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8月31日(月) シシウド

090831sisiudo_b去りゆく夏を花火で送ろうという構図です。自分よりも高いところに花がつき、葉はずっと下というパターンの植物なので、何度出会ってもうまい写真になりませんでした。偶然に真上から見下ろすことができ、花も葉も一気に写し込むことができました。
似たものにハナウドがあって紛らわしいと思っていましたが、あちらの花が咲くのは春だし、葉の作りもかなり違う(属違い)ことがわかってきました。ただし、こちらシシウドの仲間(同科同属)は、すでに収録したノダケのほかにもいくつかあるようで、まだまだ探索を続けなければなりません。

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8月30日(日) ホツツジ

090830hotutuji_bまだ開いていないわけでなく、終わったわけでもなく、これで開花中です。どこがツツジ?と思いますが、言われてみれば葉がそんな感じだし、そう思ってみれば花の作りもなんとなく…、あくまでなんとなくですけど。
ツツジ科ホツツジ属で、一属一種の変わり者です。こんな時期に咲くツツジにはナツザキツツジがあって、あれもかなり奇妙なものではありますが、このホツツジに比べてしまえば、まるっきりまともに見えてくるほどです。
このホツツジは有毒で、花粉が蜂蜜に混じると中毒を起こす危険もあると言います。里でこれを見ないのは、そのさびしい見かけのせいかと思いましたが、蜜蜂が徘徊するテリトリーではあまり増やさないのが身のためという木でした。

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8月29日(土) ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)

090829akinoginryousou_bこれを見つけたとき、「あれー、ギンリョウソウがまだ咲いている~」とつぶやいてしまいました。しかし落ち着いて考えると、場所は違うものの、この春にギンリョウソウを撮ってからもう80日ほども経っています。まさか百日紅ではあるまいし、こういう植物がそれほど長く咲くわけがありません。
なぜそんなトンチンカンをしたかというと、今回見たアキノギンリョウソウは、今までで一番フレッシュな状態だったからです。春のギンリョウソウに比べ、ギンリョウソウモドキなどと紛い物扱いされているし、実際に自分でもややくたびれた姿しか見ていなかったので、こんなにきれいだと、ついギンリョウソウだと勘違いしたのでした。
さて、これでアキノギンリョウソウは出始めから実が枯れるまでの一応の流れを見ることができました。そこで思い出したのは、春のギンリョウソウの実をまだ見ていない(注)ことです。アキノギンリョウソウのそれが乾いたタイプで上向きに稔るのに対し、ギンリョウソウはうつむいた液果という違いがあるはずです。さて、今ごろノコノコ出かけても、うまくその実を撮ることができるやら、ちょいとした運試しの気分です。

<補注1> ギンリョウソウの実は、翌年夏に確認できました。(2010年6月27日)
<補注2> 記事掲載時はアキノギンリョウソウとしていたタイトルを、標準和名優先に変更しました。(2016年8月6日

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8月28日(金) ヒメキンミズヒキ

090828himekin_bおや、キンミズヒキが…、と思ったものの、なんだか寸足らずです。わずかな風にも揺れて困ったあの穂も、これは小さくて低いせいかジッとしてくれています。
なるほど、バラ科キンミズヒキ属には、ふつうのキンミズヒキとこのヒメキンミズヒキとがあるのでした。二つを比べれば、背丈だけでなく花そのものもひとまわり小さい上に花弁が細く、咲いている数もこちらはやや淋しげです。
ただ、羽状複葉の葉は両方がよく似ています。小葉の鋸歯の感じも同じだし、3出複葉に見えて、じつはその下に不規則に小葉がつらなっているところも共通でした。

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8月27日(木) イヌトウバナ

090827inutou_all_bちょっと野山を歩くと道端で見かける草ですが、今まで調べを怠っていました。くるぶし程度(か、やや上)の背丈で、あまり見栄えのするものではありません。
じっくり見ると、花穂は紫蘇のそれに似ています。図鑑のシソ科にあたってみたら、トウバナ属という案外に代表的な種類でした。
090827inutou_up_b_2ただ、これがそのなかのトウバナかイヌトウバナか少し迷いました。そこで、ふつうの蟻がこんなに巨大に見えるほど拡大してみたら、萼が毛だらけでした。葉もややガサついています。花期もどうやら今ごろからなので、これはイヌトウバナとしました。
花期がやや早いトウバナは、萼の毛が稜部だけだし、葉に毛がなくて艶があります。じつは春に撮ったときは出しそびれたのですが、こちら(↓)がトウバナのようです。
090827toubana_b
<補注1> この記事から2年後に、今度は間違いなくトウバナと確認できる写真を掲載しました。
<補注2> イヌトウバナの萼にもう少し迫ってみました。(2016年9月1日

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8月26日(水) コシアブラ

090826kosiabura_b黄色く染まった葉がはかなげだったコシアブラが、そろそろ花の時期のはず、と思い、イソイソと訪ねてみました。あれー、ずいぶん高いところについています。
低い枝もあるのに、そこにはつかず、きみまろズームではかなり苦しい高さで線香花火みたいになっています。それでも何枚かはクッキリ写せたので拡大してみると、がっくり、花かとおもったのは蕾でした。開花まではあと1週間でしょうか。
そんな経緯でやたらたくさん撮った画像をシゲシゲ見ていたら、5出複葉(写真上方)のはずのコシアブラにも3出部分(写真下方)が少なからずあることがわかりました。このことを意識せずに撮った写真には3出ばかりのものもあり、タカノツメと間違えたかと心配したほどです。花にはフラレましたが、ちょっとだけ実際知識が増えました。

<補注> 山菜としてのコシアブラはこちらです。

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8月25日(火) クサアジサイ

090825kusaajisai_bアジサイの仲間だと、時期的な最終ランナーはタマアジサイだと思っていました。ところがどっこい、こんな伏兵もいるのでした。
まさに、伏兵と呼びたくなるサイズと雰囲気で、すぐに目立つタマアジサイとはかなり趣が違います。草丈はせいぜい脛ほどで、終焉期かと見える花も、これでけっこう真面目に咲いているらしいのです。
ほかのアジサイのようにひと株に花の房がどんどんつくわけではありません。そのため、庭で愛好されることは少なく、もっぱら山の花という可憐なアジサイです。

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8月24日(月) オオモクゲンジ

090824oomokugenji1_bモクゲンジオオモクゲンジ、そのサイズこそ違え、風変わりな実の姿は同じで、どちらもひと目でファンになりました。
さて愉快な実を知ったからにはその花も見たいと追っかけが始まるわけで、モクゲンジの花は無事に去年の夏に撮影できました。ところがオオモクゲンジは大きすぎます。樹下に黄色い花びらの残骸は見たものの、去年はむなしく撤退でした。
そんな経緯で、かなり執念の撮影です。なるほど、色合いや構造はモクゲンジと共通ですが、かなりモロイ作りです。この細長い花びらがハラハラと散って、去年はくやしがらせてくれたわけです。
090824oomokugenji2_bところで今ごろになって気づきました。モクゲンジとオオモクゲンジは単に木や実の大小の違いだけでなく、葉の姿かたちがまるで違いました。切れ込みがあって艶のないのがモクゲンジで、切れ込みはなく(全縁)艶のあるのがオオモクゲンジです。花を追っていて葉に気づくなんて、見たい雑誌を買ったら豪華な付録がついていたみたいな、とても得した気分です。

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8月23日(日) チチタケ

090823tititake_b草木ブログのくせに、いきなりお皿に載ったキノコです。本来は、土に根を生やしたものを載せるべきなのに、素人が簡単に見つけられるものではないようです。今回は栃木の旅の途中、思いがけずに見つけたお店で買ったものです。
そんな「商品」をなぜここに持ち出すかというと、これ、ピンクの花が美しいチダケサシの名前の元になったキノコだからです。山でチチタケを採った人が、その軸に刺し通して持ち歩いた草がチダケサシというわけです。
090823tidakesasi_bただ、この由来話には疑問を呈する人もいて、曰く「チチタケの生える広葉樹林にはチダケサシは生えない」のだそうです。なので、実際にチチタケを採る人にこの辺の状況をお伺いしてみたいと、ずっと思っていました。
そんな背景のなか、たまたま通った宇都宮郊外で「ちたけ」と大書きした旗が翻っているのを見つけました。栃木県民はこの「ちたけ」が大好物だそうです。この店のご主人は、夏になるとこれを採りに地元からだんだんと北上し、今回は青森の山でこれを収穫してきたそうです。
そんなプロに「チチタケとチダケサシは一緒の場所に生えるか」をお伺いすると、いかにも当然に「あるよ~、咲くよ~」というお答えでした。すっきりです。
ただ、チチタケ(乳茸)というくらいで、茸を傷つけると出る白い液が貴重です(手前中央:折ってみた軸に液=舐めると甘い)。茸自体はボソボソで旨みはなく、この乳こそが栃木県民の「ちたけ狂い」の元なので、調理も茸をまな板で切ることはせず、鍋のなかで押しつぶすように細かく砕きます。したがって、軸に穴を開けてしまうチタケサシの利用は、本当にこの茸を愛する人が取る手段でないことはたしかです。
090823ryourijpgさて、ご主人に教えてもらったように「ちたけ」に火を通しながら砕いたあと、茄子を加え、醤油で味つけした汁でうどんをいただきました。ハァ~、豊穣な山の味です。粗雑な舌にはやや贅沢すぎるほどに、どっしりと複雑で玄妙なお味でした。

<写真追加> チチタケの生えている現場写真(↓)をあとからいただきました。自分の撮影ではないのは残念でも、一応、「生」の姿も載せることができました。
090823tidake_yama
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番外編 : ラブラブ

今年はトンボがやたら多い気がします。
しかもラブラブカップルが目につくので、来年はもっとトンボだらけ?
Lovelove1あっちでも、
Lovelove2こっちでも、、、。
ついでにこんなラブラブも見つけました。白くて大きなハートと、緑のかわいいハート!
Lovelove4でも、おひとりさまも優雅に羽を広げていました。初めて見たトンボです。
Alone1おっと、カエルさんもおひとりさまで、こちらは「幹隠れの術」でひっそりと。
Alone2

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8月22日(土) タマガワホトトギス

090822tamagawa_b玉川ならぬ大谷川(だいやがわ・栃木県)の河畔で撮影しました。見つけた本人にはもっともっと黄色に見えたのに、曇天の朝だったことに加え、露光の設定を間違えたおかげで、かなり文字で補わなければいけない色合いに写ってしまいました。
ただし、本来のホトトギスと比べれば黄色みははっきりわかるし、開花時期もかなり早い感じです。また葉の形に差があり、ホトトギスの葉身が細くて長いのに比べ、タマガワは丸くて広いことが明らかです。
ところで、玉川とは山吹で有名な京都の地名であって、そこにこのホトトギスの自生はなく、山吹の黄色にこと寄せた名づけだろうとのことです。昔の洒落には「鎌輪ぬ」みたいなオヤジ風もある一方でこういう和歌の素養(玉川は山吹の歌枕)が必要なものもあり、昨今の皮相なお笑いに慣れきっていると、ちょいと身が引き締まります。

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8月21日(金) ツルリンドウ

090821tururindou_b宝石のような真っ赤な実を晩秋の北国で撮ったのは3年前でした。あれから1,000日あまり、やっとツルリンドウの花をとらえることができました。
筒部の稜線は濃い紫色で、それが次第に花弁の白さに溶け込んでいく色合いはじつに奥ゆかしい風情です。もう少し紫が濃いものもあるなかで、初めて見るのがこんなに白い花だったとは、あこがれの君にふさわしい登場の仕方です。
ただし、花や実は美しくてもその蔓はたくましく、そこら辺のものにギリギリと巻きついてのびていきます。そんな目で見直せば、そこはかとない色合いとは対照的に、花の形は凛として気迫がこもっています。さて、その強靱な蔓の巻き上がり方は、前に解説したZS判定法によれば「S巻き(右巻き)」でした。

<写真追加> この記事を見た方から、もう少し紫みの強い花をとらえたお写真(撮影は去年9月上旬)をいただきました。ありがとうございました。(2009年8月23日)
Photo
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8月20日(木) コマツナギ

090820komatunagi_b地面の上を横へ横へとのびる蔓がものすごく丈夫です。駒(馬)をつなぎ止めることができるかどうかの実験は無理でも、人間の力では簡単には切れません。
いかにもマメ科らしいピンクの蝶形花をつけるので、このまま立ち上がれば萩と間違えそうです。(後年、高く立ち上がったコマツナギに出会いました)

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8月19日(水) サルナシ

090819sarunasi_bプラプラしている実は中指の先くらいのサイズです。猿さん御用達という名前ではあっても、猿だけでなく熊もこれがお気に入りだそうで、いただくときは要注意です。
キウイの原型みたいな言い方をされてはいても、皮にはまったく毛がないし、サイズもこちらはずいぶん小型です。もっと熟せば、実の作りや色がキウイそっくりになるものの、今の時期はまだ青リンゴの味わい(食感も)です。
というわけで、どう見ても食べても「梨みたい」とは思えません。もしかしたら、山のなかで猿がこれを飽食し、里に降りて来ないことを願って「猿無し」と呼んだとしたら、とてもいい名前に思えます。(はた衛門珍説)
コクワと呼ぶ地方もあり、先年、東北のある道の駅でそんなラベルのついたドライフルーツを見つけました。うま酸っぱ~くて、パクパク食べてしまいました。

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8月18日(火) サルスベリ(シロバナサルスベリ)

090818sarusuberisiro_bようやく気持ちのいい空が安定してくれるようになって、白いサルスベリが青い空に映えて、みごとに爽快な眺めです。撮っている本人は真っ赤に焼けてますが…。
今までこのブログでは三度(04年05年06年)もサルスベリを取り上げていて、しかしそれらはすべてピンクでした。別に白い花が咲くことを知らなかったわけではなく、出会う確率としてそれだけピンクのシェアが高いということでしょう。
昔は今よりもっと白が貴重だったらしく、この花色のものを特にシロバナサルスベリと呼んでいたようです。今はあえてそう呼ぶことはしないらしいとは言え、最近知ったことなので、心覚えに書いておくことにします。
090818simasaru_bついでに、白花と紛らわしいシマサルスベリも同時掲載しておきます。以前に登場したとき触れたように、両者の葉(の形と大きさ)がまるで違うことがわかります。

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8月17日(月) バリバリノキ

090817baribarinoki1_bお盆休みが終わって、さあ、きょうからバリバリ働き…というタイトルではありません。バリバリはあくまでこの木の名前です。
なぜバリバリなのか、牧野博士は「葉の触れ合う音」だろうとしていますが、触れ合わせてもカサコソは言うもののバリバリにはかなりの距離がある音です。
090817baribarinoki2_bで、もう一つの説である「バリバリ燃える」というのを実験してみました。落ちてすぐのまだ青さの残る枯葉を数枚いただいてきて、帰宅してから火をつけてみました(よい子は山では火を焚きません)。
たしかに、paripari!と燃え上がるので、これが集団で燃えたらbaribariは嘘ではないと思います。水をかけるとハッキリとはじいて、油分はかなり強いようです。
090817baribarinoki3_b別名のアオカゴノキ(青鹿子の木)は幹を見ると納得します。この木で直径は30cmを超えていて、かなりの大木です。ただ、枝は垂れるようについていて、手が届きました。枝の先にカラタチバナみたいな葉が密集するので、とても特徴的な姿です。

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番外編 : 歯車!?

090816hagurumaたぶん、人間って自然界からのヒントのおかげで、文明を作り上げてきたところが大きいと思うときがあります。これ、もし隣りに同じ物がもう一つあったら、絶対にかみ合わせたくなったはずです。
あ、念のため申し添えれば、決して縁を手で崩したりしてはいません。見つけたそのままです。傘の下がこういうスリット状になっているのはキノコとして当たり前でも、それがそのまま縁に露出している意味がわかりません。
歯車を最初に作ったのはどこのどなたかわからなくても、こら、おぬし、ゼッタイにこれをマネしたでしょ。もう時効だから、素直に白状しちゃいなさい!

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8月16日(日) オニグルミ

090816onigurumi_bいわゆる胡桃の実をつけないサワグルミを取り上げたあとなので、ここはやっぱり胡桃らしい胡桃を出すことにしました。日本で「胡桃」と言えば、ふつうはこのオニグルミを指すそうで、真打ち登場というところです。
ただし、外見では見分けのつけにくいものにヒメグルミ(核果で見分ける)があるので、きょうのところは暫定です。手が届かない高さに実がついていたので、秋に落ちていたら皮をむいて確かめる(鬼なら表面がゴツゴツ)ことにします。

<補注> 後日、この写真に見えている特徴はオニグルミで間違いないことがわかりました。(2009年10月18日)

さて、クルミにもいろんなものがあることがわかってきたので、ここらで整理します。まずドライフルーツでおなじみのクルミはクルミ科クルミ属で、オニグルミ・ヒメグルミ・テウチグルミなどがあります。
きのうのサワグルミはクルミ科サワグルミ属で、シナサワグルミも同科同属です。
さらにノグルミはクルミ科ノグルミ属です。
羽状複葉であることがクルミ科の共通点のようではあっても、おいしいのはどうやらクルミ属の仲間だけみたいです。(季節がら、夏休みの自由課題風になりました・笑)

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8月15日(土) サワグルミ

090815sawagurumi_b終戦記念日ですから、モノトーンにしてみました…というのはややコジツケで、ただきのうの続きの、雨に降り込められた高原土産ではあります。
樹皮の裂け目が深く刻まれた大きな幹の下で、ただただ梢を眺めるだけのひとときはいいものです。というか、梢しか見えなかったというのがホントのところです。
帰宅して調べたら、先日の野胡桃と同じで、これも沢「胡桃」とはいうものの胡桃のような実はつかないのでした。カエデ類のような翼果が鎖状にぶら下がるそうで、その様子ならシナサワグルミで見たことがあります。
さすがにサワグルミ同士で二つは似ていても、シナサワグルミは小葉が偶数、サワグルミは奇数です。「しか見えなかった」梢ではあるものの、その先端が奇数であることはちゃんと撮れていました(写真は拡大可)。

<補注> サワグルミのまっすぐな幹の様子はこちら、黄葉の色合いはこちらです。(2015年11月29日)

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8月14日(金) コスモス

090814cosmos_b先月、「はた衛門、高原に遊ぶ」みたいでしょ、と冗談を言ったときは、ホントは近所で、イヤになるように晴れて暑い日でした。それでもって、今度はホントの高原に行ったのに、見事に雨に降り続けられてしまいました。
少しは小降りになって、「もしや」と期待するとまたザーッ。かなり性格の悪い雨で、せっかく面白い草木があったのに、きれいに撮ることができません。
仕方なしに、と言ったらコスモスには悪くても、これなら細かい描写は無用です。おまけに一足早い高原の秋の気配も、もしかしたら伝えられそうです。

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8月13日(木) ハス(八重)

090813hasu_bお盆ともなれば、もはや秋風が立つのもあと少しで、その先駆けのような赤トンボを目にしました。オニヤンマの姿や羽音には暑苦しさを感じてしまうのに、赤トンボだとなにか一陣の涼風が頬をかすめたような気がします。
もっとも、本当は油照りの下で、蓮の花はだらしなく萎れていました。蓮を写すたび、「ポン」という開花音を聞かなくては、と思ってはいるのに、いつかいつかと念じながら、未だにその願いは叶わないでいます。

2008年のきょうレンゲショウマ> 2007年のきょうレンゲショウマ> 2006年のきょうヌスビトハギ> 2005年のきょうツルレイシ> 2004年のきょうオモダカ

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8月12日(水) カノコユリ

090812kanokoyuri_b本場の四国や九州でもカノコユリは数が少なくなり、絶滅危惧種だそうです。たしかにこれだけ美しければ、イケナイ人たちの手にかかる危険は極大でしょう。罰則で世のなかが良くなるとは思えないものの、まずは厳刑を用意することも必要に思えます。
そんなわけで、これはお気楽に栽培品を撮影しました。ヤマユリだと花びら全体にまばらに散る斑点が、カノコ(鹿の子)の場合はこのように中央付近に集まって、たしかに若い鹿の体の模様を思わせます。
また、ヤマユリだと香りが強すぎて、狭い庭では息苦しくなりそうなのに比べ、こちらはそれほどきつく匂わないことも盗掘される原因に思えます。美しすぎて絶滅した動植物は枚挙にいとまがないわけで、そんな愚行を繰り返さないことは、地球に生を宿す生き物の仲間として最低限の務めであるはずです。

<補注> カノコユリの別名(地方名)について触れました。(2017年7月25日

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8月11日(火) ツルレイシ

090811turureisi_b宿題だったゴーヤの雌花をようやく撮れました。「先生、できましたァ!」みたいに得意になって、雌花だけ欠けていた前回の掲載にリンクさせようとしたら、なんとなんと、あれはもう完全に1カ月も前のことなのでした。
…などと時間の速さに驚いていても埒があかないので、話は雌花です。撮影は昼過ぎなので、もう受粉が済んではいるはずでも、だからと言って速攻で実が膨らみ出したわけではありません。ゴーヤの雌花は最初からミニミニの実をつけているのでした。
だったら雄花はいらないじゃん!と、男の端くれとしてはむくれてみたものの、ここで鶏の無精卵を思い出しました。姿かたちはゴーヤでも、受精していなければそれはただの食品にすぎなくて、雄花あってこそ種ができ、来年のゴーヤがあるのでした。

2008年のきょうシデシャジン> 2007年のきょうメタカラコウ> 2006年のきょうコリウス> 2005年のきょうタマガヤツリ> 2004年のきょうハツユキソウ

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8月10日(月) ホオズキ

090810hoozuki_b今どきは拳ほどの大きさの実がわさわさとつくホオズキも見かけます。それは豪華な眺めではあっても、夏の情緒には欠けるような気がしてしまい、このように畑の隅に昔ながらの姿を見つけて、なにやら安堵の気持ちでシャッターを押しました。
うつむきがちな花が咲いていたのはほんの2カ月前なのに、もはやこんなに実が色づき出しました。残念ながら今年は日照不足のせいで、デキがイマイチに見えます。
このまま冬まで放置すると、この皮(萼)が透けて絽のようになることがあるわけで、さて今年はそういう美しい姿を見せてもらえるでしょうか。

2008年のきょうゲッケイジュ> 2007年のきょうヤマホトトギス> 2006年のきょうマルバタマノカンザシ> 2005年のきょうベニバナサワギキョウ(ヨウシュサワギキョウ)> 2004年のきょうゴンズイ

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8月9日(日) ムサシアブミ

090809musasiabumi_b過去すでに4度登場したムサシアブミにも、まだここに載らない姿がありました。この、団扇のように平らで大きな葉です。
4月末の花の時期には葉はまだ開ききらず、6月に入って目立ち始めます。それが11月には枯れてしまい、赤く熟した実だけが冬の野で異彩を放ちます。
その実が、この時期ようやく形を整えて来はしても、葉の存在感にはまだとても太刀打ちできません。薄暗い林のなかで、葉はこのように光を最大にとらえる形となって、球根に養分をため込んでいるのでしょう。

2008年のきょうキカラスウリ(雄花)> 2007年のきょうサンショウバラ> 2006年のきょうカボチャ> 2005年のきょうシコンノボタン> 2004年のきょうヒルガオ

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8月8日(土) ノグルミ

090808nogurumi_b何年か前に福岡でこの木を見たものの、ずっと正体がわかりませんでした。西日本が本拠地らしく、埼玉あたりの野山では今まで見かけなかったのです。
それが今回、都内で植栽のものに出会い、ついていた名札でいとも簡単に積年の疑問が解けました。なんと、こんな実のくせにクルミの仲間でした。
たしかに葉のつき方はそんな風情です。しかし、実はまったく違って、食べられるところはなく、ただただ松ぼっくりがイガイガしたみたいな姿です。このイガイガは雌花であり、初夏には紐状の雄花もつくと言います。来年はその撮影も狙ってみます。

2008年のきょうアオノリュウゼツラン> 2007年のきょうコケモモ> 2006年のきょうウド> 2005年のきょうイネ> 2004年のきょうクサギ

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8月7日(金) リキュウバイ

090807rikyuubai_bあとで見たら、1週間前と同じ写真を使ってしまったと焦りそうです。それもまんざらトンチンカンではなくて、今月1日に載せたオオリキュウバイとふつうのリキュウバイの実を比べてみようというのがきょうの趣旨です。
また、写真的には邪魔な指も、先日のオオリキュウバイにも登場しているのでスケール代わになります。きょうのものは正真正銘のふつうのリキュウバイです。なまくら腕のせいで写真の色味はかなり違ってはいても、実の形や大きさはオオリキュウバイとほとんど見分けがつきません。
…と自分で書いてきて、ウォ、大きな違いを見つけました。リキュウバイは正確に星形(莢が5室)なのに、オオリキュウバイはこれが5~7室と不安定です。どちらも、掲載写真以外にも違う箇所を撮ってあり、それらを見てもこの違いは歴然です。
というワケで、「種(実)は同じでがっかりでした」という結論のつもりが、「できうる限り、両者の実を調べて、上記の法則が正しいかどうか再調査します」というシンドイ話になってしまいました。やれやれ、暑さがいっそう厳しく感じられます。

<補注> 再調査の結果はこちらです。(2009年9月4日)

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8月6日(木) ベロニカ

090806veronica_bベロニカという名前は、映画やら小説やら、いろんなものに出てきて、だからこの花をそう呼ぶのはなんだか気恥ずかしいところがあります。
だからと言って、ベロニカをルリトラノオと優雅に和風で呼ぶかというと(そう解説するページを見かけますが)、この二つはあくまでも別物だと思います。本来のルリトラノオ(Pseudolysimachion subsessile)はかなり絶滅危惧の野生種で、もちろんワタシなんぞはまだお目にかかれていません。一方、ベロニカ(Veronica longifolia)は明らかに園芸種で、花色違いや矮性のものがあります。
ところで、ベロニカってきっとキリストさんにハンカチを差し出したというあの人なんでしょうけど、こんな紫色のイメージだったんでしょうか。それともベロニカさん違いで、作出した人(またはその奥様)のお名前だったりして。正解を知りたいものです。

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8月5日(水) カラスザンショウ

090805karasuzansyou1_b「来年からこの木を継続観察してみます」と言ったのがおととしの暮れでした。ということは1年半もサボっていたのかというと、そうでもないのです。去年もこの花を撮りにここに来たのに、そのときは見事に散ってしまっていたのです。
なので、去年より半月ほど早く来てみたら、今度はドンぴしゃでした。ただし、4mほど上空に咲く5~6mmの花なので、きみまろズームではまったく歯が立ちません。くやしいので、地面に落ちていた花殻を拾い集めてみました。こんなにボタボタ落ちて、実はしっかりついてくれるのでしょうか。
090805karasuzansyou2_bと書いたら、そうか、去年は実の時期にここに来てみるのを忘れていました。しっかり実を撮影しておけば、今回で一応はフィニッシュできたのに、また課題持ち越しです。

<補注> カラスザンショウが雌雄異株であることを、このときはまったくわかっていませんでした。(2009年12月4日)

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8月4日(火) サギソウ

090804sagisou_bサギソウを写そうとすると、今まではつい鳥に見える白いところだけに目が行きがちでした。で、今回は思うところがあってローアングルで迫ってみました。
おお、いかにもラン科らしく、長い距がのびています。この角度から見ると、着水するときの水鳥に見えなくもありません。しかし、鷺はこんな着水はしないから、こうやって距に目をやると「鴨草」になってしまって締まりがありません。やはり鷺草は白い花弁(唇弁)を主役にして写すべきもののようです。

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8月3日(月) アーティチョーク(チョウセンアザミ)

090803artichoke_b花の残骸は2mほどの高さに並んでいて、ちょっとしたオブジェのような色と形が人目を惹きます。
和名で朝鮮薊というように、この毛羽だった部分はアザミ風の赤紫の花だったはずなのに、そのタイミングは逸しました。さらに言えば、もっと早く、この部分が蕾のころならば、この苞片部分を試食することもできたと思うと残念です。
と書いていたら、なんだかきのうと同じ調子になっていることに気づきました。ただ、マルバチシャノキと違って、アーティチョークだったら気の利いた八百屋で手に入るかもしれません。きょうはおねだりして、ビールのお伴にしてもらおうかな。

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8月2日(日) マルバチシャノキ

090802marubatisya_b15cmのスケールからはみ出た葉は、ゴワッとした手触りで丈夫です。これに飯を持ったり酒を注いだりしたという記紀伝承に素直にうなずけます。
もっとも、この葉は若葉のころならそれ自体を食べることができるそうで、まるでソフトクリームのコーンみたいです。その味がチシャ(=レタス)に似るところからの名前だそうで、それは同科同属で葉の丸くないチシャノキだけのことか、こちらの丸葉もレタス味がするのか、来春が待ちきれない思いです。
さらに、こんなに豪華な実りがあるということは初夏の花も密集して咲くはずです。若葉の試食・花の撮影を来年のスケジュールに入れ…、おっと秋にはこの実が黄色く熟してきれいな姿になるはずで、この木とは楽しいおつきあいになりそうです。

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8月1日(土) オオリキュウバイ

090801oorikyuubai_b春に自分に課した宿題を、なんとその年の内に解いてしまいました。いつも何年も持ち越しにしてしまうダメ衛門くんにしては、大変な上出来です。
ところがその答えはがっかりでした。だらしないくらいに花や枝振りが大きかったので、面白い形のこの実もビッグサイズであることを期待したのに、どう贔屓目に見てもふつうの利休梅のそれと大差ありません。まだ青いから、これからもっと大きく…うーん、それはかなり希望的観測というものでしょうね。
こういう肩すかしもまた楽しみと思うことにして(かなりエエカッコしぃ)、今度はあまり勢い込まず、秋が深まるころにもう一度チェックして…うーん、忘れそう (´、ゝ`)

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