2月1日(月) カモジゴケ
写真の隅に見える岩がこの苔の生育環境を示しています。冬のさなかの岩場でもこんなにフサフサで、サイズ比較に入れたカードがなければ、夏の牧草と間違えそうです。土中の水分が不要という苔の性質からすれば驚くにはあたらない姿でも、まわりに緑がなくなる季節には、その強さにあらためて感動です。
名前の渋さにも惹かれます。髪や入れ毛をカモジと呼ぶお婆さんがいなくなってしまい、苔に宮中(女官)文化が託される時代になりました。そういえば、フタモジ(ニラの意)という女房詞はルリフタモジで覚えたものでした。
名前の渋さにも惹かれます。髪や入れ毛をカモジと呼ぶお婆さんがいなくなってしまい、苔に宮中(女官)文化が託される時代になりました。そういえば、フタモジ(ニラの意)という女房詞はルリフタモジで覚えたものでした。
<補注> 同じくカモジ(髢)の名を戴くカモジグサを収録しました。(2020年5月25日)
2009年のきょう<シノブ> 2008年のきょう<ガビサンハンショウヅル> 2007年のきょう<キンポウラン> 2006年のきょう<ホウレンソウ> 2005年のきょう<アセビ>
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コメント
カモジゴケって買うと高いんですよね。
しかしこのコケはほんとにカモジゴケなんですか?
すごいふさふさしていますね。
話は変わりますが最近白髪が出てきました。
でも抜くと真っ黒になります。
いつの日か白髪が抜けないほど多くなる日がやってくるのでしょう。
カモジが髪の毛を指す言葉と初めて知りました。
地名かと思っていましたよ。
投稿: ryoi | 2010-02-01 13:02
植物は奥が深いです。
この名前から古代語(死語)となっている宮中の言葉
まで飛び出る師匠は博識ですね。
いったいどこで学んだんでしょうか。学習院?うん、そ
れなら理解できます。まてよ、侍女や侍従が一緒に生活
されていたのでしょうか。すごい!
そういえば、子どもの頃、我が家にもそれに近い人が
なんと3人もいたような・・・そんなずーっと懐かしい
記憶をちょっと思い出しました。
それにしても「フサフサ」という言葉に心が揺らぎます
師匠は大丈夫ですか?私はこの歳でこれぐらいあれば上
出来と思っている状態です(笑)
ちょっと気持ちがゆるんだコメント申し訳ございません
投稿: zenpeichan | 2010-02-01 19:56
ryoiさんへ:
そう言えば、「ああいう商品」の値段って、かなり激烈に
需給関係を反映しますね。
シッポゴケというのもあって、そちらはもう少し明るい色のようです。
おやおや、いまごろ白髪とはお若いことで(笑)。
こちらはカモジ(付け毛)程度では間に合わないさびしい状態で~す(涙)。
zenpeichanさんへ:
うーん、ほんの2世代前にはふつうの言葉だったのに、
死語と言われてしまうとさびしいですねえ。
古文の授業で、カモジはどうでもよくてもユモジだけはしっかり覚えました。
投稿: はた衛門 | 2010-02-02 07:32
カモジといいうと、カモジグサをおもいだしますが、コケにもいるとは知りませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%82%B0%E3%82%B5
投稿: Reny | 2011-02-04 16:15
Renyさんへ:
はい、こちらはちょいとショートヘアタイプのカモジですね(笑)。
1年も前のログにコメントをいただき、ありがとうございます。
投稿: はた衛門 | 2011-02-05 05:57