10月29日(金) ヒヨドリバナ

鵯(ひよどり)が鳴くころに咲き出すのが名前の由来だと聞いても、あの姦しいヒーヨ・ヒーヨの声は春から夏にかけてのはずです。一方、この花はせいぜい夏の終わりから咲き出すので、どうにも怪しい由来説ではあります。
ところが、そんなことよりもっと困るのがフジバカマとの見分けです。写真はもっともヒヨドリバナらしい1枚にしたものの、まず花色が問題です。写真のものはうっすら藤色を感じるし、これがもっと強いものもあって、花での見分けは頼りになりません。
ならば葉となっても、3裂するのがフジバカマというわりに、ヒヨドリバナでも3裂することがあるし、逆にフジバカマでまったく裂けた葉のないものも見るので、これもアテにはなりません。葉柄も、どちらもごく短くても存在します。
結論的には、葉の表側に艶があるかないかでした。ヒヨドリバナはそこがザラつき、フジバカマは表面が滑らかで光ります。
さらに私見を言えば、フジバカマの株は多少なりとまとまりがいいのに対し、ヒヨドリバナは鵯のあの鳴き声のように野放図にのびて撓垂れます。名前の本当の由来はここではないかと、またもや「はた衛門珍説」です。
ところが、そんなことよりもっと困るのがフジバカマとの見分けです。写真はもっともヒヨドリバナらしい1枚にしたものの、まず花色が問題です。写真のものはうっすら藤色を感じるし、これがもっと強いものもあって、花での見分けは頼りになりません。
ならば葉となっても、3裂するのがフジバカマというわりに、ヒヨドリバナでも3裂することがあるし、逆にフジバカマでまったく裂けた葉のないものも見るので、これもアテにはなりません。葉柄も、どちらもごく短くても存在します。
結論的には、葉の表側に艶があるかないかでした。ヒヨドリバナはそこがザラつき、フジバカマは表面が滑らかで光ります。
さらに私見を言えば、フジバカマの株は多少なりとまとまりがいいのに対し、ヒヨドリバナは鵯のあの鳴き声のように野放図にのびて撓垂れます。名前の本当の由来はここではないかと、またもや「はた衛門珍説」です。
<補注> どうしてこんなことを書いたのだろうと赤面しています。ヒヨドリバナとフジバカマ、いまは一見して区別できるのに、この記事を書いたころは、本当に見分けができなかったのだろうと…過去の自分に同情します。(2016年秋)
2009年のきょう<アツバキミガヨラン> 2008年のきょう<コバノガマズミ> 2007年のきょう<マルメロ> 2006年のきょう<アッサムニオイザクラ(ルクリア)> 2005年のきょう<ミセバヤ> 2004年のきょう<モクレン(類)>
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