追加編 : サワギキョウ(花のしくみ)
いつからだったか、「追加編」というタイトルを使い出しました。その日のメインタイトル(きょうならカラムシ)はほかにあっても、過去の記事を補足する意味でぜひ載せておきたい内容をこのように収録することにしました。
このサワギキョウは2006年のいまごろに載せています。読み返すと恥ずかしい内容で、「桔梗とはおこがましい」みたいなことを言っていたのに、今回の写真で蕾の形を見れば、なるほど桔梗の仲間(キキョウ科ミゾカクシ属)であることがわかります。
ただ、花びらの開き方はふつうの桔梗と違い、上2枚が万歳をし、下3枚は合着したままで、ミゾカクシとよく似た形です。
このサワギキョウは2006年のいまごろに載せています。読み返すと恥ずかしい内容で、「桔梗とはおこがましい」みたいなことを言っていたのに、今回の写真で蕾の形を見れば、なるほど桔梗の仲間(キキョウ科ミゾカクシ属)であることがわかります。
ただ、花びらの開き方はふつうの桔梗と違い、上2枚が万歳をし、下3枚は合着したままで、ミゾカクシとよく似た形です。
さてきょうの補足内容の本題はここからです。中央にある2つの花を見比べると、シベ(花芯から飛び出したフック形状物体)の先端が違うのがわかります(写真はすべて拡大可能)。右が雄の状態で、そのあとで左のように雌に性転換します。自家受粉を避けるしくみのうちで、雄性先熟というタイプ(桔梗も同じ)です。
このフックはじつは筒になっていて、その内側でまず雄シベの葯が熟して筒の先から噴き出し、その葯を押し出す形で左の花のように雌シベが突き出てきます。
筒の先端にはわずかに毛が飛び出していて、吸蜜に訪れた昆虫がここを刺激すると一連の動きが誘発されるのだそうです。なぜこんな複雑な構造と手順を持ったものか、いつまでも去らない暑さもしばし忘れて、見入ってしまいました。
このフックはじつは筒になっていて、その内側でまず雄シベの葯が熟して筒の先から噴き出し、その葯を押し出す形で左の花のように雌シベが突き出てきます。
筒の先端にはわずかに毛が飛び出していて、吸蜜に訪れた昆虫がここを刺激すると一連の動きが誘発されるのだそうです。なぜこんな複雑な構造と手順を持ったものか、いつまでも去らない暑さもしばし忘れて、見入ってしまいました。
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