7月31日(土) トチカガミ
小さな用水池をきれいな水草が覆っていました。水面から立ち上がった丸い葉が水をはじいて輝いています。その葉の間にちらつく白いものは、ア、花でした。
透けるようにはかない花びらです。花一つの直径は2㎝くらいで、中央の真っ黄色のシベがチャームポイントです。
小さいけれどたくさんあった花のなかで、たった一つだけ見つけた雌花です。トチカガミは雌雄異花でした。雌花がこんなに貴重品だと種ができなくて困るだろうというのは杞憂で、水中の根が越冬するので種は保険の役割のようです。
透けるようにはかない花びらです。花一つの直径は2㎝くらいで、中央の真っ黄色のシベがチャームポイントです。
小さいけれどたくさんあった花のなかで、たった一つだけ見つけた雌花です。トチカガミは雌雄異花でした。雌花がこんなに貴重品だと種ができなくて困るだろうというのは杞憂で、水中の根が越冬するので種は保険の役割のようです。
さて、トチカガミのトチってなんだろう…どう見てもトチノキとは関係なさそう、と思ったら、漢字では鼈でした。鼈(すっぽん)の異名がトチ(またはドチ)なのだそうです。なるほど、輝く葉は鼈さんの手鏡というわけでした。
<補注> 上の写真よりも若い段階の雌花の様子はこちら、雌花の太い花柄の様子はこちらです。(2012年8月)
2009年のきょう<ハナカンナ(カンナ)> 2008年のきょう<ヒツジグサ> 2007年のきょう<キハギ> 2006年のきょう<ナツズイセン> 2005年のきょう<マンリョウ> 2004年のきょう<サンゴジュ>
| 固定リンク
コメント
スッポンの異名がトチとは初めて知りました。
水草も難しいですね。
瑠璃さんのブログで羊草と紹介されていたこの水草なんでしょう? 調べたのですがわからずじまいでした。
http://meltem.exblog.jp/13366962/
ところでスッポンは精が付くコラーゲン料理だそうですが、食べられません。
投稿: ryoi | 2010-07-31 12:32
ryoiさんへ:
お尋ねのページ、拝見しました。
ryoiさんがご指摘のようにガガブタではないかと思います。
お写真には葉が2種類写り込んでいたので、ちょっとわかりにくいですね。
投稿: はた衛門 | 2010-07-31 16:55
はた衛門さん、こんばんは。
かわいいお花ですね。
スッポン嬢の鏡なのですか。
スッポン嬢はどんなふうに鏡をのぞきこむのでしょうねぇ
少し首をかしげてのぞきこむ光景を一人で想像して、
ニヤニヤしてしまいました。
なんかあぶない!
投稿: ブリ | 2010-07-31 22:30
ブリさんへ:
あれ? トチ=スッポンに違和感を示さないとは、
やはりトチという言い方は西日本のものでしょうか。
投稿: はた衛門 | 2010-08-01 06:41