3月8日(火) ネズコ(クロベ)

クロベと聞くと、ついあの黒部ダムを思い浮かべるというのに、このクロベ(注1)は地名ではなく、漢字にすると黒檜です。クロビという呼び方もまだ残っているようなので、元々はクロビだったものがだんだんに変化しているのでしょう。

で、どうしてこれが黒い檜なのかと言うと、アスナロの別名が白檜(シラベ)なのと対照させた名づけなのでした。で、どこが黒いのかと言うと葉です。アスナロの葉裏には白い「小」の字の気孔帯が目立つのに、クロベにはそれがありません(注2)。

日陰や湿地でも育つ強い木なのに、割れやすいのでやや下等の扱い(注2)だそうです。歌にもなって知名度の高いアスナロと比べると、どうも日陰者っぽさが漂います。

で、どうしてこれが黒い檜なのかと言うと、アスナロの別名が白檜(シラベ)なのと対照させた名づけなのでした。で、どこが黒いのかと言うと葉です。アスナロの葉裏には白い「小」の字の気孔帯が目立つのに、

日陰や湿地でも育つ強い木なのに、割れやすいので
<補注1> 標準和名はネズコだった(by YList)ので、タイトルの樹名の並び順を変更します。(2020年3月)
<補注2> ネズコには気孔帯がないのではなく、ふつうに見ると目立たないだけの話でした。また、ネズコは木曽五木のうちの一つで、尾張藩の重要な産物でした。本文中、「やや下等の扱い」としたのは、五木のなかで最後に呼び並べられることを誤解したようです。(2025年1月31日)
2010年のきょう<メタセコイア(雄花)> 2009年のきょう<ハーデンベルギア> 2008年のきょう<オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ)> 2007年のきょう<ヒイラギナンテン> 2006年のきょう<フキ(ふきのとう)> 2005年のきょう<クリスマスローズ>
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コメント
はた衛門さん、こんにちは。
そうですよね。檜ですよね。
でもこれをみて、檜ではないかと思えるのは
少し進歩した証拠かな。ちょっとうれしかったりして。
すみません、いつも低レベルな話題で。
そう、ヒノキの葉には白い線があります、あります。
あれがこの子にはないのですか。
調べたら、ネズコなんて名前もあるのですねぇ
投稿: ブリ | 2011-03-08 11:10
ブリさんへ:
いやー、こういう木(針葉樹)って、なにがなにやら
わかりにくいですよねー(しみじみ)。
アスナロの気孔帯は「小」の字ですけど、ヒノキは「Y」の字なんで、
この二つの区別はわかりやすいんですけどね~。
投稿: はた衛門 | 2011-03-09 05:05