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7月31日(日) オオイタビ

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念願叶って、オオイタビの「花」を見ることができました。まったく、クワ科イチジク属の面々というのは、内気というか陰気というか、困った人たちです。パァーッと咲いてくださいよ、花だったら…。(同属リンク : イチジクイヌビワベンジャミン
などとブツブツ言いながらも、頬は弛みっぱなしです。建物の外壁を覆い尽くした葉は肉厚で、しかも密につくので、夏の陽射しを遮る効果は高そうです。
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落ちていた実を割ってみると、おお、なんときれいな「花」でしょう。しかも、真っ白の果肉がおいしそうです。おっと、切ったナイフの刃が手に貼りつきます。もしこの実を囓ったら、イヌビワのときの二の舞です。くわばら、くわばら。

<補注1> 完熟の実は、イヌビワと同じく、とても上品な甘さのある「フルーツ」でした。(2017年9月18日)←という記事で、当初オオイタビだと思ったものは、じつはイタビカズラだったことがあとでわかりました。
<補注2> 斑入りの小型サイズのものが、オオイタビの学名(Ficus pumila)そのままにフィクス・プミラの名で室内観葉植物として出回っています。(2012年1月21日

2010年のきょうトチカガミ> 2009年のきょうハナカンナ(カンナ)> 2008年のきょうヒツジグサ> 2007年のきょうキハギ> 2006年のきょうナツズイセン> 2005年のきょうマンリョウ> 2004年のきょうサンゴジュ

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7月30日(土) ビロードモウズイカ

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折れた花穂が写真的には邪魔であっても、このビロードモウズイカの大きさとか生態を伝えるにはなかなかいい構図ではあるまいかと自画自賛です。
ときどき、うら寂れた駅のホームに咲いていたりして、かなり頑健な体質のようです。この写真は、拡幅予定でもあるのか、杭で囲まれた道路脇の空き地に咲いていたもので、人間さまの世話などあてにせず、立派に酷暑に耐えていました。
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閉鎖花とは言わずとも、花が開ききらないのがビロードモウズイカの特徴(注1)で、これが完全に開くアレチモウズイカというのもあるそうです。先日はアレチマツヨイグサを見つけて快哉を叫んだのに、次はモウズイカの荒れ地版とは、悩ましい夏です。

<補注1> 花がパッカリと開くケースがあることを知りました。(2015年9月9日
<補注2> 二年草であるビロードモウズイカは、枯れた株の横で翌年に花を咲かせる新しい株が冬を越します。(2014年12月28日2019年3月8日2019年11月21日
<補注3> シロバナモウズイカを収録しました。(2022年6月17日

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7月29日(金) トケイソウ

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文字盤の表示がちょっと細かすぎとは思うものの、針はちゃんと秒針の分まで3本あって、これなら時計「草」という名前に異議を唱える人はいないと思います。
なのに、「これ、ソウ(草)ではなくて木だろう」と抵抗を感じたワタクシめは、なんとかしてこれを時計「木」にしてやろうと調べてみました。結果、低木とする分類もあれば多年草とするものもあって、これはどうやらどっちつかずタイプなのでした。
「調べた時間が無駄だったね」と時計草が分針を震わせたように思えたので、「なぁに、人生なんて無駄の積み重ねさ」と負け惜しみを返してやりました。

<補注1> 実もなかなか冗談っぽい姿です。(2018年9月10日
<補注2> ベニバナトケイソウを収録しました。(2019年1月26日
<補注3> クダモノトケイソウ(パッションフルーツ)の実を見つけたあと、花も撮影できました。(2021年6月8日

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7月28日(木) アルカネット

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いわゆるハーブの類で、小さい(直径7~8㎜)花はあまり見栄えがしません。それなのに、花期が仕舞いで寂しいところを撮ってしまったのはご勘弁です。
同じ科のムラサキは花が白いのに紫色の染料になり、対してこのアルカネットは花色が紫なのに染め出す色は赤やピンクです。その染料になるのはどちらも根の部分で、花色と染めたあとの色とはあまり関係がないようです。
葉はポプリにするそうで、食用にすると肝臓に害のあることがわかったため、口に入れる用途は廃れたと言います。もっとも、こんなにザラついた茎や葉を好んで口にする人も少ないことでしょう。

<追録> 旬の時期の花を載せておきます。(撮影:2019年5月18日)
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7月27日(水) ムクゲ

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ムクゲというのは、この暑い盛りに賑やかに花をつけてくれるうれしい木です。その花には白・ピンク・赤などあり、それぞれには一重や八重半八重もあり、さらに絞りのないもの・入るものや底紅のありなしがあって、奥の深さにまたうれしくなります。
そんななかで、これは最近気に入っている1本です。いつも通る道の脇にあって、まずはその木の大きさ(高さ5m超)が珍品レベルです。加えて、ピンクの花のわりには、なぜか見かけが涼しげなところに惹かれました。
その理由は…とじっくり見たら、なるほど、咲いた花はピンクでも、萎むときに花びらが青紫色を呈するのでした。そう言えば、同じアオイ科フヨウ属には白からピンクに花色が変わる酔芙蓉がありました。昼から酩酊していそうなあの花よりは、隠れキャラのようなブルーで涼しさを演出するこのムクゲに軍配を上げておきましょう。

2010年のきょうアズキ> 2009年のきょうギンバイソウ> 2008年のきょうカリブラコア> 2007年のきょうトウモロコシ> 2006年のきょうオグルマ> 2005年のきょうゲッキツ(シルクジャスミン)> 2004年のきょうタカノハススキ

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7月26日(火) アレチマツヨイグサ

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砕石敷きの駐車場の隅をマツヨイグサが占領していました。背景の黄色と赤は、停まっていた軽自動車の後ろ姿です。
いかにも「荒れ地」なので、「もしかして?」と近づいたら、ピンポーンでした。花びらの付け根に隙間があり、花びらがハート型に見えます。
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しめしめ、探していたアレチマツヨイグサに会えました。これとメマツヨイグサ(花びら間に隙間なし)の境目は微妙だし、あえて区別しないという説もあるものの、せっかく見つけたのだから、「これがアレチマツヨイグサです!」としておきます。

2010年のきょうシカクヒマワリ> 2009年のきょうルドベキア・ニチダ> 2008年のきょうクララ> 2007年のきょうルリタマアザミ> 2006年のきょうセリ> 2005年のきょうコンロンカ> 2004年のきょうカクレミノ

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7月25日(月) ニワウルシ(シンジュ)

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豊かな稔りというのは、それが別に食べられる実ではなくても心弾みます。冬に白く枯れたこの実は、もう三度も登場(↓)させたのに、緑色段階は初めてです。
しかし、火薬玉のシートのようなこの羽が、いったいどのようにできてくるのか、今年もまた観察し損なってしまいました。花は6月初旬で、そのときはこんな羽の欠片も見えない(注)のに、まったく油断も隙もなりません。来年こそ…。

<補注> 花から翼果に変化する過程の姿を、12月の「寂しい実」の記事(↓)に付け加えておきました。(2017年6月2日)
<過去のニワウルシ掲載シーン>雌花と雄花 ☆ 雄花と葉 ☆ 冬枯れの樹形 ☆ 冬の盛大な実 ☆ 寂しい実

2010年のきょうキバナミソハギ> 2009年のきょうフサザクラ> 2008年のきょうマツブサ> 2007年のきょうオニユリ> 2006年のきょうオトギリソウ> 2005年のきょうヒレハリソウ(コンフリー)> 2004年のきょうブルーファンフラワー(スカエボラ)

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7月24日(日) シオデ

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タチシオデを載せたのはいつだったか振り返ったら、もう2カ月が過ぎていました。ユリ科シオデ属の仲間同士で、見かけがよく似ているわりには、開花の時期にずいぶんな違いがあるものです。
秋田に「ひでこ節」という民謡があって、「ひでこナァ」と繰り返される、そのひでこさんってどんな美人かと思ったら、なんと、このシオデのことでした。歌にされるほどにおいしい山菜なのだそうで、写真など撮っていないで味見すべきなのでした。
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しかし、こうして花(1枚目が雌花、2枚目が雄花)があるから見つけることができるわけで、芽出しのころに摘めるようになるには、まだまだ修行不足です。しかも、同じ場所で何本も見つけやすいタチシオデと違って、シオデの生え方はまばらです。
つまりは貴重な山の資源ということで、食欲は封印すべき対象のようです。田植えのころ、秋田や山形を旅して、どこかのお店で…そんな機会を待つことにします。

<補注> 青い実が鈴なりの蔓を見つけました。(2018年8月8日

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7月23日(土) ガクアジサイ

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新規収録すべき草木に恵まれないときは、見慣れたものにじっくりと目をやります。お手玉のような蕾が膨らむにつれて、淡黄色から浅黄色・縹(はなだ)色と濃さを増しています。そして、そこから飛び出した花糸の潔い群青色に心打たれます。
いえいえ、潔いと言えば、生殖機能を失った偽花(装飾花)にこそ、その表現を捧げるべきでしょう。おのれを捨てて他者を利するためにこれだけ生気を漲らせている姿は、どこぞの国の穀潰し議員たちにとっくりと眺めていただきたいものです。

2010年のきょうオオアワダチソウ> 2009年のきょうエゴノキ> 2008年のきょうクリ> 2007年のきょうミョウガ> 2006年のきょうキヌタソウ> 2005年のきょうヒヨドリジョウゴ> 2004年のきょうタブノキ

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7月22日(金) ホシオモト(パイナップルリリー)

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あとひと月もすると、咲きそろう花の重みのせいで、この太い茎が傾きます。そんな見苦しいなりを目にすると暑さがいっそう増すというもので、いまのうちに折り目正しい姿をしっかりと目に焼き付けておこうと思います。
園芸的には学名(属名)そのままのユーコミスと呼ばれることが多く(折り目正しくはホシオモト)ても、「ゆう子、ミス?」みたいで、優子さんや裕子さんの前では呼びにくい名です。ただ、このEucomisとはギリシャ語で「美しい髪の毛」のことだそうで、「美しい」かどうかはさておき、やっぱりこの素っ頓狂な葉がパイナップルリリー(通称)のアイデンティテーーなのだなぁ、と微笑んでしまいます。

<追録> 「ゆう子、もっとシャンとしなさい!」というお母さんの厳しい声が聞こえてきそうです。「だってぇ、暑いしぃ、重いしぃ~」とゆう子さん、ブータレていました。(撮影:2016年7月30日)
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<補注> ゆう子さんにお友達を見つけてあげました。(2024年12月2日

2010年のきょうヒメヤブラン> 2009年のきょうイヌヌマトラノオ> 2008年のきょうオオダイコンソウ> 2007年のきょうヤブカラシ> 2006年のきょうクリナム・パウエリー> 2005年のきょうイヌゴマ> 2004年のきょうノブドウ

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7月21日(木) サンタンカ(イクソラ・シネンシス)

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温室で楽しむものと思っていた山丹花(サンタンカ)が露地植えになっていました。日本の亜熱帯化もここまで…と不安がよぎります。しかし、いくら埼玉でも冬には霜が降りるので、もしかしたら厳寒期は室内に退避させるのかもしれません。
そんな面倒を自分でするのはご勘弁でも、いかにも南国風のこの花を灼熱の太陽の下で見るのは、妙な消夏法をするよりは、ずっと気分爽快です。
冬に温室のなかで咲いているときとは花の輝きがまるで違っていて、お陽さま大好きな山丹花の本当の美しさを知ることができました。

<補注1> ごく近所の花壇にサンタンカが植えられたので、秋の実を撮影できました。(2020年10月15日
<補注2> サンタンカ類(イクソラ)の収録種類が5つになりました。(2022年8月16日

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7月20日(水) キダチルリソウ(ヘリオトロープ)

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葉を見れば察しがつくように、いわゆるハーブです。花にバニラの香りがあって、香水に利用されます。漱石の「三四郎」で、唐突にヘリオトロープが登場する場面が印象的です。ただ、料理に使われる事例は残念ながら知りません。
つぶさに見れば、個々の花はあまりきれいな咲き方ではありません。それでも、このように花つきはいいので、ハーブとしての利用よりも夏花壇で重宝されているようです。園芸的に改良されたものには花がもう少し大きめのものもあって、それならキダチルリソウという和名も似合います。
夏に甘ったるい香りはいかがなものか、とは思いながらも、バニラアイスを連想して涼しい…という幸せな思考回路も自分にはあります。

<補注> この花が意外に遅くまで咲くことを知りました。(2017年11月3日

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7月19日(火) ヨロイグサ

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男の背丈ほどに高さのある草です。そんな雄々しい姿に負けないほどに、名前もまた勇ましいものです。
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しかし、さてどこが鎧(よろい)なのだろうと調べたら、葉の重なり具合だそうで、「え、ホントですか?」という感じです。自分にしてみれば、幾重にも重なった実の様子が鎧の肩の部分に見えたりしました。いずれにせよ、この草を見て鎧を発想する時代に生まれなくて良かったと天運に感謝しておきます。

2010年のきょうチチコグサ> 2009年のきょうメハジキ> 2008年のきょうオオツヅラフジ> 2007年のきょうチゴザサ> 2006年のきょうベニクロバナキハギ(ヤクシマハギ)> 2005年のきょうコバギボウシ(斑入り種)> 2004年のきょうヒメヒオウギズイセンとミズヒキ

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7月18日(月) ニンジンボク

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淡い紫の花房が垂れ下がって、いかにも夏向きの涼しい景色です。このような小粋な花がどうしてニンジンなどという俗っぽい名前かというと…。
命名のもとになったのは花ではなくて葉でした。しかも、そのニンジンとは、野菜畑のニンジンではなく、あの高級漢方薬の高麗人参(朝鮮人参)のことでした。
ただ、3年前に見た高麗人参の葉はずいぶんフックラ型で、今回のニンジンボクの葉の方がずっとスマートです。掌型の複葉というのが似ている点なのだそうで、それならトチノキだってニンジンノキになりはしないかとねじ込んでしまいます。

<補注1> ニンジンボクの花房は枝垂れるのに対し、セイヨウニンジンボクの花は元気に空に向かいます。
<追録> 「ニンジンボクの花房は枝垂れる」と決めつけていたら、このように(↓)咲き始めは空に向かって咲くのを見つけました。(撮影:2012年8月5日)
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<補注2> 10月になっても咲いている(咲き戻り)ニンジンボクを見たし、セイヨウニンジンボクだと11月中旬にも開花していました。
<補注3> 同属の仲間にはタイワンニンジンボクもあります。(2012年8月6日

2010年のきょうゴボウ> 2009年のきょうマツカゼソウ> 2008年のきょうアオツヅラフジ> 2007年のきょうシオデ> 2006年のきょうノハナショウブ> 2005年のきょうヤツガシラ> 2004年のきょうジュズダマ

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7月17日(日) エンビセンノウ

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エンビはもちろん燕尾服のエンビ=ツバメの尾のことです。
まるで園芸的に開発された花びらかと思うくらい派手な風体なのに、かなり貴重な山の夏草です。もちろん花は小振りで、花びら一枚は1cmほどの寸法です。
センノウ(仙翁)という名前はわりと便利に使われていて、本来の山の草類に加え、庭の草にも麦仙翁酔仙翁があります。そんな庭の仙翁さんと比べると、山の仙翁さんたち(仙翁節黒仙翁松本仙翁)の咲き方は慎ましやかでも、その花の色はセンノウ属の学名=Lychnisの意味に象徴されて、みんな、燃える炎の色です。

<追録> 少し標高のある沼地で見つけた株で、茎や葉に野趣を感じます。ただ、花色のイメージは上の写真のものとはだいぶ違いました。(撮影:2024年8月21日)
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2010年のきょうヤナギハナガサ> 2009年のきょうマサキ> 2008年のきょうヤナギラン> 2007年のきょうチダケサシ> 2006年のきょうトモエソウ> 2005年のきょうクサキョウチクトウ(オイランソウ)> 2004年のきょうヤブツバキ

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7月16日(土) ヒトツバカエデ

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葉を見ると蛙手ではないので迷うものの、いかにもカエデの仲間らしい翼型の実で正体がわかるというストーリーは、先月のウリカエデと一緒です。
もっとも、赤い簪のようにぶら下がっていたウリカエデの実と違い、こちらの実は昂然と空に向かっています。先日載せたカジカエデの実なんて、まるで昆虫のような風体だったし、翼は共通でも、それぞれの実は思い思いの姿かたちです。
また、秋に葉が色づくときも、カエデ類=赤というイメージに反し、ヒトツバはチドリノキなどと同じく黄色くなるタイプです。秋の撮影も忘れないようにしないといけません。

2010年のきょうヒマラヤヤマボウシ> 2009年のきょうヤブマオ> 2008年のきょうモクゲンジ> 2007年のきょうセイヨウフウチョウソウ(クレオメ)> 2006年のきょうアサザ> 2005年のきょうヒメヒオウギズイセン> 2004年のきょうリアトリス

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7月15日(金) コエンドロ(コリアンダー)

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大型連休ごろに比べると、花の様子は怪しくなって(真夏はいったん休みそう)いたのに、思いがけず、実をつけているのを見つけました。
コエンドロの花というのは、花びらが一つの花の片側だけに2~4枚ついて、それが10個ほど輪生します。一つの房の花は、輪生した外側方向だけに花びらを出すので、房全体が一つの花のように見えるしかけです。
そんな変則的な花びらのつき方が、実のオツムに残った萼片でも偲ばれます。味が独特なコエンドロは、花や実の姿まで、味に劣らない個性にあふれています。

<補注> コエンドロと見かけが少し紛らわしい植物が園芸的な人気を集めるようになりました。(2024年5月10日

2010年のきょうアーティチョーク(チョウセンアザミ)> 2009年のきょうイヌビワ> 2008年のきょうムラサキバレンギク> 2007年のきょうイチジク> 2006年のきょうヒマワリ> 2005年のきょうアキノエノコログサ> 2004年のきょうユリ(品種不詳・カノコユリ系)

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7月14日(木) ノウゼンカズラ

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ノウゼンカズラの最高到達高度を競う催しがあったら、ぜひ出場させたい1本を見つけました。先端が絡みついているのはビルの5階の壁です。
このビルは商業目的の建物なので、階高は控えめに見ても3mはあるはずです。3m×4階+2m(5階部分)=14m、これだけの高さまで水を吸い上げてしまうのだから、逞しいというか恐ろしい生命力です。
そして、ノウゼンカズラも偉いけれども、感心したのはこのビルのオーナーさんです。へばりつく気根は外壁にとっていいことではないと思うのに、なかなかに太っ腹で感心します。あるいは、いま流行のグリーンカーテンのビル版なのでしょうか。

<補注> 過去記事を見直していたら、花筒の長さや花色から、これはアメリカノウゼンカズラではないかと思い始めました。しかし、当時の写真ではその詳細が見えず、しかもこのごろはさすがに根絶やしにされたようで確認ができません。一応、ふつうのノウゼンカズラではない疑いがあるということにしておきます。(2019年7月14日)

2010年のきょうベニバスモモ(ベニスモモ)> 2009年のきょうミヤギノハギ(ナツハギ)> 2008年のきょうジュンサイ> 2007年のきょうチョウセンシラベ・シルバーロック> 2006年のきょうカランコエ> 2005年のきょうマルバマンネングサ> 2004年のきょうホテイアオイ

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7月13日(水) ハナハッカ(オレガノ)

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4年前の掲載でも花に引き寄せられて撮影していて、ハーブ類の花としては目立ち度が高いのだと思います。そして、今回見つけたこの株はもう立派に花壇の主役でした。花に隠れて目立たない葉をつまみ、ようやくオレガノであることを確認できたほどです。ハナハッカという和名はけっこうイケテます。
もともとハッカ(日本ハッカ)の花もなかなかきれいで、「葉を使えます&花もきれいです」というこれらシソ科の面々はとてもお得な植物なのです。
まして、真夏で種類が限られる花壇を補完できるとくれば、一家に一苗・ハナハッカ♪と歌いたくなります。

2010年のきょうタマゴタケ> 2009年のきょうタカトウダイ> 2008年のきょうチョウセンニンジン(オタネニンジン)> 2007年のきょうセイヨウニンジンボク> 2006年のきょうヒエンソウ> 2005年のきょうヘメロカリス> 2004年のきょうヘクソカズラ

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7月12日(火) ヘラノキ

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晩秋に黄葉の姿を載せたときは「うまく花に会えない」とボヤキ節だったのに、今年はどうやらその花をとらえました。そこで少し安心したので、花に迫る前に、まずは葉の形のおさらいです。と同じで、葉の中脈を境に左右が非対称です。
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そして、去年は2カ所しか知らなかったこの木のあり場所が今年は倍に増えて、開花時期を逃がしにくくなりました。一つひとつは小さな花でも、どうにか雌シベ・雄シベがわかる写真が撮れました。
ところで、去年の記事では、「結実してから苞をつける」みたいに書いていて、これは完全に間違いでした。花序の付け根にはすでに立派な「ヘラ」があります。1本の軸には花が10個ほど咲き、これがみんな結実したら、一枚のヘラではあまり飛行距離が出そうにありません。秋に実の数を調べる(注1)のが楽しみになりました。

<補注1> 数はあまり減らずに実になることがわかりました。(2011年9月3日
<補注2> 春の若葉はとてもコケティッシュでした。(2017年4月19日

2010年のきょうネジバナ> 2009年のきょうムラサキクンシラン(アガパンサス)> 2008年のきょうキブシ> 2007年のきょうヘリアンサス・アトロルベンス> 2006年のきょうカラスビシャク> 2005年のきょうヤブミョウガ> 2004年のきょうアメリカフヨウ

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7月11日(月) クサスギカズラ

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臭過ぎ? 決してそんな変な臭いはしません。クサスギは草杉で、葉の形がたしかに杉のそれに似ています。茎は自立せず、横にしなだれます。周りのものに性悪に絡みつくわけではなくとも、葛(かずら)と聞けばそんな風体ではあります。
和名よりも面白いのは学名で、Asparagus cochinchinensis、なんとアスパラガスの親戚でした。ちなみに、本来のアスパラガスはAsparagus officinalisです。
そんな知識を得てから眺めると、アスパラガスの面影も感じてしまうからいい加減な目です。しかし、二つが本当に同属であることを証明するためには、アスパラガスと同じく小さな花と実をつけたところを撮影しなくてはなりません。実には早すぎ、花には遅すぎ、とても間の悪い時期の撮影だったので、これから継続観察が必要です。

<補注> 同属で和名が紛らわしいスギノハカズラでは、赤い実をつけている姿を写すことができました。(2019年1月27日

2010年のきょうギンバイソウ> 2009年のきょうコバギボウシ> 2008年のきょうイランイランノキ> 2007年のきょうラムズイヤー> 2006年のきょうゴシキドクダミ> 2005年のきょうアガパンサス> 2004年のきょうカラスウリ

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7月10日(日) ノムラカエデ

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秋にカエデの葉が赤いのは当たり前だし、春の若葉が赤いのもごくふつうです。しかしときはいま、この暑い時期にこの色です。暑苦しいわい、野村さん!
ところが、噛みつくべき野村さんがどこの野村さん(注)なのか、よくわかりません。もしかしたら地名かもしれないし…。とにかく、少なくても江戸時代から庭木として愛好されてきた由緒正しいカエデ(オオモミジの園芸品種)であることはたしかです。
あらためて考えてみれば、赤→緑→赤と宗旨替えするふつうのカエデと違い、終始一貫して赤という姿勢は、我々の心性に訴えるものがありそうです。心頭滅却すれば、赤もまた涼し、いい色ですねー、野村さん!

<補注> ノムラは野村ではなく濃紫なのだという解説を見つけました。庭木図鑑・植木ペディアさん、本当に頼りになります。(2024年7月)

2010年のきょうヤハズアジサイ> 2009年のきょうアブラチャン> 2008年のきょうカラスビシャク> 2007年のきょうカラタチバナ> 2006年のきょうタイマツバナ> 2005年のきょうサルスベリ> 2004年のきょうメマツヨイグサ

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7月9日(土) ラブパット(ギボウシ)

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ホスタ(ギボウシ)マニアの間ではかなりの定番品のようです。あまりそちらに趣味のない自分でも、この鰐皮模様の青系の葉には目を惹きつけられました。
それよりもうっとりしたのは品種名です。love pat…パットってゴルフのことじゃなくて、たぶんパトリシアの愛称だと思うのです。日本だと、かの牧野博士のスエコザサが有名でも、あれがもし「愛しの寿衛子笹」だったら照れてしまいます。
パトリシアさん、きっとこんな風合いのリップル生地のワンピースが似合う可憐な女性だったのでしょう。

2010年のきょうタイトゴメ> 2009年のきょうニガウリ> 2008年のきょうオオハンゲ> 2007年のきょうグリーンローズ> 2006年のきょうカラジューム> 2005年のきょうナンキンハゼ> 2004年のきょうタイサンボク

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7月8日(金) イヌリンゴ(ヒメリンゴ)

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ふた月前、「こんなに花がついているけれど、それを一枝一花に間引いたら、ヒメリンゴがふつうサイズの林檎になったりして」…なんてバカなことを考えたものでした。
林檎農家だと、立派な林檎を収穫するためにそんな間引きを真剣にやるはずでも、ヒメリンゴの場合、誰が手を出したわけでもないのに、花の数に比べると、実の数はきちんと塩梅のいい具合に落ち着いていました。
小さな青い実が、「これが自然の摂理よ」と語りかけてきます。くやしいからひとつ囓ってみたら、青林檎を濃縮した味がエグくて、風に揺れる実に笑われたようでした。

<補注1> ヒメリンゴは別名であり、標準和名はイヌリンゴでした。記事中の呼称はそのままに、タイトルだけ修正します。(2019年7月7日
<補注2> リンゴ属が混芽システムであることをイヌリンゴに証明してもらいました。(2020年4月14日

2010年のきょうノヤマトンボ(オオバノトンボソウ)> 2009年のきょうヤブコウジ> 2008年のきょうサンシュユ> 2007年のきょうトリアシショウマ> 2006年のきょうキュウリ> 2005年のきょうトウネズミモチ> 2004年のきょうビヨウヤナギ

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7月7日(木) ヤマユリ

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夏とくればヤマユリです。暑さだけでもかなわないこのごろなのに、無茶苦茶な匂いを撒き散らしてくださって、ホントに暑苦しいったらありゃしない…。
と思ったら、恍惚状態で固まっている蜂(虻?)さんがお一人。香りに酔い痴れているのか、近づくこちらを気にする素振りがまったくありません。蜜を吸うでもなし、花粉を集めるでもなし、ただただジーッと忘我のご様子です。
もしや昆虫にも瞑想したり陶然と意識を開放したりする時間があるのでしょうか。いつもただただ忙しそうな虫さんを、ちょっとだけ見直してしまいました。

<追録> コメントで指摘していただいたとおり、上の写真のなかの虫はシオヤアブの雌でした。雄の尻尾には白いボンボリがついています(↓)。なにも知らずに写した7年前と違い、スズメバチをも襲う恐ろしい存在ということをこのごろは意識するので、ピントが緩くなってしまいました。(言い訳上手になった2018年7月7日)
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さらに雌をもう一度写してみたのに、やはりピン甘でした。(撮影:2018年7月27日)
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2010年のきょうタケニグサ> 2009年のきょうトモエソウ> 2008年のきょうサルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ)> 2007年のきょうシャシャンボ> 2006年のきょうナス> 2005年のきょうチヂミザサ> 2004年のきょうシャグマユリ(トリトマ、トーチリリ-)

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7月6日(水) カジカエデ(オニモミジ)

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雌シベの痕跡を小さなツノのように残したまま、カジカエデの雌花が立派な翼果に育っていました。雄花が花盛りのときに一緒に写した雌花を見ると、あれから2カ月で、この翼は3倍ほどの長さにのびたようです。
そして、オニモミジの別名のもとになった剛毛です。丸い種一つが1cm近くはあって、それをビッシリ覆う毛ですから、なるほど「鬼」っぽく見え(注2)ます。昔の甲冑の頬当にこんな意匠のものがあったことを思い浮かべました。

<補注1> 2カ月後の枝振りや実の様子はこちら、3カ月後の葉の美しさはこちらです。
<補注2> 紅葉を収録しました。なお、その記事(補注)に、鬼や悪魔(英名Devil maple)とされる理由を述べました。(2024年11月21日

2010年のきょうイワガラミ> 2009年のきょうノカンゾウ> 2008年のきょうボッグセージ> 2007年のきょうハクロバイ> 2006年のきょうヤマモモ> 2005年のきょうリョウブ> 2004年のきょうモミジアオイ

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7月5日(火) ノハナショウブ

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まるで田んぼのように水を張った場所で大事に育てられる花菖蒲に対し、その原種であるノハナショウブは湿地であろうが乾燥地であろうがおかまいなしです。前に初めて見つけたのは用水の辺(ほとり)だったし、今回は丘の上でした。
また、花菖蒲がふつうは一本の茎に花を二つ(二回)咲かせるのに対し、ノハナショウブは三つは咲くし、花茎が分岐することもあり、その分、花期が長めです。

生息場所や花期という条件面は柔軟なくせに、さらにこんな美しさまで備えているのだから大したものです。それなのに、この美しさには満足せず、これを花菖蒲にまで変化させた人々もいたわけで、野の美しさに満足している自分とは違う人種の存在に、いまさらながら嘆息してしまいます。

2010年のきょうビジョザクラ(バーベナ)> 2009年のきょうオオバギボウシ> 2008年のきょうケショウサルビア(ブルーサルビア)> 2007年のきょうリシマキア・プンクタータ> 2006年のきょうアフリカハマユウ(インドハマユウ)> 2005年のきょうノブドウ> 2004年のきょうアサガオ

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7月4日(月) ニワフジ

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砕石を敷き詰めた駐車場の隅で、ピンクの花を見つけました。花だけ見ると、萩の種類だろうかと思ったものの、葉の姿がほとんど藤です。
ところが、枝が立ち上がろうとか、あるいは蔓でなにかに絡みつこうという気配がないので、萩とも藤とも違うことがわかります。マメ科だろうとは思っても、ハギ属でもフジ属でもなくてそれらしい属は???と調べたら、そうか、コマツナギ属でした。
仲間のコマツナギとは、這うように横にのびる姿が共通です。本来は低山地の岩場に生える(日本原産)ものなのに、庭で愛好され、名前までニワフジになったといいますから、もはや園芸植物と考えてもいいほどに身近な存在なのでした。

<補注> コマツナギ属には有用な特質があると知りました。(2022年7月19日

2010年のきょうアカメガシワ> 2009年のきょうクサフジ> 2008年のきょうキミノニワトコ> 2007年のきょうヒツジグサ> 2006年のきょうコンボルブルス> 2005年のきょうワルナスビ> 2004年のきょうメタセコイア

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7月3日(日) シロザ

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茎や葉柄には赤みがさしていて、仲間のアカザと区別がつきません。ただ、いまごろの若葉が粉をふいたように白いのが見分けの頼りになります。
そして、このくらいの若葉はおひたしになると知ってはいても、今年はなんとも食指が動きません。放射性物質というものは見ることができないはずでも、この白い粉(?)がどうもなんだかそれっぽくていけません。
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おっと、こちらはもう三度目の登場になるアカザです。これにアオザが加わればめでたく三色セットができるのに、そう簡単には問屋が卸してくれません。(注1)

<補注1> 上記のアオザ発言は取り消しておきます。
シロザのうちで粉の青みが強いものをそう呼ぶことがあるらしくても、分類的に認められたものではないようです。(2017年12月)
<補注2> いかにも杖の素材らしい枯れ姿を収録しました。(2020年3月6日

2010年のきょうストケシア(ルリギク)> 2009年のきょうタマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ)> 2008年のきょうウツボグサ> 2007年のきょうイタチハギ> 2006年のきょうオカトラノオ> 2005年のきょうボタンクサギ> 2004年のきょうユズリハ

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7月2日(土) トウグミ

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トウグミはナツグミの変種で、二つの違いは微妙というのがもっぱらの評判です。自分の場合は、両者それぞれ一本の木を春・夏通じて確かめることができたので、実だけでなく花の様子併せ考えて、「なんとなく」二つを区分しました。もし唐突に、どちらかの実だけを示されたら、十中八九はお手上げだと思います。
自分が観察した木だと、トウグミの実はナツグミのそれよりもひと回り大きく(直径8㎜対10㎜くらい)、その分、実のつき方はトウグミの方がナツグミより散漫(注)でした。味はトウグミが一段勝り、酸味や苦みがおとなしいと思いました。
…という区別の仕方はどれも相対的・流動的あるいは主観的です。「葉表に鱗状毛があればナツグミ、星状毛ならばトウグミ」というのが科学的な見分け方だそうでも、いつものことで事前学習が足らず、そんな写真がありません。
「グミ→葉→マクロ撮影」という連想を次の機会まで持ち続けられればとは思いつつ、たぶんまた実に手をのばしてニマーッとして、それで葉のことは忘れてしまう(注)公算が大の人間というのは困ったものです。

<補注> 星状毛のことを思い出したのは10年後でした(汗)。
なお、本文中に「実のつき方はトウグミの方がナツグミより散漫」と書いたのはとんでもない観察不足で、5月から6月初めのうちは豊穣の稔りでした。(2021年6月3日

2010年のきょうネムノキ> 2009年のきょうキンコウカ> 2008年のきょうモモノハギキョウ> 2007年のきょうヤマユリ> 2006年のきょうテリハノイバラ> 2005年のきょうツルハナナス> 2004年のきょうノウゼンカズラ

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7月1日(金) サジオモダカ

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オモダカにも種類はあるわけで、去年の夏、ヘラオモダカを写したときから、このサジオモダカの撮影は課題でした。篦(へら)と匙(さじ)、ずいぶん紛らわしい命名をしてくれたその差を、自分の写真で明らかにしたかったからです。
なるほど、これはスプーンです。細くのびた葉柄と、急に広がった葉身の差がはっきりしていて、なにやら節度のない篦との違いは明らかです。
それよりもうれしかったのは、こちら(匙)の花の方が、サイズ・色合い・作りとも、よりオモダカに近かったことです。葉と花が間延びして写しにくかった篦と違って、こうして一つの画面に葉と一緒に花が収まってくれて、いままで探し続けた甲斐がありました。

<補注> ナガバオモダカという種類も、おととし収録しています。

2010年のきょうオオバジャノヒゲ> 2009年のきょうオニシモツケ> 2008年のきょうマタタビ> 2007年のきょうコナスビ> 2006年のきょうアリアケカズラ> 2005年のきょうハルシャギク> 2004年のきょうザクロ

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