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4月30日(土) ヤマナシ

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春の雪かと見紛うほどに、見上げた木の上が真っ白でした。うーむ、いささか過剰表現の出だしです。しかし、本人の感動はそのくらいありました。
バラ科のこの手の木は、花がどれもこれも似ていて区別しにくくても、この木の下では前に実を試食したことがあったので、すぐに正体を思い出しました。あのとき、「次の春に花を撮りたい」と書いたので、1シーズン遅れの公約達成です。

<補注> 梨畑のナシの花はこちらです。

2010年のきょうフゲンゾウ(普賢象)> 2009年のきょうイヌスギナ> 2008年のきょうツリガネズイセン(ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ)> 2007年のきょうゴウダソウ> 2006年のきょうウンゼンツツジ> 2005年のきょうナガミヒナゲシ> 2004年のきょうトチノキ

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4月29日(金) ヒノキ

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この春、ラクウショウの雌花と同じくらいしつこく、このヒノキの雌花も追いかけました。というより、雌花をつけた木にうまく会えなかったわけで、この写真は近場のお寺の境内であっけなく撮影できました。いままでの山歩きはいったい…(涙)。
さらに、雌花捜索をしているうちに花粉症の原因がスギからヒノキに移ってしまい、こんな時期にヒノキ探しとは、我ながらアホも極まると悲しくなりました。
それでも撮ってしまえば我が天下、なんと可憐な雌花でしょう。枝元側でショボくれている雄花とは愛嬌が違います。念のため、葉裏の写真も組み込みました。

<補注> 4カ月後の姿を掲載しました。(2018年8月27日

2010年のきょうメグスリノキ(雄花)> 2009年のきょうマムシグサ> 2008年のきょうエンレイソウ> 2007年のきょうサルトリイバラ(サンキライ)> 2006年のきょうムサシアブミ> 2005年のきょうモチツツジ> 2004年のきょうイトザクラ(シダレザクラ)

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4月28日(木) チョウセンレンギョウ

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きのうに続いてレンギョウの勉強です。枝の直立性の強さがシナの特徴だったのに比べると、チョウセンはこのように弓なりに枝垂れます(左が枝先方向)。
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花はシナとの区別がつけにくく、どちらも合弁部の裂け方が深く、裂片は細めです。したがって、きのう取り上げたような枝の解剖(!)ができないときは、枝ぶりの感じのほかには葉の様子が見分けの頼りになります。
その葉も少し微妙ではあっても、鋸歯がシナよりも葉の基部にまで及んでいます。また、葉の基部寄りで葉幅が最大というのも覚えておきたいポイントです。

2010年のきょうつがる(セイヨウリンゴ)> 2009年のきょうキンギンボク(ヒョウタンボク)> 2008年のきょうベニバスモモ(ベニスモモ)> 2007年のきょうカントウタンポポ> 2006年のきょうリュウキンカ> 2005年のきょうモミジバフウ> 2004年のきょうコデマリ&オオデマリ

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4月27日(水) シナレンギョウ

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花がもう終息気味であっても、葉とツーショットにしたくてこの時期に掲載です。レンギョウの仲間うちでは、ふつうのレンギョウとこのシナレンギョウ、そしてその変種であるチョウセンレンギョウの三つが代表的な存在です。
そのうち、よく枝垂れるふつうのレンギョウはすでに載せているので、今回はシナとチョウセン(あす掲載)の特徴を確認します。シナの特徴は、別名をキダチレンギョウというくらいに枝の直立性が強いことです。また、うつむき加減に咲く花は裂け目が深く、ここが浅くて裂片が丸みを帯びる「ふつう」とはやや感じが異なります。さらに葉がほかの二つよりもスリムで、鋸歯は葉の先側半分だけにつきます。
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とは言うものの、花と枝振りで区別しやすい「ふつう」と比べ、シナとチョウセンはかなり曖昧なところもあります。もし枯れ枝を数㎝失敬できるなら、それを割ってみると違いがややはっきりします。
上の写真でシャープペンが示している位置が両者の枝の節部であって、ここになんの障害もないのがシナ(左)で、ここが詰まり気味なのがチョウセンです。

2010年のきょうチドリノキ(雌花と雄花)> 2009年のきょうユズリハ> 2008年のきょうワサビ> 2007年のきょうシロバナアケビ> 2006年のきょうカブ> 2005年のきょうゲンゲ(レンゲソウ)> 2004年のきょうハナズオウ

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4月26日(火) ヤマシャクヤク

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初めてこの花を載せたときは、ほぼ興奮状態でなにも見えていなかったな…、と苦笑いです。いま、あらためてそのときの写真を見ると、雌シベは5本、花びらは9枚で、シーズン最後の大バーゲン状態の仕様でした。
そこにいくと、今回は時期的に旬でもあり、ほぼ標準(雌シベ:2~4、花弁5~7)と言える仕様(雌シベ:2、花弁6)です。3年前の写真では枯れ気味だった雌シベの先もしっかりしていて、フック状に曲がった臙脂色の花柱が印象的です。
日陰を好む山芍薬にこれだけ陽が降り注いでいたのもラッキーでした。前回の写真は木漏れ陽のお陰で背景が暗く沈んでくれたのに対し、いまの時期だとクヌギやコナラの林のなかははまだ明るく、理科のお勉強向きの一枚が撮れました。

<補注> この花が実を結ぶと、「迫力の美」が訪れます。(2014年7月20日

2010年のきょうサラサレンゲ> 2009年のきょうトウグミ> 2008年のきょうカラスムギ> 2007年のきょうルイヨウボタン> 2006年のきょうイヌザクラ> 2005年のきょうホタルカズラ> 2004年のきょうムクロジ

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4月25日(月) ハルリンドウ

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陽のよくあたる東向き斜面で、一輪だけ咲いていました。「フデリンドウは前にも載せたし…」と、撮影はあっさり切り上げてしまって、大後悔です。
帰宅後に調べたら、葉が丸めのフデリンドウに対し、葉が小さくて尖るこちらはハルリンドウのようで、決定的な違いは根生葉の有無(ハルにあって、フデになし)でした。それと知らずに撮ったもので、根もとを覆うクヌギの落ち葉が、いまとなっては憎たらしいこと、この上もありません。
とりあえず、もうひとつの見分けポイントである1茎1花(フデは1茎多花)という条件も充足しているし、今回はこれでひとまずハルリンドウということにしておきます。

2010年のきょうギョイコウ> 2009年のきょうオオカナメモチ> 2008年のきょうキンギョソウ> 2007年のきょうオオバベニガシワ(雌花)> 2006年のきょうオオバベニガシワ> 2005年のきょうベニドウダン> 2004年のきょうキングプロテア

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4月24日(日) ヤマブキソウ

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今年は開花が遅かった山吹がようやく咲き出して、街が明るくなりました。その山吹と同じタイミングで咲き出すのがこのヤマブキソウです。
ただし、山吹がお庭や街の植え込みで目立つ都会派なのに対し、こちらは雑木林のなかのようなややワイルドな環境がお好みです。また、灌木である山吹に対し、脛丈ほどの草本なのでサイズもずっと小ぶりです。さらに花びらも、山吹5枚に比べてこちらは4枚と、名前を拝借している負い目なのか、すべてが控えめです。

なお、同じ時期に咲き出す黄色い花の野の草としてはクサノオウ(注1)もあります。

<補注1> 両種は同じケシ科の属違い関係です。ただ、ヤマブキソウはかつてクサノオウ属とされたこともあって、ごく近い間柄のようです。
<補注2> 実をつけた段階をとらえました。(2013年4月26日

2010年のきょうフサザクラ> 2009年のきょうゴマキ> 2008年のきょうマルバアオダモ> 2007年のきょうヒメウズ> 2006年のきょうシラユキゲシ> 2005年のきょうモッコウバラ> 2004年のきょうモウソウチク

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番外編 : ツマキチョウ

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否が応でも、翅の先の黄色が目に入ります。チョウチョとも思えないスピードで飛び回ってばかりなので撮影をあきらめとたん、「ほら、撮らせてあげるよ」という声が聞こえるほどに、セリバヒエンソウの花に止まって蜜を吸い出しました。
こんなジラシ加減や気の惹き方はてっきり雌かと思ったら、それは考え過ぎで、このきれいな黄色模様は雄の徴(しるし)でした。
Tumakityou_f後翅裏の迷彩模様は雄も雌も共通です。上の雄も単身で飛んでいたし、この写真の雌もお相手は見当たりませんでした。
雄に比べて写真がお粗末なのは、ムラサキケマンの種を写そうとしているフレームにこの蝶が乱入してきて、あわててピントを当て直したせいです。

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4月23日(土) ナガバモミジイチゴ

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ふつうのモミジイチゴよりも葉の先が長くのびています。ただ、同じ株でも枝によっては葉の中央裂片がそれほど飛び出していないものがあります。あるいは株全体の葉が、長いと言っていいかふつうと見るべきか悩ましいのもある始末です。
生育状態で葉の形は変わりやすいこともあり、あえて「ふつう」と長葉を区別する必要はないという説もあるようです。ただ、せっかく「ちょっと長め」を見つけたことだし、逆光もきれいだったし…と、かなり不純な動機によって、これを長葉としておきます。

2010年のきょうチドリノキ(雄花)> 2009年のきょうヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)> 2008年のきょうコモンセージ> 2007年のきょうウラシマソウ> 2006年のきょうヒメコウゾ(雌花)> 2005年のきょうライラック> 2004年のきょうムラサキツユクサ

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追加編 : かき菜

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あの(!)かき菜です。名前が大々的に報道されたときは、検索のためのアクセスがこのブログにさえ集中して驚かされました。
マスコミ登場の理由はどうであれ、これでかき菜もメジャー野菜になって、めでたし・めでたし…と思っていたら、せっかく秋蒔きの種から育ったものがこうして放置されていました。近所の小さな畑にひと畝だけ植えていて、たぶん自家用だと思います。
たしかに、これがもし自分でも、いくら志木の畑でも、ちょっとオヒタシだけでも、やっぱりパスでしょうねえ。おかげで、アブラナそっくりの花を確認できました。

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4月22日(金) トキワマンサク

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トキワマンサクの巨木が満開でした。見上げた空一面が花・花・花…。周り一体、柑橘系とバニラを混ぜたような陶然とする香りに包まれています。
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グンと寄ってみれば、たしかにこのピラピラ花弁はマンサクのそれとそっくりです。そんなふつうのマンサク(シナマンサクも含む)や、あるいはこのトキワマンサクの変種であるベニバナトキワマンサクは街や公園にあふれるようになったのに、それらに比べると、この淡いクリーム色を見かける機会はそう多くありません。
ただ、先日出かけた先で、ベニバナトキワとこの白のトキワを紅白交互に植えた生け垣(↓)を見つけました。写真を撮る余裕がなかったのが悔やまれます。

<追録> 上で触れた生け垣を撮影してきました。庭のぐるりを囲んでいるので見事な眺めだったことは文字で補足です。(撮影:2011年4月24日)
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2010年のきょうウコン(鬱金桜)> 2009年のきょうゲッケイジュ> 2008年のきょうムベ> 2007年のきょうオキナグサ> 2006年のきょうブルーベリー> 2005年のきょうサクラソウ> 2004年のきょうナシ

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4月21日(木) アブラチャン

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きのうのヤマコウバシは「雄株はない」と言われているからあきらめがついても、このアブラチャンには「ちゃん」と雄株が存在するのに会えません。今年もあっと言う間に花の時期は終わりを迎え、残念ながらまたも雌花の写真です。
しかし、収穫はあるものです。まずはスケールを写し込みました。前の写真も今回も、どうにも細部がはっきりしないのはこのサイズのせいだという言い訳です。
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もう一つの収穫は葉柄の透き通った赤の美しさです。花はもう終焉期で、こんなに実ができ始めています。そんな時期だからこそ、この色合いを楽しめました。

<補注> 雄花は4年後にとらえました。その他、これまでに掲載したアブラチャンの様子は次のとおりです。
花の蕾(2月) ☆ 青い実(7月) ☆ 割れた実(11月)

2010年のきょうチューリップ(突然変異)> 2009年のきょうハラン> 2008年のきょうニワトコ> 2007年のきょうオーニソガラム> 2006年のきょうヤマグワ> 2005年のきょうニワトコ> 2004年のきょうムクロジ

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番外編 : ヘンムシ2匹(シャコグモとビロードツリアブ)

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俗に「視線を感じる」と言います。しかし、太陽光線ではあるまいし、いかに目力の強い人でも視線にエネルギーなどなかろうし、なんらかの物理的な質量があるとは思わないでいままで生きてきました。
ところが、この虫(蜘蛛? 写真中央にいます)のおかげで、まったく触れることなく、視線をあてただけで自分の存在が察知されるという事実が判明しました。ひと休みしていた足下に動くものを感じ、この虫に焦点が合ったその途端、虫はピタッと動きを止めたのです。まさかと思って目をそらすと、虫はコソコソと動きます。驚いて視線を戻すと、また死んだように動かなくなりました。
面白いので動かない彼を棒きれでつついてみました。葉っぱにも載せてみました。まるで無抵抗というかフリーズしたままです。さらに笑ったのは、蟻がお尻をつつくとポンと動いたことです。危険なものとそうでないものを完全に識別しています。
Henmusi2
この蜘蛛をからかうのに飽きたころ、ワタシの視線などまったく気にしない蜂(正解はビロードツリアブでした。きおねこさん、ありがとうございます)が現れました。マクロレンズで撮ったのに、どれだけ凝視して接近しようとも動じる節がありません。
それにしても恐ろしい嘴です。毛深さもインパクト十分です。これで大きかったら撮影しようなどとは思わなかったでしょうに、嘴の先まで入れて1.5㎝くらいのサイズだし、先の蜘蛛と違ってこちらのことは完全に無視してくれるのでバシャバシャ写しました。
ちっともジッとしていないので翅が写っていないのが少し残念です。この虫に限らず、動物みんながあの蜘蛛のように固まってくれたらうれしいんですがねー。

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4月20日(水) ヤマコウバシ

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ヤマコウバシの冬芽が開いて、花がこぼれ出ていました。なのに、まだ枝を離れない葉もあります。自分的には「ヤッタネー!」のうれしい一枚です。
これでどうやら全落葉することがわかって一件落着ではあっても、次の問題はこの花です。ヤマコウバシは雌雄異株のくせに雄株がないという女護が島みたいな木で、雄花がなくても結実するのです。
その花をもっと接写したいのに、低木に分類されるわりにはマクロレンズを使える高さに花がありませんでした。楽しみはまた先延ばしです。

<補注> ヤマコウバシの冬芽は「混芽」というしかけと知りました。(2020年3月28日

2010年のきょうサネカズラ> 2009年のきょうフゲンゾウ> 2008年のきょうヤマフジ・昭和紅> 2007年のきょうヒメフウロ> 2006年のきょうタチイヌノフグリ> 2005年のきょうカロライナジャスミン> 2004年のきょうナノハナ

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追加編 : ラクウショウ(ヌマスギ)の雌花

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追いかけていたラクウショウ(注)の雌花です。前から「これかな」と目をつけていて、葉芽(枝の元側)が開き出したので区別がつき、ようやく自信を持って掲載です。
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ただ、雌花の正体判明を待ちきれず、雄花はすでに役目を終えて地面に散らばっていました。そこで、3週間ほど前の両者の姿を下に載せておくことにします。
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こちら(↑)が雌花で、まだ緑みがなく、いまから思えば、このくらいがかえって花に見えると言えば言えそうです。たぶんこの時分が受粉時期なのでしょう。
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そしてこちら(↑)が「男盛り」の雄花です。よくよく見れば、雄花の穂の上には一つだけ雌花らしきものがあり、運が良ければツーショットも可能なのでした。

<補注> ラクウショウの標準和名はヌマスギです。

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4月19日(火) エイザンスミレ

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花がお尻を向けているのは、花よりも葉の形がわかるように意識した結果です。スミレの葉と言えばスペード型とか楕円形とかが主流なのに、これは深く3裂した葉のそれぞれがさらに細かく裂けていて、ミニ観葉植物のような雰囲気です。
これが5裂しているとヒゴスミレ(花は白)だそうで、3裂でこれだけ風変わりなのだから、ぜひそっちにも会ってみたい(注1)ものです。これらは比叡山とか肥後とかの地名がつくものの、生息地域はそれほど限定されているわけではないそうです。
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おっと、後ろ姿だけでは申し訳ないので正面アップです。ほんのりさした赤紫に控えめな華やぎがあって、葉の目立ち具合とうまく釣り合った美しさです。

<補注1> ヒゴスミレも収録できました。(2018年4月10日
<補注2> エイザンスミレの冬越し状態を収録しました。(2016年12月18日

過去のきょう 2010 クスノキ 2009 フサザクラ 2008 トウモクレン 2007 マツバウンラン 2006 オニタビラコ 2005 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2004 ハウチワカエデ

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4月18日(月) シラカシ

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きのうのミツガシワで「樫の葉」に話が及んだので、あまりに身近すぎて滅多にレンズを向けない樫の木を、あらためて写してみました。以前、一度だけアラカシを載せているので、今回はシラカシです。
さて、ミツガシワの若葉を見て、「肉厚で、革質の照りのある表面」「葉先と元側であまり差のない細り方」「はっきりした鋸歯」などを根拠として、きのうはたしかに樫の葉に「似ている」と思ったのでした。しかし、こうして「ご本人」の方を見ると、「んん?」です。「誰それ似」などという場合、ほとんどがこんなものかもしれません。
ということで、似たもの論議はヤメにして本題です。シラカシの葉はアラカシよりもスマートなところが見分けポイントです。関西に多いアラカシに比べてシラカシは関東でよく見られ、大きなお屋敷を囲う垣根(屋敷林)などに使われています。

<これ以降のシラカシ記事・掲載順> ☆ 若い堅果と葉(2011年9月27日) ☆ 鈴なりになった樹上の堅果(2013年11月7日) ☆ 荒っぽい剪定(2014年3月7日) ☆ きれいな剪定(2014年3月9日) ☆ 雌花・雄花・葉・枝(2019年5月8日) ☆ 垣根(屋敷林)状態(2020年11月2日・本文中リンク)

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4月17日(日) ミツガシワ

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「水温む」という季語を口に出してはみても、そのあとが「早くも咲けりミツガシワ(自作)」では、芸がなさすぎて自分で照れ笑いです。
ただ、寒い間はまったく素っ気なかった池にチラホラと葉が浮き出したと思ったら、あっと言う間に開花です。水に指を入れてみると、ホントに「ヌクッ」として驚きました。
前は花にだけ気をとられた写真を載せているので、今回は右側にきちんと若葉を配しておきました。そして、当時の記事では三出小葉のこの形を三柏紋に重ねた理解をしていたのに、あれはどうも間違いでした。正しくは、この葉の形が樫の葉に似るからで、漢字ならば「三槲」とし、意味的には「三樫葉」と考えるべきようです。

<補注1> 水中の根茎の様子をとらえました。(2015年10月31日
<補注2> 開花前の花穂(蕾)をとらえました。(2022年3月27日

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4月16日(土) キクモモ

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なんとも派手な木です。小学校の敷地の奥深い場所にあって、いまほど立ち入りが制限されなかったときは近所の「名木」として鑑賞自由だったのに、ここ数年はごく遠目にこの強いピンク色をぼんやり眺めるしかできないでいました。
そこで、警備員さんのいない早朝時間帯に裏口から「侵入」し、久しぶりにその賑々しい姿を写し撮りました。早出の先生には見つかってしまったのに、心優しく見逃していただきました。あらためてここで御礼申し上げる次第です。
簡にして明の名前が素敵です。まさに、菊の花が桃の木に貼りついたよう…。このボリウムある花びらは雄シベが変化したものだといいますから、ハタザクラとはお仲間同士です。同じ時期にごく近くで咲いているのはご縁というものなのでしょう。

2010年のきょうウラシマソウ> 2009年のきょうザゼンソウ> 2008年のきょうアオキ> 2007年のきょうカーネーション> 2006年のきょうヒメツルニチニチソウ(斑入り)> 2005年のきょうハタザクラ> 2004年のきょうハタザクラ

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4月15日(金) ハタザクラ

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このブログを始めたきっかけであるハタザクラが、今年はようやく見ごろです。
年によって開花時期は前後し、自分の記録(1999年以降)のなかでは今年の開花(4月10日)は一番遅いものでした。これが早い年だと3月24日(2002年)に開花していますから、なんと半月以上のズレがあることになります。そして、通常は開花から1週間前後で満開となり、そのあと1週間ほどで散り果てるという流れです。
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なお、「染井吉野が散るころにハタザクラは見ごろを迎える」などと記述したこともあるその染井吉野(写真左側後方・注)が今年はしぶとく咲き残っています。おかげでハタザクラの花の白さが引き立って、リズムのズレもまたいいものです。

<補注> この染井吉野はいつの間にか切り倒され、いまはありません。(2019年春)

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4月14日(木) スギ

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尖った杉の樹冠がリズミカルに並んでいる風景を見ることがあります。美しい日本の景色だなと思う一方で、密集して植林され、隣の木と争うように天を目指している姿が切なくて、一抹の哀れさえ感じることもままあります。
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対してこれは雑木林のなかに一本だけあった、たぶん実生と思われる杉です。1枚目写真の杉とは先端が違い、樹冠は丸く穏やかです。土地土地の鎮守の森とおぼしきところの杉も、幾本か隣り合ってはいても植林杉のようには尖りません。

これまで漠然と眺めていて、植林された杉=尖る、自然状態の杉=先が丸い、と考えていたのに、いざ調べてみると、杉にはオモテスギとアシウスギ(ウラスギ)の区別があることがわかりました。この両者の特性で言えば、ウラスギの樹冠が尖鋭で、オモテスギが鈍角になりやすいようです。
ただ、植林されたものすべてがウラスギとは言いにくくて、これからは両者の見分けを覚えながら、植林の実態にも少し目を向けていきたいと考えています。

<スギの諸相>新旧の雌花(2月下旬) ☆ 花粉が飛ぶ様子(3月中旬) ☆ 若い雄花(12月下旬) ☆ 無花粉スギ

2010年のきょうサルトリイバラ(サンキライ・雌花)> 2009年のきょうオオイワウチワ> 2008年のきょうハナノキ> 2007年のきょうムレスズメ> 2006年のきょうコオニタビラコ> 2005年のきょうアケビ

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4月13日(水) オウショウクン(王昭君)

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西王母という椿がやや地味な佇まいであるのに比べ、同じ中国女性の名前であっても、さすが彼の国・四大美人の一人にあやかった花は華麗です。
本物の王昭君さんがどれだけ美人だったか、証拠写真があればと惜しまれます。国策として異境に嫁いだ美人のこと、一国の安寧を保障する美しさとはいかばかりのものか、乏しい想像力では眉すら思い浮かばないのが凡夫の悲しさです。

<補注> 王昭君は千重咲・中輪タイプで、日本で作出された椿です。

2010年のきょうニッコウネコノメ> 2009年のきょうオオリキュウバイ> 2008年のきょうタピアン> 2007年のきょうムラサキケマン> 2006年のきょうスズメノテッポウ> 2005年のきょうシロバナタンポポ

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4月12日(火) アマナ

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以前載せたときには慎んだアマナの味見を、今回は半端ながらも実現してみました。というのは、場所が完全な野良道の脇だったからです。
しかし、本来食べるべき鱗茎を掘ることは遠慮しました。いかに天下の往来とは言え、掘り返すという荒事は自然観賞する者として慎むべきと思ったからです。
というより、じつは葉を食べただけで「甘菜」の名前を納得できたことが本当の理由です。この灰緑色の葉は、細さのわりには厚みがあり、豊かな噛みごたえがあるのです。そうして噛むうち、口中にほんわかと甘さが漂い、これなら非常食ではなく、日常菜として立派に食卓の一品となるものであることが確認できました。

2010年のきょうエンレイソウ> 2009年のきょうホソバアカメギ> 2008年のきょうクレマチス・白万重(しろまんえ)> 2007年のきょうプリムラ・マラコイデス> 2006年のきょうオオベニウチワ(アンスリウム・アンドレアナム)> 2005年のきょうハナカイドウ

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4月11日(月) アオキ

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桜(染井吉野)のころに咲く花の一つに、このアオキがあります。人が桜に浮かれる脇で、いかにも渋そうにアオキにカメラを向けて「ええかっこしぃ」してみました。
雌花・雄花の学習はすでに済ませているので、今年は雌花の開く過程を写し込んでみました。開いたばかりの蕾は、内側の臙脂色が鮮烈です。
しかし、それにも増して目を奪われるのは、まるで飴細工のような若葉です。もともと厚みのあるアオキの葉が、この時期はまだ瑞々しい透明感にあふれていて、生長すれば固く尖る鋸歯も、まるで子犬の甘噛みを思わせる柔らかさでした。

2010年のきょうヒメウズ> 2009年のきょうタンチョウソウ(イワヤツデ)> 2008年のきょう八重咲き水仙・エルリッチャー> 2007年のきょうイカリソウ> 2006年のきょうゲンゲ> 2005年のきょうハタザクラ

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4月10日(日) スギナ(ツクシ)

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いつもは横幅が1,000pxになる拡大写真を、きょうは1,200pxにしました。お庭というか畑というか、広いスペースがツクシで占領されている風景です。
丘の上の古い農家さんの所有地であり、スギナ(ツクシ)が作物になるわけもなく、ちょっとこのスペースの意味は不明です。もしかしたらこのツクシ、ご主人の晩酌のアテ用か…と考えても、それにしては収穫時期を逸してしまっています。
などという詮索は脇に置き、なんともほのぼのするスペースです。このブログをはじめたころにはツクシを血眼で探し回ったなんて、悪い嘘に思えます。

2010年のきょうカタクリ> 2009年のきょうベニコブシ> 2008年のきょうライラックワンダー> 2007年のきょうジロボウエンゴサク> 2006年のきょうヤハズエンドウ> 2005年のきょうアオキ

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番外編 : 重い春(ソメイヨシノ)

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垂れたソメイヨシノの枝越しに、不気味にそそり立つ尖塔…。おっと、これは教会の建物で、不気味などと言っては怒られてしまいます。
さすがに桜の時期ともなると空気が妙に重くなり、冬のように抜けた青空を写し込むことはむずかしくなりました。そんな湿った空気を利用して、ちょっと心情的な風景としてみました。桜を見ても心が弾まない春を象徴する一枚になった気がします。

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4月9日(土) ヒノキ

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平穏な春であればスギ花粉の報道がさぞかし激しかったことでしょうに、「フンともス」とも聞かない毎日です。それでは罹患者の症状もおとなしいのかと言えばそんなことはなくて、先日も「夜、眠れない」とフラフラの人に会いました。
そんな嫌われ盛りのスギに比べると、ヒノキの蕾はまだ固く、雌花の存在がよくわかりませんでした。興味のない人には同じように見える針葉樹でも、それぞれの生殖時期にはかなり大きな差があって驚きます。
左から差し出した葉裏には、ヒノキの特徴であるY字型の白い気孔帯が見えます。先日載せたサワラに比べると、ヒノキの気孔帯は総じてきれいな形をしています。

<補注> ヒノキの雌花をとらえることができました。(2011年4月29日

2010年のきょうイヌコリヤナギ> 2009年のきょうベニバナトキワマンサク> 2008年のきょうムラサキウンラン(ヒメキンギョソウ、リナリア)> 2007年のきょうセイヨウジュウニヒトエ(アジュガ・レプタンス)> 2006年のきょうチョウセンレンギョウ> 2005年のきょうドウダンツツジ

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4月8日(金) ワビスケ(数寄屋)

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ピンクの侘助には「太郎冠者」という有名品種があります。しかし、それに勝るとも劣らずに庭木として愛好されているのがこの「数寄屋」です。
猪口型の花冠の縁が丸い太郎冠者に対し、数寄屋のそこはスッと尖っていて、いかにもスマートです。建築でいう数寄屋造りの屋根でもイメージしたのかと考えかけたものの、それよりは数寄屋の原義である茶室にかけた(茶花に好適)名前ととらえるのが妥当のようです。

2010年のきょうジロボウエンゴサク> 2009年のきょうシロバナアケビ> 2008年のきょうヤマザクラ> 2007年のきょうバイモ> 2006年のきょうムシクサ> 2005年のきょうヒサカキ

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4月7日(木) ガマズミ

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ある秋の日、端山の裾を巡る古街道をうろついていて赤く輝く実を見つけ、その酸っぱくも甘い味わいに魅せられたのがガマズミとの最初の出会いでした。
こんなにきれいでおいしい実を結ぶための花はいったいどんなものなのだろうという思いで春を待ち、精細かつ清楚な花を見て、この木がさらに好きになりました。そしてこの春は芽吹きはじめた葉の姿まで楽しんでいます。
バレリーナの鍛えた肉体を連想させる逞しくもしなやかな葉脈は、こんな若葉のときから存在を誇っていました。展開する前にこうしてお互いを包み合った形はまるでアコヤ貝のようで、なるほど、真珠の固まりのようなあの白い花の核がこのなかに秘められているのかと思うと、巧まざる自然の造形の妙に感動してしまいます。

2010年のきょうアズマネザサ> 2009年のきょうトキワイカリソウ(白花)> 2008年のきょうベニコブシ(ヒメシデコブシ)> 2007年のきょうノウルシ> 2006年のきょうスモモ> 2005年のきょうスギナ

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4月6日(水) ラッパズイセン

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水仙というのはじつに多彩で、暦の冬も待たずに、11月のうちから咲くものもあれば、こうして春の訪れを待ってノンビリと咲き出す一群もあります。
フレアの入った大きな副花冠が目立つこれはラッパズイセンと呼ばれ、この副花冠の長さが花びらと同じかそれ以上あるもの(1本の茎に花が一つ)を言います。かしこくも英国王立園芸協会が13に分けている水仙の種類のなかで第1区分という栄誉に浴します。(この区分順に植物分類的な意味はないそうです)
ちなみに、過去ここに載せた水仙をこの区分で紹介すると、日本水仙などの房咲きは第8、キクラミネウスは第6、八重咲きは第4となります。

2010年のきょうイチリンソウ> 2009年のきょうカランコエ(八重)> 2008年のきょうノボロギク> 2007年のきょうトウダイグサ> 2006年のきょうセンボンヤリ> 2005年のきょうボタン

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4月5日(火) ニワトコ

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いつもの年ならあと2週間ほどで、「遠目にはソフトクリーム、接写ではお菓子」という面白い花を咲かすニワトコも、今年はまだまだ蕾は固い状態です。
そんな、やや落胆の気持ちでレンズを向けたら、若葉の色が渋い美しさであることを見つけてしまいました。花や実の姿とか、あるいはその名前とか、どうも剽軽(ひょうきん)系だと思っていたニワトコにこんな一面があったとはお見それしました。

<補注> ニワトコの冬芽は「混芽」というしかけでした。(2020年3月28日

2010年のきょうノウルシ> 2009年のきょうシナミズキ> 2008年のきょうヤマモモ> 2007年のきょうキランソウ> 2006年のきょうミケリア・マウダイエ> 2005年のきょうレンギョウ

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4月4日(月) キクザキイチゲ

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このようなスプリング・エフェメラルたちも、いつもなら先月の中旬には咲き出していたなぁ…と過去掲載のキクザキイチゲを確認したら、花色は面白くても肝心の花びら(注)の枚数が足りない写真にクドクドと言い訳をしていました。そこで、名誉挽回とばかりに、今年は正統派の白(花びらも17~18枚)を載せておきます。
そして、今年あらたに注目したのはイチゲの株元で、刈られたネザサの茎や葉が目立ちます。つまり、こうやって冬のうちに誰かが手を入れてくれるからこそ、はかない春の花が可憐な姿を見せてくれるわけです。いわゆる里山効果であって、電力危機のいまこそ、爺さんはみんな山に柴刈りに行くようにするという案はどうでしょう。

<補注> 文中、便宜的に「花びら」としたものの、正確にはこれは萼です。

2010年のきょうハナニラ> 2009年のきょうチョウジザクラ> 2008年のきょうノジスミレ> 2007年のきょうアザレア> 2006年のきょうヤブレガサ> 2005年のきょうカタクリ

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4月3日(日) ミヤマウグイスカグラ

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かつてはここに載せる写真が小さく(当時の横幅330px:現在468px)、しかも拡大できる機能をつけていませんでした。萼や葉に毛があるかどうか(毛がなければただのウグイスカグラ)、しかもその毛の先に腺があるかどうか(腺がなければヤマウグイスカグラ)、などと細部を見極めたいことが多くなり、いまのクリック可能スタイルに行き着いたわけで、ずいぶん回り道をしたことを反省です。
このミヤマウグイスカグラについても、拡大すれば、棍棒のように先が丸い腺毛が萼や花柄や葉にある(注1)のを確かめることができます。

<補注1> 初夏、真っ赤に熟す実にも腺毛があります。
<補注2> ミヤマウグイスカグラとして掲載(2005年2月22日)した初めての写真は、いま確認すると腺毛が見えなくて、ヤマウグイスカグラかもしれません。昔々のことで、撮った写真はみなあの構図だし、いまとなってはどうしようもなく、あれはエラー含みの参考記事ということにしておきます。(2019年4月24日

2010年のきょうムスカリ> 2009年のきょうイトザクラ(シダレザクラ)> 2008年のきょうイトザクラ(シダレザクラ)> 2007年のきょうスノーフレーク> 2006年のきょうムクゲアカシア> 2005年のきょうムスカリ

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4月2日(土) ヤマコウバシ

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おととい、エゾムラサキツツジの半常緑という性質を述べるにあたって、葉が落ちない落葉樹=ヤマコウバシを引き合いに出しました。
あの写真が先月初旬でしたから、およそひと月が過ぎて、いかになんでも葉はもうないだろうと思ったら、なんとまあ、まだまだご健在でした。先月と同じ写真を引っ張り出したのではない証拠に、枝先の芽が白く膨らみかけているのが見えます。
ただ、エゾムラサキツツジの葉と比べるとこちらの葉には一切の青みがなく、たしかにこれは半常緑ではなく落葉樹なのだとわかります。だがしかし、落ちません。お願いだからヤマコウバシさん、ワタシの腑に「落ちる」ように、そろそろ落ちましょうよ。

<補注> 若葉が芽吹き、花が開いても、まだ葉は残ります。(2011年4月20日

2010年のきょうゴンズイ> 2009年のきょうテンダイウヤク> 2008年のきょうイチハツ> 2007年のきょうヤマエンゴサク> 2006年のきょうニリンソウ> 2005年のきょうシデコブシ

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4月1日(金) ヒイラギバツバキ

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金魚椿を撮れただけでうれしがっていたら、今年はまたまた変わり種の椿を見つけました。名前も金魚椿と競るほどに単純明快です。本当のヒイラギは多少ツムジを曲げそうでも、椿の葉よりはたしかに柊っぽく見えます。
さて、ふつうの椿の鋸歯はどんなだっただろうということで、ヤブツバキの姿も下に載せておきます。かなり硬い鋸歯はあるものの、ギザギザ具合はぐっと控えめです。
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ところで、ヒイラギバツバキのことを調べていたら、鋸歯の刻みがこれよりは一段小さめのノコギリバツバキ(鋸葉椿)というのがあることを知りました。さて、いざ出会ってもその刻み具合の差がわかるかどうか不安でも、先の楽しみがまた生まれました。

2010年のきょうクヌギ(雄花)> 2009年のきょうイカリソウ> 2008年のきょうアカシデ> 2007年のきょうカテンソウ> 2006年のきょうアブラチャン> 2005年のきょうユスラウメ

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