11月30日(火) イエギク(食用菊・料理菊)
稔るほど頭(こうべ)を垂れるのは稲穂だけではなくて、菊だってこれだけ重ければ、謙虚なものです。生りものには比較的恵まれる秋ですから、これを食べようとした動機は、決してひもじさではないと思うのです。人間とはまことに風雅な生き物です。
新潟の「かきのもと」、山形の「もってのほか」は赤紫色で名前も愉快です。しかし、秋田や青森では黄色が主流になり、呼び名も単に「菊」になってしまいます。雅文化の影響は出羽あたりまでだったのか、などと勝手な想像を巡らす小春日和の一日でした。
2009年のきょう<シロダモ> 2008年のきょう<ヤブムラサキ> 2007年のきょう<キヅタ> 2006年のきょう<ムクノキ> 2005年のきょう<リキュウバイ> 2004年のきょう<ウインターコスモス>
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コメント
食用菊一度食したことがありますが・・・
うーん、好んで食べたくなることはないですね。
師匠の博識に感心しきりです。
投稿: zenpeichan | 2010/11/30 09:20
かきのもとには、
スッキリとしたお味の「ササニシキ」が合いますヨ!
季節の香味、大切にいただきたいですね。
投稿: minba | 2010/11/30 10:06
zenpeichanさんへ:
うーん、たしかにこれって、ほぼ「お酒のアテ」ですもんねえ。
シャキシャキした歯触りと、お酢を効かせた味わいは、
お燗したお酒にじつによく合うのでございますよ(笑)。
minbaさんへ:
んん、minbaさんが「ご飯に合う」ってェ??
あ、最近はササニシキを原料米にしたお酒も多いですもんねえ、ヒヒヒ。
投稿: はた衛門 | 2010/12/01 05:55