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4月14日(木) スギ

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尖った杉の樹冠がリズミカルに並んでいる風景を見ることがあります。美しい日本の景色だなと思う一方で、密集して植林され、隣の木と争うように天を目指している姿が切なくて、一抹の哀れさえ感じることもままあります。
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対してこれは雑木林のなかに一本だけあった、たぶん実生と思われる杉です。1枚目写真の杉とは先端が違い、樹冠は丸く穏やかです。土地土地の鎮守の森とおぼしきところの杉も、幾本か隣り合ってはいても植林杉のようには尖りません。

これまで漠然と眺めていて、植林された杉=尖る、自然状態の杉=先が丸い、と考えていたのに、いざ調べてみると、杉にはオモテスギとアシウスギ(ウラスギ)の区別があることがわかりました。この両者の特性で言えば、ウラスギの樹冠が尖鋭で、オモテスギが鈍角になりやすいようです。
ただ、植林されたものすべてがウラスギとは言いにくくて、これからは両者の見分けを覚えながら、植林の実態にも少し目を向けていきたいと考えています。

<スギの諸相>新旧の雌花(2月下旬) ☆ 花粉が飛ぶ様子(3月中旬) ☆ 若い雄花(12月下旬) ☆ 無花粉スギ

2010年のきょうサルトリイバラ(サンキライ・雌花)> 2009年のきょうオオイワウチワ> 2008年のきょうハナノキ> 2007年のきょうムレスズメ> 2006年のきょうコオニタビラコ> 2005年のきょうアケビ

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コメント

スギの先端で思いを馳せる師匠・・・うーん、凄い!

投稿: zenpeichan | 2011-04-14 10:44

zenpeichanさんへ:
植林杉って、なんだか受験競争の子供たちみたいで切ないんですよ。
自然児が幸せで、受験戦士が不幸せという単純区分もどうかとは思いますけどね。

投稿: はた衛門 | 2011-04-15 06:25

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