7月8日(木) ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ)
低い笹の茂みのなかから、脛ほどの高さに飛び出した花が目を惹きます。トンボと言うには翅がやや寸足らずでも、長くのびた距のおかげでそれらしく見えます。
翅に見えたのは萼片で、側弁は開かずに上側の萼片と合体してヘルメットのような形になっています。そのなかから葯がチラリと覗いています。ラン科(ツレサギソウ属)らしく、唇弁は下にのびて強くのけぞるように巻いています。
同属には紛らわしいものがたくさんあって、調べていると頭がこんがらがります。根に近い部分に大きな葉が2~3枚あることでコバノトンボソウと区別し、側弁が開かないことでヤマサギソウではないと判断しました。
20日ほど前に見つけたときはこんな(↑)蕾状態でした。林のなかの道端で、このようにうっすらと陽があたる環境が好きなようです。
翅に見えたのは萼片で、側弁は開かずに上側の萼片と合体してヘルメットのような形になっています。そのなかから葯がチラリと覗いています。ラン科(ツレサギソウ属)らしく、唇弁は下にのびて強くのけぞるように巻いています。
同属には紛らわしいものがたくさんあって、調べていると頭がこんがらがります。根に近い部分に大きな葉が2~3枚あることでコバノトンボソウと区別し、側弁が開かないことでヤマサギソウではないと判断しました。
20日ほど前に見つけたときはこんな(↑)蕾状態でした。林のなかの道端で、このようにうっすらと陽があたる環境が好きなようです。
2009年のきょう<ヤブコウジ> 2008年のきょう<サンシュユ> 2007年のきょう<トリアシショウマ> 2006年のきょう<キュウリ> 2005年のきょう<トウネズミモチ> 2004年のきょう<ビヨウヤナギ>
| 固定リンク
コメント
はた衛門さん、こんにちは。
今朝よく似たお花の蕾に出会いました。
時間がなくて、しっかりとまだ見ていないのですが、
どうも蕾のヒゲ?が一本多いかも。
トンボソウは大阪では絶滅だそうですので、
トンボソウではないでしょう。
ということは、なんでしょう?
調べたいのですが、時間がなくて、
よく似たお花ということで、
調べずにリンクさせていただきました。
申し訳ありません。
投稿: ブリ | 2010-07-08 18:01
これはまた珍しいものを見せて下さってありがとうございます。
「私的」には微妙な対象であります。
投稿: ryoi | 2010-07-09 06:00
ブリさんへ:
ヒゲ? 距のこと?
うーん、なんだろう?
ryoiさんへ:
お、気に入ってくださいましたか。
ryoiさんを微妙にさせるとは、蕾を見つけて以来、
5度も6度もここに通い詰めた甲斐がありました。
投稿: はた衛門 | 2010-07-09 07:44
トンボソウと言う野草もあるのですか。
そう言えば、トンボに似ていますね。
何回も通ったのですか。
その熱心さに脱帽です。
有り難うございました。
投稿: ぴょんぴょん | 2010-07-09 17:14
ぴょんぴょんさんへ:
あ、トンボに見えますか(うれし)。
最初に蕾を見つけたときは、開花はあと1週間くらい先かと読んだのに、
結局は3週間待ちました。
その間に何度も通ううち、生育場所をたくさん見つけることができたのが、
収穫と言えば収穫でした。
投稿: はた衛門 | 2010-07-10 06:51