追加編 : ヤマユリ
尾根筋を歩いていると、妖艶な香りの風が吹き上がってきました。斜面のところどころで、白い大輪の花がゆったりと風に揺れています。
正面からお顔を見たくても、お嬢様たちはみな谷底を向いてうつむいています。そう言えば、ヤマユリというのはせっかく背が高いのに、花が咲くとこうやって自分の重さで茎が撓(たわ)んでうつむいてしまいます。
どうせ撓むのなら最初から短い茎でいいのに、と思うのは浅はかな人間(自分?)の考えであって、種ができて穂先が軽くなれば、より高い位置から種を撒くことができる計算なのでしょう。撓んでも折れないギリギリの長さと太さ…自然というのはじつに巧妙なしかけにあふれています。
正面からお顔を見たくても、お嬢様たちはみな谷底を向いてうつむいています。そう言えば、ヤマユリというのはせっかく背が高いのに、花が咲くとこうやって自分の重さで茎が撓(たわ)んでうつむいてしまいます。
どうせ撓むのなら最初から短い茎でいいのに、と思うのは浅はかな人間(自分?)の考えであって、種ができて穂先が軽くなれば、より高い位置から種を撒くことができる計算なのでしょう。撓んでも折れないギリギリの長さと太さ…自然というのはじつに巧妙なしかけにあふれています。
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