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5月31日(日) ラカンマキ

090531rakanmaki_fb毎年撮り損なっていたラカンマキの雌花をゲットです。…と言うほどの画像でないのがなんともくやしいのですが、長さ3㎜ほどの物体が相手ではこれが精一杯でした。
まずは槇の雌花の姿が確認できたことを今年の成果とします。このサイズと形では、今まで見つけられなかったのも仕方ないかと、自分を慰めておきましょう。
コケシのような実は秋にはおいしく食べられますが、前年のそれ(種の部分)が干し柿状になって枝に残っていました。
090531rakanmaki_mb見る気で見ないと見えない雌花に比べると、雄花は派手です。槇はラカンもイヌも雌雄異株ですが、これだけの違いがわかると、今の時期なら雌雄の区別が簡単につけられます。今、慎ましやかな槇のマップを作っておけば、秋にはニューフルーツ(?)を楽しむことができるというわけです。

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5月30日(土) キハダ(雌株)

090530kihada_bキハダの薬湯をチビチビと舐めながら、キハダの記事を書くというのはなかなかオツなものです。ブログは朝食前の楽しみにしているのですが、空の胃にぬるい湯を入れるのは体にいいのだそうです。
どうせなら白湯(さゆ)よりは薬湯がいいだろうということで、黄檗(おうばく)という生薬として有名なキハダを使うようになりました。愛飲生薬としては先輩格であるメグスリノキは10分以上煎じなくてはいけなくて、起き抜けには面倒すぎますが、キハダなら皮をおおまかに砕いてお湯に入れておけば、ほどなく素晴らしい(!?)お味が滲み出てくるので、とても手軽です。

という爺むさい話は脇へおき、そのキハダが花をつけていました。キハダは雌雄異株ですから、さあ、これはどっちでしょう。前の年に実がつく(あるいはつかない)ことがわかっている木なら雄花・雌花の見分けは迷わないのに…と思いつつ近寄ったら、おやおや、もう子房が膨らんで、小さな実になりつつありました。

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5月29日(金) カキネガラシ

090529kakinegarasi_1b
090529kakinegarasi_2bカキネガラシは、垣根「枯らし」かなと考えた自分は浅はかで、「カラシナの仲間で垣根のようになる」という意味でした。
たしかに、「なんでそうなるの」と思うくらい茎が真横に張り出します。そして、もう一つの「たしかに」は地上近くの葉です。茎の上部の葉と違い、根もと近くのそれは幅広で、たしかにカラシナを思わせます。

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5月28日(木) ノアザミ

090528noazami_b名前を混同してしまいそうなものにノハラアザミがあって、野と野原はどう違うんだ!と命名者に噛みつきたい気持ちがムクムクと…。
名前も紛らわしいけれど、姿も相当に悩ましいのが薊の類で、このノアザミの場合、今の時期には別属のキツネアザミ(触っても痛くない)しか咲いていないのが判断のよりどころとなります。そんなアヤフヤな基準では心許ない場合は総苞片を見ればよく、ノハラアザミやアメリカオニアザミのここがイガイガなのに比べ、ノアザミのここは粘つくだけで痛くはありません。

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5月27日(水) テマリカンボク

090527temarikanboku_b直径が10㎝少々のボール状になった白い花は、遠くからだとオオデマリかと思っても仕方なさそうな姿です。
ただし、近づくにつれて葉の雰囲気の違いがわかってきて、三つに裂けた形がはっきりすると、「ああ、カンボクの種類だ」となります。
カンボクの実のまずさは実験済みですが、テマリカンボクは装飾花だけなので、たぶん実はつかないと思います。秋にまた会うことがあれば、確認したいものです。

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5月26日(火) マユミ

090526mayumi_b出かけた先で大きなマユミの木を見つけ、「しめしめ、ちょうど花が見頃だわい」と撮影したまでは良かったのです。帰宅して確認すると、ドキッ、マユミは雌雄異株でした。
注目すべきは雌シベの花柱と雄シベの糸の長さの2カ所だそうで、今回の花は花柱が短くて花糸が長いから雄花ということになります。結果オーライとはこのことで、秋に真っ赤な実をつける雌株なら、いく本か、あり場所を知っています。
マユミの雄株は比較的少ないのだそうで、偶然にそちらから撮影できたのはラッキーでした。あとは雌株の撮影を忘れなければ、めでたしめでたしなのですが。

<雌株の写真を追加> ずいぶん忘れたままでしたが、ようやく雌株(↓)を撮影できました。(2015年5月6日)
150506mayumi_f
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5月25日(月) ヒトリシズカ

090525hitorisizuka1_bいくら「一人」静さんではあっても、これだけ群がればさぞや騒々しかろうとほくそ笑んでしまいました。もっとすごい群生地はあるはずですが、自分が今まで見たなかでは一番大きなものです。
090525hitorisizuka2_bこの植物はきれいな名前で得をしていて、花の姿からならブラシ草などと呼ばれても仕方がない感じです。むしろセンリョウ科チャラン属の仲間であるフタリシズカの方が楚々として見えるのですが、いずれにせよ不思議な姿であることは一緒です。

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5月24日(日) オトメユリ(ヒメサユリ)

090524otomeyuri_b背丈が20㎝ほどの、いかにもかわいらしい姿です。小ささなら稚児百合がありますが、こちらはあれほど小さくはなく、娘盛りの乙女の風情です。
姫小百合という別名もあって、こちらも本名におとらない愛称となっています。乙女にせよ姫にせよ、背丈だけでなく、この優しい薄紅色を称えたものでしょう。
ところで薄紅色の小さな百合と言えば、去年、悲しい姿だけ記録した笹百合もあります。葉の違いは明らかですが、あちらの花の見頃も早く撮影したいものです。

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5月23日(土) キングサリ

090523kingusariこの場を通りかかったご婦人のお二人さんがありまして、歳若の方がお連れに「あの黄色いのもやっぱり藤かしら?」と尋ねました。おお、これは出番かと思ったら、すかさず年長者さんが「あれはキングサリ」と答えてしまったのでショボンです。
でも、よく考えてみればこれはマメ科です。あらためて調べたらキバナフジとも呼ぶそうで、あの素朴な質問は、とらえようによっては大正解と言えるのでした。
スクスク上に向かうところは藤とは違う性質で、いかにも欧州産の風情です。種などに強い毒があると言いますが、毒性は藤にもあり、こちらは東西共通の性質でした。

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5月22日(金) ショウブ

090522syoubu_bアヤメカキツバタはもちろん、一文字加わっただけのキショウブまでみんなアヤメ科なのに、端午の節句のお風呂に入れるこのショウブだけがショウブ科です。
おかげで花はあでやかさの欠片もなく、ほかのみんなとは大違いです。間違ってもハナショウブ(アヤメ科)と勝負しようと思う姿ではありません。
もちろん本人にはそんな負い目はないでしょうし、葉を刈り取られることなく無事に花を咲かせられたのだから、さぞかし大威張りなことでしょう。

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5月21日(木) バッコヤナギ

090521bakkoyanagi_bお婆さんの白髪にたとえられ、婆さん→婆っこ=バッコヤナギと呼ばれるようになった柳絮(りゅうじょ)、すなわち種を風にのせるための綿毛です。ほかにも、跋扈説や牛説もある名前の起源ですが、自分的には婆さん説が一番しっくりします。
撮影時期がギリギリだったせいもあって、1カ月前の若々しい美しさと比べると、とりあえず撮影できた安堵感しかありません。というより、萌え出した葉がイメージのなかのヤナギとかけ離れていて(どうしても、枝垂柳とか雲龍柳を思いがち)、柳というのも深い世界だなぁ、という感慨があらたです。

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5月20日(水) アオダモ

090520aodamo_b前に、市内のマンション脇で見つけた仲間をマルバアオダモとしたとき、丸くない(=葉が長く、鋸歯あり)ふつうのアオダモと早く比べたいと思っていました。1年後、東北の山のなかでしっかり念願をかなえることができました。
あれを載せるとき、「これで丸葉などといって、大丈夫かな」と内心ビクビクでしたが、こうして比べると、たしかに「丸くない」葉は生々(せいせい)とのびやかです。

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5月19日(火) ヒメツルニチニチソウ

090519himeturunitinitisou_bあくまで個人的体験ですが、花を見かけやすい順番は、ニチニチソウツルニチニチソウ > ヒメツルニチニチソウでした。
姫蔓日々草が玄関先を埋めているお宅を知っているのに、そこでは一度も開花を見ないので、姫様はやや気むずかしそうです。今回撮影できたこの場所でも、もう少し花をたくさん写し込みたかったのに、葉のつくりもわかるようにとなると3個入れるのが限界でした。その3個でも左端のものはもう萎れていて、やや短命の花のようです。
という苦労話はさておいて、ようやくニチニチシスターズ(?)の開花の様子がそろいました。すべてキョウチクトウ科ですが、日々草がニチニチソウ属、ほかの二つはツルニチニチソウ属なので、じつの姉妹に従姉妹を加えたトリオです。あれれ、たしかそういうコーラスグループってホントにいたような…。

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5月18日(月) サンショウバラ

090518sansyoubara_bようやくに、時期も時間帯もドンぴしゃのサンショウバラの花を撮影できました。ここ数年、なかなかこのシーンに出会えなかったのです。
直径で5~6㎝はあって、陽光に向かって元気よく咲いていました。日持ちはしない花だそうですが、蕾はたくさんついていて、まだまだ数日は楽しめそうです。

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5月17日(日) オオバナノエンレイソウ

0905oobananoenreisou_b北海道のシンボルのような花で、北大の校章がこれだそうです…と書くと、いかにも北の大地を旅してきたみたいですが、残念ながらこのところ津軽海峡を渡る機会がなく、これは本州北部での撮影です。
エンレイソウよりひとまわり大きめのフライパン状に広がった3枚の葉がみごとです。それだけでも美しいのに、そこからこんな花が飛び出してくるわけですから、これはもう奇異というかルール違反というか、なんとも絶句です。

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5月16日(土) ジャケツイバラ

090516jaketuibara_b1半年前に登場したときは破れた実と鋭い棘だけで愛想のなかったジャケツイバラも、カレンダーを6枚めくるうちに、こんなに美しく変身してくれていました。
若々しい枝がのびだしていました(写真左側)が、恐ろしい棘は早くも戦闘態勢です。対照的に去年の破れ莢もまだ残っていて(右上)、半年という月日の経過が早いのか遅いのか、我が身の老化進行を恐れつつ、微妙な感慨を持っての撮影です。
090516jaketuibara_b2おっと、肝心の花に目を戻せば、ハナセンナエビスグサを思い出す形です。なるほどあれらもみなジャケツイバラ科の仲間でした。この科の面々はどれも、花の中心に飛び出したシベがおしゃれです。

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5月15日(金) カッコソウ

090515kakkosou_bもしこの草の名前(カッコソウ)が書き取り試験に出たら、「確固草」と書けば、この凛とした姿に多少は符合するでしょうか。幻の草という意味で、「()草」とするのも大ハズレではないように思えます。
ただし、正解は勝紅草または羯鼓草です。前者は「紅が勝る」でいくらかうなずけますが、後者は雅楽で使われる太鼓のことだそうで、さっぱり脈絡なしに思えます。さらに、群馬に自生するのに木曽小桜などという別名もあり、いやはや、この姿を見つける以上に頭を悩ませてくれる名前です。
だがしかし、込み入った名前などどうでもいいやと思わせる華麗な迫力の花です。仲間のサクラソウも自生地はどんどん減っていますが、美しさが仇になるとはイヤな時代です。葉がサクラソウとはかなり違い、ゼニアオイを彷彿とする天狗の団扇型なのももう一つの鑑賞ポイントと見ました。

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5月14日(木) ギシギシ

090514gisigisiきのう、スイバとの比較対象として触れたギシギシです。前に載せたのは秋の姿だったので、花どきの賑々しさは初掲載です。
スイバと違って葉柄がハッキリしているのがわかります。葉質もスイバより厚く、こすり合わせるとギシギシする感じです。花の様子がギシギシしているからという名前由来の解説もあって、どちらをとるかはお好み次第でしょう。
さて、ギシギシを調べていたら、ナガバギシギシとかアレチギシギシなどの仲間がいることがわかりました。アレチは茎が赤みを帯びるのでこれと違いそうですが、ナガバとは実のフチで見分けるのだそうで、また持ち越し課題ができてしまいました。

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5月13日(水) スイバ

090513suiba_bずっと前、ここにギシギシを載せてから気になりっ放しだったスイバです。この二つの区別がどうもハッキリしなくて、いえ、正確に言うと自分でしっかり覚えようとしなくて、ギシギシらしきものを載せたきり、知らんぷりを決め込んでいました。
で、わかってみれば意外にスッキリで、このように茎の上部の葉が茎を抱いているのがスイバ、抱かずに数センチの葉柄を持つのがギシギシでした。茎を噛むと、確かに酸っぱいけれど、ややほろ苦さもありました。いわゆるスカンポとしてしゃぶるには、やや時期が遅かったかもしれません。
090513suiba_fbところで、スイバは雌雄異株(ギシギシは雌雄同株)で、この株はウニのような雌シベでわかるように雌株でした。できれば雄株と比較したかったのに、近くでは見当たらず、やや垂れ下がってうつむき加減の雄花を載せるのは次の機会になりました。

<補注> 雄花の姿はこちらです。(2011年5月9日)

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5月12日(火) タラヨウ(雌花)

090512tarayou_b花の写真としては終わりかけですが、その代わり、緑の実がもうこんなにふくらみ始めて並んでいました。
これまでにタラヨウの雌雄が並んで植えられているのを見たことがなく、この雌株の周囲、少なくても半径1km範囲に雄株はないはずです。それなのに、こうして受粉はしっかりできています。草木の花粉というのはどれほどの旅をするものなのやら、自分の目に見えない世界のすごさを感じます。

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番外編 : 人(?)命救助か、営業妨害か

090511hebi1思わず「おわぁアッ」と叫んでしまいました。足下にいきなりこんな光景を見つけ、ちょっとビビリました。
しかし、マジマジ見ると、獲物となったカナヘビ(かな?)の目がとぉ~っても冷静で不思議です。事態を理解していないのか、あきらめの境地なのか、物事に動じない太っ腹なのか。おいおい、そんな顔していていいのかい。
090511hebi2ほーら、ガブッと飲み込まれてしまいました。でも大丈夫。手近の棒きれを拾い上げたら、蛇はすかさず獲物を放棄して草藪へ遁走、カナヘビくんはヨタヨタしながらもちゃんと反対方向へ逃げ去りました。

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5月11日(月) ネコノメソウ

090511nekonomesou1地中の水が滲み出して小さな流れになっていて、まるで夏のような陽射しも木立に遮られ、野歩きのひと休みには絶好の場所でした。しかし、腰を下ろそうにもこういううれしい草がビッシリでは休憩はしばしお預けです。
猫の目に見えるという実が開いて、なかの種がハッキリ見えました。木立から落ちた雨粒がここに命中すると、この種が飛び散る仕掛けです。
カラスノエンドウのように種を自分ではじき飛ばすセッカチ型もあれば、一方ではここまで運命をあなた任せにしたノンビリ型もあるのが自然の面白さです。
090511nekonomesou2こちらはまだ結実していない一群です。

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5月10日(日) チャイブ(セイヨウアサツキ)

090510chives_bチャイブとアサツキはどう違うのだろうと思ったら、チャイブは別名をセイヨウアサツキと呼ぶそうです。前に載せたアサツキと花を比べて見ても、こちら(チャイブ)の方がややすっきりしているかなあ、くらいです。もちろん、葉での区別を考えようなどというのは素人にはまったくもって無謀な話です。
仕方ないので学名を調べたら、チャイブはAllium schoenoprasumで、アサツキはそのあとに「var. foliosum」がつきました。つまりアサツキの方がチャイブの変種という関係になります。頭に「西洋」と載せられて、まるでアサツキのまがい物扱いされていますが、本家はこっちだぞと威張っていい存在なのでした。
ところで二つの見分けですが、なぜこれをチャイブとしてここに出せるかを白状しなくてはなりません。じつは作っている人に教えてもらいました。その人が混乱していたら話は御破算ですが、人は信じ合うことが大切です、ということで…。

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5月9日(土) コリアンダー(コエンドロ)

090509coriander_bニンジンみたいな葉をつまむとパセリっぽい香りがします。タイ料理ではパクチーと呼ばれるもので、スープに入れられたときの香りは好き嫌いが分かれるようです。
和名のもとはポルトガル語のコエントロのようだし、中国料理だとシャンツァイ(香菜)と呼ばれるし、なかなかに国際的な植物です。もっぱら食卓で有名ですが、花だってこれこのとおり、けっこう花壇を飾ってくれます。

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5月8日(金) ツボスミレ(ニョイスミレ)

090508tubosumirejpg土手の日向で、スギナをかき分けるように咲いていました。名前を貸してあげているタチツボスミレよりは見つけにくく、初めて出会った気がします。
そんな貴重品が咲くこの土手も、ソリや段ボールで滑って遊ぶ子が目立ちます。部屋の中でピコピコ遊びばかりしている子らよりはずっとマシだし、他人の子の遊びに「やめてくれ~」と叫ぶわけにもいきません。さりとてずっとこのスミレを守っているわけにもいかず、さてどうしたものかと悩みつつ、断腸の思いでこの場所を立ち去りました。

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5月7日(木) アメリカイワナンテン(セイヨウイワナンテン)

090507americaiwananten花の形からツツジ科だろうことはわかっても、ドウダンとは葉が違うし、馬酔木はもう終わったし、ブルーベリーはもっと背丈があるし(これは枝が這う感じ)、と頭はグルグル廻りをするだけで、要は正体がさっぱりわかりませんでした。
なるほど、岩南天の海外版(別名:セイヨウイワナンテン)でしたか。道理で、公園の岩組みに配されていました。撮影したところのものは、すべての株の葉がシンプルでしたが、斑入りのものも多く出回っているようです。
さて自分としての問題は、日本版の岩南天にまだご対面できていないことです。海外版よりはずっと楚々としたその姿を、早くこの目で拝みたいものです。

<補注> 花どきのこの木を見る限り、なぜ南天なのか理解に苦しんだのですが、日本の岩南天の写真を見ると葉質が柔らかくて枝に赤みがあり、たしかに南天の雰囲気がありました。花を無視した名づけがときどきあるので、注意が必要です。

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5月6日(水) シュロ(ワジュロ・トウジュロ)

090506wajuro_b自分の恥ずかしい過去を告白すると、まず棕櫚と棕櫚竹の違いが理解できていなかった時期がありました。それがわかったあと、棕櫚には和と唐があることがわかり、そのあとで棕櫚は雌雄異株である(和も唐も)ことを学びました。
それでも雌雄の花の違いには思い至らず、「棕櫚の花ってタラコみたい」と気楽なものだったのですが、今にしてみるとあれは雌雄どっちだったのか、過去の無知具合に汗してしまいます。そこで今年は、冬のウチに実のついた木とつかない木を把握しておき、やおら花の撮影に向かいました。

さて、その成果はと言えば、雌雄どっちもタラコであることは判明しました。下から見上げる限り、雌も雄も黄色いタラコがニョロっと出るだけです。上の写真はタラコが開いてしまっていますが、雌株の証拠である実の軸を写し込んだ和棕櫚です。
090506toujuro_bそしてこちらは唐棕櫚の雌株です。というわけで、棕櫚は和も唐も、雌も雄も、その花は黄色い粒々が固まった物体であることはわかりました。
じつは、この黄色い粒々が開いたところを仔細に見ると、ちゃんと雌雄の違いはあるらしいのですが、それを撮るにはあの高い位置の花に近づける条件が必要です。加えてもう少しマクロ性能の良いカメラも欲しいかな、などと言い訳をしつつ、今年の撮影適期はまたもむなしく過ぎ去っていくのでした。

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5月5日(火) ダイコン

090505daikon_hana_b道路と線路に挟まれて草ぼうぼうの空隙地のなかに、見慣れたアブラナ科の花がありました。ごくうす~く赤紫を含んだこの花は、どう見てもダイコンです。
畑でもないこんなところにダイコンとは面妖です。完全に荒れ地だし、たくさん生えているし、その正体を見届けたい気持ちを抑えるものは何もありません。
090505daikon_b一本、エイッと抜いてみました。かなり寸足らずではあっても、これは紛れもないダイコンです。もちろん味見しました。しっかり「あの味」です。
野菜として栽培される前のダイコンは「野草」だったわけで、きっとこんな感じだったのでしょう。花の写真には、アブラナ科らしい種ももう見えています。畑から逸出した種がこんなところで侘び住まいをするうち、先祖返りをしつつあるように見受けました。

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5月4日(月) トウカエデ

090504toekaede_b紅葉のとき冬の実は目立つトウカエデですが、花はやや地味な存在です。高い木の上の小さな(5㎜くらい)花というハンデもあります。
ただし、よく見ると二股に開いた真っ白の雌シベがとてもきれいです。しかし、「早くすべての花が開けばいいのに」と思ってもそれはかなわぬ夢でした。白い雌シベを見せているのは両性花で、それ以外は雄花、というちょっと変わった構成です。
つまり、雌雄同株の雌雄異花ということで、すわ家庭内別居かとあらぬことを考えましたが、いえいえ、当世風にはワークシェアリングと呼ぶのが妥当でしょう。

<追加写真と記事> 上の写真では雄花がまだ咲いていないので、雄花が満開状態の写真を追加しておきます。(撮影:2016年4月14日・広島市)
160414tokaede_mこの木には両性花が一つもありませんでした。上の写真で雄花が蕾状態であることと考え併せると、トウカエデは雌性(両性花)先熟タイプに思えます。

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番外編 : また組んでみました

5600あれからちょうど1年、草木の萌えどきはPC趣味が高じるときでもあるらしく、また1台組み立ててしまいました。ただし、今回は自分のものではありません。仕事の相棒が使っているデスクトップがかなりハチャメチャな状態になってきたので、これに代わる質実剛健なヤツを、というリクエストに応えたものです。
前回成功したAMDのCPUにGIGABYTEのM/Bという組み合わせを踏襲したのには自分でもやや苦笑です。自分のものなら新たな冒険ができても、人に頼まれた1台はやはり安全を優先してしまいます。
それでも、この1年でトータルの費用は5,000円低下(約4万円→3.5万円)です。反面、CPUは2.2GHz→2.9GHzに、メモリーは1GB×2枚だったものが2GB×2枚にグレードアップしました。さらに、今回は発注主の希望でカードリーダーを加えた値段なので、基本構成に絞れば3万円少々でかなりの高性能機がゲットできる時代です。
ただ、去年アッサリ成功したのに比べると、今年はOSを入れても立ち上がらず、ちょっと肝を冷やしました。すぐにBIOSの設定ミスがわかって問題は解決したものの、やはり舐めてかかるとシッペ返しはちゃんと来るようです。
などと言いながら、これで質実剛健路線はマスターしたので、次はもう少し最新のパーツを使った1台に挑戦したい気持ちがムクムクと…。問題はそれを使って何をするかということであるのは、本人もよぉーくわかってはいるのですけれどね。

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5月3日(日) ギンラン

090503ginran_bきょうのタイトルを「ギンサン」としそうで慌てました。きのういただいたコメントで、もう予測されていましたが、やはりきのうキンランとくれば、きょうはギンランです。
キンさん・ギンさんのお二人は、かわいらしさも毒舌具合も本当にそっくりでしたが、植物の方はサイズがかなり違います。ギンランの草丈は15㎝前後、花もこの状態からあまり開かないようで、キンランに比べるとずっと控えめな佇まいです。
キンランと同じように薄暗い林内に育ちます。「ワシらが居らんくなりゃ~、人間、お終め~だにゃあきゃあ?」という声が聞こえてきそうです。

2008年のきょうフサスグリ> 2007年のきょうシュンギク> 2006年のきょうムクノキ> 2005年のきょうワスレナグサ> 2004年のきょうカリフォルニアポピー

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5月2日(土) キンラン

090502kinran_bちょっと情けない写真なのですが、そんじょそこらで撮り直しのきく花ではないので、まずは「見たもんね~」という意味で掲載しておきます。
昔は雑木林のなかにふつうに咲いていたというのですが、ここ埼玉県では今や完全に貴重品です。これだけ目立つ(背も高い:40~50㎝)ので、つい「我がモノ」にしたい人が多いのでしょう。たとえ持ち帰っても、この花は特殊な菌と共生しないと生育できず、枯らしてしまうだけだと言いますから、二重にむごいことです。
もちろん、適切な生育環境地そのものが激減していることは、この花にとってもっと基本的な問題です。そんな危機的状況(花にとって、というより、むしろ我々にとって)を改善しようと立ち上がった人々のおかげで、この希少種に出会うことができました。

<追記> 初めて見たキンランに、かなり舞い上がった様子で書いていますが、翌年・翌々年とあちこちで元気にしているキンランに会えました。なかには無理なく接写できる場所で咲いていてくれる愛想のいいキンさんもいました。(2011年5月13日)

2008年のきょうマイヅルソウ> 2007年のきょうジュウニヒトエ> 2006年のきょうカキドオシ> 2005年のきょうシラー・ペルビアナ(オオツルボ)> 2004年のきょうカリフォルニアポピー

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5月1日(金) ユズリハ(雌花)

090501yuzurihaf1_b雌株の花というのはおおむね雄株よりも遅く開花するはず…と思ってはいたものの、ドキドキしながら目星をつけていた場所に駆けつけました。正解です。こんなに美しく開いた雌花をとらえることができました。(雄花は4日前に掲載)
ん、「開いた」という表現がこの場合に適切かどうか、やや疑問は残りますが、これがユズリハの雌花(雌株)の満開(?)状態です。
090501yuzurihaf2雄株と同じように、前年の枝の先端に総状花序がつき、今の時期、その先から若葉がグングンとのび始めます。雄も雌も、花は摩訶不思議なユズリハですが、次世代の葉が持つ健やかな美しさは雌雄共通で、寿ぎの意味を託された名に合点がいきます。

2008年のきょうハシリドコロ> 2007年のきょうナツトウダイ> 2006年のきょうカシワ> 2005年のきょうシラン> 2004年のきょうベニバナトチノキ

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