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6月18日(金) テイカカズラ

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鬱蒼とした森の小径がそこだけ白くなっていて、振り仰ぐと大木一本がテイカカズラに覆われていました。ゆうに10mほどの高さにまで這い上がり、下生えには届かない陽の光をしっかりと浴びて、白い花を輝かせています。
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その下生え状態では、絡み上がった部分とは葉がまるで違うのがテイカカズラの不思議です。サイズは樹上部の葉の半分以下で、葉脈の白い模様が目立ちます。蔓を密に横にのばし、絡みつく対象を見つけるとこうやって這い上がり出します。
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これは腰丈ほどの高さで、葉の姿が変わり出したところです。光の届きにくい地上では小さなセルを水平方向に敷き詰め、日照が得やすくなると大きめの葉で角度を自在に変えて光合成の効率を上げる…定家さんはさすが知能派です。

<補注1> 花のあとは、まるでトウガラシのような実をつけます。(2012年10月15日
<補注2> 伝承どおりに墓に絡みついたテイカカズラを見ました。(2021年10月15日
<補注3> 花色がピンクのテイカカズラがありました。(2022年5月19日

2009年のきょうニオイロウバイ> 2008年のきょうイワタバコ> 2007年のきょうゼンテイカ(ニッコウキスゲ)> 2006年のきょうベニバナ> 2005年のきょうマツバギク> 2004年のきょうサルスベリ

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