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7月6日(月) ノカンゾウ

090706nokanzou_b
花の色や形は無視して雌シベ・雄シベだけに注目すると、きのうのオオバギボウシのそれとよく似た作りです。自家受粉を避けたい意思が感じられる形です。
後ろにも花が写ってはいても、ノカンゾウはひと株で同時に複数の花は咲かない(原則的に)ので、別の株の花ということになります。一つずつ咲くことで自家交配が生ずる確率を下げ、さらにシベを反り返らせてよその花との交配を待つわけです。
なにやら家庭内別居を連想しそうでも、そういう下世話な思いなど吹き飛ばすような真摯な生への執念こそ、この美しさの源になっている気がします。

<補注> 2月の芽出しの様子はこちら、真冬に枯れ上がった実と種の様子はこちらです。

2008年のきょうボッグセージ(サルビア・ウリギノサ)> 2007年のきょうハクロバイ> 2006年のきょうヤマモモ> 2005年のきょうリョウブ> 2004年のきょうモミジアオイ

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コメント

おはようございます。初めまして。
今私たちが目にする植物の様子は植物の進化の最先端なんですね。アップして下さったノカンゾウのしべの様子と添えられた文章に改めて感じ入りました~。

投稿: パピコ | 2009-07-06 10:23

パピコさんへ:
草木を見ていると、その生への執着の強さに圧倒されることがよくあります。
生き物って、本来はこうなんだな、と、
最近のヘンな世のなかとつい比べてしまいます。

投稿: はた衛門 | 2009-07-07 07:15

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