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9月30日(木) ヒメムカシヨモギ

100930himemukasi1どこの空き地にもあって、うまい登場のさせ方をしないとつまらないな、と一人で思案していました。幸運にもテントウ虫の助演を得て、ようやくここに登場です。小さくても立派な舌状花がたくさんあって、寄って見ればテントウ虫とも妍を競う美しさです。
100930himemukasi2しかし、残念ながらふつう目線に戻ると、やっぱり空き地がお似合いです。細い茎のわりには、男の背丈を超えるほどにけっこう高くなります。
100930himemukasi3その茎や葉には長めの毛がまばらに生えています。これのどこがヨモギ? そもそもムカシヨモギというのを見たことがないから、名前に合点がいきませんでした。
100930yomogiそしたら具合のいいことに、脇にヨモギ(↑)がありました。うーん、葉が似ていなくもない? 花もそう思って見れば?

同じ3段構造の名前であるヒメツルソバも、ソバ→ツルソバ→ヒメツルソバという繋がりの真んなかが抜けていて、その欠品探しに苦労したものでした。今度も、ムカシヨモギ探しに血眼になるのでしょうか。ああ、嫌な予感がします。

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9月29日(水) スズムシバナ

100929suzumusibana朝のうちに、もう少しイキのいい様子をとらえたというのに、深い木陰になっていて写真としてはボツでした。一日花で、昼過ぎには萎れてくると知りつつ、ダメもとでお昼のあとに同じ場所を通ってみたら、光線がいい塩梅で、花もどうにかセーフでした。
…と手間取ったせいもあり、「これのどこが鈴虫?」と毒づいてしまいます。「鈴虫が鳴くころに咲くから」って、おいおい、今ごろ咲くほかの花はどうすんですか?!
さらに、スズムシソウ(未収録)というまったく別の草もあって、このスズムシバナもかつてはそう呼ばれたと聞くと、あーァ、なんだかゲンナリしてきました。

<補注> 白花のスズムシバナを見ました。(2014年8月23日

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番外編 : 9月のヒラヒラもの

Hira1野歩きで出会うヒラヒラもの、何気なく撮っていたら先月よりも数が増えてしまいました。
まずはこれ、ツマグロヒョウモンの雄。金色のツノを持つコイツの蛹が近所で見つかって大騒ぎになったので、しっかり名前を覚えてしまいました。もともと関東では珍しかったのが、このところの温暖化で、この辺でもたくさん見かけるようになりました。
Hira2そしてこれはたぶんモンシロチョウ。理科の時間でチョウチョと言えばこれだったのに、案外と見かけない気がします。(正解はスジグロシロチョウでした:追記)
Hira3次はスケバハゴロモ。前にwaiwaiさんに教わりました。急な冷え込みがこたえているのか、近づいても逃げようとしませんでした。
Hira4これはwaiwaiさんのところで見てうろ覚え、ミスジなんたらいうはずですが、ミスジの中にも種類があるらしいので、救援待ちとしておきましょう。
Hira5これはぜんぜんわかりません。蝶ではなく蛾みたいに見えますが、そもそも二つの境目がわからないのだから始末が悪いです。
Hira6bそして最後はなんたらシジミかな。翅を広げても2~3㎝の小型でした。

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9月28日(火) セイヨウカラハナソウ(ホップ)

100928hop1しかし似ています。一昨年の秋に糠喜びしたのはカラハナソウ、そしてこちらはその母種であるセイヨウカラハナソウ、いわゆるホップです。見かけはそっくりです。
100928hop2ではこちらがホップである証拠はというと、苞の内側に見えるこの黄色い粉です。これがたくさん(これくらい)あればホップ、少なければカラハナソウというわけです。
さて、丸いボール状だった果穂がこうなった、その残りはどこ? モグモグ…、パサついてます。うぉ、苦~い。すごいです。30分ほどは痺れた感じが口に残りました。しかし、嫌な雑味はなく、一種爽快感があり、なるほど、これがビールの核心でした。

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追加編 : ヤマジノホトトギス(豪華版)

100927yamaji16写真としては「なんじゃこりゃー」の顰蹙ものでも、これは美しさや細部はどうでもいいのです。なんと、1mほどにのびた一本の茎(右の株)に、10段にわたり16個の花がついていたのです。咲いている以外に、蕾もまだついています。
今まで見たヤマジノホトトギスは横にしなだれるばかりだったのに、こうやってスックと立つとは驚きました。高さと花の数で、ギネスものだったりして…。

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9月27日(月) イガオナモミ

100927igaonamomi1波打ち際まで20~30mという海岸で見つけました。見たとたん、「デカイ、もしや」とワクワクして帰って、調べたらピンポン、イガオナモミでした。
これまでに、近所でオナモミオオオナモミはチェックしていたので、これでオナモミ3種がそろいました。もうひとつ、トゲオナモミというのがあるにはあっても、これは西日本がテリトリーらしいので、しばしお預けです。
100927igaonamomi2さてイガオナモミ(伊賀ではなくイガイガのイガ、毬巻耳)です。実の長さが3㎝ほどもあり、トゲの数が多く、実のつきがいいので、全体の草姿は似ていてもオナモミやオオオナモミとはやや雰囲気が違います。さらに決定的なのは「棘に棘が生えている」ことで、こんなものが衣服についたらやっかいなことになりそうです。

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追加編 : ヒガンバナ

100926higanbanaさすがにヒガンバナ、今年のバカ天気にも狂わず、彼岸に咲きました。
あれだけ異常な気温でもたいした狂いがない(例年より二日三日遅い感じ)のだから、開花のタイミングは温度依存ではなく日照時間で計るのでしょうか。しかし、開花前には地上部がなく、すべてが土のなかですから、光は感じられないはずです。
やはり、これは曼珠沙華(天上の花)、あちらの岸から来たのか、と本気で思います。

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後出し編 : ヤマコウバシ

100926yamakoubasi「後出し編」などという新ジャンルを作ってしまいました。春と秋はここに載せたい草木が多過ぎて、一日一題だとどうしてもこぼれてしまう写真があります。
このヤマコウバシの実も、色と形がとても気に入っていたのに、なぜか選に漏れていました。ところが、春の花の話で「雄株がないのに結実する」と書いて、その結実シーンがないのはマズイと気づいたのです。
あわてて、かつて撮っていたこの写真を、その撮影日まで遡ってここに挿入です。

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9月26日(日) フウトウカズラ

100926huutoukazura_bきのうのオニバスに続いて、花を撮れなかった無念の一枚です。去年の初冬、赤く色づき始めた実を載せたとき、今春の花はしっかり予定に入れたのになあ。
5月下旬が盛りのはずの花(といっても花びらはなく、傍目には紐がぶらさがっているみたい、らしい…)は、緑の実におへそとして痕跡を残すだけでした。
それでもこの日の収穫は、実のつきがとてもいい雌株に何本も出会えたことです。これらの実が真っ赤になったら、さぞや豪華でしょう。来春を待たず、真冬にもう一度ここまで来たいな(片道3時間・泣)と思わせる、魅惑のプラプラでした。

<補注> 花の撮影はこの6年後に実現しました。(2016年6月4日)

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9月25日(土) オニバス

100925onibasu1涼しさを通り越して一気に「寒く」なってしまって、どうやら今年のオニバスの花を見るのはあきらめなくてはならないようです。この葉を見つけたのがそもそも9月に入ってからだったので、来年はもっと早めにチェックすることにします。
…と思って正確な開花情報を検索していたら、京都・亀岡市馬路町の自生地では今年の開花が絶望的というニュース(京都新聞)に行き当たりました。春先の冷え込み・大雨・猛暑という今年のバカ天気が原因で、葉も枯れてしまったそうです。
ということは、こんなにきれいな葉を撮れただけでも喜ばなくてはいけないようです。
100925onibasu2葉裏を撮るために持ち上げたとき、無数にあるこの棘で指をやられたなんてことを恨みに思っては、稀少なオニバスさまに拗ねられます。ああ、快感でした(笑)。

<補注> 花は翌年に撮影することができました。

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9月24日(金) ヌルデ

100924nurude1オフホワイトの花が美しい、と物知り顔でヌルデのことを書いたのが5年前の今ごろでした。過去の自分というのは、草木のことに限らずほとんど恥の塊で、あの時点でこの木が雌雄異株だということにはまったく思いが至っていなかったことは明白です。
逆に言えば5年の月日が無駄ではなかったわけで、今年は白もあるけれど、なにやら赤っぽい花の木(写真1枚目右側)もあることに気づきました。一応、雌雄どちらの写真でも、ヌルデの証明である葉軸の翼がしっかり見える配慮はしてあります。
100924nurude22これはまたなんともチャーミングな花(直径5~6㎜)です。オフホワイトもいいけれど、紅白はあでやかな美しさが際立ちます。写真左下に配したのは花びらが落ちたあとの雌花の様子で、赤い子房の先に残った雌シベ(柱頭が3裂)がお茶目です。
100924nurude3さてそれでは今年は雄花もアップにしてみます。5枚の反り返った花びら(雌花は反らない)から飛び出した5本の葯が、これでもか!と言うほどに真っ黄色でした。

<補注> 雌花のその後(実)についてはこちらです。(2010年10月30日)

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9月23日(木) オオバチドメ

100923oobatidome再開した「血止めシリーズ」の2番目であり、合計では5番目になります。セリ科チドメグサ属にはあといくつか仲間がいるらしくても、野山で見かけやすいのはだいたいこの5つのようです。
それらのなかでは、このオオバチドメの趣が一番違います。長くのびる茎が直線的に地上を走り、そこから立ち上がるように葉が出ます。葉には艶と切れ込みがなく、鋸歯は半円形で穏やかな感じがします。
姿ははっきり違ってわかりやすくても、名前がオオチドメと紛らわしいのがちょっと悩ましいところです。

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9月22日(水) ノチドメ

100922notidome1ひと月前、「血止めシリーズ」として3種を載せて中断していたものを、残した2種の見分けがどうやらできたので、きょうあすで掲載します。
まずはノチドメ(野血止め)で、葉の形からするとヒメチドメが大きくなった感じです。ただし、こちらは葉がやや肉厚で、表面に艶があります。
100922notidome2見方を変えて葉のサイズにこだわればオオチドメに近いものの、花はこちらが小さめで花柄もオオチドメほど高くは飛び出しません。
100922notidome3そのオオチドメと並んでノチドメが生えていました。ただし、この写真(3枚目)では切れ込みはノチドメっぽくても、葉の質感が違います(艶がない)。生育条件による変化があるのか、あるいはなにか別の種類なのか、結論は保留にしておきます。

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追加編 : カラムシ(雌花と繊維)

100921karamusi1先日、撮り損なったカラムシの雌花です。いま、野山を歩くとそこら中がカラムシだらけなのに、20日ほど前、今月の初旬にはこれほど目立ちませんでした。この手の植物の、時期ごとの入れ替わりの激しさにはいつも驚きます。
100921karamusi2前回、「茎から繊維をとる」ことを述べたので、今回は「蒸し」はしないままに茎を裂いてみました。特にむずかしいこともなく、あっけなくこのように糸状になりました。シャツ1枚にどれほどのカラムシが必要かと考えると気が遠くなりはしても、着心地はなかなか良さそうな手触りの繊維です。

<補注> 雌花に訪花昆虫がありました。(2014年9月20日

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9月21日(火) ハダカホオズキ

100921hadakahoozuki1去年の冬、真っ赤に輝く実を見つけたときに、ハダカホオズキのことをいろいろ学びました。そのとき固く決意した(笑)のが、この面白い形の花を撮ることでした。
UFOかな、それとも漫画のキャラでこんな髪型の男の子がいたような…、とにかくこうして平らに開く花は珍しいと思います。(緑の丸いものは蕾)
100921hadakahoozuki2うつむいて咲くので、下からあおってみました。直径は1㎝ほどで、広い花床は蜜で光り、小さな蟻がどの花にも必ずいました。この写真でも、2時方向に写っています。
こんな小さな蟻では、蜜を盗られるだけで花粉の媒介には役立たないのではと心配します。かなりしつこく撮影していた間、蜂や蝶は一匹も訪れませんでした。花が萎れるとき、花びらが雌シベ・雄シベを小さく小さく包むので、自家受精なのでしょうか。
100921hadakahoozuki3…と思っていたら、ふつうサイズの蟻もいました。これなら花粉媒介に貢献できそうです。その結果の実がもうできていました。ほんのり色づいた実は去年の写真にもあるものの、この清新な輝きもまた捨てがたい美しさです。

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番外編 : どうやら秋の空

100920akizoraデータ的には32度とか3度とか言うけれど、気持ちに余裕が出ました。日陰に入れば汗も引くし、空を見上げればなんとなく爽快なのです。
夕刻5時前、そんな空にそびえ立つメタセコイアに見惚れていたら、そこから鳶(かな?)が飛び立ちました。3羽とは不思議な数に思えても、親子かな、兄弟かな、どうやらネグラに帰る時間のようです。

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9月20日(月) キセワタ

100920kisewata季節を間違えたオドリコソウのような風体とは言え、これがなかなかの希少種です。野山ではまだお目にかかれなくて、これは栽培品です。
名前にはゆかしい由来もあるようで、この花がまとっているふんわりとした毛が、見る人をやさしく惹きつけるのでしょう。
分類的にはオドリコソウ(シソ科オドリコソウ属)よりもメハジキ(シソ科メハジキ属)が近い仲間になります。葉の形は明らかに別であっても、たしかにメハジキの花を少し豪華にしたように見えなくもありません。
名前つながりでいけばカエンキセワタ(レオノティス)というのがありますが、そこまでいくとキセワタの風情は火焰に巻かれて燃え尽きてしまっています。

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追加編 : リコリスいろいろ

100919whiteそろそろヒガンバナがほころびかけていて、そのヒガンバナの露払いをするかのように、シロバナマンジュシャゲが咲きこぼれていました。
100919pinkこちらはナツズイセンかと思ったら、花びらの先に蒙古斑があります。これが目印となって、リコリス・スプレンゲリという名前がわかりました。
100919yellowレモンイエローが美しいこちらは、写真を回転させたのではなく、ほぼ水平まで茎がお辞儀していました。色はきれいでも、やや始末に困ります(名前未詳)。
100919aureaそしてこちらはウチのリコリス・オーレアです。例年より半月も開花が遅くてヤキモキしていたら、5年前にいただいた1個の球根が今年は5個に増えてくれました。

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9月19日(日) ウメモドキ→アオハダ

100919umemodokiウメモドキの実が緑から赤に変わるのはとてもせわしくて、写真のような彩りを見せるのは、ほんの10日間ほどに思います。
真っ赤な実と緑の葉のコントラストもきれいだし、葉が落ちれば落ちたで珊瑚のような眺めが楽しめるメジャーな鑑賞時期に対し、すべての実が真紅に熟す前の、こんな刹那的な美しさはまた格別です。

<補注> これはウメモドキではなくアオハダであることがわかりました。タイトルを訂正しておきます。(2010年10月3日)

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追加編 : ミズアオイ(完全版)

100918mizuaoi1失敗しました。こんな美しいミズアオイに出会えるのだったら、おととい、無理して虫食いだらけの写真を出すのではありませんでした。
100918mizuaoi2まるで夢の景色でした。遠くに近くに、右に左に、希少種と言われるミズアオイがこれでもかと咲いています。虫も食べきれないほどにあるのなら、葉の一枚くらい許されるかと試食してみました。味はクセがなく、とてもボリウム(葉の厚さ)があります。
100918mizuaoi3蜂が熱心に花粉を集めていました。その花粉は雄シベ6本のうち、黄色い葯を持つ5本から出ます(右手の花参照)。残りの1本の葯は青(紺)で、雌シベと並んで蜂の足場になっているようです。
後ろ姿の花を見ると、花びらに見えるのは萼であることがわかります。この場合、萼にあたるものを外花被、本来の花びらを内花被と呼ぶのだそうです。

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9月18日(土) キレハノブドウ

100918kirehanobudou例の蝋燭の燃え残りみたいな花(写真右端)と、それが膨らみかけた実だけを目の端にとらえて、つい「ノブドウかぁ」とスルーするところでした。しかし、よく見たら葉がまるで桑のようです。右側に見える3裂したものだけならふつうのノブドウでもありえるとしても、ここまで深く5裂していると、これはなにか別のものでしょう。
帰って調べると…ありました、やはり別の呼び名でした。さて困ったのはきのうのトウゴマの存在です。トウゴマの緑と赤は特に区別しないと言った口が乾かないうちにノブドウとキレハノブドウは別と言い切れるのか、ちょっと勉強のし直しです。
OK、大丈夫です。キレハノブドウの学名のお尻には「f.」がついていました。これは「品種」の意味なので、ふつうのノブドウとは別物…と思ったら、去年、紅山法師のときには品種・変種・亜種は別物にしない方針を表明(!)していました。自家撞着です。
でもでもでも、せっかく見つけたんだもの…えーい、方針は変えるためにあるのだぁ(と急に赤塚調になる)。これはキレハノブドウです!!

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9月17日(金) トウゴマ

100917tougoma1トカゲの舌のような赤い雌シベは、カツラハナノキでも馴染みです。かわいいというか不気味というか、じつにビミョーな姿です。
先月の末にはまだ判然としなかった雌花が形をなしてきて、穂の下部に白い雄花、上部に赤い雌花という女性上位構造が確立しました。たぶん自家受粉を避けるための配置でしょうから、女性上位は自然の摂理か…と我が身に照らして納得です。
100917tougoma2さて、こちらは先月撮影した場所のトウゴマ(1枚目は別の場所)です。先月の記事では「若いから赤い」としてしまって、あれはとんでもない誤解でした。このとおり、夏が過ぎても赤が深まるばかりで、これはアカトウゴマ(別名:ベニヒマ、ミズマ)でした。
特に別種とすべきものではないとは言われても、レギュラーのトウゴマ(今回の1枚目、および2009年までの写真)とは区別して覚えるべきもののようです。

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9月16日(木) ミズアオイ

100916mizuaoijpg葉はもちろん、花までボロボロに食べられていて、花に被害の少ない1本を撮るのに手間取りました。同じ池にはオモダカやトチカガミもあるのに、そちらは無傷なので、虫にとってはよほどのご馳走なのでしょう。
調べたら、古代にはコナギと並んで人間の食べ物だったそうです。言われてみれば、葉の感じはコナギとよく似ています。花穂が立つ前は、恥ずかしながら「ずいぶん背の高いコナギだなァ」と思っていました。
花を見てようやく、今では希少種となっているミズアオイであることに気づきました。食欲旺盛な虫さんが、少しは遠慮してくれないかとヤキモキする思いです。

<補注> この記事の掲載を悔やむほどすぐに、完全な姿のミズアオイをとらえることができました。(2010年9月18日)

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追加編 : ヒオウギの実に毛糸?

100915hiougi膨らんだ実のテッペンにピンクの毛糸の房飾り…、自然が見せる一瞬の美しさです。
房飾りになる前は、こんな花びらでした。
そして、この実が熟して割れるまであと少し。それから漆黒の威厳を誇る時期になると、そろそろ木枯らしです。暑いだ寒いだとブーイングばかりの人間を尻目に、草木はひっそりと、しかし確実に季節の衣をまとい、そして朽ちていきます。

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追加編 : ヒマラヤヤマボウシ、まだまだ花盛り?

100915himalayaすごいなあ。7月半ばに花を掲載してから(先月6日に中間チェックあり)もう丸2カ月です。決して「きれい!」とは言えないけれど、これ、間違いなく花です。あ、いや、正確に言うと総苞片ですけど、まあ花です。
ふつうの山法師は、もう実が色づいて落ち始めているのに、ヒマラヤの実はまだまだ緑のままです。ヒマラヤという名前からは涼しいところがお気に入りかと思いきや、こんな酷暑も涼しい顔で乗り切ってしまうのだから、ずいぶんタフなお人です。

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9月15日(水) マルバチシャノキ

100915marubatisyanoki1ガッシリとした葉の緑が、熟した実を美しく引き立てていました。青くて固かった実がこうして色づくまでひと月半、あっと言う間の変化です。
実の塊ごとに熟度はやや違っていて、後ろに見えている房などはすでに柔らかでした。直径が1㎝くらいと食べでがありそうで、味見せずにおれません。むにゅ。ん? 強い酸味と軽い苦みのほかには取り柄がなく、鳥さんに進呈とします。
100915marubatisyanoki2しかし、食べ物としては落第でも、オブジェとしては花瓶に一枝挿しておきたい見応えがあります。葉や花柄の緑と実の黄色が対比する優しさ、鋭い先端に収束される擬宝珠型の実の緊張度合い、そして襷のように貼りついた5枚の萼のコミカルさ、誰に見てもらおうと企んだわけではない無垢な美しさです。

<補注> 若葉のころはこちら、花の様子はこちらです。

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追加編 : オオモクゲンジ

100914oomokugenji1モクゲンジの実を見て驚いたのが始まりで、オオモクゲンジの実にも気づくことができ、そのあと、一昨年去年に両方の花も撮りました。これで一件落着と思っていたのに、また今年もオオモクゲンジを載せる羽目になりました。まず1枚目は、はるか頭上で展開される満開の花の写真です。
100914oomokugenji2当然ながら木の下は賑やかに黄色くなるわけで、2枚目はその様子です。ここで「きれいだったァ~」と先に進めばいいのに、今年は「あれ?」と足が止まりました。円周上の半分にだけ偏った4枚の花びらに8本の雄シベがくっついているものの、どの花にも雌シベが見当たりません。
100914oomokugenji3そこで枝に残った花にグッと寄ってみました。なんと、これはトチノキヤブミョウガで親しんだ「象の鼻」ではありませんか。鼻の付け根の白い毛の先は葯の痕跡に見えるので、もしそうなら両性花だし、そうでなければこれは雌花ということで、つまりオオモクゲンジは雌雄同株の雌雄異花か、あるいは雌雄混株のどちらかのようです。
100914oomokugenji44枚目は、その雌花または両性花が袋になりかけた姿です。この袋(実)がついている箇所以外に残る花柄の痕跡は雄花のものでしょう。果たして象の鼻は雌花なのか両性花なのか、また、モクゲンジの方も同じ仕掛けなのか、課題は課題を呼ぶといういつもの展開ではあっても、懲りずに牛の歩みは続きます。

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9月14日(火) トウテイラン

100914touteiranここらの野山では「到底」お目にかかれない蘭だからトウテイラン!!…あ、冗談です。これで少しは涼しくなるでしょう。え、座布団、没収ですか。
見てのとおりで、これは「蘭」ではありません。ランは藍(訓読みはアイ)で、この花の色のことでした。そしてトウテイは洞庭湖のことで、杜甫や李白の詩でおなじみです。そこの水の色にたとえた名前だそうで、果たして洞庭湖が今もこんな色なのかは保証の限りではありませんので悪しからず。
さらに悪しからずで、これは(もちろん)栽培品です。乱獲のために絶滅危惧種になっています。絶滅させるべきは草花ではなくて、不心得な人たちなのですが…。

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9月13日(月) キバナキョウチクトウ

100913kibanakyoutikutou猛暑のなかを温室に入るなんて、酔狂もいいところです。窓は開け放ってあるものの、どうしたって風が少ないから、汗が見る見る噴き出してきます。
それでも、露地では冬を越せず、暖かくなったからと外に出ることができない草木に会うためには、多少の難儀は覚悟です。どこでも見られるピンクや白とは違う、こんなきれいなキョウチクトウがありました。
もっともふつうのキョウチクトウ(にも淡い黄色はあるらしい)とは属違いで、花びらの開き具合はこれがいっぱいのようです。キョウチクトウとは違う形の実をつけるというので、涼しくなったらまたこの温室へ来てみなくてはなりません。

2009年のきょうマルバタマノカンザシ> 2008年のきょうノシラン> 2007年のきょうオオブタクサ> 2006年のきょうキツネノマゴ> 2005年のきょうウラハグサ(フウチソウ)> 2004年のきょうフジ

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9月12日(日) タコノアシ

100912takonoasi1これをタコノアシと呼ぶのは、秋も深まって茎や実が赤くなって、まるで茹で蛸や蛸足の燻製に見えるからだと思っていました。ところがこうして花の時期に見れば、生の蛸が逆立ちした姿でした。カールした花穂は、いかにも蛸踊りです。
100912takonoasi2花は雌シベが5本、雄シベが10本で、残念ながら8本ではありませんでした。しかし、ムッチリと膨らんで並んだ雌シベは、かなり蛸の吸盤を思わせる姿です。
100912takonoasi3穂の下側では早くも実が充実してきています。この分ならかなりの数の子孫がばらまかれるはずなのに、この場所の株は茹で蛸を撮った年よりも少なくなっていました。時代の趨勢なのか今年の暑さのせいなのか、後者であることを祈ります。

<補注> 環境が安定してしまうと、タコノアシはほかの草木に負けやすい性質であることを知りました。(2014年12月12日

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追加編 : サワギキョウ(花のしくみ)

100911sawagikyou1いつからか、「追加編」というタイトルを使い出しました。前に取り上げたことのある種類で、その日のメインタイトルはほかにあるけれど、過去の記事を補足する意味でぜひ載せておきたいものをこのように区分けすることにしました。
このサワギキョウは2006年の今ごろに載せています。読み返すと恥ずかしい内容で、「桔梗とはおこがましい」みたいなことを言っていたのに、今回の写真で蕾の形を見れば、なるほど桔梗の仲間(キキョウ科ミゾカクシ属)であることがわかります。
100911sawagikyou2ただ、花びらの開き方はふつうの桔梗と違い、上2枚が万歳をし、下3枚は合着したままで、ミゾカクシとよく似た形です。
さてきょうの補足内容の本題はここからです。中央にある2つの花を見比べると、シベ(花芯から飛び出したフック形状物体)の先端が違うのがわかります(写真はすべて拡大可能)。右が雄の状態で、そのあとで左のように雌に性転換します。自家受粉を避けるしくみのうちで、雄性先熟というタイプ(桔梗も同じ)です。
このフックはじつは筒になっていて、その内側でまず雄シベの葯が熟して筒の先から噴き出し、その葯を押し出す形で左の花のように雌シベが突き出してきます。
100911sawagikyou3筒の先端にはわずかに毛が飛び出していて、吸蜜に訪れた昆虫がここを刺激すると一連の動きが誘発されるのだそうです。なぜこんな複雑な構造と手順を持ったものか、いつまでも去らない暑さもしばし忘れて、見入ってしまいました。

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9月11日(土) カラムシ

100911karamusi株立ちになった茎が肩ほどの高さにバオバオと奔放にのびていました。その茎に、やや間遠い感じで葉柄の長い葉が互い違いについています。
その葉の付け根ごとに1~2㎝ほどの長さに飛び出しているのが花です。花には雌雄があり、これは白い葯を持った雄花です。雌花は茎の上部につくのだそうで、予習が足りなかったために写し損なってしまいました。
カラムシのほかに苧麻(ちょま)とか青苧(あおそ)という別名があるのは、この茎から繊維をとった生活のなごりです。茎(から)を「蒸し」て作ったという単刀直入なネーミングはわかりやすいと喜ぶべきか、味わいに欠けると嘆くべきか…。
100911karamusi_haura葉の大きいものは手のひらほどのサイズで、葉脈と鋸歯が目立ち、裏面は綿毛で覆われて白く輝いていました。

<追記> 雌花と繊維の様子は、この10日後に撮影できました。

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9月10日(金) ヤナギタンポポ

100910yanagitanpopoタンポポにしてはやたらに背が高く、花は地上70~80㎝のところで咲いていました。綿毛も、本来のタンポポよりはかなり薄汚れた色合いです。
葉はたしかにヤナギ風にスマートで、これに荒い鋸歯が現れることもあり、もしそうなると、タンポポイメージは少しだけ湧くかもしれません。
などと意地悪な目で見てはいけなくて、じつはヤナギタンポポはやや希少種になっていて、出会えただけで小躍りすべき存在でした。色が多少汚かろうが、形がいささかショボかろうが、この綿毛にはタネをあちこちにどんどん運んでもらいたいものです。

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9月9日(木) サジガンクビソウ

100909sajigankubisouふつうのガンクビソウと同じような場所(野辺の半日陰)が好きなようです。違いはこちらの草姿がやや大ぶりで、花もガンクビソウに比べてふた周りほど大きいことです。
ただし、花の黄色みは乏しくて、見かけはシックです。サジというのは、花の近くの葉先が丸くスプーン状になることを言うらしくても、ほかの部分の葉はごくふつう(?)の形です。したがって、自分にとっては、葉よりも花が見分けの頼りです。
面白いのは、こうして仲間を一つだけ余計に覚えたことで、以前はどっちか迷ったガンクビソウとヤブタバコの違いがはっきりしてきたことです。親の話と茄子(なすび)の花以外にも無駄にならないもの=地道に集める知識だと再確認です。

<追記> 結実した姿と種の様子はこちらです。(2010年10月4日)

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追加編 : ワレモコウ(の臭い)

100908waremokou念入りにしつらえた和風のお庭とも思える一枚を野原から切り取ることができました。カメラというのは、見たいもの(ところ)だけ写せる都合のいい道具です。
そこへいくと、人間の鼻は不便なもので、せっかくの幻想的な景色のなかでも、ワレモコウの傍に来ると確実にウン○臭を感じてしまいます。女郎花だけで十分きれいなのに、無理にここで咲いてくれなくていいのにワレモコ~、とつい愚痴が…。
おっと、以前は切り花のワレモコウの臭いがわからないと嘆いたものでした。野原だからこそ漂う濃厚な香りなのか、あるいは老化で鼻が過敏になったのか、いずれにせよ、パソがまだ香りを伝えられないことを、きょうはありがたく思います。

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9月8日(水) ゴジカ

100908gojikaサンジカ(三時花=ハゼランの別名)のことが頭にあったので、このゴジカを知ったとき、つい「五時花」かと邪推してしまいました。しかし、この撮影はお昼に30分ほど前で、朝の5時にも夕の5時にもまったく関係ない頃合いです。
じつは、ゴジは午時でした。午(うま)の刻、つまり午前11時から午後1時のあたりに咲く花という意味で、言われてみれば花というものの多くは朝のうちに開き、一部は暮れてから開くものもあるけれど、真っ昼間が開花どきとは珍しいかもしれません。
元々は水田の雑草というわりに、鮮やかな朱色の花が賑やかに咲くし、濃緑の葉もきれいだし、もう少しお庭で愛されてもいいのに…と肩入れしてしまいます。

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9月7日(火) ヒシ

100907hisi去年も花は写せてはいても、10月中旬と時期も遅く、しかも午後1時を過ぎてからなので、花だかゴミだかよくわからない写真でした。
そこでヒシの名誉回復のために、豪華かつ鮮烈に咲いている姿を追いました。この場所にはすでに3度行きました。ほかの場所でも撮ってみました。残念ながら、豪華でも鮮烈でもなく、どっちの場所でも直径1㎝に満たない花が1株に1個です。
こうして一つずつ、咲いては稔り、咲いては稔り、秋まで実を結び続けるのでしょう。人生、細く長く…という教訓そのものです。

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9月6日(月) ツノナス(フォックスフェイス)

100906foxface思わぬ出会いの2年前はもう実が狐色(?)になっていて、花は終わっていました。花を撮りたくて、去年、その場所へ行ってみたら、連作を避けた(ナス科)ようで、影も形も見ることはできませんでした。
そして今年もまた、思わぬ出会いでした。別のものを探して迷い込んだ緩斜面の畑のなかで、遠くからもそれとわかる雄渾な姿(丈は2m以上)でした。
葉の付け根に次々と咲いて稔っていくのは、いかにもナスの仲間です。表裏とも毛深くて大きな葉が陽を遮って、それが花や実をほどよく守る役割をしているようです。

<追記> 上記見解(葉が花や実を光線から保護)は的外れでした。陽の周り具合で、花や実はしっかり直射日光を浴びることがわかりました。(2014年9月26日

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9月5日(日) ツリガネニンジン

100905turiganeninjin笹藪を透かして、紫色の花が風に揺らめくのが見えました。腰ほどの丈があって、輪生して枝分かれしながらのびているので、大変に賑やかな眺めです。
名前のとおりに釣り鐘型に開いているのは一つだけだったせいか、花よりも、星形に開いて細くのびた萼がよく目立ちます。
「山で旨いはオケラとトトキ」と言われるトトキがこれの別名(山菜名)です。トトキは八百屋でもなかなか見ないし、この場所をしっかり覚えて春の若葉の一枚でも…、と思いはしても、葉だけでの見分けはむずかしいそうです。新聞ネタになっては情けないので、当面は花の時期だけのお付き合いにとどまりそうです。

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9月4日(土) イチビ

100904itibiイチビの葉と花と、そして若い実と熟した実と、一応の要素を全部入れ込むことができました。というよりも、こういうショットがなんなく撮れてしまうほど、息が長くしぶといのがこの草の大きな特徴だそうです。
おかげで畑地や花壇では強害草として嫌われます。ただ、もともとは繊維を取るために古くから栽培されたものだと言います。その証拠で桐麻(キリアサ)とか莔麻(ボウマ)など、別名には「麻」の字が入っています。
ただイチビという本名の由来がはっきりしないようです。語源を知らないと覚えにくいかと不安だったのに、音が面白いせいか、案外に記憶に定着しています。

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9月3日(金) トレニア(ハナウリクサ)

100903torenia両の手のひらを口にあてて、ヤッホーと叫んでいるように見えます。トレニアの咲く花壇は、子供たちがはしゃいでいるように賑やかです。
本名はハナウリクサだそうで、先日掲載したウリクサの派手め版という意味でしょう。ナツスミレという別名もあって、そこまで無理になにかに似ているとこじつけなくてもいいのにね…と可哀想になります。「タレントの誰それに似ている」と紹介された人に会って唖然とすることばかりの構図を思い出しました。

<補注> 他日、トレニアの花色として代表的な紫の株を写しながら、訪れた蜂のおかしな行動に気づきました。(2014年9月22日

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9月2日(木) シロネ

100902sirone1「根が白いからシロネ」と図鑑にはあっても、勝手に掘っていいほど野草化した場所には恵まれませんでした。それがなんと、溜め池の浅い部分にかなりの量が群生していたのです。湿地植物とは言いながら、抽水状態でも育つとは知りませんでした。
100902sirone2及び腰で茎をつかむと、意外なほどすんなり泥から抜け出てきました。もちろん、同じ場所にちゃんと埋め込むことができたので、無益な殺生は避けられたはずです。
埋め戻す前に、「食用になる」という白い根の端を1㎝ほど囓ってみました。味はほの甘くても、中空のためボリウムはなく、筋が強くて口に残ります。牛蒡のように料理すればどうにかなるかはしれなくても、とりあえず生食はノーサンキューです。

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1. 草もの | | コメント (0)

追加編 : ガガブタ、今が満開

100901gagabuta7月の末からチラホラと咲き始めた花が、ついに池一面に広がって、ガガブタは今がほぼ満開時期のようです。
桜やツツジの満開とは違って見物に訪れる人もなく、池辺の木陰から景色を独り占めです。耳を澄ませば、蝉の声が低く長く、地鳴りのように響き渡っていました。

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9月1日(水) トウワタ(アスクレピアス)

100901asclepias冬に花の姿だけ載せたのは温室のなかのひと株でした。しかし、今回は露地の一品で、花は脇役にまわして、ピントもタイトルも「綿」の方を主役にしました。
唐綿の上に「風船」とついた仲間がいて、さらに仲間の元締めであるガガイモがあって、みんなこのフワフワ飛ぶ種が共通です。ところが、ガガイモフウセントウワタの繁殖力は強力なのに、このアスクレピアスがあちこちで勝手に芽吹くという話は聞いたことがありません。やはりほかの二つに比べると寒さに弱いからでしょうか。
もっとも、こんな派手な色合いの輩がどんどん増えても景観が損なわれそうで、天の配剤というのはじつに巧妙なものです。

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