« 9月17日(土) キミガヨラン | トップページ | 9月19日(月) サンシュユ »

9月18日(日) オオバコ

110918oobako
オオバコのことをよく知りもしないまま、見かけが派手なヘラオオバコと比べて「お粗末な姿」などと失礼なことを言ったのが5年前のことでした。そんなお粗末な自分への反省を込めて、オオバコに再登場してもらいます。
まず、薄紫の葯が賑やかな花茎に注目です。1本の穂が段階的に上から雌性期・雄性期・結実期となっていることがわかります。
雌シベは糸のようなものがペロンと飛び出すだけで愛想がありません。そのあと、葯をつけた4本の雄シベが雌シベのまわりから出て、ここをなでると白い花粉がモワッと漂います。雌雄の役目を終えた花は茶色に枯れて結実期を迎えます。

しかし、この草はやはり名前の由来からして葉が主役です。今回は、別名のゲーロッパとかカエルッパにこだわってみました。いずれも蛙葉の転訛で、「葉をよく揉んで息を吹き込むと蛙のように膨らむ」という記述をネットで見たからです。
かなり期待して実験してみたものの、ベンケイソウの葉とはワケが違って、袋状になる気配さえありません。3枚試して、この説にはあきらめをつけました。
やはり、蛙葉の名の出どころは、単純に「葉の姿が蛙の背なかに似るから」というのが素直でいいようです。ただ、「いたずらに仮死状態にした蛙にこの葉を載せておくと生き返るから」という説も味があります。つかまえた蛙を小箱に入れて振り回すと、かわいそうな蛙は失神していたものでした。自分はこの葉を載せずにそのまま池にポイしていたので、近所の子には正しい作法を教えてあげようと思います。

<補注> オオバコの種に注目してみました。(2019年11月29日

2010年のきょうキレハノブドウ> 2009年のきょうボントクタデ> 2008年のきょうノダケ> 2007年のきょうヒトエスイフヨウ> 2006年のきょうタカサブロウ> 2005年のきょうヒガンバナ> 2004年のきょうシキミ

|

« 9月17日(土) キミガヨラン | トップページ | 9月19日(月) サンシュユ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 9月17日(土) キミガヨラン | トップページ | 9月19日(月) サンシュユ »