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7月31日(金) ハナカンナ(カンナ)

090731hanakanna_b日照が少なくて、いつかの冬のようにまた野菜の値段が上がりそうな嫌な夏ですが、このカンナの花を見ればそんなことも忘れて、つくづくと「ナツ~! アヂ~」です。
園芸的にいろいろ作られていて、これは花色がオーソドックスなのに葉が斑入りというか腑抜けというか、「涼しさを演出してみました~」風でした。うーん、やっぱりあの堂々とした深緑色の方が涼しげだわい…というのはごく個人的な感想です。
ふつうはただ「カンナ」とだけ言いますが、ほかに食用カンナというものがあるため、正式にはハナカンナだそうです。もう一つ、このヒラヒラ暑苦しい物体は花びらではなく雄シベ(6本中の5本)だというのも、きょう初めて知りました。なーんだ、きみはハタザクラのお友達だったのか。前からいい奴だと思っていたんだよ ヾ(´゚Д゚`;)ゝ

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7月30日(木) ヒメイワダレソウ

090730himeiwadare1_b見~つけた~ァ! だけだと、きのうと同じでも、きょうのこれには「やった~!」が加わります。ちょっと苦労した発見だっただけに、かわいさもひとしおです。
と言うほど珍しいものではなく、園芸的にも流通している(流通名:リピア)ようで、ご存じの人には空騒ぎと笑われそうです。しかし、去年、念願だったイワダレソウに会えたときに次の照準と定めたのに、身近な場所では見つからなかったのです。
090730himeiwadare2_bやや遠出をして、しかも300ha以上もある公園で具体的な場所も知らずにシロツメクサほどの背丈のものを探すのは、かなり勝算のない賭けでした。しかし、案ずるよりナントカで、こんなに群れて賑やかに咲く姫様に迎えてもらうことができました。

<補注> ずいぶん苦労したのがウソみたいに、このごろは街の花壇でもよく目にするようになりました。(2016年7月13日)

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7月29日(水) ヌマトラノオ

090729numatoranoo1_b見~つけた~ァ! これです、これ(たぶん)。先日、イヌヌマトラノオを載せるとき、これをまだ見ていなかったので、イマイチ自信がわきませんでした。
090729numatoranoo2_bこのヌマトラノオとオカトラノオが交雑すると、あのイヌヌマトラノオになるそうで、ようやくそのトライアングルが完成です。なるほど、オカトラノオと比べると花穂は垂れず、花つきがややまばらで、しかも葉がスマートです。
090729numatoranoo3_bしかし、実際はそんな細部よりも全体の感じが違っていました。オカやイヌよりひとまわり小型だし、とても野の花っぽいのです。特別に写真を3枚掲載して、この花に会えたうれしさを表現しておきましょう。

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7月28日(火) ギンパイソウ

090728ginpaisou_b記事タイトルをきのうのままにしてしまったかと自分で不安になりました。ギンバイソウとギンパイソウ、たぶん、お互いの存在を意識することなくつけられた名前でしょうし、もし意識したとして、紙と違ってモニター上では「バ」と「パ」が見分けにくい事情などは考慮する必要がなかったころの命名でしょう。
Vistaから採用されたWebページの書体(メイリオ)は細部が見えやすくなったと言いますが、Vistaそのものがマイナー&短命政権(?)に終わりそうな今、「バ」と「パ」の見分けは依然として困った問題のままに思えます。
おっと、きょうはギンパイソウが主役です。「バ」「パ」問題を脇におけば、まさしく銀の盃(杯)そのものです。低く這って花つきもいいので、花壇の手前側に良さそうです。

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7月27日(月) ギンバイソウ

090727ginbaisou_b盛りを終わった花が裏返ってうつむいているのはアジサイ類と同じ作りです。あと10日も早ければ、名前どおりに銀の梅のような花を見ることができたはずです。
ただ、恥ずかしい話ですが自分としてはまったく知らないものだったので、「ヒェ~、こんなのもあるんだァ」と驚いて、花どきをはずしてはいても、かまわずに掲載です。
無理に掲載したもう一つの理由がこの葉です。蟹のハサミみたいに先が割れていて、なかにはその先がまた割れているのもありました。もし来年、「銀の梅」をクローズアップできたとして、そのときこの葉先を写し込むのはむずかしいでしょうから、今回はこの蟹のハサミの味をじっくり堪能しておくことにします。

<補注> 翌年、花の撮影に成功しました。

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7月26日(日) ルドベキア

090726rudbeckia_b西日本の雨はすごいし、こちらだっていきなり雨になるし、タチアオイの蕾も天辺にいくつか残っているし、だからまだ梅雨なのかもしれませんが、暑いです。写真を撮っていて、ズボンまで汗でビショ濡れになったのは初めてです。暑い!
そんな本人の暑さが写真には写らず、しかも暑苦しい作りのルドベキアが意外に涼しげに、まるで「はた衛門、高原に遊ぶ」みたいに写りました(と自己満足)。
で、載せるにあたって過去を調べたら、4年前に「ルドベキアの種類をこれから一つずつ整理して覚えたい」みたいなことを語っていました。ウ…、4年間、なにも進歩はなく、今年も「ルドベキアはルドベキア!」です。急に汗が出てきました。

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7月25日(土) フサザクラ

090725husazakura_bこの春、花の様子をかろうじてとらえたフサザクラの今の姿です。春に掲載した写真がいかに開花の終焉時期だったか、夏のこのフサフサした実を見ればわかります。
花がこれだけフサフサした姿を見ることがなかった身としては、この木を名づけた人はもしかしたら実の姿に着目したのかもしれないと思いたいところです。
ただ、きょう記録しておきたい趣旨はじつは葉です。春の記事で、「桜の若葉に似て」などと勝手なことを書いたのですが、春はいざしらず、今となっては「まるで違う」と言い直しておかなくてはいけません。荒い鋸歯と深く刻まれた葉脈が、まわりのほかの木よりは役者が一枚も二枚も上みたいに圧倒的な存在感でした。

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7月24日(金) コクサギ

090724kokusagi_bこの実が冬に熟して割れる姿もいいけれど、夏の陽光を受けて膨らんだ青い造形の緊張感にも惹かれてしまいます。
そして、コクサギは実が美しいだけでなく、葉が面白いのです。
葉の付き方というのは対生とか互生とかがふつうですが、このコクサギは左に2枚つくと、次は右側に2枚つくのです。こういうちょっとしたヒネリが大好きなせいか、名前になった臭さを自分はまるで感じません。
アバタもエクボ…というのは草木に対してもあてはまるようです。

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7月23日(木) エゴノキ

090723egonoki_bふと見上げた木に、見かけたことのない白っぽい花が…。まるで糠喜びのサンプルみたいな早とちりをしたくらい、ずいぶん派手に虫こぶをつけたエゴノキです。
これはエゴノネコアシといって(虫こぶの形が猫足型)、なかには小さなアブラムシがウジャウジャいますが、あまり気持ちのいい景色ではありません。もっとも、虫こぶの先にもう穴があいているので、すでにこれは空き家かもしれません。
写真の左奥の方にはエゴノキ本来の実がパラパラと遠慮がちに見えています。ふつうなら「これでもか!」と鈴なりにつくべき実がこんなに少ないのはやはり虫こぶのせいなのか、これからはこの関係を気にしながらエゴノキを見ることにします。

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7月22日(水) イヌヌマトラノオ

090722inunumatoranoo_bこの花を論議する前には、オカトラノオとヌマトラノオの見分けができている必要があるのに、まだ後者を見たことがありません(注)。
そんな半端状態なので、きょうの掲載はかなり腰が引けています。花を見る限りはオカトラノオによく似ているのに、葉がやけにスマートです。それでヌマトラノオを疑うわけですが、それにしては花つきがかなり密で、穂が直立せずに垂れています。
イヌヌマトラノオというのは、オカトラノオとヌマトラノオの雑種だそうで、葉はヌマトラノオ的に細く、花はオカトラノオ的に密に咲くというのが今のところの自分なりの解釈です。ただし、イヌとしていても花穂の垂れない写真を掲載したサイトもあるので、「間違っていたらごめんなさい」で暫定掲載とします。

<補注> この年のうちに、ヌマトラノオは収録することができました。

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7月21日(火) エンジュ

090721enju1_b並木の木陰がありがたくて、ついその陰づたいに歩こうと目を落としたら、歩道が薄黄色く染まっていました。
090721enju2_b見上げれば、まだまだ控えの蕾をいっぱいつけて、はしりの花が開いていました。エンジュの花は梅雨明けの今ごろに咲くのでした。
となると、個人的に「プクプク豆」と呼んでいるあのかわいい実がぶら下がるまで、あとほんの3週間です。そうしてお盆が過ぎれば次は秋風…と思えば、このところの暑さもせいぜい楽しんでおかなければ損というものでしょう(と思いたいです)。

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7月20日(月) スジギボウシ

090720sujigibousi_bオオバギボウシコバギボウシと続いたあとはスジギボウシとなりました。名前どおりの白(淡黄色)いスジを持つ葉がかなり園芸的です。
さらにその葉の縁がやや波打っていて、少しくどいほどに賑やかな存在です。
そんな葉に比べれば花はいかにもギボウシのシックさで、色は大葉と小葉の中間くらいの淡い紫、茎の丈は小葉くらいでコンパクトです。葉の派手さの好みは分かれそうですが、もし広い庭があれば大葉や小葉と並べて植えてみるのも一興に思います。

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7月19日(日) メハジキ

090719mehajiki_b男の背丈よりも大きくなる草で、それがまだ腰上ほどで発展途上の姿です。花のついている節の間がこれからグンとのびるはずです。
そののびた節間の茎をとってまぶたの上下にはさんで遊んだのが名前の由来だと言いますが、自分ではそんな経験がないのでピンときません。この草を見て「懐かし~い」という人の分布範囲を調べることができたら面白そうです。

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7月18日(土) マツカゼソウ

090718matukazesou_bところどころ緑が明るく見えるのは、木漏れ陽を受けたからではなく、若葉の色です。松風草という名に偽りなしの涼やかな姿です。
もう少しすると小さな白い花をつけ出しますが、今ごろの葉の美しさに比べれば、それは蛇足と思えるほどです。3回3出複葉の入り組んだ葉の作りも、花が咲くころにはやや散開しすぎてしまい、味わいが薄くなる気がします。

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7月17日(金) マサキ

090717masaki_b冬場の朱色の実に目を奪われることは多くても、蒸し暑さが増す時期のこの地味な花は見過ごされがちです。
この花、美しさという基準だとポイントはやや低めでしょうが、形がけっこう味わいあるし、色合いのシンプルさもイケています。さらに、蟻さんにとっては蜜の味わいもなかなからしく、花を見るたび、どこかに黒い訪問者を見つけることができます。

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7月16日(木) ヤブマオ

090716yabumao_b本当はもっと早く、メヤブマオとセットで並べる気だったのに、時間はズルズルと、しかもアッと言う間に過ぎてしまいます。
似たような場所(やや湿った半暗がり)に、似たような風情(腰丈で草むらを形成)で生えています。両方とも葉が対生で、皺が深いところも似た感じです。
そこで二つの違いはと言うと、その葉の先端と基部でしっかり見分けられます。ヤブマオの方が葉形としてはノーマルで、基部は丸く、先端はスムーズに尖ります。これに対し、メヤブマオの基部は直線的に切れ、先端は亀の尻尾を思わせます。

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7月15日(水) イヌビワ

090715inubiwa1_b先月はじめには雌雄が判別できなかったイヌビワが、花(実)がぷっくりし出すものと変化なしのものとに分かれてきました。これだけ膨らんだら雌株で決定でしょう。
090715inubiwa2_bよし、これで雌花(花嚢の中身)が写せる!と思って割ってみたら、もはや花の時期は完全に終わって、なかは真っ黒クロスケでした。
くやしいので試食してみました。まったくのブフブフです。ベーッ、これがイヌと言われるワケでした。おいしい実の雌株もあるそうですが、もう試す気力は失せました。
いや、問題は味よりほかにありまして…。試食後、なんだか上唇と下唇が離れにくいのです。この実の汁、かなりの接着力があります。これをたっぷり囓ってからkissなんぞした日には、もーぉ離れませんよぉ! \(・´_`・。)

<補注> 完熟状態の果嚢(花嚢)は大変においしいものでした。したがって、この記事のものは雌株の果嚢が未熟だったのか、あるいは雄株だったのか、わからなくなりました。(2015年8月27日

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7月14日(火) ミヤギノハギ(ナツハギ)

090714miyaginohagi_b去年、ようやくのことにミヤギノハギの決定的な見分けポイントを知ったので、今年は「おお、宮城野くん、竜骨弁が長くてカッコいいね~」と余裕です。
などと生意気を言っていたら、いやはやこの世界の奥の深さにまた負けました。今年の新しい知識は宮城野萩=夏萩です。ときどき園芸店で「夏萩」が売られているので、「ふーん、そんな種類もあるのかなあ」と思っていたら、二つは同じものでした。
たしかに、ほかの萩より早く咲くのでわかりやすい名前です。ただ、やけに大雑把でデリカシーに欠けるネーミングだと思うのですが、余計なお世話なんでしょうね。

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7月13日(月) タカトウダイ

090713takatoudai_bトウダイグサの仲間は、その作りがよく似ていて、かなり目立つ風体です。そんな仲間のなかでもひときわ背が高いので、野原でもすぐに見つかります。
ナツトウダイがくるぶしあたり、トウダイグサが膝下あたり、そしてタカトウダイは腰上くらいあります。これだけ高いと、花粉を媒介するのはもっぱら蝶や蜂の役目かと思ったら、蟻がしっかり働いていました(写真左上隅)。
花(※)がキラキラ輝いて見えるのは、粒になって滲み出る蜜のせいです。蟻をどけようと息を吹きかけるのですが、よほどの宝の山らしく、根性でへばりついていました。

<補注> 花の構造については、waiwaiさんが接写でしっかり説明してくれています。

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7月12日(日) ムラサキクンシラン(アガパンサス)

090712murasakikunsiran_bきのうのコバギボウシの紫色につられて、紫君子蘭の登場です。と見栄を切るほどこれはニューフェイスではなく、5年前4年前にすでに載せています。
それがなぜに三度目の掲載かと言えば、一応、標準和名を尊重しなければ、ということです。あまり堅いことはナシにしたいと思いつつ、先般の品種・変種騒ぎのように、ときどき知恵熱に犯されます。どうせまた自滅するのは見え見えなんですが。
アガペーが愛で、アンサスが花、つまりアガパンサス=愛の花ということを教わったとき、なんといい名だと感動したのですが、あとから「アガペーは神様の愛、あなたが想像した愛はエロス」と諭されたものでした。
こんな蒸し暑い時期に、いかにも涼しげなこの花色は、たしかに無償の愛が具現化したようにも思えます。なのに、さあこれを紫君子蘭と呼ぼうというのは暑苦しい話です。そう言えば、紫ではない君子蘭はかなり暑苦しいオレンジ色でした。

<補注> 文中でリンクさせた君子蘭は、正確には受け咲き君子蘭であり、本来の君子蘭はこちらになります。(2015年3月7日)

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7月11日(土) コバギボウシ

090711kobagibousi1_bオオバギボウシの花がそろそろ盛りを過ぎようというころ、コバギボウシが登場です。こういう開花時期のつながりの良さも、ギボウシが愛好される理由でしょうか。
葉脈の彫りの深さはオオバと同じですが、葉の長さは10~15cmと小振りで、先端の尖りにのびがないのがコバの特徴です。
090711kobagibousi2_bまた、花穂がオオバほどには高くのびない(40~50cm)こと、花色は紫がはっきりしたものの多いことがオオバとの違いです。

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7月10日(金) アブラチャン

090710aburatyan_bアブラチャンの⇒花(雌花)⇒青い実と、3年かけてつなげることができました。たぶん雌株(雌花)だろうと思っていた木に、中指の先ほどの実が下がっていました。
これで花の見分けはわかったぞ、と言いたいところですが、間抜けにもまだ雄花に会えていません。この雌株が結実したのだから、たぶん近くに雄株があるはずです。うまく来春に見つかればいいのですが、幸運を祈るしかありません。
そもそも、この実は秋には黄色くなって割れるのだそうで、来春どころか今秋にも宿題は待っています。「アブラチャンを撮るのにアブラ汗~」なんてお寒いことを言ってないで、激写予定帳にメモですよ、メモ。

<補注> 割れた実とその性質についてはこの年の秋に、雄花(雄株)については5年後に記録することができました。(2014年4月4日)

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7月9日(木) ツルレイシ

090709goya_c熟して爆発した実の種(のまわりの真っ赤なオネバ)が甘くておいしいことは前に書きましたが、肝心の実(偽果)は毒味したことがありませんでした。今回、パクリとやってみました。クイズです。さて黄色い部分はどんな味でしょう?
スカスカの無味でした。たぶん、どんな名人が料理してもダメでしょう。ウ、味見して15分、うっすらと苦みがァ~(涙)。
で、本来食すべき緑の実を左に、切れ込みが深くて味わいのある葉とのび盛りの蔓も入れ、黄色い花には助演の蜂(かな?)も加わり、これでゴーヤのすべてを収録…とはいきませんでした。再びクイズです。ここに1点欠けているものはなに?
写っている花は雄花で、この日は雌花が見当たりませんでした。咲いた雄花がムダに思えましたが、蜂さんがどこか別の雌花に花粉を運んでくれるのでしょう。

<補注> タイトルのツルレイシはゴーヤの植物としての名前です。

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7月8日(水) ヤブコウジ

090708yabukouji_b名前どおり藪、というか木陰の薄暗がりに育ち、背丈は10cm少々のものですから、撮影には苦労します。いかにもヤブコウジらしい赤い実ならまだ被写体になりやすくても、うつむいた地味な花は、これで精一杯も写りです。
人が来たらどうしよう…みたいな情けない姿で這いつくばるのはいいとして、問題はヤブコウジならぬヤブ蚊です。塗っていた虫除けも汗で効き目が薄れるので、撮り終えるとかゆみ止め塗りまくりです。
虫除けをときどき塗り足せばいいとあとで思うのですが、面白いものを見つけたときは、そんなことは頭からかき消えてしまいます。

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7月7日(火) トモエソウ

090707tomoesou_bオトギリソウ属、いわゆるヒペリカム(Hypericum)の仲間は、豪華な雄シベが見どころで、ビヨウヤナギキンシバイの美しさには惚れぼれします。ところが、ヒペリカムと言えば実の美しさもまた売り物で、赤とか黒とかに色づいた擬宝珠型の実をつけた枝が、花屋に並んだりします。
このトモエソウ(Hypericum ascyron)は、繊細華麗な雄シベに加え、ヒネリのきいた花びらにも目をとられるので、ついそこにピントを合わせがちでした。そこで今年は視線を変えてみました。美しい膨らみは、hitomiのお腹だけに限りません。

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7月6日(月) ノカンゾウ

090706nokanzou_b花の色や形は無視して雌シベ・雄シベだけに注目すると、きのうのオオバギボウシのそれとよく似た作りです。自家受粉を避けたい意思が感じられる形です。
後ろにも花が写っていますが、ノカンゾウはひと株で同時に複数の花は咲かない(原則的に)ので、別の株の花ということになります。一つずつ咲くことで自家交配が起きやすくなるのを避け、さらにシベを反り返らせてよその花との交配を待つわけです。
なにやら家庭内別居を連想しなくもありませんが、そういう下世話な思いなど吹き飛ばすような真摯な生への執念こそ、この美しさの源になっている気がします。

<補注> 2月の芽出しの様子はこちら、真冬に枯れ上がった実と種の様子はこちらです。(2015年12月24日)

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7月5日(日) オオバギボウシ

090705ooba1藪のなかに、白い光を放つ花を見つけました。1mほどになるその高さ、花の時期(ほかのギボウシより早い)、花の色(白い)からすると、オオバギボウシのようです。
ギボウシ類は、花よりも葉の鑑賞価値で愛好家が多く、種類もさまざまです。そんななかで、このオオバギボウシは草原で見かけたり、ウルイとして春の珍味となったり、わりと素朴で身近な存在です。
090705ooba2一日で萎れる花は、たしかに始末が悪い眺めですが、じっくり見るとそれなりの面白さがあります。雌シベと雄シベがやたら離れているのは、他家受粉というしくみのためでしょう。そして、役目を終えた雌シベがチュルチュルリンと糸くずのようになったのを見ると、なにやら「お疲れさま」と声をかけたくなってしまいます。

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番外編 : 白水ダムの思い出

ちとせさんのページにお邪魔していて、土井晩翠⇒荒城の月⇒滝廉太郎と話がつながり、廉太郎の生まれ故郷である大分・竹田を訪れた日を思い出しました。
Hakusui1文学や音楽趣味は薄いので、「荒城の月」のメロディが生まれたという岡城址は後回しにし、豊後竹田駅で自転車を借りて向かったのはここです。まるでレースのようなこれはダムから流れ落ちる水です。
Hakusui2水の力をそぐために周到に計算された石積みの曲線が、竣工から70年を経た今もレース模様を生み続けています。
Hakusui3地図で片道10kmほどと読んだことに誤りはなかったものの、その10kmがほとんど上り坂とは予測できませんでした。梅雨前だったとは言え、大汗をかいて辿り着いたこの場所の涼しさはありがたく、静寂のなかにただただ水音だけが染み渡っていました。

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7月4日(土) クサフジ

090704kusahuji1_bきのう、軽々しく引き合いに出したクサフジです。「そんなものになんか似てないやい」というご本人の声が聞こえたような気がして、あらためて登場してもらいます。
このごろは、緑肥として植えられるナヨクサフジが近所の畑で目につきます。あれに比べると、翼弁まで紫のため渋い姿で、河原や土手がその生息地です。
090704kusahuji2_bいかにもマメ科らしく堂々とした実をつけます。かなり青臭く感じましたが、茹でたら今晩のビールの友くらいはつとめてくれそうです。

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7月3日(金) タマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ)

090703coronilla_varia_bゲンゲクサフジを足して2で割ったみたいな風貌です。出自は地中海沿岸だそうで、向こうではグランドカバーとして重用されているそうな。
日本ではまだかなりマイナーですが、園芸利用よりはどうやら眼精疲労に効く健康食品として注目を浴びつつあるようです。近づくと淡い香りがあって、見て良し、かいで良し、飲んで良しの三拍子そろった優れものです。

<補注> 標準和名はタマザキクサフジだったので、タイトルを修正しておきます。(2016年7月21日)

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7月2日(木) キンコウカ

090702kinkouka_b1キンコウカ…、「キン」は「近」でもなければ「菌」でも「禁」でもなくて、この花色からして十中八九は「金」だろうな、と察しがつきます。
問題は「コウ」でして、“「幸」福の 「濃」い黄金色 「高」原に 「神」々しくも 咲きいたるかな”などと駄洒落をかましてみましたが、どれもブブーでしょう。さて、マジメに図鑑を紐解けば、あらら、キンコウカは金光花と金黄花の二つの説がありそうです。
090702kinkouka_b2金と黄は意味が重なりすぎてやや難があります。ここは細くのびた六弁が「光」の筋を思わせるという豊かな発想に与(くみ)しておこうと思います。

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7月1日(水) オニシモツケ

090701onisimotuke1_bこの叙情的(に撮ったつもり…)な写真ときょうのタイトル(オニシモツケ)とはチグハグで、自分で記事を作っていて妙に落ち着きません。
090701onisimotuke2_bただし、全身像(?)を見るとすぐに納得でき、草丈が男の背ほどに高く、葉はざっくり大型です。乙女チックなお顔の下にがっちり筋肉質ボディとくれば、今風のアニメキャラみたいですが、そんな仮想世界ではなく、やや山深い草地に生息します。
シモツケに似たのがシモツケソウで、そのソモツケソウのハードボイルド版という名前由来ですが、花の美しさは鬼までちゃんと伝承されていることに安心しました。

<補注> この記事収録時には未知の植物だったシモツケソウを、5年後に撮影することができました。(2014年7月16日)

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