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2月8日(火) トチノキ

110208totinoki
去年は雌雄混株であることに初めて気づき、花と実の関係をしつこく追いかけたトチノキです。その賑やかだった花も実もいつの間にか落ち、美しい黄葉があっという間に終わると、しばらくの間は装飾を剥がれた梢が寒風に揺れるばかりです。
ところがこんな時期にも「美」は存在するのです。槍の穂先のように尖鋭な形だけでも見とれるのに、トチノキの芽はピカピカと濡れたように光るのです。この光る部分は芽を覆う鱗で、とてもネバネバしています。春先、樹下に散らかったこれを踏むと、靴から取れなくて困るほどに粘着性があります。
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ところが、仲間のベニバナトチノキ(↑)の芽はこのネバネバピカピカがなく、形もふっくらして、あまり見るべきところがありません。依怙贔屓だと言われようと、春先に迷惑をしようと、やはり冬の陽光には鋭く光るトチノキの芽が似合います。

<補注> 1枚目の写真、重なった枝の形が「YY」に見えます。ココログの偉大な先達であるwaiwaiさんへのオマージュのつもりで撮りました。

2010年のきょうサンタンカ> 2009年のきょうモミジバフウ> 2008年のきょうシシガシラ> 2007年のきょうキャラボク> 2006年のきょうナツミカン> 2005年のきょうオオイヌノフグリ

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コメント

どんな木々にもその美しさを見いだす師匠に哲学を感じます。いったいその愛情の原風景はどこから何でしょうか。私などただ棒っきれを持って悪ガキどもと近所を暴れまくっていただけなのですが・・・

投稿: zenpeichan | 2011-02-08 11:56

あらら、身に余る光栄です。(^^)
トチノキの冬芽は、独特ですね。
冬芽に興味を持ち出した始めのころに覚えましたが、
ベニバナトチノキの冬芽は意識の外でした。
さすが、師匠!

投稿: waiwai | 2011-02-08 20:19

zenpeichanさんへ:
愛情の原風景…うへー、そんな高級なものは
ございませんてば。。。
冬枯れ色ばかりのなかでピカーッと輝いているもんですから、
ついつい引き寄せられてしまいますよ。

waiwaiさんへ:
Yが一つ多めでごめんなさいです。
子供のころ、こういう枝の部分でゴムパチンコを作ったものです。
栃の枝は、あれにはちょっと向かなそう(弱そう)ですね。

投稿: はた衛門 | 2011-02-09 07:26

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