追加編 : イチビの収穫

我が家のイチビを収穫しました。と言っても、小さなプランター育ちなので、最初の1本だけは高さ1mを超えて茎の太さも8mmほどに生長したものの、あとから発芽した3本は生育不良でものの役には立ちませんでした。
皮はこのようにツツッと剥くことができます。残った芯(イチビガラ)は髄と内皮で、これを焼いて炭にしたものは、かつて火口(ほくち)として利用されたそうです。試しにこのまま火をつけてみると、ポーッと火持ちのいい燃え方でした。

さて、剥いた皮を細かく割いていくと、次第に繊維状になってきます。たぶん、この工程で煮るとか水に晒すとか叩くとか、本当に布にするにはなんらかの加工をしたものでしょう。ただ、その手段がわからないので、とりあえず割くだけ割いてみました。

得られた5cmほどの繊維を3本つなげて撚ってみました。素人が適当につないだだけなのに、これだけでも手で引っ張ったくらいでは切ることができない強さです。これをさらに3本取りして撚れば、ものすごく堅牢な糸ができそうです。
しかしまあ、簡単な上着1枚を作るとして、どれだけのイチビの皮が必要なことか、想像もつきません。それより目眩がしそうなのは、皮を割いて、繊維を取りだして、糸に紡いで、それを編んで…という膨大な時間です。
そのようなプロセスを経て得た1枚の衣服は、まちがいなく大切なタカラモノだったことでしょう。きのう、○ニクロでTシャツを690円で買ってしまった軽薄なオジサンは、安直な生活に浸っていることを痛く悔やんでみるのでした。
皮はこのようにツツッと剥くことができます。残った芯(イチビガラ)は髄と内皮で、これを焼いて炭にしたものは、かつて火口(ほくち)として利用されたそうです。試しにこのまま火をつけてみると、ポーッと火持ちのいい燃え方でした。

さて、剥いた皮を細かく割いていくと、次第に繊維状になってきます。たぶん、この工程で煮るとか水に晒すとか叩くとか、本当に布にするにはなんらかの加工をしたものでしょう。ただ、その手段がわからないので、とりあえず割くだけ割いてみました。

得られた5cmほどの繊維を3本つなげて撚ってみました。素人が適当につないだだけなのに、これだけでも手で引っ張ったくらいでは切ることができない強さです。これをさらに3本取りして撚れば、ものすごく堅牢な糸ができそうです。
しかしまあ、簡単な上着1枚を作るとして、どれだけのイチビの皮が必要なことか、想像もつきません。それより目眩がしそうなのは、皮を割いて、繊維を取りだして、糸に紡いで、それを編んで…という膨大な時間です。
そのようなプロセスを経て得た1枚の衣服は、まちがいなく大切なタカラモノだったことでしょう。きのう、○ニクロでTシャツを690円で買ってしまった軽薄なオジサンは、安直な生活に浸っていることを痛く悔やんでみるのでした。
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