10:31
waiwaiさんへ:
お、waiwaiさんをうらやましがらせるとは、ヤッタね!!
多大な時間を要した一枚なので、そのおひと言がチョーうれしいです。
投稿: はた衛門 | 2011-11-03 06:11
きおねこさんへ:
ゲゲッ! 「たくさん咲いてる」ですか!?!?
ひえー、「閉鎖花はない」ですか!?!?。
ワタシの探している「幸せの山」は、きおねこさんのところだったのかァ(激泣)。
投稿: はた衛門 | 2011-11-03 06:11