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11月30日(火) ショクヨウギク(料理菊)

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実るほど頭(こうべ)を垂れるのは稲穂だけではなくて、菊だってこれだけ重ければ、謙虚なものです。生り物には比較的恵まれる秋ですから、これを食べようとした動機は、決してひもじさではないと思うのです。人間とはまことに風雅な生き物です。
新潟の「かきのもと」、山形の「もってのほか」は赤紫色で名前も愉快です。しかし、秋田や青森では黄色が主流になり、呼び名も単に「菊」になってしまいます。雅文化の影響は出羽あたりまでだったのか、などと勝手な想像を巡らす小春日和の一日でした。

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11月29日(月) オオモミジ

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このごろは、いい大人までが「もっとこだわりを持てよ」みたいな言い方をします。きのうの「ふいんき」とは普及(?)度合いが段違いの困った用法です。
元々は、こだわ(拘)るとは気持ちがなにかにとらわれて視野が狭くなってしまうことで、このように紅葉に心を吸われて、後ろを通る美人さんにも気がつかないワタシなどは「正しいこだわり方」をしていたことになります。
もちろん、心を吸ってくれたオオモミジにはなんの罪もなくて、あんな夏だったわりには、よくぞここまでの色に染まってくれました。オオモミジの見分け方はずいぶん前に触れているので、今回はドップリとこだわりきって、この色を楽しむことにします。

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11月28日(日) サザンカ

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このごろは、雰囲気のことを「ふいんき」と発音する若い人がいるそうです。「ふいんき悪い」では「不人気悪い」と聞こえて、頭のなかを?マークが飛び回ることでしょう。
ところが、こんな音の入れ替えは昔の人もやっていて、決して「今どきの若者は…」と言えないのだと知りました(筑波大名誉教授・北原保雄先生説)。なんとその例がサザンカで、もともとは山茶花と書いてサンザカだったのだと…。
植物の本では知り得なかった「サザンカの暗い過去」です。今となっては、「おぉ、サンザカが咲き出した」などとほざこうものなら、小学生にも笑われることでしょう。

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11月27日(土) アオハダとウメモドキ

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2カ月前に恥ずかしいエラーをしてしまったアオハダです。こうして緩くカーブして上にのびる短枝に着目すれば、あんな間違いはせずに済んだのに、若い木だとこの短枝がつきにくいそうで、「そうか、そのせいで」と自分を慰めておくことにします。
でもねえ、アオハダは実の柄がこんなに長いのに、葉表だってウメモドキよりはずっと艶めいているのに、どうすれば間違えられるの!?と自虐性が復活したり…。
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こちらがその「憎い」ウメモドキです。枝振りがアオハダとまったく違います。もちろん、実の柄はごく短く、葉もガサついています。などとウメモドキに毒づいても仕方ないことで、これだけ傷口に塩を塗り込めば、ボケかけの脳みそもシャンとすることでしょう。

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11月26日(金) ノガリヤス

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刈安色という明るい黄色があります。色はいいし、「かりやす」という音にもやさしい響きがあって、その染めの材料であるカリヤスにはぜひ会いたいと思っていました。
ところが、ご本尊を拝む前に野刈安を知ることになりました。刈安そのものもススキみたいで野原にあるのに、こちらだけを野呼ばわりするのはどうかと思います。しかし、やや情けないこの風体は、誰が見てもイマイチで、それが「野」とされた理由でしょう。
コナラ林の下が好きなようで、そもそも侘びしい姿が暗がりのせいで一層プアーな写真になりました。まばらな穂と、片側だけの細い葉がトレードマークです。

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11月25日(木) ヘラノキ

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いつ載せようか、タイミングをつかめない木でした。ところが、思いがけずきれいな黄葉を見せてくれたので、とりあえず記録しておくことにしました。
シナノキ科の仲間であるボダイジュと同じような花を夏につけ、それが結実すると、花柄の付け根に、これもまたボダイジュそっくりのヘラ型の苞をつけると言います。この花と苞(と実)を見つけられないことが、上記の「タイミングをつかめない」原因です。雌雄はないらしくても、どうも花をつけない木もあるようです。
このザクザクの木肌と、左右が歪(いびつ)な葉のおかげで、かろうじて見分けはできるものの、名前の由来であるヘラ型の苞を写さなければ収まりはつきません。今のところ2カ所だけしかこの木の存在を知らないので、来夏、その2本のうちのどちらか1本でも花を見せてくれることを祈るばかりです。

<追記> 花の様子をとらえることができました。その結果、上の記述で「結実してから苞をつける」としているのは間違いだったことがわかりました。実際は、花が蕾のときから、総苞葉がもうしっかりついています。(2011年7月12日)

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11月24日(水) ゴシュユ

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ゴシュユってサンシュユの兄貴分?と一瞬でも考えた自分を懺悔です。漢字にすれば呉茱萸と山茱萸で、決して五と三ではありませんでした。
さらに、「おお、茱萸は同じじゃーん」と立ち直りそうになったものの、山茱萸の実グミ(茱萸)に似た俵型でも、呉茱萸のこの実はかなり異様な形で悩みます。強いて言えば、実が丸いアキグミに近いでしょうか。ではその味は、と言うと、ダメじゃ~、苦くて、アキグミとは似ても似つきません。
冷え症とか頭痛に効く漢方として、中国から持ち込まれた木だそうです。なるほど、この苦さなら内臓が発熱しそうだし、頭だってきっとスッキリすることでしょう。

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11月23日(火) オウゴンカシワ(ナラガシワ)

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前々からryoiさんのブログで気になっていた木です。今年もryoiさんはものすごくきれいな黄葉写真を載せていらっしゃるので、本当の美しさはあちらに譲ります。
こちらは、「とりあえず見つけました」の報告写真です。本家が「生長が遅い木だ」とおっしゃっているとおりで、この写真は下からあおってごまかしてはみたものの、実際はまだ男の背丈ほどしかありません。
母種のナラガシワの葉は、この時期、わりとふつうに茶色くなるだけです。それがまるで錬金術のように金色になってしまうのだから、園芸家とは恐ろしい人種です。

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11月22日(月) シマカンギク

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本来は西日本の花だそうで、公園の植栽品です。菊のなかでも花つきはとりわけいいようで、花壇が巨大な黄色の塊になっていました。
香り方もかなり派手で、近づくとモワァーンと菊の匂いが立ちこめています。うーん、自己嫌悪です。「菊の匂い」って、それ、なんにも伝えてないじゃないですか。
悩んでいたら、子供が4~5人来ました。そのなかの男の子が「わ、臭っせー」。うーん、素直というか直截というか。一方で女の子は「いい匂い~」だそうで、そうそう、この微妙なところが菊の匂いなんです…と一人で合点してしまいました。

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追加編 : ツルナの実

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先日、ツルナを載せるために調べていたら、「ヒシに似た実をつける」という説明を見つけました。撮っていた写真のどれを見返しても、そんな実は見えません。
来年でいいか、と思ったりしても、ヒシに似るというのが気にかかります。あんなツノがいったい全体どこにつくというのか、興味がムクムクで再撮影に出かけました。
なるほど、尖ったツノがありました。「ヒシに似る」はややオーバーでも、「じゃあなに?」と言われると、「ヒシです」と言いそうです。柔らかなこの草にはどうにも不似合いな形状の実のおかげで、また一段とツルナに親しみを持ってしまいました。

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11月21日(日) ミツデカエデ

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1年前には実に注目して取り上げました。しかし、葉の形はカエデ類としては変ではあっても、この木の本来の美点はやはりカエデらしい紅葉でしょう。
雌雄異株であって、去年写した木は雌株でした。それに比べ、今年のこの木には実が見当たらず、美しい彩りだけを心置きなく楽しむことができました。
さて、「そう言えば」と思い出して春の花の写真を確認したら、あれも雄株でした。やれやれ、次の春にはミツデカエデの雌花(雌株)撮影が課題です。雌雄異株の木は手がかかって仕方がなくても、それがまた楽しみなのだから、悪い病気です。

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追加編 : ヤブラン

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花盛りのキチジョウソウと似たような葉でも、ヤブランの花はとうに終わりで、「秋はやはりこういう渋めがいいんじゃない?」とささやいていました。
もちろん、そういうお誘いにはすぐレンズが向きます。今までは、実が真っ黒に輝く時期に1回、花から実への移行時期に1回、撮っていました。黒もいいし、緑もいいけれど、その両方が混じっているのも、なんだか得をしたような気分でうれしいものです。

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11月20日(土) キチジョウソウ

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今年の正月に背負った宿題が、「吉祥草の実はなぜ見つけにくかったのか」ということでした。こうしてマジマジと花を見て、その原因が少しわかりました。赤い雌シベ(花柱)がある花とない花があるのです。(写真は拡大可能)
吉祥草は、どうやらトチノキヤブミョウガで知ったタイプ=両性花と雄花の混在型らしいのです。検索すると雌雄異株という表現も出てはきても、少なくても花柱が皆無という穂は見当たりませんでした。ただ、赤い柱をつけた花が主流の株と、それが極めて少ない株(左端の花穂)という差はハッキリしています。
当然ながら、実が見つかる可能性は前者の株が高いわけで、いったいこれらの両性花がどのくらいの確率で結実するものか、継続調査課題とあいなりました。

<追記> ちょっと心配していたとおり、「よく見えない」というコメントをいただきました。そこで花柱が多いものとそうでないものの比較写真(↓)を作りました。左は1本の穂に少なくとも7個の両性花があり、右の写真では花穂が2本あるにもかかわらず、両性花は合計で3個しか見つかりません。
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11月19日(金) スイショウ

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糸のような葉が涼しげで、これはあの暑かった盛りに載せるべきでした。ただ、この葉はそろそろ茶色になる時期なのに、まだこんなに青々です。あの暑さの後遺症なのか、あるいはめっきり冷えたと思っても、例年にはまだ追いつかないのでしょうか。
水辺が好きな木で、スイショウは水松とあてます。ところが、松とは書いてもスギ科であるのはラクウショウ(落羽松)と同じです。一方では、ヒマラヤ杉がマツ科という有名ネタもあって、「杉でも松でもえーやないか」とブーイングが出てしまいます。
おまけに、今の時期の球果はまだ杉のそれっぽくても、これが熟して割れるといかにも松笠状に開くのですから、杉と松、境目は本当に薄紙一枚だと感じます。

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11月18日(木) シマサルスベリ(&サルスベリ)

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きのうに続いて、同科同属であっても実がちょっと違うケースです。赤く剥けた木肌を見て、サルスベリだろうなと見上げたら、実が垂れ下がっていました。
その粒がやや細長くて小柄です。ふつうのサルスベリ(↓)の場合、実をつけた穂は天を向き、粒は鈴のよう(そんな溝もある)に丸いので、一見して違いを感じます。
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二つはミソハギ科サルスベリ属同士なのに、違いは葉の形(以前の記事参照)だけではないのでした。もっとも、バショウ科バショウ属の方々と違って、「食べられる・食べられない」の差はないので、「どうでもいいか」とやや投げ遣りな締め言葉です。

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11月17日(水) 島バナナ(バナナ)

101117simabananaとある不動産屋さんの前がこんなジャングル状態になっていて、「石垣島の島バナナ」と説明看板がありました。別に石垣島の土地を売っているようには見えなくても、インパクトは抜群です。しかも「島バナナってなんじゃらほい」です。
なるほど、沖縄・奄美・小笠原などで栽培されている食用種で、ネットで買うこともできました。しかし、いやはやスーパーの特売バナナと比べると、とてもワタシの口に入るようなお値段ではありません。そのくせ、寸法はずいぶん小さいし…。
101117banana比較のために、これ(↑)がいわゆるバナナです。とは言っても、バナナという言い方はかなりアバウトで、島バナナもそのなかに入るし、ポピュラーな台湾バナナとか、小さくてかわいいモンキーバナナなども、もちろん「バナナ」に含まれます。
101117basyoさて、そのバナナはバショウ科バショウ属なので、本家本元のバショウには実がつくのかが気になります。どのバショウにもつくわけではないそうでも、運良くバナナ状の房がついたもの(↑)を見つけました。ただ、島バナナよりはもちろん、モンキーバナナよりも寸法が短いし、熟してもそのお味はがっかりものなのだそうです。

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11月16日(火) キッコウハグマ

101116kikkou1まだ暑さの厳しかったころから、このかわいい葉に期待してきました。群生とは言わないまでも、たくさん並んでいる場所をいくつか見つけもしました。
101116kikkou2ところが、ところが、です。キッコウハグマには、ふつうに咲く花のほかに閉鎖花があって、何回通っても、どの場所に行っても、こんな閉鎖花しか見られません。
小悪魔という言葉があります。通っている最初のうちは、「このかわい子ちゃんめ、難儀をかけてくれて」と苦笑いでしたが、いかになんでも待ちくたびれました。これでは小悪魔ではなくて、ただの性悪女です。今年の気候のせいなのか、ワタシの愛情が不足しているせいのか、むなしい岡場所通い(?)は続きます。

<補注> 1年後、ようやくひと株の開放花を見つけました。(2011年11月1日)

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11月15日(月) ヘビノボラズ

101115hebinoborazuきれいな実だなァと目を細めつつ、頭のなかには疑問符が点滅です。以前見つけたこの実は、2個セットのうち片方だけがなくなっていたのに、今回は房ごとなくなって(残って)いました。年によって、鳥の食べ方作法も変わるのでしょうか。
そもそも、別名がトリトマラズというくらいで、この実を減らすのがいったい誰なのか、毎年の疑問です。しばらく待ってみましたが、犯人は現れませんでした。
春の花のときから、この謎は突き止めたいものと思いつつ、今年もどうやら未解決となりそうです。きれいと思って眺めた実が、だんだん憎たらしく見えてきました。

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追加編 : クサギの萼

101114kusagiまるで作り物の花みたいで笑いました。クサギの紺色の実だけが落ちたあと、残った肉厚の萼がマゼンタ色に輝いていました。

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11月14日(日) カラスノゴマ

101114karasunogoma久しぶりにカラスノゴマに会えました。秋口に花を撮ってから4年ぶりの再会です。きれいな黄葉が野道の脇でなかなか目立っていました。
なるほど、この長い莢のなかに胡麻が入っているわけです。もっと枯れて茶色にならないと種はとれず、この段階ではまだ白胡麻でした。
さて、花といい、種といい、なんかに似ているなァと思ったら、へーえ、あのモロヘイヤと親戚(シナノキ科)なのでした。こちらの葉にはおヒゲはないけれど、「なーんだ、KさんとMさんって従姉妹だったの!?」みたいな楽しい発見でした。

<補注> この段階では種子の色を黒だと思い込んでいました。しかし、熟してもその色は黒くはならず、「金胡麻」でした。(2012年11月23日)

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11月13日(土) サルビア・エレガンス(パイナップルセージ)

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ちょっと鈍いワタシの鼻でも、この花がブッシュになっている場所なら、甘い香りが漂うのがわかります。さらに葉をつまみでもすれば、まさにうっとりです。
この香りの前には、「サルビアのくせしてパイナップル(セージ=別名)とはなんですか!?」という難癖は敢えなく吹き飛びました。もちろん、「サルビアなのかセージなのか、ハッキリせい!?」という初級ブーイングは2年ほど前に卒業しましたし…。
ただ、パイナップルの香りを十分に堪能したところで、サルビアエレガンスが本名です♪などとほざかれると、「きみー、ええ加減にせい!」と進歩のないワタシです。

<補注> スタンダードなサルビアはこちらです。

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追加編 : キバナキョウチクトウの実

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温室のなかで汗をたらしながら花を撮ったのは、ほんの2カ月前でした。あのときに比べれば、楽な季節になりました。予定どおりに実を見つけ、満面笑みです。
ふつうの夾竹桃とは違う形だとは聞いていても、これは意外過ぎました。色とサイズは青梅を思わせるものの、オヘソ状の窪みが2カ所あるので、鈴の形に見えます。
キョウチクトウ科同士ではあっても、かたやキョウチクトウ属、こちらはキバナキョウチクトウ属です。花はごくわずかな違いだったのに、実の違いが決定的でした。

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11月12日(金) アコニット(セイヨウトリカブト)

101112aconitumuおっと、トリカブトがこんなところに!と驚くほど堂々と、花壇で咲き誇っていました。ただ、知っているトリカブトとは違って図太い感じで、立ち性が強く、もしかしたら毒性がないように改良された園芸種かな、とか考えながら、とりあえず撮りました。
調べてびっくりです。これはアコニット(アコニツム、セイヨウトリカブト、ヨウシュトリカブト)でした。「根が猛毒」とか、「全草、触るだけで危険」という記述も見つかります。一方で、育てている人もいれば、切り花が売られているという報告もありました。
いったいどう考えたらいいかわからなくなりました。とりあえず、もし伴侶がこれを植えていて、ある日、根を掘り起こしていたら、覚悟する必要はありそうです。

2009年のきょうヤブムラサキ> 2008年のきょうカキ(品種不明) > 2007年のきょうイチゴノキ> 2006年のきょうケンポナシ> 2005年のきょうハマギク> 2004年のきょうセイヨウアサガオ

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追加編 : ヒマラヤヤマボウシの実

101111himalaya1デ・デ・デカイ! この木がヒマラヤヤマボウシだと知らなければ、「すわ、新種の果樹、発見!」と色めき立ったことでしょう。9月の半ばでさえ、花(萼)を残したまま、実はかなり大きかったのに、まさかここまで膨らむものとは思いませんでした。
101111himalaya2樹下にはボトボトと実が落ちていて、上の表現がホラではないことを示すためにスケールを写し込みました。もちろん、試食もぬかりなくいたしました。
しかし、このサイズで、もし味が良ければ、通りかかる人が放っておくワケがない…突きつけられたのは、そんな厳然たる事実でした。鳥がつついた痕もないことに気づいたのは、舌をハンカチで拭いながらでした。鳥にも見下されたようで、く・や・し~い。

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11月11日(木) カイノキ

101111kainoki1カイノキがみごとに色づいていました。この木の紅葉というと、すぐに備前市の閑谷(しずたに)学校が取り上げられます。しかしそんなに遠くに出かけずとも、これは隣町の旧制浦和高校の跡地で撮りました。
さて、どちらの場所も学校です。なぜ? これらの木の親は、中国・孔子廟にある大木で、そこから持ち帰られた種が、こうして学問の場で育っているのだそうです。
101111kainoki2雌雄異株で、紅葉が美しい木には実がなかったので雄のようです。しかし、脇にもう1本あって、こちらは色づきは悪いけれども実がぶら下がっていました。ただ、どうもこの枝は風折れしたようです。ほかには実が見つからなかったので、赤紫の美しい実の見物は、来年の楽しみとしておきます。

2009年のきょうオシロイバナ> 2008年のきょうシュウメイギク(八重)> 2007年のきょう早咲きツバキ(西王母)> 2006年のきょうラッキョウ> 2005年のきょうミツマタ> 2004年のきょうウメモドキ

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追加編 : メタセコイア(雄花)

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大きいことはいいことだァ♪は懐メロになってしまっても、やはり大きいことはいいことです。この木に会うと、つい惚れ惚れと見上げてしまいます。
9月の後半には、そうやって見上げても気づかなかった雄花(の芽)が、もうこんなにワサワサになっていました。
101110metasequoia2
去年は葉が枯れてしまってからの撮影だったので、まだ葉が青いうちの眺めはまた風情が違います。雄花はこうして5カ月も前から準備開始なのに比べ、あの見つけにくい雌花は、この時期、もちろん影も形もありません。

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11月10日(水) ウラジロノキ

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赤い実に引き寄せられて近づいたら、色づき始めた葉がとても特徴的でした。
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深く刻まれた葉脈がまっすぐに走り、その先は鋭く尖っています。そのギザギザの一つを仔細に見ると、山型のなかにまた小さな山がある、いわゆる重鋸歯です。そして決定的なのは葉の裏面のこの白さです。
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この木で思い出すのは一昨年の春です。あと1週間も遅ければ真っ白に咲く花に会えたのに、ちょっと遠出した場所だったために、くやしいお別れをしたのです。上の写真がそのときのもので、春には葉の表面も白っぽい(毛がある)ことがわかります。
しめしめ、今度見つけた木はあるお宅の庭木なので、何度でも通うことが可能です。花つきは山のものには及ばないはずでも、なにごとも欲を言ってはいけません。

<補注> 満開の様子は3年後にとらえました。(2013年5月7日)

2009年のきょうトキリマメ> 2008年のきょうミドリハッカ(スペアミント)> 2007年のきょうトウゴマ> 2006年のきょうアザミゲシ> 2005年のきょうヒメツルソバ> 2004年のきょうユズリハ

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11月9日(火) キクニガナ(チコリ)

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菊苦菜などと呼ぶよりはチコリの名が親しいし、食材としてのチコリよりも、ポケモンのチコリータの方がさらにこの植物を有名にしてくれました。たしかにこの茎葉(花の付け根に一枚だけ)は、あのキャラの頭から出た葉っぱの感じそのままです。
本来の花期は夏のようでも、欧州の冷涼な地域が原産地らしいので、日本の今くらいの気候なら、まだまだ十分に花を楽しむことができます。
さて、いったいこの植物のどこが、あの船底型の白くてほろ苦い食材になるのか、悩みました。なんと、ウドのようにして陽にあてずに育てた根株があれだそうで、洋の東西を問わず、食いしんぼというのはいろんなことをしてみるものです。

2009年のきょうアワコガネギク> 2008年のきょうジャコウソウモドキ> 2007年のきょうシラキ> 2006年のきょうスズメウリ> 2005年のきょうハナミズキ(アメリカヤマボウシ)> 2004年のきょうダチュラ

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番外編 : 人恋しい蝉

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なんだよ、おまえぇ。あっち行けよ。この葉はオレのもんなんだから!
いーじゃないすか。人類みな兄弟、蝉もみな相乗りでいきましょぉ~。
バッカじゃん、おまえ。葉っぱは腐るほどあんだから、早くぅ、あっち行けってば!

…過ぎ去りし夏の日の会話が聞こえてきそうな、「なに珍・はた衛門版」でした。

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11月8日(月) ツルナ

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肉厚な葉の表面がきらめいて、リビングストンデージーとかハナヅルソウを思い出させます。調べたら、同じハマミズナ科の仲間でした。
ただし、きらめくだけでなく、三角形に広がる葉は、ツル「菜」という名前からわかるように立派な食材です。今の時期でも柔らかくて素直な味なので、春の葉だったらサラダから天ぷらまで、いろいろ使えそうです。
見るからに強壮な姿のままに、花は春から今の時期まで咲きまくるのだそうです。胃潰瘍から胃癌までを守備範囲にする薬草でもあり、そちら方面に問題のある人は、一株・二株、栽培しておくといいかもしれません。

2009年のきょうヤマツツジ> 2008年のきょうイロハモミジ> 2007年のきょうオナモミ> 2006年のきょうサルノコシカケ> 2005年のきょうイロハモミジ> 2004年のきょうヨウシュヤマゴボウ

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11月7日(日) サルビア・インボルクラータ

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初めて見たサルビアです。インボルクラータは「巻く・包む」意味のinvolveから発したようで、茎の頂上につく蕾(苞)がその名前のもとです。日本でなら、ほぼ確実にギボウシサルビアと名づけられるところでしょうに、原産地のメキシコには、ああいう加飾部材(擬宝珠)はどうやらなさそうです。
形だけではなく、濃いピンクがとても戯(おど)けた色合いです。背丈も腰よりは高くなるようで、この時期の洋風花壇にはもってこいの主役です。

2009年のきょうヒラミレモン> 2008年のきょうハヤトウリ> 2007年のきょうノアサガオ> 2006年のきょうハマナス> 2005年のきょうノジギク> 2004年のきょうハヤトウリ

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追加編 : ヒイラギモクセイ

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咲き出しからすでに3週間は過ぎたのに、まだまだ花を開き続けているヒイラギモクセイです。ふつうの木犀類なら、せいぜい10日か2週間であっさり花は終息してしまうのに、この木はどうやら木犀よりも柊の性質(花期は長い)を継いでいるようです。
ただ、咲き始めには周囲を淡く包んでいた芳香が、今は鼻を近づけないと感じられなくなりました(注)。近づいたついでにアップで撮ってみたら、雄シベは立派でも、雌シベはすっかり退化していて、確かにこれは雄株(雄株しかない)でした。

<追記> 午前中早くにここを通ったら、3~4mの距離でしっかりと香りが漂っていました。咲き始めよりも香りが弱まったという上記記事は訂正しておきます。そして、きょう現在、まだ咲いていることも追加報告です。(2010年11月11日)

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11月6日(土) シロバナキツネノマゴ

101106siro_kitune白狐は神様のお使いで縁起がいいはずですから、見つけたワタシにはなにかいいことが起こってくれるかもしれません。もっとも、狐は狐でもこれは「孫」ですから、御利益もそれなりだったりして…。
さて、ことはそんな暢気な話ではなくて、これがただの色変わりなのか、それとも本来のキツネノマゴとは別の種とするのか、という厄介な問題です。去年の秋にはミゾソバで同じ問題に遭遇し、自分では「とりあえず」呼び分けないことにしました。
ところが今回のキツネノマゴの場合は、変種として認める立場の人が多そうです。深い事情は知らないまま、いつも大勢につこうとするところが素人の悲しさです。こんな主体性のないことでは、そのうちきっとお狐さまの祟りに遭うに違いありません。

2009年のきょうオオミサンザシ> 2008年のきょうイシミカワ> 2007年のきょうオオオナモミ> 2006年のきょうアキノノゲシ> 2005年のきょうムベ> 2004年のきょうヤツデ

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11月5日(金) マコモ

101105makomo1水辺で背の高い草というと、だいたいがアシなのに、たまにちょっと風情の違うことがあります。茎の頂上(2mほどの高さ、この写真は倒れた茎)には、いかにもイネ科らしい、花とも言えない花(の痕)がついて、これがマコモであることがわかります。
101105makomo2もっとマコモらしいのは根もとです。茎を抱く葉には、水面から20㎝ほどの高さに白い帯があり、そこから外に折れて広がります。この箇所から根もと付近までの部分が膨らんでいると、そのなかには中華料理でおなじみのマコモタケがあるわけです。
しかし、残念ながら何箇所かで見たマコモはその膨らみが足りなく見えました。少しは肥育管理してそれ用に育てないと、おいしい思いはできないのかもしれません。

<補注> マコモの花は翌年に撮影できました。(2011年9月20日)

2009年のきょうヤブミョウガ> 2008年のきょうセイタカアワダチソウ> 2007年のきょうヒメバレンギク> 2006年のきょうセンボンヤリ> 2005年のきょうヒヨドリジョウゴ> 2004年のきょうナンテン

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11月4日(木) マルバノキ

101104maruba1この1週間の急な冷え込みで、木々の葉が一気に色づき始めました。前からアテをつけていたこの木も、まだ緑の葉を残しながらも、黄色くなったり赤が兆したりの葉が大勢を占めていて、その変化の速さに慌てさせられました。
その美しい黄葉に加えて、もっと待ち焦がれたものが葉の付け根で手招きしていました。なんと、この木は黄葉と開花が同時という珍しい性質なのです。
101104maruba2別名を紅満作といってマンサク科なので、色(と時期)こそ違え、花の形はそれらしいものです。これからもっと黄葉が進むはずなので、再会が楽しみです。

2009年のきょうアブチロン(黄花)> 2008年のきょうザクロ> 2007年のきょうキャラボク> 2006年のきょうアイ> 2005年のきょうサネカズラ> 2004年のきょうヒメツルソバ

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11月3日(水) ウキクサ

101103ukikusa1先日載せたノハラアザミに対し、「アザミというアザミはないことを発見して驚いた」という趣旨のコメントをいただきました。アオイもその類で、黄門さまの葵はいったい「なに葵」なんだろうと、かつて調べまくったことを思い出しました。
そこへいくと、このウキクサは「ただの」ウキクサ(種名)でもあり、浮草類の代名詞でもあります。菫もそうで、野外学習で「ただの」スミレと教わった人が、しばらくの間、あれをタダノスミレだと思い込んでいたという笑い話があるほどです。
101103ukikusa2アザミも面倒なものではあるけれど、ウキクサもまたこれはこれで厄介です。だがしかし、嘆いていても進歩はありません。なんとウキクサにも花がつくことがあるそうで、老眼の進む身には難度の高い課題でも、いつかは見つけたいものです。

2009年のきょうフジバカマ> 2008年のきょうエビヅル> 2007年のきょうハイアワユキセンダングサ> 2006年のきょうタコノアシ> 2005年のきょうサワフタギ> 2004年のきょうクチナシ

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11月2日(火) カエンキセワタ(レオノティス)

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草木のことをこうして記録し始めた年の秋、この花の正体がわからないまま「増補版」に写真を載せました。ほどなくお教えが入り、めでたく名前がわかりました。
あれから6年、超久しぶりの再会です。背が高いことでは皇帝ダリアにも引けを取りませんから、もう少し流行ってもよさそうなのに、いまだにレアもののようです。
かつて教わった名前はレオノティス(属名そのまま)でした。しかし、このブログも成長(?)し、最近は標準和名を優先しているし、9月にはキセワタも載せているので、きょうはカエンキセワタをメインタイトルにしました。

さて、余談です。そのカエンを漢字にすると、火焰もしくは火炎です。焰と炎、いったいどう違うのか、調べてみました。
【焰(正字は燄】 火がはじめてもえて未だ盛んならざる義
【炎】 もえあがる、さかんなり、焰に通ず <出典:字源>
なるほど、燃焼の段階が違うようです。ただ、仕舞いに「焰に通ず」とあるので、この見解もややトーンダウンします。
まあ、せっかく発見した違いですから燃焼段階説をとるとして、問題はこの花を「はじめチョロチョロ」段階と見るか、「なかパッパ」状態と見るかです。6年前に見たのは「炎」で、今年のものは「焰」…などというわけにはいかんでしょうから、ここは「標準和名はカタカナ表記」というルールに助けられておくことにします。

2009年のきょうジョウリョクヤマボウシ> 2008年のきょうジャケツイバラ> 2007年のきょうルリフタモジ> 2006年のきょうオリヅルラン> 2005年のきょうクフェア・タイニーマイス> 2004年のきょうユリノキ

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11月1日(月) セキヤノアキチョウジ

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セキヤは関屋で、地名や苗字で見かけます。関所の番小屋とか関守の居宅のことだそうで、関所は海辺にもあったろうに、たぶん山深い関所に咲いていたのでしょう。
先日載せたアキチョウジがとてもピンクが強かったので、ハハァー、花色違いかと思うとさにあらず、ふつう、アキチョウジはもっと紫のようで、今回の関屋くんをアキチョウジ類の標準色と考えるべきようです。
では二つの違いはと言うと、まずは花柄です。そこが細くて花の長さほどの関屋に対し、「ふつう」はやや太くて寸足らずです。もう一つは萼の尖り具合(写真拡大で判別可)で、これはそこが鋭く尖っていたので、めでたくセキヤノアキチョウジでした。

2009年のきょうナンキンハゼ> 2008年のきょうアカカタバミ> 2007年のきょうアブラツツジ> 2006年のきょうナギナタコウジュ> 2005年のきょうススキ> 2004年のきょうガガイモ

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