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8月31日(水) ゲットウ

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英語圏ではシェル・フラワーとかポーセリン・リリーとか呼ぶそうで、たしかに貝殻にも瀬戸物にも見える、一風変わった花です。
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さらに、バンブー・ジンジャーという呼び方もするようで、こちらは視線が花から離れて、この葉と、人の背丈を超える堂々とした佇まいを表しています。
あとは、右隅に写っている玉葱状の実に発想した名前があればと欲張っても、それは残念ながら見つかりません。もしかしたら、「月桃」という和名がその実のことかと思いながらも、「月桃は漢名であって、それをそのまま日本読みした」(注3)というだけで、月桃のそもそもの意味はまだ調べきれません。

<補注1> 関東では珍品のゲットウも、沖縄では「路傍の花」でした。(2018年6月7日
<補注2> キフゲットウを載せました。(2018年12月16日
<補注3> 削除した引用部は学術的なソースではなかったようで、ショウガ科の権威・船越,英伸博士によると、この植物をタイワン現地語で「ゲータオ」と呼び、それに日本で月桃を当てた(月も桃も中国では吉祥)というのが真相のようです。(2021年12月)

2010年のきょうトウゴマ> 2009年のきょうシシウド> 2008年のきょうソテツ(雄株)> 2007年のきょうカクレミノ(斑入り)> 2006年のきょうヒオウギ> 2005年のきょうサフランモドキ> 2004年のきょうタイワンホトトギス

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8月30日(火) ハツユキカズラ

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似た名前で「初雪草」というのが別にあって、緑の葉が真夏に白く縁取られます。季節的にトンチンカンな名前が愉快で、消夏法ならぬ笑夏策に持ってこいです。
ところがこちららの初雪葛は白い葉だけにとどまらず、その先にはピンクの葉もつくので、まるで雪の上で鼻血ブーッ(谷岡ヤスジ、懐かしィ~)したみたいです。
また、本当に初雪を見るころには全体が紅葉して赤茶色のなかに白と赤の葉が点在して、ほとんど通年で赤みとは縁が切れないようです。もっとも、母種であるテイカカズラでも幼い葉は赤いときがあり、基本的な性格かもしれません。
さて、問題はこのハツユキカズラとよく似たゴシキカズラというものを花屋で見かけることです。二つは自分ではまるで区別がつかず、調べてもさっぱり要領を得ません。多くのサイトはゴシキカズラをハツユキカズラの別名としているので、自分のなかで見分けがつくまで(注)は、その説にしたがっておくことにします。

<補注> ハツユキカズラには Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikazura’ 、ゴシキカズラには T. asiaticum 'Gosikikazura' と別の学名が付されていて、二つは別物(ほかに、同じ位置づけのものとしてオウゴンニシキがある)ではあるようです。
見かけ的にはゴシキカズラの葉の方がやや大きく、かつ全体に緑色が強いようで、それと思われる植え込みを新規掲載しました。(2021年9月1日

2010年のきょうヘラオモダカ> 2009年のきょうホツツジ> 2008年のきょうマツカサアザミ> 2007年のきょうヤマホタルブクロ> 2006年のきょうホウセンカ> 2005年のきょうメランポジウム> 2004年のきょうトロロアオイ

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8月29日(月) ホソバヒャクニチソウ

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ふつうのヒャクニチソウでも葉はわりと細めで素っ気ないのに、それがさらに細くて愛想がありません。背丈も脛のあたりと小柄です。
そんな、まるで笹藪みたいな状態にこうしてたくさんの花をつけますから、カーペット状の賑やかな景色が楽しめます。
花色はこのオレンジと白以外はまだ見たことがありません。ふつうのヒャクニチソウにあれだけのカラーバリエーションがあるのだから、たぶんいろいろ作出されていそうではあっても、むしろ葉と同じく花色も素朴なところが持ち味だと思います。

2010年のきょうカジノキ(雌株)> 2009年のきょうギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)> 2008年のきょうハネミギク> 2007年のきょうスズメウリ> 2006年のきょうシシトウガラシ> 2005年のきょうソラヌム・ラントネッティ> 2004年のきょうガガイモ

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8月28日(日) ラクウショウ(ヌマスギ)

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俗に「稔りの秋」などと言うものの、実際に実が形を成していく過程は夏にあるのだ…と、汗を拭きふき、大きなラクウショウ(標準和名:ヌマスギ)を見上げました。
この豊かな稔りのスタート点(雌花を撮影できた)は4月だったわけで、そこから続く梅雨のジメジメやうだるような暑さがこの実を育んだことになります。人間にとってはイヤ~な季節も、草木の実には大切な季節…ということは、夏は人間にとってもかけがえのない充実の季節:::だと思うことにしましょう。
夜、虫の声が耳につくようになり、どうやら夏に決着がつきそうになったせいか、少しだけ余裕で「大局的」な考えにひたってみました。

2010年のきょうミッキーマウスノキ> 2009年のきょうヒメキンミズヒキ> 2008年のきょうクララ> 2007年のきょうミツバアケビ> 2006年のきょうヘチマ> 2005年のきょうヤブラン> 2004年のきょうケイトウ

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8月27日(土) オカボ(イネ)

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陸稲と書いて「おかぼ」と読める人は少なくなっているはずです。はた衛門ご幼少のみぎりは「おかぼ」という言葉が立派に通用していたし、高台の開拓地などで水のない田を見たものだったのに、いまや言葉も実物も貴重品です。
機械力と治水力に恵まれなかった時代には、水田を作ることのできない場所や環境でも稲作を可能としてきた品種です。水稲(ふつうの稲)よりも葉が大きく、根が発達しているという違いはあっても、植物学的には同じ「イネ」だそうです。
しかし、立派な水田さえ放棄される昨今、あえて陸稲を育てる意味は薄れ、食味もやや劣ることから、すっかり忘れ去られた存在になりました。いまや歴史の証人としての役割しか果たせない時代になったとは言え、こんなお米(と田んぼ・注)があったのだということは、当世の子供たちにも伝えていきたいものです。

<補注> 見分けは葉と根の差と書きながら、その証明が不足だった陸稲の完全証拠を補足しました。(2011年9月24日

2010年のきょうアワ> 2009年のきょうイヌトウバナ> 2008年のきょうアキグミ> 2007年のきょうアキノタムラソウ> 2006年のきょうキクイモ> 2005年のきょうハゲイトウ> 2004年のきょうモミジルコウ(ハゴロモルコウソウ)

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8月26日(金) クマシデ

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銀杏がどっさりの図(おととい)なら、いくら青くてもワクワクしてふつうであっても、こんな、どうやっても口に入れられない実にまでニンマリしてしまうとは、これはもうタダの幼児性向だろうと悲しくなります:::わーい、いっぱいだぁ!
いえ、今回のテーマは深い彫りと直線的な美しさを持つ葉脈です…などと言い繕っておきますか。前に冬の実を載せたときは、枯れきってクルクル巻きになった葉が何枚か残っているだけでしたから。
しかしまあ、頑丈そうな葉です。熊の名のもとはおデブな実の形だけではなく、この大きくてゴワついた葉にも由来しているという説に納得できます。

2010年のきょうコウリャン> 2009年のきょうコシアブラ> 2008年のきょうヨルガオ> 2007年のきょうハンゴンソウ> 2006年のきょうサンゴバナ> 2005年のきょうタマスダレ> 2004年のきょうリコリス・オーレア

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8月25日(木) クワイ

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田んぼ脇の側溝に、腰の高さほどもある大きな葉が生えていました。この鏃(やじり)型の葉には見覚えがあります。オモダカです。
しかし、サイズがあまりにも違いすぎます。このデカブツ、葉身がオモダカの3倍はゆうにあります。総背丈は5倍にもなりそうです。
どうやらこれがオモダカの栽培変種であるクワイのよう(注)です。どこか近くにクワイ農家でもあるのでしょう。出荷準備で洗われていたクワイがコロコロ転がって側溝に流れ出て、ここで芽を出した…などと勝手なストーリーを作ってみました。

<補注> 塊茎を確認できていないので、草姿がオモダカより「大きい」というだけでクワイとした不完全記事です。そして、その点の補完にはまったくならないものの、上の文中でリンクしたオモダカの記事に「オモダカの地中部分には塊茎がない」ことの証拠写真を追録しておきました。(2021年8月6日)

2010年のきょうミズオオバコ> 2009年のきょうクサアジサイ> 2008年のきょうタチフウロ> 2007年のきょうキオン> 2006年のきょうセイバンモロコシ> 2005年のきょうルコウソウ> 2004年のきょうコブシ

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8月24日(水) イチョウ

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まるでマスカット葡萄です。そしてマスカットとは大違いの「あの」臭いは、幸いなことにまだありません。その気になって口に入れてみようかしらん。
春の花はかなり地味です。見上げてくれる人もあまりないまま、ひっそりと雌雄合体(注)してから4カ月、こうして次の世代が元気に育ちました。
そんな大切な子供たちを、いくらおいしいからと言って、焼いて割って食べるなんて、思えば極悪非道なことをするものです。これからは、10個いただくたびに1個植える法律を作ったら…。うへ、日本中が「あの」臭いに満ちてしまいます。

<補注> 本当の意味の受精は果実が充実したあと(秋口)に行われるそうで、花粉は果実のなかで長い時間をかけて精子に生長するのでした。(2019年5月14日

2010年のきょうウリクサ> 2009年のきょうオオモクゲンジ> 2008年のきょうヤバネヒイラギモチ> 2007年のきょうフウセンカズラ> 2006年のきょうフヨウ> 2005年のきょうキンミズヒキ> 2004年のきょうブラシノキ

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番外編 : ラブラブ2011夏

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きょう、イチョウの雌雄「合体」のことを書いたら、なんだか虫さんたちの合体に目が吸い寄せられてしまいました。言葉の魔力です。
第一組(↑)はダイミョウセセリです。葉裏でしっぽり、というのがなんだか奥ゆかしくて、シックな翅模様も慎ましやかで、しばし見惚れてしまいました。
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第二組(マメコガネ)は一転してちょっとレスリング風で、見る方も力が入ります。蝶もこの虫も、素人目にはどっちが雌でどっちが雄だか、わかりません。どうも差がないように見えて、虫の世界にも同性愛なんてあるのかと考えてしまいます。
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そんな疑問を吹き飛ばすように、ツマグロヒョウモンはしっかり雌雄のラブラブカップルでした。しかしまあ、雄(左)はチョコマカチョコマカ、あちゃこちゃと動き回るのに、雌は面倒そうにジーッとしていて、どこの世界でも、男はつらいものです。

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8月23日(火) ヒャクニチソウ

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名前からすれば、この時期いつでも目につきそうなものなのに、4年前もきょう、ここに登場しています。百日のなかでも見ごろということでしょう。そのときはアップで花の構造に迫ったので、今回は色とりどりに咲き誇る花壇全体をとらえてみました。
ポンポン咲き細葉種、あるいは矮性のものなど、家庭園芸用と思われる品種が目立つなかで、昔ながらの品種は懐かしさを誘います。狭い場所ではまとまりのない姿も、これだけたくさん咲いていると、ため息を誘います。

<補注> 緑色のヒャクニチソウを収録しました。(2020年9月20日

2010年のきょうシクンシ> 2009年のきょうチチタケ> 2008年のきょうテッポウユリ> 2007年のきょうヒャクニチソウ> 2006年のきょうタカサゴユリ> 2005年のきょうミズヒキ> 2004年のきょうハナトラノオ

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8月22日(月) ミズキ

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ミズキの実が少しだけ色を深めました。陽射しはまだまだ強くても、こうして葉を透かして見ると、盛りのときの勢いを失いつつあるのがわかります。
さて、そのミズキの葉です。同じミズキ科のハナミズキヤマボウシ、あるいはクマノミズキと比べると、その生え方がいかにも統制に欠けていることに気づきます。ほかの仲間はみな対生なのに、ミズキだけは互生で、しかも葉の出る方向がグルグル変化しているので、輪生かと思うほどです。
別名をクルマミズキと言うそうで、ただその「車」の意味解説がどこにも見当たりません(注)。そこで勝手に、この葉のつきかたが語源だと思うことにしました。

<補注> お寄せいただいたコメントで、「車」の正しい意味がわかりました。

2010年のきょうパパイア> 2009年のきょうタマガワホトトギス> 2008年のきょうヤナギラン> 2007年のきょうキハダ> 2006年のきょうオオボウシバナ> 2005年のきょうクコ> 2004年のきょうハシラサボテン

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8月21日(日) フトイ

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イグサ(藺草・イ)はイグサ科なのに対し、フトイ(太藺)はカヤツリグサ科です。生える場所(湿地)や茎の姿がイグサに似ているので名前を借りてはいても、パッと見、茎が堂々と太くて、全体が繊細なイグサとは別物だとわかります。
また、イグサの花は茎のなかほどにつく(注)のに対し、フトイの花(小穂)はこうして茎の先について茎をしならせるのも大きな相違点です。
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ただ、茎(花茎)のなかが髄で埋まっているのは両者共通だし、茎の肌触りもよく似ています。夏の昼寝用になら、フトイで編んだザクッ(ゴロッ)としたゴザの方が適していそうで、実際に使われたという記述もあるものの、どうも過去形のようです。

<補注> イグサの花穂は、見た感じだと「茎のなかほど」にあっても、正確にはそれより下が茎、上は苞です。
<追録> フトイの小穂から雌シベが出ていました。つまりいまは雌性期で、続いて雄性期(雄シベはやや粉っぽい)になります。(撮影:2022年6月22日)
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2010年のきょうタカサゴユリ> 2009年のきょうツルリンドウ> 2008年のきょうペチュニア> 2007年のきょうオタカラコウ> 2006年のきょうオトコエシ> 2005年のきょうシロガネヨシ> 2004年のきょうガガイモ

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8月20日(土) カカオ

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赤く熟して割れかけた実に目が行きがちではあっても、この写真の主題は幹についた白いゴミのような物体です。なんとまあ、あのおいしいチョコのそもそもの出発点は、こんなにささやかで秘やかな小さな花なのでした。
本来の生育地では通年で花をつけるそうで、暑い暑いとみんなに嫌われる日本の夏がカカオにとっては快適な環境ということのようです。前に冬の温室で見た木には、花の気配さえありませんでした。
もっとも、コチョコチョと数の多い花がすべてこんな実になるのではなく、結実率は0.5%以下と言いますから、カカオの実がデカイ顔をしているのもうなずけます。大きくなった実の下方には、その貴重な結実した花が小さな実をつけていました。

<補注> 開花の様子はこちらです。(2013年12月1日)

2010年のきょうカラミンサ> 2009年のきょうコマツナギ> 2008年のきょうアルストロメリア> 2007年のきょうモクゲンジ> 2006年のきょうハナキリン> 2005年のきょうトクサ> 2004年のきょうモッコク

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8月19日(金) オオセンナリ

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去年の夏に続いてオオセンナリの再登場です…と威張るほどの写真ではなくても、前は開ききらない姿だった花がきっちり開いています。ホオズキのそれとはかなりイメージが違い、陽光に向かって咲く姿はなにやらヒルガオを思わせます。
その花は、しっかりと大型の萼で守られていて、花が落ちるとその萼は黄緑に変わってさらに大きくなり(写真上部)、それから枯れ色になって萼の先が閉じてしまう(写真下部)という一連の流れを1枚に写し込めたのが今回再掲載の理由です。
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さらに、閉じていた萼(注)をめくってみました。そこには、ホオズキとは違う梨色をした実がありました。萼まで真っ赤に色づくホオズキとは似て非なる姿です。

<補注1> 閉じていた萼のその後をとらえました。(2022年10月16日
<補注2> オオセンナリの園芸種を収録しました。(2022年12月29日

2010年のきょうヒメチドメ> 2009年のきょうサルナシ> 2008年のきょうアオツヅラフジ(雌株) > 2007年のきょうマツブサ> 2006年のきょうミニトマト> 2005年のきょうシロバナサクラタデ> 2004年のきょうムラサキゴテン

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8月18日(木) ライラック(ムラサキハシドイ)

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先日、ここにハシドイを載せたとき、ライラック(ムラサキハシドイ)が同属であることに気づきました。ハシドイの実があんなに剽軽ならば、いままでまるでノーマークだったライラックの実も、意外に笑えるのではないかと期待してしまいます。
おぉ、たしかに「柿の種」型の実ではありました。しかし、実のつき方が上品というか奥ゆかしいというか、バラバラとお皿に散らかる柿の種状のハシドイと違い、非常に統制がとれた姿でした。なるほど、これではいままで目立たなかったわけで、お笑い系・ハシドイの実のおかげで、ライラックの実という地味な存在を知ることができました。

<補注> 咲きっぷりのいい写真を載せました。(2020年4月26日

2010年のきょうオオチドメ> 2009年のきょうシロバナサルスベリ> 2008年のきょうキカラスウリ(雌株)> 2007年のきょうクルマユリ> 2006年のきょうゲンペイクサギ> 2005年のきょうカラタチ> 2004年のきょうコリウス

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8月17日(水) ニクイロシュクシャ

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人の背丈ほどに大きな草です。真っ直ぐにのびた花茎の先で、次から次と「肉色」の花が開いています。
葉や茎の姿は、仲間(ショウガ科シュクシャ属)の代表であるハナシュクシャによく似ています。ただ、離れたところからでも芳香に気づいた花縮砂と違い、肉色縮砂にはほとんど香りがないようです。(日中だったハンディがあるかも)
またハナシュクシャにも花が純白ではなく淡いオレンジの園芸種があります。ただ、そちらは花びらが広く大きいのに対し、ニクイロシュクシャは小さめの花から飛び出した長い雌シベが目につくので、違いははっきりしています。
気になる「肉色」という過激表現は、Hedychium carneumという学名をそのまま訳したものだそうです。carneumという種小名は蘭などほかの植物にも使用例があり、こんなオレンジっぽいサーモン色からピンク色あたりまでを形容しています。

<補注> 同属のジャワ・ジンジャー(ヘディキウム・ホースフィールディー)を収録しました。(2023年1月20日

2010年のきょうチドメグサ> 2009年のきょうバリバリノキ> 2008年のきょうオオダイコンソウ> 2007年のきょうフシグロセンノウ> 2006年のきょうサボテン(緋牡丹)> 2005年のきょうルドベキア・タカオ> 2004年のきょうツルムラサキ

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番外編 : クヌギ食堂

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きれいな蝶がヒラヒラヒラヒラ、あてどなく飛び回るそのあとをしつこくレンズで追いかけていたら、スーッと降りた先はクヌギの株もとでした。
どうやら樹皮が裂けて穴があいているらしいそこには、すでに先客がお二人。ほぼ逆立ち状態で、蝶の乱入など気にする素振りもありません。
あまりの熱中ぶりに、樹液の味見をし損じました。せっかくのお食事を邪魔するのは忍びないし、かと言ってお客様のいないお店の味はやや心配です。繁盛店のお客様が一瞬途絶える…などという好機が訪れることを祈っておきましょう。

<補注> 翅の縁に並ぶ赤いドットが美しいこの蝶の名はアカボシゴマダラと教えていただきました。(↓)

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8月16日(火) マキエハギ

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指が巨大なのではなく、この萩の花があまりに小さいのです。そして、ピーッと横にのびる枝に散漫についた葉も、じつにやる気がないというか質素な姿です。
ああ、それなのに、いったいこの萩のどこが「蒔絵」なのでしょう。まさか「撒き餌」ではないでしょうし、あでやかな金粉も漆黒の漆もまったく連想できません。なんとも困った名前を持つ萩です。
まあ、こうしてほかの草木に埋もれるように生息しているので、雑然とした背景のなかで、そのシンプルな姿が蒔絵模様のように見える…のだと思うことにします。

<補注> マキエハギの名前の正しい由来に触れながら、もう少しマシな写真を載せました。(2014年9月19日

2010年のきょうキブシ> 2009年のきょうオニグルミ> 2008年のきょうダイコンソウ> 2007年のきょうウバユリ> 2006年のきょうセンジュギク(アフリカン・マリーゴールド)> 2005年のきょうゴマ> 2004年のきょうコナラ

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8月15日(月) マツバボタン

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先日、ポーチュラカを載せたとき、マツバボタンにリンクさせようとして、それがここに収録されていなかったことに気づきました。ごめんね、マツバボタンさん。
紅顔の美少年(?)だったころに自分で育てたマツバボタンは花が一重で、花も茎もサイズがもっと小さかったように覚えています。それがいまや、園芸店で売られているものはみんなボリウムがあって、こうしてアップで写すと芍薬かと思うほどです。
そんな園芸改良のせいか、できた種がこぼれても、かつてのマツバボタンに比べ、発芽率はずいぶん落ちた気がします。それでも、種ができないポーチュラカよりはお得とは思いながらも、健気だったあの昔のマツバボタンがふと懐かしくなります。

2010年のきょうイイギリ> 2009年のきょうサワグルミ> 2008年のきょうコバノカモメヅル> 2007年のきょうクサボタン> 2006年のきょうホシオモト(パイナップルリリー)> 2005年のきょうオオハンゴンソウ> 2004年のきょうルリマツリ

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8月14日(日) ハシドイ

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最近、柿の種(ピリ辛おつまみの米菓)をチョコでコーティングしたものを口にする機会がありました。なんの必要があってこんなものを作るのかと訝しく思いながらも、ずいぶんな数を食べてしまった恥ずかしい男です。
で、今度は緑色のチョコにくるまれた柿の種です。ビール、合うかなあ(笑)。花のときはいい写真が撮れなくてスルーしたので、いきなり実から登場です。
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その実を割ってみたら、なかには翼のある種(一番右)が入っていました。モクセイ科ハシドイ属の仲間にはライラック(ムラサキハシドイ)があるわけで、あれれ、ライラックもこんな実をつけたか、調べなくてはいけません。
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さて、こちらが2カ月ほど前にお蔵入りさせてしまった花どきの姿です。撮影時期が遅かった(6月9日)今回だけでなく、いままでにも何回か、花の写真はボツにしています。ライラックの仲間なので、そもそも関東の暑さが苦手なのか、などと言い訳を考えてしまいました。来年は、もうちょっと見良い写真(↓)を撮りたいものです。

<追録> 上の写真より10日ほど早いタイミングで、少しだけきれいに撮れました。しかし、円錐花序の先の方はすでに劣化が始まっていて、相当に足の早い花であるとわかります。(撮影:2021年5月29日)
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2010年のきょうミクリ> 2009年のきょうコスモス> 2008年のきょうキツネノカミソリ> 2007年のきょうキバナコスモス> 2006年のきょうハイビスカス(ブッソウゲ)> 2005年のきょうサネカズラ> 2004年のきょうエンジュ

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8月13日(土) ミソハギ

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なんだかすっかり亜熱帯化した関東でも、さすがに盆花の代表はそれらしい時期にきれいな姿を見せてくれます。
しかし、おおむね真っ直ぐにのびたミソハギの群生のなかで、妙にひねくれた姿の一群を見かけました。あの日の風が原因だろうか、それともあの大雨が悪かったのか、みんな同じ方向に曲がってしまうとは、いったいどんな力が…。
と思ったら、なかに一本だけ、まったく反対向きのひねくれ方のヤツ(写真右端)がいました。ひねくれ者のなかのひねくれ者=筋金入りの臍曲がりです。いったいどなたの墓前に供えてあげようか、と亡き人たちの顔を思い比べてしまいました。

2010年のきょうダンゴギク> 2009年のきょうハス(八重)> 2008年のきょうレンゲショウマ> 2007年のきょうレンゲショウマ> 2006年のきょうヌスビトハギ> 2005年のきょうニガウリ> 2004年のきょうオモダカ

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8月12日(金) ベニシダレ

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庭木に使われることの多いベニシダレ(紅枝垂)です。名前どおり、春と秋には葉が赤色に染まり、緑が主体である庭の植栽に彩りを添えてくれます。
しかし、さすがの「紅」枝垂も、この時期は一時休戦というか、葉をこんなにきれいなライムグリーンに変えていました。
じつはベニシダレの夏姿をここに出すのは、ひと月前にノムラカエデを載せたときに目論んだことでした。夏にも心変わりせず赤を貫く野村さんに比べると、紅を名乗るわりに君はずいぶんな変節漢なんだねえ…とからかうつもりだったのです。
なのに、この暑苦しい時期の瑞々しい緑にあらためて惹かれてしまいました。要は彼らを眺めるだけの自分が一番の変節漢だったわけです。ここは「きれいなものはなんでも好き!という宗旨で一貫している」などと自己正当化して逃げておきます。

2010年のきょうタバコ> 2009年のきょうカノコユリ> 2008年のきょうキキョウ> 2007年のきょうトチバニンジン> 2006年のきょうカンガレイ> 2005年のきょうニチニチソウ> 2004年のきょうミソハギ

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8月11日(木) オニバス

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オニバスは水のなかで閉鎖花をつけることが多く、こうして開放花を見ることができたのはちょっとばかり幸運だったようです。
去年は9月に入ってオニバスが育つ池を見つけ(別の場所)、いまかいまかと花を待ったというのに、残念無念でした。時期が遅かったのもあるし、もしかして水中メガネで閉鎖花を探す必要があったのかもしれません。
ようやくお目にかかったオニバスの花は、花冠こそ睡蓮にそっくりでも、勇ましさが大違いでした。葉を突き破って出てくる豪快な咲き方は、なにか動物的な荒々しさです。また、すでに膨らんでいる子房はすさまじい棘で覆われ、去年、葉の棘にさえ手を焼いたお馬鹿さんとしては、おとなしく、「見るだけ~」にしておいたのでした。

<補注> オニバスの花が開きかけのところをとらえました。(2012年9月6日

2010年のきょうカンレンボク> 2009年のきょうニガウリ> 2008年のきょうシデシャジン> 2007年のきょうメタカラコウ> 2006年のきょうコリウス> 2005年のきょうタマガヤツリ> 2004年のきょうハツユキソウ

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8月10日(水) ネコノチチ

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ちょっと見はサクラの葉を思わせます。ただ、それにしては葉脈が強すぎるし、なんと言っても葉先の長さが目立ちます。開花の様子を載せたときには、あまりに小さな花に迫ったために、この特徴的な葉の全容を捉えきれませんでした。
しかし、この写真は葉の解説狙いではありません。ネコノチチという名前の元である実を見つけました。左上部に黄緑色の物体が一つ見えています。
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大きな木の高いところにつき、しかも数が極端に少ない(木によって実の数には差があるらしい)ので、ずいぶん苦労させられました。緑→黄→赤→黒と色が変わるそうで、いまは緑みが薄れていく段階のようです。
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さて、こちらが本家ネコノチチです。なるほど、形もサイズもぴったりです。
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おっと、話はまた葉に戻ります。ネコノチチはコクサギと同じく、右右・左左と2枚ずつ左右に葉をつけるタイプです。こんな葉のつけ方のメリットは、残念ながら自分にはまったく想像できません。もしかして、「損得じゃないよ、気分だよ」なんてささやいてくれたら、ますますこの木が好きになりそうです。

2010年のきょうオオグルマ> 2009年のきょうホオズキ> 2008年のきょうゲッケイジュ> 2007年のきょうヤマホトトギス> 2006年のきょうマルバタマノカンザシ> 2005年のきょうベニバナサワギキョウ> 2004年のきょうゴンズイ

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8月9日(火) イチビ

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去年の秋に蒔いたイチビの種が、春になって芽を出し、ひと月ほど前から次々と花を咲かせ始めました。低いところの葉腋から順々に花をつけ、ひとしきり最上部(男の胸丈ほど)まで咲いたあと、今度はまた低い部分から二番花が咲き始めました。
花の脇で河童のような顔をしているのが一番花の「その後」です。こうして次から次に種になり、しかも花は秋になっても咲き続けます。さらに、ひとつの河童の頭のなかには300個以上の種が入っているので、その繁殖力はすさまじいものなのです。
昔は茎から繊維をとったというので、実証したくて自分で育ててみました。しかし、この種がウチから漏れ出すとエライことになるので、事後処置は慎重にするつもりです。

<補注> イチビの茎の利用実験結果を収録しました。(2011年9月11日

2010年のきょうオグルマ(八重)> 2009年のきょうムサシアブミ> 2008年のきょうキカラスウリ(雄花)> 2007年のきょうサンショウバラ> 2006年のきょうカボチャ(セイヨウカボチャ)> 2005年のきょうシコンノボタン> 2004年のきょうヒルガオ

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8月8日(月) ヤエカシワバアジサイ

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真っ白だったカシワバアジサイの花が緑から赤に色づきだし、葉も美しい紅葉の予兆を見せてきました。花の盛りを過ぎても、さらに楽しめるというお得なアジサイ…そんな意味では、おとといのアナベルと似ています。どちらも北米原産と知ると、「うーん、やっぱりアメリカさんは植物までタフだなあ」と感心してしまいます。
花には一重と八重(この写真)があります。八重だから重くてこうしてうなだれるのかというと、一重でも同じように傾きます。シャキーンと花穂が直立してくれたらさぞかし見事と思わないでもありません。

<補注> 当初はただ「カシワバアジサイ」としていたこの記事のタイトルを、「ヤエカシワバアジサイ」に変更しました。(2020年6月11日

2010年のきょうカラスザンショウ> 2009年のきょうノグルミ> 2008年のきょうアオノリュウゼツラン> 2007年のきょうコケモモ> 2006年のきょうウド> 2005年のきょうイネ> 2004年のきょうクサギ

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8月7日(日) ハナスベリヒユ(ポーチュラカ)

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遠目ではマツバボタンと区別がつかなくても、マジマジ見ると葉が「松葉」ではなく、ヘラ型です。この形、あの納豆草=スベリヒユとそっくりです。
そこで、和名は少し侘びしげにハナスベリヒユとされてしまいました。しかし、これでは明るく賑やかな花の様子にそぐわないので、ふつうは音の響きが華やかなポーチュラカという呼び名が愛好されています。
夏花壇ではマツバボタンと勢力を二分しているわりに、ポーチュラカが園芸界デビューしてまだ四半世紀ほどだそうです。こんなにかわいい花壇を見れば、その普及速度のすごさにも納得がいくというものです。

2010年のきょうミツバ> 2009年のきょうリキュウバイ> 2008年のきょうタンキリマメ> 2007年のきょうミヤコグサ> 2006年のきょうオモダカ> 2005年のきょうツユクサ> 2004年のきょうナツズイセン

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8月6日(土) アナベル(アジサイ)

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アジサイ・アナベルが若緑色に変化してきました。盛りのとき、純白の小振りな花が大輪となって咲く(置いたスケールは15cm)見応えは当然ながら、そのあと、こうして枯れずにきれいな緑色に変化するのもアナベルの美点に思えます。
さて、このアナベルの母種はアメリカノリノキで、素性的にはアジサイそのものよりもノリノキ(ノリウツギの別名)に近いわけです。そう言えば、葉の形がハート型(写真右上部参照)で、ふつうのアジサイの葉とはちょっと雰囲気が違います。

<補注1> 目の前真っ白状態に挑戦してみました。(2016年6月20日
<補注2> アナベルのナーセリーがありました。(2021年6月12日
<補注3> 「ピンクのアナベル」を収録しました。(2021年7月1日

2010年のきょうヤマホタルブクロ> 2009年のきょうセイヨウトラノオ(ベロニカ・ロンギフローラ)> 2008年のきょうホルトノキ> 2007年のきょうタマアジサイ> 2006年のきょうウイキョウ(フェンネル)> 2005年のきょうフサフジウツギ(ブッドレア)> 2004年のきょうイヌキクイモ

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8月5日(金) カンガレイ

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この草の名前を初めて知ったとき、「寒鰈?」などとバカなことを考えたものです。いったいどこが魚の鰈(カレイ)に似ているのだろう…恥ずかしい過去です。
名前の本当の意味は、「寒」い冬の時期にも「枯れ」た茎が残って(注1)、姿が「藺(イ=イグサ)」に似ているというものでした。
その茎は、写真の花(小穂)までの部分です。よく見ないと、葉の途中に花をつけていると思ってしまいます。しかし、花の付け根裏には区切り部分があり、そこから上は苞なのでした。名前以上に一風変わった姿で、この時期、水辺を賑わしています。

<補注1> 名前の由来を確認しました。(2020年12月2日
<補注2> 雌シベが新鮮な状態を収録しました。(2024年7月21日

2010年のきょうガガブタ> 2009年のきょうカラスザンショウ> 2008年のきょうハマオモト(ハマユウ)> 2007年のきょうクサレダマ> 2006年のきょうサボンソウ> 2005年のきょうベゴニア> 2004年のきょうフヨウ

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8月4日(木) ハクウンボク

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5月の中旬、まさに白雲たなびくように盛大に咲いた花の行く末の姿です。あれだけついた花のすべてが稔るわけではないのがなんとも惜しいとは言え、それでも生りもの好きの身にとってはワクワクする景色です。
実の数だけで勝負するなら、仲間(エゴノキ科エゴノキ属)のエゴノキの方に軍配が上がります。しかし、ハクウンボクの実はエゴノキの倍くらいの重さ(大きさ)があるので、この両者、なかなかにいい勝負だと思います。
ただ、残念ながらエゴノキの実にサポニン(有毒)が含まれているのは有名な話で、その刷り込みがあるのでハクウンボクの実も口に入れてみる気がしません。鳥や小動物はこれを食べるとは聞いても、どうも彼らの対毒能力は人間と違うようで、余命半年などという宣告を受けたときまで、試食は我慢しておくことにします。

<補注> 梅雨どき、実や葉がまだ瑞々しい姿を載せました。(2019年6月27日

2010年のきょうキキョウ> 2009年のきょうサギソウ> 2008年のきょうハマゴウ> 2007年のきょうナツハゼ> 2006年のきょうセンノウ> 2005年のきょうブルーベリー> 2004年のきょうタラノキ

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8月3日(水) シロギキョウ

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話としてはきのうのシロバナシモツケの続きです。つまり、ふつうは花が紫色である桔梗がこのように真っ白である場合、これを単なる色変わりとするのか、別種として違う名前で呼ぶのか、という話です。
去年、キキョウを取り上げたときは、この白花種も載せたのに、あえて別種とはしませんでした。じつはあのとき、シロギキョウと紛らわしいモモノハギキョウの正体がわかっておらず、そのためにシロギキョウと呼びきる自信が出ませんでした。
それが、ひと月ほど前にモモノハギキョウのことがわかったし、きのうのシロバナシモツケと同じく、この白い桔梗の学名(Platycodon grandiflorum f. albiflora)の尾っぽにも白花品種であることが明記されているのを見つけました。きのうのはた衛門仮説(色素欠乏と白色素の違い)の妥当性は脇に置くとして、あちらをシロバナシモツケとしたのなら、こちらもシロギキョウと呼んでやらなくては不公平というものです。

2010年のきょうキツネノカミソリ> 2009年のきょうアーティチョーク> 2008年のきょうハマボウ> 2007年のきょうコオニユリ> 2006年のきょうオニドコロ> 2005年のきょうキツネノカミソリ> 2004年のきょうスベリヒユ

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8月2日(火) シロバナシモツケ

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シモツケの花というのはモヘアのセーターみたいです。ふつうに見るピンクの花だと暑苦しいのに対し、この白花はグッと涼しげでサマーセーター風です。
さて、このシモツケに限らず、ふつう、花には色があって、その色違い品として白花種がある場合、それを「白花ナンチャラ」と呼び分けるものと、あえて分けないものがあります。その境目(あるいは分け方)はまだよくわからなくても、とりあえずシモツケは呼び分け派のようです。(学名:Spiraea japonica f. albiflora)
どうやら、色素欠乏(albino)した結果の白花はf.=forma:品種とされ、色素はあるけれどもそれが白いだけのものは別種とされないのではないか…と勝手な想像(注)をし始めています。ただ、だとしても色素の有無をどうやって見分ければいいのか、やれやれ涼しげなサマーセーターなんてどこへやら、また暑苦しい話になりました。

<補注> 上記のはた衛門珍説(色素抜けが別品種)はいつもどおりにあえなくポシャリました。(2019年4月27日

2010年のきょうヤブミョウガ> 2009年のきょうマルバチシャノキ> 2008年のきょうノトカクタス(品種不明)> 2007年のきょうキンロバイ> 2006年のきょうモミジアオイ> 2005年のきょうカナムグラ> 2004年のきょうタマサンゴ(フユサンゴ)

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8月1日(月) ヒメヒオウギズイセン(クロコスミア、モントブレチア)

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このブログを始めたころ、和名(ヒメヒオウギズイセン)は長すぎるし、英名(モントブレチア)には馴染みがないし、さてどちらで覚えたらいいものか、困ったものでした。しかしそれは杞憂で、夏の間、あちこちにワサワサと繁っていて目にする機会が多いので、さすがの老化オツムにも二つの名前はしっかり擦り込まれました。
ところが、問題は第三の名前=クロコスミアです。モントブレチアも学名由来だったはずなのに、クロコスミアも同じで、こういう混乱状態は素人の手に余ります。とりあえず、そんな呼び方もあるということだけ、頭に入れることにしました。
さらに問題はまだあります。この花は姫檜扇と姫唐菖蒲の雑種だということで、前者はここに収録できていても、後者がまるで正体不明なのです。暑苦しい色、丈夫過ぎる性質、ややこしい名前、片親不明の怪しさ…まったくもって、このヒメヒオウギズイセン、またはクロコスミア、もしくはモントブレチアというのは鬱陶しい奴です。

<補注> 冬に枯れて倒れてしまった姿にも、この草の強靱さは遺憾なく示されていました。(2016年2月18日

2010年のきょうハンカチノキ> 2009年のきょうオオリキュウバイ> 2008年のきょうカキラン> 2007年のきょうハナハッカ(オレガノ)> 2006年のきょうミゾカクシ> 2005年のきょうシマサルスベリ> 2004年のきょうコナラ

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