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12月31日(木) ヒマラヤスギ

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秋口にテレビ朝日の「ナニコレ珍百景」に登場したことで、ヒマラヤスギの知名度は急上昇です。こんなものが珍百景(残念賞)で、しかもその場所が所沢(航空公園=志木の近く)とは、埼玉ってそんなになにもないのか! 怒・怒・怒!
などと偉そうに言っているわりには、このヒマラヤスギが雌雄同株の雌雄異花であることに気づいたのは今年の2月でした。雄花は珍景に該当しないとは、男性としては憤懣やる方なしとは言え、たしかに5年前の秋には自分でも白くて大きな松ボックリ(球果)がおもしろくて写真を撮っていました。
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しかし、TVを真似た絵だけでは仕方ないので、松笠が落ちた(抜けた)あとの様子を載せておきましょう。ここにキャンドルを立てて、天然のX’masツリーにしたら、今度こそ「珍百景」に合格するのでは…。
番組に登場したせいか、ヒマラヤスギは「杉」ではなくて松の仲間だということを知っている人が増えました。おかげで、あすの元旦はどうせ「松」で、きょうはそこへのつなぎという魂胆を説明する手間が省けます。(ぜんぜん省いてません・笑)

<補注> 落ちた松ボックリから実生苗ができていました。(2021年1月28日

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12月30日(水) サワラ

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イタドリ婆さんの枯れきった姿を引きずっていては清新な正月が来てくれそうにもないので、青々とした葉に戻ります。
このサワラとかヒノキ、あるいはアスナロなどは、比較的身近にある針葉樹で、冬でも豊かな緑を楽しませてくれます。さらに、いまの時期ならかわいい鈴型の実が目立つ色に枯れ上がって、夏よりは2倍楽しいというわけです。
実の大きさの順はヒノキ→サワラ→アスナロであっても、実のないときは葉裏の模様が見分けポイントになります。(サワラの葉裏を載せた増補版へリンク

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12月29日(火) イタドリ

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赤やら黒やらオレンジやら、冬景色のなかでも目立つ色の実ばかり撮影していたら、イタドリが「アタシのことも忘れんといてェ~」と呟いていました。
そんなイタドリ婆さん(写真は雌株)の声はさて置き、果「実」部分がないものも「実」と呼べるか、気になって辞書を調べてみました。ホッ、種のことも「実」と言うそうで、植物学的にはいざ知らず、一般概念としてならこれは立派に「実」の写真でした。

<補注1> 秋の雄株・雌株の様子はこちら、真冬まで残る茎の様子はこちらです。
<補注2> 春、芽出しの若葉はとても美しい色でした。
<補注3> オオイタドリを収録しました。(2024年8月20日

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番外編 : 八八八八と福笑い

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3,333段を昇ったときから気になっていた長崎の8,888段です。できれば早めに征服したいという願いを強引に叶えてしまいました。
3,333段の記事では強がりを言ったものの、じつは翌日からふくらはぎがパンパン・ピキピキになり、幾日かビコタン歩きでした。これではならじと鍛え直して、今回の挑戦です。したがって、降りきってから24時間待ち、ふくらはぎに異常がないことを確認してから、ここに成功を記録します。日本一の階段征服に大満足ながら、むしろ鍛え直し効果があったことの方にうれしさを大きく感じます。
ただ、本当のことを言えばここ長崎の8,888段はかなり「数合わせ」で、キツさから言えば熊本の3,333段の方が上に感じました。途中休憩なしは両方同じでも、こちらはほぼ全部を二段跳びで昇ったので、往路は所要40分少々でした。
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ところが、暖かいはずの島原半島でも山の上は雪だったので、下りは滑って危なくて60分弱かかってしまいました。ただ、コンディションの良かった熊本でも下りの方が時間を要したので、今度は下りのスピードを出せる練習をしなくては!

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12月28日(月) イイギリ

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このところ再三登場している「食べられない実」の代表がこのイイギリです。鳥たちが食い散らかした「残飯」をいただくことがそもそも情けないのに、自分の囓りあとを晒すなんて、さらに情けなさが募ります。きれいな見かけに反してガサツな歯触り、あとからジワーッとくる苦さ、自己嫌悪を味わいたいときのとっておきです。
ただ、どんなことにも意外な発見はあるもので、あの雄大さを誇るイイギリの「素」がこんな芥子粒のような種だったとは知りませんでした。拾ったこの一枝の種がもし全部芽吹いたら、ものすごいイイギリ林ができあがることでしょう。

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12月27日(日) ナツメヤシ

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鳥さん専用の、人間にはちっともおいしくない実ばかり囓ってきたわりに、古くから食品(デーツ・注)として愛されてきたこの実を試食できないのはくやしいことです。どれだけ背のびしても届かないし、木登りしようにも垂れた葉が邪魔します。
背なかのディパックには観察や撮影のための小道具がいろいろ入っているというのに、今度からは折りたたみのマジックハンドまで持っておかねば…。ただ、そんなディパックを背負っているときに職務質問を受けたら、ややこしいことになりそうです。

<補注> この写真は雌株でした。ここは数本が並木になっていたので、しっかり送粉してくれた雄株が存在していたようです。(2020年3月21日)←この記事にデーツの試食記を追録しました。(2021年11月29日)

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12月26日(土) フサザクラ

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撮るときは単純に「ヤジロベーみたい」と思ってシャッターを押したのに、こうしてあとからじっくり味わうとサーカスの芸人みたいに見えてきました。きのうに続いて、撮影のときとそのあとの「見え方」の違いを味わっています。
夏にはあれだけワサワサついていた実も残り少なくなっていました。なにかの弾みで熟すのが遅れたこの房も、あと何回の北風に耐えられること(注)でしょう。
逆に、来春のための葉芽にはエネルギーが満ちてきていて、不景気風に背なかを丸めがちな人間たちに「シャンとしなさいよ!」とエールを送っているみたいです。

<補注> 3月半ばを過ぎても実はしっかりと残っていました。(2011年3月18日

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12月25日(金) クロガネモチ

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X'masらしい色合いではあるまいかと勇んで撮影したのに、こうして見ると、そんな雰囲気がほとんどありません。素材がそもそも和風なのでしょう。
それにしても大きな木でした。街路樹などで見るクロガネモチはせいぜいが高さ3mほどなのに、その倍くらいはありました。もちろん枝振りも大らかです。
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そろそろヒヨドリの総攻撃を受けそうな実を、お先にいただいてみました。かなり水気のある実で、指で簡単につぶれます。
小さな種がこのように入っているので、果肉はほとんどありません。もっとも、味は軽い苦さだけで、人間の食用にはなりません。

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12月24日(木) タラノキ

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耳についたジングルベルのせいか、タラノキが葉を落とした痕がなんだかトナカイの首に見えてきます。いささか首回りがありすぎることはさておき、今晩のお仕事前に豪華な首飾りをつけて、準備完了というところでしょうか。
今月の上旬にはまだ紅葉を見せていたはずなのに、今年は暖冬とか言われながらも、冬は確実にやってきていたようです。

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12月23日(水) マメキンカン(キンズ)

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スケールを入れて写し込まなかったのを反省しつつの掲載です。ただ、もし「マメ」という名ほどの小ささが写真でわからなくても、実のおヘソがハッキリ窪んでいるところで、ふつうの金柑と見分けができるはずです。
その実は径1㎝ほどで、通常品の半分といった感じです。木の背丈も1mほどしかなく、マメキンカン(あるいはヒメキンカン)という名には素直に合点です。元々がこういうサイズなら、うまく盆栽に仕立て(注)て正月飾りに使えるかもしれません。

<補注> 実際に盆栽に使われるようで、そのときはキンズ(金豆)と呼ばれることが多いと知りました。(2011年1月9日 : 5円玉と比較 )

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12月22日(火) ナナミノキ

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きのう触れたTZ-3の「実質15倍」は本当にありがたい機能で、5~6m上空にある木の実も、こうやってどうにか捉えることができます。というのはカメラの話ではなくて、それほどに大きい木だったというのが本題です。
これが夢にまで見たナナミノキ…と興奮したのは自分の勝手でも、さて、なぜ「ナナミ」だったか、不思議な名前の由来は忘れていました。それもそのはず、調べ直したらいろいろあって、「長い実→長実→ナナミ」「実がたくさん→七実」「実がひしゃげ→斜め→ナナミ」「幹の皮が波目模様→ナミメ→ナナミ」など諸説紛々です。
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たしかに、同属のモチノキよりは実が長いし、これだけボタボタ落ちているほど稔りは豊かだし、実が斜めというのはやや苦しいにしても、樹皮にはそれらしく見える雰囲気もあり、いやはや、これは歴史の川底に沈んだままにしておくべき謎でしょう。
その名前と同じくらい不思議なのはこの実です。薄い硬質の殻がカパッと簡単に割れるので、まるで植物の卵(?)みたいです。舐めたおつゆにおいしさはなく(残念・笑)、うっすらとした苦みを味わいました。

<このあとのナナミノキ記事・掲載順> ☆ 赤い実・葉 : 2010年12月2日 ☆ 雌花・葉 : 2011年6月19日 ☆ 緑色の実・葉 : 2013年8月3日

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12月21日(月) カラスザンショウ

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今月初め、出会えたうれしさに、つい「ヤッター!」などとハシタナイ声をあげたカラスザンショウなのに、なーんだ、ここにも、あすこにも、あちこちにありました。弾みがつくと、それまでの疎遠さが嘘のようになることって、草木にはあるようです。
おまけに、TZ-3のズームいっぱい(15倍)で、メジロが実をつつく様子をキャッチできました。ものすごくせわしい鳥なので、少しブレ加減はガマンです。

さて、話はこのTZ-3(Panasonic-LUMIX)です。カタログ的には「10倍ズーム」なのに、上に15倍と書きました。これは嘘でもなければデジタルズームのことでもなく、本当に光学的な機能です。
最新機種のTZ-7にもこの「オマケ特性」は引き継がれ、公称12倍は実質21.4倍です。なぜこれを大々的に打ち出さないか、むずかしい事情がわからなくて、不思議です。小さなボディでこんな芸当ができるところがうれしくて、そろそろデジイチごろ?と心が揺れつつ、「21.4倍ならTZ-7でいいかも」と迷います。まあ、両方買える懐具合の人にはバカバカしい迷いですけれど…。

<補注1> 上記のEX光学ズームについては、あとからRyoiさんがコメント(↓)で詳しく説明してくださいました。
<補注2> メジロではなく、樹名の曰くどおりにカラスが実をつついているところを撮影できました。(2019年11月30日

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12月20日(日) センリョウ

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千両と万両の実が並んでいたら、ヒヨドリはどちらを先に食べるでしょう?
zenpeichanさんが出したこのクイズに、「実が大きいから万両!」と答えたイヤシイ人間は、みごとにブブーを喰らいました。あの悪食のヒヨが、わざわざ小さな実から食べるなんて、どうにも信じがたいことです。
そこで、いままで口に入れたことのなかった千両万両を啄んでみました。なるほど、千両は完熟で、思いがけないジューシーさです。対して万両はまだ硬さを残しており、ヒヨは大きさに惑わされず、食べごろをしっかり見分けていることがわかりました。
なお、味はどちらも鳥さん専用食品であったことは忘れないでおきます。

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12月19日(土) イチョウ

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木枯らしの吹き始めまでには熟して落ちるはずの銀杏(ぎんなん)が、そろそろジングルベルが響く空を飾っていました。よく見ると、実はかなりシワシワです。貴腐葡萄なら価値があっても、銀杏が樹上で枯れたところで、誰も喜ばないでしょう。
もっとも、イチョウは個々の木によってリズムの違いが大きいことは、前々から気づいていました。同じ並木の木でも黄葉の足並みがそろわないこともあるし、大きな独立樹だとなおのこと、仲間のことなど気にせずにマイペースです。
さて、あらためて気になったのは、銀杏のあの珍なる匂いはいったい誰のため?ということです。鳥が銀杏を啄む様子は見た記憶がないし、地上に落ちたそれをリスが拾うとも考えられません。いつか真相がわかる日が来ますように。

<補注> このあと、山道で大量の銀杏(殻のまま)を含んだ大きな○ンコを二度も見かけました。なにか中型動物が、落ちた実を拾い食いしている事実はあるようです。(2012年2月1日

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12月18日(金) チドリノキ

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きれいな黄葉を見つけて、「あ、チドリノキみたい」と近づいたら、去年ここに載せたものと違って実がついていません。強い葉脈と鋭い鋸歯という特徴はあっても、群れ飛ぶ千鳥に見える(という)あの目印がないと、見分けに自信がなくなります。
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違う場所で、手が届く高さで写すことができました。もうこんな枯れ色ではあっても、1枚目写真ではカエデ類の証拠である対生がわかりにくいので、付け根をアップにしました。刺々しい重鋸歯も、カエデ類の手がかりになりそうです。
しかし、こちらの木にも実はありません。調べたら、チドリノキは雌雄異株でした。実のない雄株の黄葉をわざわざ載せるのもどうかと思いながら、花は雄の方が派手ですから、春にここに来ることを忘れないように記録を残しておくことにします。

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12月17日(木) アキニレ

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いかにも冬らしい寒さになってきたところで「秋」ニレです。同じニレ属にはハルニレもあって、名前につく秋や春は開花時期を示しているようです。残念ながら秋の花は見過ごしてしまい、冬に秋ニレを取り上げるという情けない事態になりました。
しかし、花を見つけられなかったことを棚に上げて言えば、ヤケにこれ見よがしにたわわな実です。この実を基準に、「冬ニレ」に改称してはどうかと思うほどです。
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さらに特徴的なのはこの樹皮です。荒々しいことこの上なく、痩せ地にもよく育つというこの木の逞しさを象徴しているように感じます。

<補注> 秋に咲くアキニレの花の白いタイプはこちら、赤いタイプはこちらです。

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12月16日(水) サンビタリア(ジャノメギク)

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ずいぶん暖かい冬だと思っていたら、いままでのツケを返せとばかりにきのうから冷えてきました。寒さにはあまり強くないというサンビタリアなので、この花が年内の見納めだったかも(日曜の撮影)しれません。
足首ほどの高さで横に広がります。花を目に入れなければヒメツルニチニチソウの雰囲気に近いものを感じるくらいで、広い空き地を覆うには絶好の存在です。
学名(Sanvitalia procumbens)から拝借の名前ではなじみにくいのか、メキシカンジニアという別名(正確な英名はMexican creeping zinnia)もあります。ただし百日草(Zinnia)にはかなり遠い佇まいで、やはりサンビタリアと呼ぶしか(注)ありません。

<補注> 標準和名がジャノメギクであることを知りました。(2021年12月)

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番外編 : くさや騒動

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日曜の夕方、玄関でスズキさん(5軒隣のご主人)が呼ぶので出ると、魚が載った皿を突き出していました。ウォ~、なんだ、立ちこめるこの臭いは~!!
「くさやだよぉ。焼き立ちぃ」
んなもの、どこで焼いたの??
「川原だよ」
そりゃそうだ。こんなもの家のなかで焼いたら、奥さんに離縁されるわ。
「食べて~」
うぉ、2匹はいらんて。1匹だけいただきますよ。うひゃー。

騒ぎを聞いて駆けつけた奥方は一息でノックアウト。おぇ~(こら、吐くなよ!)。
いやー、幸か不幸か、これまで接点のなかったくさやです。まあ、早い話が○ンチを30倍に煮詰めたような「かぐわしさ」です。
「ちょっとぉ、きょうはジュンちゃんが来るのよ。この臭い、どうすんの!」
バタバタ、バタバタ(窓を開けて煽ぎまくる音)
(注)ジュンちゃん=ウチのパラサイト娘の友達。一応未婚の娘さんなので、この○ンチ臭でお迎えするのはちょっとはばかられる
とりあえずきょうのところは仕舞っておこうや。
ラップでグルグル。これを3回繰り返し、ラップミイラになったその物体をジップロックに入れ、さらに冷蔵庫保存は却下されベランダの隅へ。

幸い、客人に不快臭をかがせることもなく一夜が明け、どれどれとジップロックを開けようとすると奥方が「やめて! やめなさい!」と騒ぐので気後れがしてしまいます。
そんなうるさい奴が遊びに出かけたスキに、そっと試食してみましたよ。(ラップを開いたあと、写真を撮る間を惜しんで口に入れてしまった関係上、ネットのお店から上の写真を無断拝借しました。みや藤さん、ごめんなさい)

<結論> ふつうに干物にすればいいんでないの? あれだけの臭いと、このふつうの干物味とは、どう考えても釣り合わないでしょうよ。
<結論のあとの気づき> そうか、くさやには酒だ。あわててガツガツ食べるんではなく、ちょいと囓っては口中を旨酒で満たすといいんだわ、あれ!
<気づきのあとの結論> 夏の宵、特に新島でなくてもいいからどこかの浜辺で(家のなかでは絶対にまずい)、焚き火にかざしながら、焼酎をチビリ(もしくはグビリ)とやりながら、楽しむものですね、これは…。スズキさん、貴重な体験をありがとね~!!

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12月15日(火) アオギリ

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このアオギリには手を焼きます。花どきにもワケのわからない絵にしかならないし、秋に稔ってもおいしさの欠片もない姿です。
いよいよ葉が落ちて、まるで枯れ枝にゴミがひっかかっている風情です。同じ「桐」の名がついていても、先日のイイギリとは美しさが雲泥の差です。
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落ちていた実をシゲシゲ見れば、さらに考え込んでしまいます。なかにつけた実をポンと弾き出すように反り返った莢(注1)に、メゲずにしつこく離れない種…、なんだかどこぞのパラサイト娘みたい…うぅぅ、アオギリってホント、鬱陶しいヤツです。

<補注1> 上の文中、「ポンと弾き出すように反り返った莢」という記述は不適切でした。夏の盛り、まだ実(種)が青い時期から、莢はこの形であることを確認しました。(2012年8月14日
<補注2> アオギリの莢も、ホオズキのようにスケスケになることを確認しました。(2023年12月7日

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12月14日(月) サンパチェンス

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ニューギニア・インパチェンスを園芸改良した品種だそうで、そろそろ花が終わりかけとは言え、親よりは寒さに強いかもしれません。
「地球の温暖化を救う花」という売り出し文句には「なにそれ?」でした。ほほぉ、空気中の二酸化炭素や二酸化窒素などの有害物質を、ほかの植物の3~8倍も吸収するのだそうです。ハウスシックの一因であるホルムアルデヒドにも効果ありというので、もし部屋に鉢を置くのなら、これにする手はありそうです。

<追録> オーキッドという名札をつけたサンパチェンスを花壇に見つけました。オーキッドとは洋蘭のことなので、サンパチェンスと蘭との交配品かと困惑したものの、調べたら「orchid」には薄紫の意味もありました。
ということで、オーキッドは各色あるサンパチェンスの種名(色目)の一つとは理解できても、今度は上の写真の品種(オレンジ色)にも名前があるはずと気づきます。開発元のページを調べると、単純に「オレンジ」となっていて、掲載後13年にしてようやくフルネームが判明しました。(撮影:2022年12月15日)
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番外編 : ヤーコンのその後

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先日のヤーコンの続報です。ワタシが花の撮影を済ませるのを手ぐすねひいて待っていたオーナーのタカヤマさん夫妻が、きのう、芋を掘りあげました。「行くよ~」と誘われたので、畑にお伴して収穫の様子を撮らせてもらいました。
まずは2mにものびた茎を根もとで切り、芋がありそうな周りをスコップで起こし、茎をヨイショと引っ張ると、出たァ~、お芋です。
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ちゃっかりいただいたお芋を、さっそく試食してみました。まずは丸のまま、ガブリと噛みついたら、これが「お芋」とはまるで異なる食感です。味がぼけてしまった梨…、もしくは辛みがまるで抜けてしまった大根…、なんら障りになる味はなくて、歯触りがとてもいいのです。いかにも芋々しい(?)外見とは裏腹の、爽やか系のお味でした。

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12月13日(日) イタヤカエデ

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カエデ類のなかでは葉が一番大きく、一枚の差し渡しが10㎝前後はあります。板葺き屋根の下にいるみたいという由来の名前ではあっても、黄葉も終盤にさしかかり、さすがにかなり雨漏りがしそうな案配です。
一口にイタヤカエデと言っても、葉の切れ込みの深さによって種類があるそうで、この木の葉はずいぶんと浅い切れ込みです。
なので、いわゆるオニイタヤ…と思ったら、この手のものは「アカイタヤ」「モトゲイタヤ」「エゾイタヤ」と各種取りそろっているようで、簡単にギブアップすることにしました。自分的には大きくイタヤカエデで括っておくことにします。

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12月12日(土) ネズミモチ

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ネズミモチとトウネズミモチの実がたわわに目立つ時期です。
きょうのお題をどちらにしようか迷ったものの、過去の掲載実績を見ると、トウネズミモチ2回なのに対してネズミモチは1回だけでした。不公平はいかんので、めでたく鼠くん(↑)をきょうのタイトルといたしましょう。
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しかし、こうして陽光に透かすと、トウネズミモチ(↑)の葉脈がきれいです。鼠くんはどんなに陽に照らされたところで透けるものではありません。あ、きょうの主役は鼠くんの方でした。ふてくされたように分厚い葉が渋くてステキです。\(-_-;)

<補注> 開花時期のネズミモチはこちら、トウネズミモチはこちらです。

2008年のきょうツルアリドオシ> 2007年のきょうカラマツ> 2006年のきょうエピデンドラム・ラディカンス(洋ラン)> 2005年のきょうノゲシ> 2004年のきょうイヌリンゴ

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12月11日(金) ノイバラ

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どうにも派手過ぎて、これでは「野」イバラらしくありません。ちょっと肥料をやり過ぎたんじゃないかと、ここの公園の管理人に文句の一つも言いたくなります。
そんな勝手なことを考えながら過去ログを調べたら、オォ、2006年のものは野生の侘びを感じる渋さでした。しかし、その前年はかなり派手めの1枚でした。
まあ、あまり「野」の字にこだわらず、美しければすべてよしとしますか。手前にボケを入れるという手法をお試し中なのに、どうにも単なる下手写真です。

<補注> ノイバラ系統の実のしかけに触れてみました。(2018年11月3日

2008年のきょうラシャカキグサ> 2007年のきょうシャシャンボ> 2006年のきょうデルフィニウム> 2005年のきょうトウカエデ> 2004年のきょうウキツリボク

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12月10日(木) ヤーコン

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知り合いが近くの畑でヤーコンを作っているのを知って、まだ背丈が低かった夏のうちから花を撮らせてもらうお願いをしていました。
霜が降りるころに芋を掘りあげるのが「正しい農業」のようで、そのせいか、これを植えている人は多くても花が咲くまで放置してくれる人は少ないのです。「寒~くなってから咲くからネ」と頼み込んだおかげで、無事にこの1枚をゲットです。
男の背丈を超した株の先端につく2㎝ほどの花です。ガサついて硬い鏃(やじり)型の葉とは裏腹に小さくて弱々しげなのに、師走の寒風が大好きのようです。

<補注1> このヤーコンは12月13日(記事は翌日)に掘りあげられました。花が咲くまで、わざわざ収穫を遅らせてくださったタカヤマさん、ありがとうございました。
<補注2> 花盛りのヤーコン畑がありました。(2016年11月30日

2008年のきょうチョクザキヨメナ> 2007年のきょうメグスリノキ> 2006年のきょうゴクラクチョウカ> 2005年のきょうブルーベリー> 2004年のきょうフクシア

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12月9日(水) メタセコイア

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先月、落羽松(標準和名:ヌマスギ)のところで引き合いに出して、メタセコイアの実と黄葉が未収録だったことに気づきました。あわてて撮影に出向き、どうやらその二つが一緒に入った画像を確保できました。
さて、高い木を見上げ、実・実・実…と探していたら、なんだか稲穂のようなものがワサワサと風に揺れています。
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小さな粒を割ってみたら、なかはみずみずしい緑でした。どうやらこれが雄花で、2月の末には開くようです。
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実がだいぶ地面に落ち始めていました。落羽松の実(右)も同じ携帯に載せて撮影してあったので、両方の写真を貼り合わせてみました。構造も多少違うし、メタセコイア(左)の方がかなり小振りであることがわかります。

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12月8日(火) イイギリ

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あまりの美しさに、パシャパシャと際限なく撮っていたら、うゥ~、首がァ~。さてどのカットに絞ろうかと悩んだものの、この3枚は捨て切れません。
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もうすぐ、この葉はすっかり落ちてしまいます。赤い実だけプラプラというのはこれまでに二度(06年08年)載せたのに対し、葉と実のコントラストは初登場です。
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しかしまあ、おとといのハゼノキから察するに、こんな巨木に盛大に実をぶら下げるためのエネルギーを得るための根はいったいどれだけのものでしょう。植物の根を掘り返さずに写せる透視カメラなんてあったらいいなと思います。

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12月7日(月) ウシハコベ

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ハコベがこんな季節に咲くとは!と色めき立ったら、このウシハコベは真冬に咲くことも珍しくないと言います。がっかりと安心がヤジロベーです。
花の様子からてっきりハコベ属だろうと思って調べたのに、この尖った葉先のハコベが見つからなくて少し焦りました。なんと、これだけが仲間ハズレで、一人だけウシハコベ属に隔離(笑)されていました。
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その原因は雌シベの先で、ふつうのハコベ類が3本に割れているのに対し、こちらは5裂というのが決定的違いだそうです。そばに落ちていた桜の葉を下に敷き、花に近づいてみました。雌シベの先が噴水のように5本に分かれてカールしています。

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12月6日(日) ハゼノキ

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植物を知るということは、当然にその根まで理解しなければいけないことなのに、ふだんは土手のジシバリを抜いてみるのがせいぜいでした。
それが、そういう荒事をせずに、こんなに大物の地中の姿を見つめることができたのだからウヒョヒョです。見上げたら(↓)、空を覆うような櫨(はぜ)の木でした。
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不運にも、この木は切り通しの崖っぷちに生まれ落ちてしまったのです。しかし、土のなかにあるべき器官をこれだけ風に晒してもメゲる風情はありません。見える部分の数倍もの根が岩に食い込み、養分を吸い上げていることを思うと、山のハゼノキ一本といえども、大事な大事な生命であることをしみじみと感じます。

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12月5日(土) コンテリクラマゴケ

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もし、「このタイトルに漢字をあてよ」という書き取りをやったら、正答率は何%になることでしょう。正解は紺照鞍馬苔(イワヒバ科イワヒバ属)で、後半はわりと簡単でも、「紺照」の難度はかなり高いのではないかと推測します。
そのむずかしさの原因はこの写真にもあって、ぜんぜん紺色が見えません。陽に透けた緑と茶のコントラストに惚れて写したというのに、ほかの季節でも青く感じたことがなかったので、ややあきらめ加減で登場させました。
古くから日本では青と緑が混乱しているし、本当の紺色に見えるわけではないかもしれないとは言え、今後はもう少し青く見える(注1)シーンの撮影が課題です。

<補注1> 「紺照」さんの名誉は3年後に回復できました。(2012年9月4日
<補注2> コンテリではない、ふつうのクラマゴケを収録しました。(2014年6月12日

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12月4日(金) カラスザンショウ

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雑木林のなかをキョロキョロしながら歩いていて、思わず「ヤッタ!」と声を漏らしました。やや過剰な反応のその裏には、夏の悲しい思い出があったのです。
とある公園で、真夏にカラスザンショウの花を撮影した2~3カ月もあと、そろそろ実の時期だろうとその木の下に出かけました。なにもありません。「もしや」の不安は的中で、カラスザンショウは雌雄異株でした。そう知ってから夏の写真を調べ直すと、小さな花からはこれ見よがしに雄シベの葯が飛び出していました。
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そんな失敗からの再捜索でめでたく雌株に遭遇したわけで、多少のハシタナイ声は勘弁してもらえるでしょう。樹上にはまだ青い実(↑)もあり、地上には枯れきった実(↓)が落ち、そして一枚目写真のとおり、枯れ切る前の実は赤紫の殻や柄も鮮やかに、黒々と輝く種を陽光に光らせていました。
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去年は地上に落ちていたこの実を拾ったものの、空を見上げてもほかの木に隠れて、実をつけた枝は撮影ができませんでした。雄株の下でしきりに首を傾げたり、実の枯れ枝を片手に悔しがったりという過去と決別できたこの日を「カラス記念日」などと名づけ(注)たら、俵先生に怒られるでしょうか。

<補注> 10年後、本当の「カラス記念日」が訪れました。(2019年11月30日

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12月3日(木) フウトウカズラ

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海沿いの暖地で見られる蔓性植物で、これも樫の木に絡みついて、6~7mの高さまでのびあがっていました。フウトウは封筒でも風濤でもなく、風藤です。
赤くなりかけた実がきれいに熟すにはもう少し時間が必要で、5月の開花から3月の完熟まで、かなりのんびりタイプです。コショウ科コショウ属なので、そうやってじっくりと実の辛さを熟成させるのかと思ったら、この実には胡椒の性質はないそうです。
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手が届く場所で、房は小さくても葉裏ですでに赤くなった実がありました。革質の葉はかなり硬くてゴワつきます。葉柄の付け根が食い込んだハート型のものから、まるで食い込みのないものまで、葉の形には差があります。
雌雄異株なので、この時期の雄株はこのやや強面の葉だけで愛想がありません。春には名誉回復の花々しい1枚をぜひ撮ってあげようと目論んでいます。

<補注1> 雌雄それぞれ、花の時期をとらえました。(2016年6月4日
<補注2> タイヨウフウトウカズラを収録しました。(2023年2月23日

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12月2日(水) ハダカホオズキ

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森のはずれの半日陰のような斜面で、ドキッとするような輝きを見つけました。草丈は腰の下ほどで、その茎の節々(葉腋)からプランプランとかなり賑やかです。
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別の場所で先月初めに見たときは、まだこの程度の色づき(↑)でした。この場所では上から覗き込むことができたので、茎の上側(空の方向)から出た実の柄が長く(2~3㎝)のびて垂れ下がるというつくりがわかります。

<補注> 花を見ました。(☆ 2010年9月21日 ☆ 2015年8月22日

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番外編 : 新・井戸端スタイル

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いまどきのオバサマたちは4人集まっても静かなもので、井戸端会議ならぬ携帯会議です。それぞれがきわめて真剣な顔をして、ずっとこんな具合でした。

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12月1日(火) コウヤボウキ

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「いつかじっくり研究してみたい」なんて立派なことを1年前に言ったわりに、画像の進歩はささやかです。あのときに比べ、花の様子を少しだけ詳細に写しました。
小学校の理科で、キク科はこういう「集合花」を咲かすことを習ったはずです(タンポポが教材だったでしょうか)。削り節のようにカールしているのが個々の花びら(筒状花の先が割れた状態)で、そこから突き出た薄茶色の棒状物体がシベです。
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雄シベの集合体(薄茶部分)のなかから雌シベがのび出し、その先端が二つに割れているのが見えます。手前部分の花を少しだけむしり取ったら、濃いピンクの冠毛がこんなにびっしりと詰まっていました。

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